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スマホ・タブレット

Redmi K60 Ultra 5万でAntutu160万 原神144FPS Xiaomi 13T Proなのか?


今回はRedmi K60 Ultraをレビューします。

Redmi K60ウルトラ

毎回驚きのコストパフォーマンスで展開するXiaomiのRedmi Kシリーズですが、今回はMediatekの最新SoC Dimensity 9200+を搭載してきました。なんとAntutu性能にて公称値170万点を出すとうたいます。また、人気のゲーム 原神にてフレームレート補間機能を用いて144fpsの動作を実現しています。

コスパ廉価版のRedmi Kシリーズのはずなんですが、そのスペックは最新のフラッグシップに迫る勢いになっています。コスパハイエンドモデルという意味のわからないキメラな言葉が生まれてしまっています。

そして、今回のK60 UltraはXiaomi 13Tシリーズとしてグローバル展開されるのでは?という説が濃厚で、すでにレンダー画像なども出回っています。

果たして本当にK60 UltraはXiaomi 13T Proとしてリネームされるのか?Antutu公称値170万は本当なのか?そういった部分も今回は解説していきます。

過去にレビューしたXiaomiスマホも参考にどうぞ!

Redmi K60 Ultra (Aliexpress)

Aliexpressはまだ高めなのでもう少し待つか京東などの中華ECをおすすめします。

Xiaomi 公式サイト(CN)はこちら

Redmi K60 Ultra スペックアウトライン

Redmi K60 Ultra スペックアウトライン

まずはざっとスペックを見ていきましょう。SoCにMediatek 4nmプロセスを採用したDimensity 9200+を搭載します。そのスペックはSnapdragon 8 Gen 2にも勝るとも劣らない性能です。Antutu公称値は170万ともうたっており、現在のスマートフォン全体を見ても最上位性能と言えるでしょう。ただし、ここの数値はわりと懐疑的で実際のスコアはもう少しマイルドです。この辺は後ほど見ていきます。

メモリとストレージは今回最小構成ですら12GB/256GBになっており、最上位構成では24GB/1TBという大容量バージョンも選択可能です。

ディスプレイは1.5Kのハイリフレッシュレート

ディスプレイは1.5Kのハイリフレッシュレート 有機ELを採用し、ピーク輝度は2600nitとどう見てもフラッグシップのものと同等です。実際にディスプレイはTCL製 C7パネルを使用していますが、これはXiaomi 13 Ultraでも実績のあるパネルです。

メインカメラはIMX808を搭載

メインカメラはIMX800を搭載し、これはXiaomiのメインストリームモデル 13で搭載されているセンサーです。光学手ブレ補正を搭載し、いよいよハイエンドモデルと廉価版の堺が曖昧になってきていますね。

バッテリーは5000mAhで120W充電対応。独自の充電管理Suige P1を備えています。さすがにワイヤレス充電はオミットされています。細かい部分では、画面内指紋認証、ドルビーアトモススピーカー、Wifi6対応などなど、そしてIP68の防水防塵もしっかり対応しています。

本当に「ただのハイエンドモデル」としか言いようが無いですね。

また、今回のK60 UltraはXiaomi 13T シリーズのベースになる確度が高いと言われています。

毎回Kシリーズは安い安いと言っているんですが今回、よりスペックが上がっているのに対してなぜか価格は前作よりもグッと抑えて12GB/256GBが5.2万円という破格でした。今回のK60 Ultraはコスパが輪をかけてバグってると言えるでしょう。

SoCDimensity 9200+
RAM/ROM12GB / 256GB (LPDDR5X UFS4.0)
ディスプレイ

6.67インチ 解像度: 2712*1220

リフレッシュレート 144Hz / ピーク輝度 2600nit

バッテリー5000mAh / 120W急速充電対応
カメラ

メイン 50MP (IMX800 OIS+EIS)

超広角 8MP / マクロ 2MP

その他

IP68 防水防塵

画面内指紋認証

価格:約52,000円~

Redmi K60 Ultra 本体チェック

Redmi K60 Ultra 本体チェック

K60 Ultraのデザインを見ていきましょう。毎度Xiaomiのメインナンバリングシリーズのデザインを踏襲しつつも、独自のエッセンスを取り入れるKシリーズ。

カメラユニット

今回一番目立つのは、カメラユニット。背面にデカデカと鎮座しています。まるでXiaomi 13シリーズか、過去のMix4かの如くカメラユニットをアピールしています。個人的にはこの厳ついデザイン嫌いじゃありません。

