今回はRedmi K50 Proを入手したのレビューします。
毎年圧倒的なスペックとコストパフォーマンスを見せてくれるRedmi Kシリーズですが今年もやってくれました。
ハイエンドモデルに迫る最新SoCと、それを最大限に活かす最新のハードウェアと、完全に廉価グレードという立ち位置は超えてしまっており、最新のDemensity9000の性能は、フラッグシップであるSnapdragon8Gen1と比較しても見劣りせず、まさにハイエンドといっても良いスペックです。それでありながら価格はしっかり廉価帯といういい意味でバランスぶっ壊れなスマートフォンです。
後にPOCOシリーズとしてもリブランドされる予定もあるため非常に注目度の高いRedmi K50 Proですが、今回は実際に1周間ほど使った結果をレビューしていきたいと思います。
【コスパぶっ壊れスマホ】Xiaomi Redmi K50 Pro 5.6万円でAntutu 100万の怪物 光学手ブレ補正搭載
Redmi K50 Pro アウトライン
良い点
- Antutu100万超え Demensity 9000搭載
- A+評価の120Hz 2K AMOLEDディスプレイ
- 120Wの超急速充電対応
- ベイパーチャンバー採用
- OISで手ブレに強いカメラ
微妙な点
- ぱっとしない夜景撮影
- デザインが独特
まずはRedmi K50 の圧倒的なスペックを確認していきましょう。
SoC | MediaTek Demensity 9000 |
メモリ | 8GB/12GB LPDDR5 |
ストレージ | 128 / 256 / 512 GB UFS 3.1 |
OS | Android12 MIUI13 |
ディスプレイ | 6.67インチ 2Kディスプレイ(3200✕1440) |
カメラ |
|
バッテリー | 5000mAh 120W超急速充電対応 |
その他 | Dolby Atomos |
価格:56,000円
まずは何と言ってもMediaTekの最新フラッグシップSoC Demensity 9000を採用している事。Antutuでは8Gen1に勝るとも劣らないスコアを叩き出す期待のSoCです。メモリ・ストレージともにDDR5、UFS3.1と最新の規格を採用し、拡張RAMにも対応しています。
ディスプレイに関しては前作K40シリーズ同様に、発色と輝度が抜群によくDisplay評価機関においてA+の評価を得たSAMSUNG製のE4を採用した2Kディスプレイを採用。
カメラは廉価グレードながらついに光学手ブレ補正を搭載しました。センサーは11Tシリーズと同様のHM2ですが、OISが搭載された事で、低照度撮影にも期待ができます。また5000mAhという大容量を約19分で満充電にしてしまう120Wの超急速充電に対応しゲームプレイ時などの本体の熱を効率的に冷やすベイパーチャンバーも搭載しているなど
このスペック表を見て一体だれが廉価グレードのスマートフォンだと思うでしょうか。
そして価格は約5万6千円という、完全にぶっ壊れだと思います。
昨今の半導体不足などの要因から、K50シリーズも価格が高騰するのでは?と言われていましたがそこはさすがXiaomi。Redmiシリーズらしい超コスパ価格で攻めてきました。果たしてこれほどの超コスパを超えるスマートフォンは、今季現れるでしょうか。
Redmi K50 Pro デザインチェック
デザインを見ていきましょう。何と言ってもこのデザイン。今回のメインカラーでもある隕石をモチーフにしたブラックカラーです。結晶のようなパターンは角度によって異なった輝きをもちます。また、単純なブラックではなくどこか紫がかった色合いも持ち合わせており
中二病前回で闇属性と言わんばかりのとてもユニークなデザインになっています。
一方、ちょっと遠目からみると割れているようにも見えてしまいます。実生活においてリアルに「割れてますか?」と何回か聞かれましたね。その度に「こういったデザインなんです!」というよくわからないコミュニケーションが発生します。
めちゃくちゃ派手で、最近のマンネリ化したデザインよりかなり新鮮なわけですがもう少し落ち着いたカラーでも良かったかなと思っています。ちなみに背面は全面ガラスです。一部のカラーではフロストガラス仕様になっています。
カメラユニットも若干人を選ぶデザインになっています。トライ状に配されたレンズが特徴で、Xiaomi12シリーズのように、独立したプレート上のパーツにカメラが配置されています。12シリーズではメタル材質でしたが、K50Proではガラス材質になっています。
サイドフレームは金属のようにも感じるんですが、プラスティック材質なようにも感じます。この辺は公式にソースが無いので断定出来ないんですが、もっと感じとしてはプラスチックに感じます。左サイドは音量ボタンと指紋認証を兼ねた電源ボタン。電源ボタンに関しては若干クリック感が浅いように感じます。右サイドは何もありません