カメラユニットは台形型になっており、この辺はKシリーズらしいエッセンスが入っていますね。コレでカメラがしょぼかったら見掛け倒しなんでしょうが、正真正銘の上位グレードのカメラを搭載しているためまさに伊達じゃないという感じでしょうか。カメラユニットの面積自体はだいぶ大きいですが、厚みはそこまで無いです。

背面はガラス材質

背面はガラス材質が使われていています。今回私が高2購入したのはホワイトカラーです。ツルッとして質感は良いんですが、やはりどことなく廉価版のクオリティは感じますね。

サイドはホワイトカラーのみ、ゴールドカラー

サイドはホワイトカラーのみ、ゴールドカラーになっています。サイドフレームはプラスチックですかね?安っぽさの原因はコレかもしれませんね。塗装も昔の中華端末感があるのであまり良くないですね。ホワイトカラーと相まって上品なカラーだと思いますが、若干の安っぽさはKシリーズおなじみです。サイドは音量と電源ボタン、今回は廉価帯ながら画面内指紋認証を採用しているため、サイドは普通のボタンです。上部下部ともにイヤホンジャックはありません。

ディスプレイは6.67インチでフラット

ディスプレイは6.67インチでフラットになっています。数値以上に横幅が大きく感じますね。

Kシリーズのコストカット部分

実際に手にもつと、安っぽさはないものの、やはりほのかにKシリーズのコストカット部分を感じますね。あと、やはり大柄な端末だと思います。カメラユニットが巨大で寄っていますが、思ったよりも出っ張りは少なめでそこまでバランスは悪くありませんね。

ほぼハイエンドなディスプレイ周り

ほぼハイエンドなディスプレイ周り

ディスプレイは6.67インチ 1.5Kの有機ELディスプレイを採用しています。リフレッシュレートは144hz、ピーク輝度は2600nitとなっています。また、ディスプレイはTCLのC7パネルを採用し、これは同じXiaomiのハイエンド 13 Ultraと同じものが使われていてます。このスペックだけ見ると、廉価版のKシリーズとは思えない豪華さです。

実際のしっかりと高精細で高輝度なディスプレイです。

画面内指紋認証搭載

画面内指紋認証搭載

また、生体認証は顔と指紋に対応し、コストカットされがちな画面内指紋認証もしっかりと対応しています。位置はやや低めながら、認証精度、スピードともに十分です。

一時はサイド認証が良いとか思ってた時期もありましたが、Xiaomiの端末のサイド認証はなんかボタンが浅く小さいので使いにくいんですよね。

Antutu170万は本当なのか?

Antutu170万は本当なのか

今回の目玉と言って良いMediatek 9200+のAntutuスコアは気になるポイントです。Xiaomiの公称値では170万点にも登ると大々的に歌いファンを湧かせました。

Antutu170万とは現時点でもっとも高いスペックと言っても良く、他端末ではRedmagicシリーズが独自の冷却機構を備えながら160万点という事で、ゴリゴリにカスタマイズされた8Gen2端末をも超える性能をつついにMediatekが!と話題です。

ただ、これまでたくさんのスマホを見てきたユーザーからするとこのスコアはかなり懐疑的なスコアで「本当に170万点なんか出すのか?」という悪い意味でも注目されています。実際にAntutu V10で計測してみましょう。

K60 Ultra Antutu結果

条件としては、Xiaomiのバッテリーパフォーマンスを最大に設定し、また念のためゲーミングソフトウェア側で最高設定をしておきます。この状態でどうなるでしょうか?結果としては145万点という結果になりました。うーん…!どうですかね?!5万の端末で140万点を行ったのは良いんですが…170万点はさすがに遠すぎないでしょうか?その後、ゲーミングクーラー等を導入し再チャレンジしますが146万点ほどとあまり伸びませんでした。さすがにゲーミングクーラーつけてもあまり伸びないのは意味が分からないんですが。

ポイント

実際、170万点という数値はXiaomi Laboによる計測値で、これは出来る限りスマートフォンに有利な条件を揃えた環境での計測らしく、一般的な使用用途でこのスペックを出すことは難しいようです

「理論上は行く」という言葉でしかない170万点という数値はさすがに無理がありますね…。言葉は悪いですがフカシと言って良いでしょう。

5万円という価格でAntutu140万点というだけで大分インパクトはあったとは思いますが、さすがにMediatekの最上位SoCがSnapdragonに劣っているという数値は出すことが出来なかったんでしょうか?140万という数値も、発熱具合によってはゴリゴリとスコアが下がり100万を切るという結果も出ています。省電力性の8Gen2世代とは違い爆熱の世代を引き継いでいるようですね。