トップにはマイク・スピーカーとおなじみのIRブラスター、ボトムにはスピーカーとSIMトレイが配されています。
ディスプレイは6.67インチの2Kディスプレイでそこそこ大きめです。また、ディスプレイベゼルはとてもピッチが狭く、下顎が短い事もアピールされています。
実際に持った印象としては重いというわけではないですが、軽いというわけでも無いという印象。実際に重量は200gとそこそこ重さはあります。
また、サイドフレームのアールがそこまで無いので見た目ではわかりませんが、結構角張った印象を受けます。
ちなみにおなじみのクリアケースとフィルムはしっかりと付いています。Xiaomiのクリアケースはめちゃくちゃ付けづらかったんです、今回は割りと着脱に余裕のある作りです。
ケースもカメラユニットをまるごと囲うようになっておりデザイン的にはあまり良くないです。
ちょっと厳し目に評価をすると、質感が前作よりも若干劣る印象。やはりサイドフレームの材質でしょうか。デザイン的にも前作K40シリーズやXiaomi 11Tは比較的整った見た目でしたが、今回のK50シリーズは結構人を選ぶデザインだと私はかんじました。
長さ | 163.1mm |
幅 | 76.15mm |
厚さ | 8.48mm |
重量 | 201g |
Demensity9000の圧倒的な性能 Antutu100万点
Redmi K50 Proの最大の特徴はやはり最新のMediaTek Demensity9000を搭載している点でしょう。
MediaTekといえば、主流であるSnapdragonよりも劣る性能というイメージが強かったですが、Demensityシリーズではその差をグッと縮め、今回の9000シリーズではついにスコアで最新のSnapdragon 8Gen1にならぶスコアを叩き出すにまで至りました。
実際にAntutuでのスコアは100万点という結果になりました。過去にレビューした私のメイン端末Galaxy S22 Ultra 12GB版のスコアが95万点ほどで、それに超えるスコアを約56,000円の端末がはじき出すのは驚愕としか言いようがありませんね。
また私は8GB版を購入しているため、12GB版であればスコアが上がる可能性もあるのではないでしょうか?繰り返しますが、この端末は5万6千円のコスパ端末です。Demensity9000恐るべしといったところでしょうか。
Redmi K50の動作感など
Redmi K50 Pro指紋認証の反応微妙じゃない?
なんかインターバルみたいなのがあるように感じるんだが。 pic.twitter.com/xuOb1TF6v6— ZAKI LABOガジェットレビュー (@ozakizaki1) April 6, 2022
普段使いにおいては、完全にハイエンドスマートフォンと遜色ありません。操作感もヌルヌルサクサクという言葉意外に当てはまるものはありません。ただ若干指紋認証の反応が良くない気がします。これは精度云々よりも、ボタンの形状によるものだと思います。もう少し凹凸をハッキリしてほしかった。
中国版においてはバンドも有利で、昨今中華メーカーが厳し目になっているVolteも相変わらずXiaomiは簡単なコマンドのみで有効化可能です。今の時点でグローバル版にあたるPOCO F4シリーズがとんでもなく大ヒットするのは目に見えています。
120Hzに対応した2Kディスプレイ
Redmi K50 Proのディスプレイは6.67インチ 3200px✕1440px WQHD+でリフレッシュレートは120Hz・タッチサンプリングレートは480Hzと前作K40シリーズより順当にレベルアップしています。廉価グレードとは思えない本気のディスプレイです。
ただ初期状態ではバッテリー持ちも考慮しFHD+がデフォルトになっています。
前作同様にディスプレイ評価機関においてA+の評価を得たSamsung製E4ディスプレイを採用しており、発色・輝度ともに素晴らしいです。
朝日の下での視認性。高輝度端末になれてるとちょっといまいち。
輝度に関しては最大で1200nitという事で前作と同等なわけですが、この点においてはGalaxyが1750nitという輝度を誇っており、さすがにこれと比べると屋外での視認性は差を感じました。
とはいえとても高い基準での比較で、Redmi K50はあくまでも廉価グレードです。その基準で言う慣ればコスト度外視のディスプレイを搭載している事には違いありません。ちなみにガラスはゴリラグラスVictusを採用するという徹底っぷりです。
Dolby Atmosに対応したステレオスピーカー