まあ、正直170万が140万だからと言ってユーザーには何の影響も無い世界観での話しになります。5万で140万でも十分すぎるじゃないですか?!とも思います。

悔しいからもっと頑張ってみたら170万に届きそう

何か悔しかったので色々と検証をしてみました。海外のスコアで気になったのはCPUとメモリーの値が差があります。今回のK60 Ultraは最上位モデルとして24GBメモリーが存在します。メモリーエクステンションは一般的に低速なストレージにメモリー領域を確保するため、ベンチマークでは不利という意見もありますが、試しに最大の8GBを付与してみました。

さらには、アイスノンでサンドイッチを行い、冷却性を著しく高めてみました。

K60 Ultra Antutu 170万惜しい

その結果としては何とか163万まで引き上げる事ができました!先の計測値よりも大幅にアップしましたね!

この傾向から見ると、おそらく24GBモデルと冷却が正しく行われていればXiaomiの公称値170万も嘘じゃないのかな?とも思います。

ただし、こんな極限状態じゃないと出せない数字を歌われてもなぁ…という気持ちになりますが。。とりあえずこういった結果が出せた事に謎の達成感があります。

ゲーミング性能

K60 UItra 原神チェック

ゲーミング性能に関しては、フレームレート補完など、高度な描画周りを担当するPixelWorks X7チップが搭載されています。今回のRedmi K60 UltraではSoCのDimensity 9200+の高い処理性能と、描画周りを担当するX7チップ、そしてそれらの性能を最大限活かすためのトータルでのシステムをFurious Engine 2.0と謳っているようです。Xioamiの公式では144FPSのネイティブ対応が30タイトル、フレーム補完での対応が100タイトル以上としています。それらほとんどのゲームが中国版がおもなので試す事があまり出来ませんが、ゲーミングベンチのおなじみ原神は、これらの技術に対応しているようなので、それを踏まえて見ていきましょう

平均57FPS 動作感は素晴らしい

平均57FPS 動作感は素晴らしい

まずは、補完機能などは使わず一般的な環境でプレイをしました。一般的といえど、Xiaomi端末はバッテリーパフォーマンスを上げるのがゲームプレイでは一般的なのでそこは高設定にしています。

動作感は最高設定+60FPSで、平均57FPS前後を出します。動作感の良さは現時点のスマートフォンの中ではハイエンド帯と余裕で並ぶ動作感をしてくれます。

ゲーム中はなかなかの温度に

一方でバッテリー性能をパフォーマンスモードにしているからか、ゲーム中は思ったよりも熱を持ち、発スロットリングが出る事は無いものの発熱が気になりますね。

フレームレート補完と超高解像度は使える?

エンハンスモード

フレームレート補完と超高解像度モードはゲームターボ内のEnhanced Modeから設定出来ます。この設定は対応しているゲームにしか表示されないようで、CoDモバイルのグローバル版にはこれが表示されていませんでした。

エンハンスモード

モードとしては2つで補完を用いて擬似的にフレームレートを向上するモードと、画面解像度を高解像度化するモードの2つがあります。

フレーム補完機能では48FPSに制限される旨が書かれているため、おそらく48FPS×3=144FPSに補完されるという事なのかな?と思います。

高解像度化モードでは、ONにすると確かにちょっとディティールが細かくなりますが、正直シャープネスがちょっとかかったぐらいのもののような気がしますね。

実際144FPSが有効なのかが分かりづらい

実際144FPSが有効なのかが分かりづらい

実際に有効化してプレイするとFPSカウンターが48FPSで固定され、この状態で3倍の144FPSになっているという事だと思います。プレイしている快適さはもちろん最上位クラスのものがあるんですが、正直数字のインパクトほどのものを感じませんね。ただ、しばらくフレームブースト状態でプレイした後に、設定を切ると確かに滑らかさに不満を感じてしまうため、どちらかというと一回この環境に慣れると眼が肥えてしまうという感じでしょうか?

実際、144FPSになっているという状態が48FPSに固定されたという事実だけなので、確証があるわけではありません。この辺がもう少し分かりやすく表記がされれば良いですが。実際起動時に144FPSになった事を知らせるホップアップが出る時と、出ない時があるのが謎です。

バッテリー性能

バッテリー性能

バッテリーは5000mAh搭載で大容量です。また、120Wの急速充電にも対応しています。バッテリー周りはXiaomiの独自チップG1とP1を動作し、それぞれバッテリー消費の最適化と充電時の最適化をインテリジェンスに行います。独自チップ搭載のおかげか、バッテリー周りも温度や状態を可視化する機能もついていますね。