さすがにスピーカーに関してはハーマンカードンチューニングではありませんでしたが、Dolby Atmosに対応した高品質なスピーカーを搭載しています。比較としてはXiaomi 11Tと比較しましたが迫力のあるサウンドが楽しめます。
かなり体感的な印象ですが、同じ楽曲で聴き比べた結果K50 Proの方がパーカッションの部分がしっかりと聞こえる印象です。11Tが若干こもった印象なのに対してクリアな音質をしています。
120Wの超急速充電対応
Redmi K50 Proは120Wの急速充電に対応しています。昨今の中華メーカーの充電スピードの高速化技術はすごいスピードで進化しています。廉価帯のスマートフォンで120W充電に対応するとは、45Wの充電速度に対応したとかGalaxyで喜んでいましたがそれが霞む充電速度ですね。
実際のスピードも申し分無く、おおよそ20分程度で10%から100%までの充電を完了します。バッテリーの持ちというより、充電の速さにフォーカスしているようです。
環境配慮云々でチャージャーを省く事もなく、しっかりと120Wの急速充電器が付属します。さすがの容量なので、サードパーティー製のチャージャーの如く巨大です。また過度な充電によるバッテリーライフの低下を防ぐために、自動でサイクルを学習し最適化する機能もあります。
中国版のみの機能について
今回レビューしているのは先行する中国版をレビューしているため、今後予定されているグローバル版とは微妙に異なります。基本的にグローバル版では削られてしまうであろう中国版独自の部分も軽くご紹介したいと思います。
MIUI13 ウィジェット
MIUI13からの新機能として独自のウィジェットが拡充されました。これまでもおなじみに天気ウィジェットなどはありましたが、中国版ではとてもグラフィカルで賑やかなウィジェットを配置して使う事が出来ます。
雰囲気としてはiOSのウィジェットに近い印象です。かなり多くのウィジェットがあるためすべては紹介しきれませんが、昔のAndroid端末のような、ガジェット感の強いウィジェット使えます。
個人的にはこのウィジェット達はグローバル版でもぜひとも使いたいんですが、基本的に中国向けサービスが主なために、グローバル版では展開しても意味が無いということなんでしょうか?せめて純正機能分だけでも使わせてほしいですね。
MIUI+
今回中国版を初めて使ったためやっと使う事が出来ました。こちらもグローバル版では削られているMIUI+です。どういった機能かというと、PCとXiaomiスマートフォンを連携するソフトウェアで、PC上でスマートフォン自体を操作したり、ファイルを共有したりといった事が出来る便利機能です。
私は主にGalaxyで動画を撮影しているわけですが、GalaxyにはSamsungFlowという同様の連携機能があり、これが便利すぎるため私はSamsung信者なわけですが、ほぼ同等の機能がMIUI+には備わっています。
大陸版でやっとMIUI+を体験すること事が出来たんだけど…いやこれは遅延が使い物にならない。
SAMSUNG Flowとは雲泥の差がある。回線周りなのか?と疑うレベル。ZUIでも似たようなのあるけどこんなに酷く無い。
マジでオマ環なのか?? pic.twitter.com/SpTdwyCpzD— ZAKI LABOガジェットレビュー (@ozakizaki1) April 3, 2022
MIUI+自体は昨年の11シリーズで展開されていたわけですが、その後もまったくグローバル版が出る雰囲気はありませんね。
実際に使ってみた所ちょっと残念な結果に。というのも遅延がひどすぎますね。私は動画撮影で画面をミラーリングして使いたいのですが、さすがにこの遅延では使いものになりません。この辺はもう少し改善の余地がありますね。
ゲーミング性能
Redmi K50 Proのゲーミング性能を見ていきましょう。Dimensity9000の処理能力とベイパーチャンバーによる優れた放熱構造によりゲーミングスマホに匹敵するパフォーマンスを歌います。
大型のベイパーチャンバーを搭載した事で放熱処理が大幅に向上した事をアピールしています。
ハイエンド端末などでは積極的に取り入れられてきましたが、コスパ端末であるRedmi K50ではハードウェア面でも妥協がありません。現時点でスペック的要求の高い原神といったヘビー級のゲームでも高フレームレートを維持する事をアピールしていましたが、実際の所はどうでしょうか。いくつかのタイトルとともに見ていきましょう。
原神
まずは原神から。発表会では、1時間のゲームプレイ後も59FPSに張り付くといった事をアピールしていました。
最高設定+60FPSという状態でプレイをしましたが、確かに起動直後の動作感はここ最近のスマホの中でも一番と言えるぐらいにヌルヌルと動作します。動作感の良さはGOS問題などで荒れたGalaxyS22Ultraの比では無く、体感出来るほどに高い動作感です。実際にフレームレートを計測するとおおよそ55FPS前後を維持します。
しかし、その後しばらくプレイをし続け15分ほどプレイしたあたりから、本体が若干熱を帯びてくるのですが、フレームドロップの幅が大きくなる場面が現れます。
敵との戦闘や、街などで多くのオブジェクトが現れる点では一時的に20FPSに下がる場面があったりと、基本的なフレームレートも40FPS台にドロップする場面もちらほら。
前評判の59FPSに張り付くという状態とはかなり遠い印象です。起動直後のヌルヌル感と比べると差が大きいなと感じました。
こちらは未検証の情報ですが、前述した熱処理における性能低下だと言われており、一つ下のグレードDemensity8100の方が発熱によるドロップフレームは抑えられているという情報も海外ソースでは語られていました。基本的にXiaomiの端末はリリース時のチューニングが甘い状態だと思うので、今後のアップデートに期待したい所です。
CoDモバイル
お次はCoDモバイルについては残念ながらウルトラ設定には非対応でした。明らかに下位スペックであるPOCO X3 GT(Dimensity 1100)がウルトラ設定に対応しているので、スペック的にDemensity9000のRedmi K50 Proが対応出来ないはずは無いので、これはCoD側の対応に期待したい所です。なかなかウルトラ設定対応機種は増えませんね。
現時点では画質最高設定+フレームレート最高という状態で60FPSに完全に張り付きます。ドロップフレームもほぼ見られません。もともとそこまで重いゲームでは無いのでRedmi K50 Proほどのスペックがあれば余裕の動作です。
プロセカ
Xiaomiは大きな変更がある場面での音ゲーはちょっと不安があるわけですが、その辺は杞憂でした。Demensity9000とMIUI13という構成でしたが、過去のXiaomi端末で起きたような連続ノーツでのスタッターといった現象は起きませんでした。
全然スペックとは関係無いんですが、カメラの出っ張りがおいてプレイする際はとてもストレスです。ガタガタとします。
カメラ性能について
Redmi K50 Proの大きな要素としてはカメラにOIS(光学手ブレ補正)が付いた事でしょう。メインのカメラは108MP HM2でこれは日本でも発売されたXiaomi 11Tシリーズと同等です。
HM2は比較的ミドル的なポジションのセンサーで、11Tシリーズもあまり写真に強いモデルではありませんでした。
なので今回の比較はRedmi K50 ProとXiaomi 11Tで撮り比べを行いました。ついに廉価グレードにもOISが付いたわけですが、この光学手ブレ補正が実際の写真や動画撮影にどれほど影響があるでしょうか。
メインカメラ | 108MP ISOCELL HM2 + OIS |
超広角 | 8MP ISOCELL 4H7 |
マクロ | 2MP GC02M1 |
日中の撮影について
まずは日中の撮影についてです。正直、十分な明るさのある屋外の撮影ではミドルグレードの端末以上でもあまり差はないように感じてしまいます。Redmi K50 Proでは過度な色調の補正やコントラスト補正は起きず、とても自然な仕上がりだと思います。
同じくHM2+Demensity SoCのXiaomi 11Tとは結構クオリティに差が出ました。というかこれはXiaomi 11Tの方が酷いのかも。過度に明るくしようとして白飛びを起こします。快晴晴天というわけでなく、若干雲のある日和でしたが、Xiaomi 11Tは曇り空が苦手な傾向があると思います。
色がおかしくなりがちな赤い対象物に関してRedmi K50 Proはとても綺麗に撮れています。Xiaomi 11Tは背景のグリーンが黄色がかってしまっていると思います。
欲を言うと、もう少し彩度の補正が載っても良かったんじゃないかな?という印象。AIオートで花や緑といった対象を判別はしてくれるものの、いまいちパットしない彩度になってしまいます。桜の写真においては、暖色寄りに補正がかかるXiaomi 11Tの方が見栄えとしては良いと感じます。
メインの108MPモードでは流石の解像度感で錆や縄の細かい情報が一切潰れず撮影出来ているのは流石です。
OISなのか、Demensityの処理速度なのか。はたまた両方なのか。Xiaomi 11Tと比べ写真の保存や処理がワンテンポ早いのが特徴でした。
K50 日中手ぶれ補正ON
11T 非光学手ブレ補正
実際に日中の動画撮影の手ブレ補正の差です。これは結構如実にあらわれているなと感じます。
OISの無いXiaomi 11Tでは、歩くたびに映像にビビりのようなものが出てしまうんですがRedmi K50 Proに関してはとてもスムーズな映像になっていると思います。