120W充電のON/OFF

120W充電では19分で満充電を行うことができます。急速充電は、初期設定だと無効化されているので、バッテリー項目でONにしましょう。バッテリー周りはいち早く超急速充電に取り組んできたXiaomiが他メーカーよりも抜きん出ている感じはしますね。

カメラ性能

メインカメラはIMX808を搭載

メインカメラにはSONYのIMX800を採用しています。このセンサーはメインストリームのXiaomi 13でも使われているセンサーでサイズは1/1.49で50MP、OISにも対応しています。

その他超広角が8MP、マクロが2MPという構成です。メインカメラ以外がしょぼいのは廉価版スマホあるあるですが、メインカメラについては一線級のものが使われておりこの辺もK60 Ultraの特徴です。

また、Xiaomi独自の画像処理エンジン シャオミイメージブレインを搭載しているのもウリでしょう。センサー周りは良いとして、問題なのは描画周りに心配の残るDimensityです。これまで見てきたスマートフォンでSoCがDimensityでカメラ周りが良かった経験が無いのですが、今回はどうでしょうか?

昼間

昼間

明るい昼間でオートで撮影した結果としては、わざとらしいほどにクッキリしているなという印象。というかシャープネスがとても強くかかっているように見えます。

昼間

色味もかなりあっさりとしており、過度に彩度が盛られる事もなく、Dimensity特有の黄色みが強い調整も抑えられています。

また、他のDimensity機であれば空の青が完全に白飛びしそうですがしっかりと残っています。この辺は独自エンジンの力でしょうか。

昼間

キレイに撮れるのは2倍までで、そこから先は大分残念な結果になります。5倍の時点でディティールが落ちまくった写真となってしまいます。

夜間

Redmi K60 夜景

夜景については個人的には結構好みな結果になりました。白飛びの抑えと暗い部分のディティールがよく出ていると思います。色の補正はあまり行わずちょっと寒い感じは受けます。

Redmi K60 夜景

Redmi K60 夜景

ただし、二倍が夜景モードだと使いづらいです。ノイズが乗りまくってしまいます。

 

わかっていた事ですが、超広角はゴミです。

動画

動画は最大で8K/24fpsに対応しています。一般的によく使うのは4K/60fpsですかね。光学手ブレ補正を搭載しているので動画も滑らかさに撮影出来ます。安いモデルだとOISが動画には効かないといった見えないコストカットもある中で、動画撮影もそつなくこなします。

カメラまとめ

カメラに関してはメインの等倍はシンプルですがしっかりと撮れる良いカメラだと感じます。ただ、シャープネスの補正が強めなのは気になりましたね。2倍ズーム時にそれが目立ちます。また、夜景についても等倍はあっさり目ですが良く撮れているなと思います。Dimensity搭載機は夜景が弱い事が多かったんですが、個人的にはかなり好みな絵面になりました。

Xiaomi 13T シリーズなのか?!Poco F5 GTなのか?!

Xiaomi 13T シリーズなのか?

Redmi Kシリーズを買うユーザーがもっとも気にするのはグローバル版でのリネームがどうなるか?です。安いKシリーズを先行して購入し、BLUしてグローバル版のROMを焼く。一粒で二度美味しいのがKシリーズです。

しかし、このグローバル転生はかなり読みづらく、下手するとグローバルROMが焼けないという事もあります。今回のK60 UltraはXiaomi 13T Proのベースになるのでは?とも言われています。

結論から言うと、Redmi K60 UltraにXiaomi 13T ProのROMは焼けないというのが有力視されています。

カメラユニット

というのも、K60Ultraと13T Proはカメラ構成が大分変わります。その事から、もしROMが焼けたとて、カメラが正常に動作しない=焼けないと言うふうに言われています。かなりスペックが良いだけに悲報でしかありません…!ちなみにすでにXiaomi 13T シリーズは開封動画などが出回っており、13T ProではカメラがLeicaのものに変更になり、13T無印版はSoCもDimensity8200になると言われています。いずれもK60 Ultraとは構成が違うため絶望的です。

13Tの情報に関しては、ほぼ確定とも言える情報なので諦めるしかなさそうですが、一方でインド圏で、Dimensity9200+を搭載したモデルの展開も匂わされており、これがPoco F5 GTになるのでは?!というかすかな希望も残っています。実際に過去の事例ではXiaomi 11Xという例もあるので期待は出来るのかな?とも思います。

どちらにせよ、現時点でK60 UltraにROM焼きは難しいと考えておいた方が良いでしょう。そういったユーザーは大人しくXiaomi 13T シリーズを待った方が良さそうです。

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ZAKI LABO(ザキラボ)

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