動画撮影に関してはやはりOISが強く、体感出来るレベルで差があると思います。
夜景について
一方、今回一番期待をしていたのはOISが付いた事で夜景撮影にどれだけの差が出るか?という点なのですが、正直、感想としてはOISの恩恵をあまり感じませんでした。OISが付く事で光の取り込みなどにプラスが起きるのでは?と期待をしていたのですがちょっと裏切られた感じがしました。
まず、前提としてXiaomi 11T自体も夜景は得意ではありません。比較とする対象があまり優秀では無い事は前提とした上で、Redmi K50 ProはXiaomi 11Tほどでは無いですが、決して誇れるカメラ性能ではないというのが私の結論です。
まず、空がわかりやすいんですが盛大にホワイトノイズが載ります。光源の部分に引っ張られて無駄に明るくされているような印象。もしくは空と判定した部分の過度な補正が起きているようにも感じます。
Xiaomi 11Tのアホみたいに明るくしようとして失敗してる作例よりはマシだとは思いますが決して良い作例では無いと思います。また光源がほとんど無い場面での撮影にいたっては、Xiaomi 11T以下という結果に
実際の明るさ的にはRedmi K50 Proの方が近いんですが、写真としてはXiaomi 11Tが明るく撮れています。これは前述したXiaomi 11Tがアホみたいに明るくしようとする癖の良い点なのかもしれません。
OISが付いた事で光を集める工程にアドバンテージが生まれ、くっきりとした絵になることを期待したのですがこれは裏切られた感じです。
一方、夜間の動画撮影についてはやはりOISが強くXiaomi 11Tとは雲泥の差が出ました。Xiaomi 11Tで撮影した動画は動画にとても強いブレが出てしまいました。ちょっとこれは個体の不具合なんじゃ?と思ってしまうほどに酷いです。
Xiaomi 11T 夜間動画撮影
一方Redmi K50 Proではさすがに日中よりも補正による違和感が出るにしてもOISが効いていると感じる絵面になっています。
Redmi K50 夜間動画撮影
全体的にカメラの性能としては期待したよりも低い結果になってしまいました。一点、Xiaomiの最新のプロダクトはロンチ優先でソフトウェア調整はのちのアップデートで行う事が多いという事言われて、たしかにと思いました。
Mi11しかり、11Liteしかり、Xiaomi Pad5しかりと、言われてみればほとんどの端末はファーストインプレでは何かしら不具合や調整不足を孕んだまま世にだされています。このRedmi K50 Proも現時点ではソフトウェア側の調整が甘いため起きているようにも感じます。特に夜景に関してその傾向が強いと思います。
後のPOCOやインド版が出る辺りにはソフトウェア・アップデートが行われている事を期待したいと思います。
処理性能はさすが、ただしカメラ機能はいまいちだった
最後に、Redmi K50 Proを1周間使った感想をまとめると、5万6千円という価格でAntutu100万という過剰スペックは期待以上のモノであったが、OISによるカメラ性能の向上については期待以下だったという事でしょう。
まさか本当にDemensityがSnapdragonにスコアで勝る日がくるとは…という驚嘆が一番でしょう。
というかこんなスペックのスマートフォンがこの価格で出されたら他メーカーは一体どうすればいいんでしょうか?もちろんAntutuだけがスマートフォンのすべてではありませんが、私のメイン機であるGalaxy S22Ultraは3倍近い価格もするのにスコアで負けるとは悲しいです。
このK50 ProをベースとしたPOCOシリーズがおそらく多くの人の本命でしょう。噂ではPOCO F4 PROとしてリネームされるのでは?と言われています。バンド周りがきになる所ではありますが昨年のF3よりも圧倒的に進化しているので、これまた大ヒットするんじゃないかなと思います。
一方、カメラについては正直現時点では残念という気持ちが大きいです。OISが搭載される事でいったいどれほどカメラ性能が向上するのか?という期待値はとても高かったわけですがあーやっぱりカメラはミドルだなぁと感じずにはいられません。
ただハード的な仕様としては十分なため、アップデートによっては今後化ける可能性もあります。また、期待値が高すぎただけであって、性能はミドル帯上位には食い込むレベルだと思います。夜景が弱いですが、日中では価格以上のカメラ性能を持っています。
正直、今回デザインが人を選ぶなーというのが大きいです。ぶっちゃけるとあまり好みではありません。というかカラー選択をミスったと後悔しています。これだけアクの強いバックパネルですが、全体的に黒っぽいのでカメラユニットとの差が無く、のっぺりとした印象を受けます。デザイン的には明るいカラーの方が良かったかなーと個人的には思いますね。