今回はXiaomi の最新のフラッグシップモデル Xiaomi 14 Ultraをレビューします。
Xiaomi 14 Ultra 技適あり
追記:まさかの香港版に日本の技適がある事が判明しました。まさか本気で日本で出すつもりなのか?!とネット界隈がざわついています。発売前からXiaomiのCEO 軍雷が日本人のツイートに反応していたりとかなり匂わせていましたが、ここに来て大ニュースです。
ただし、技適が通ったからと言って実際に発売するかはまだまだわかりません。過去にもそういった例があるとも言われているので、ファンとしては座して待つといった感じでしょうか?というか、グローバル版を買う意味がここに来てグッと上がりました!私のようにCN版を買う意味はまったく消え去りました!
Xiaomiファンが待ち望んだ最上位グレードで、毎年圧倒的なスペックでその他Androidを凌駕する最強の一台です。今年は特にカメラ周りが非常に力が入っており、おなじみLeicaコラボの高いクオリティで唯一無二なカメラ性能です。その他スペックも超一流ですが、それに伴い価格も青天井になり、多くのファンを良い意味でも悪い意味でも驚かせた一台です。2024年の最強Androidを使った感想をお伝えしていきます。
Xiaomi 14 Ultra 本体チェック
本体を見ていきましょう。基本的なデザインは前作13 Ultraをベースにしていますが、よりカメラ周りが厳つくなりました。
前作は本体から円型のユニットが直に生えてるような感じだったんですが14 Ultraはメタルのリングパーツを挟むことでより高級感と見目が引き締まったように見えます。より本物のカメラのような意匠になるように変更されていますね。
カメラユニットは相変わらず巨大で、むしろ見てくれ!と言わんばかりです。ちなみにこれだけデカいと傷が怖いので早くフィルムを貼りたいと思う人も多いでしょうが前作13 Ultraのフィルムとわりとサイズが近いためとりあえず守りたい人はアマゾンでも入手しやすいこっちで代用しましょう。
今回はブラックカラーを選択してみました。その他ホワイトレザーと、Mi11 UltraぶりのセラミックもCN版のみ限定であります、普通にセラミックのホワイトブラックを出して欲しかったです。ちなみに、何かセラミックじゃなくてガラスを使ってる疑惑も上がってますね。なんかちょっときな臭いです。
背面に使われているナノテクスチャレザーは前作と比べて耐摩耗性など強度が上がっているそうですが、触った感じは特に変わった感じは無いですね。
シボ感の強いテクスチャになっており、まさにカメラチックな印象を受けますね。デザインは良いんですがこのテクスチャがちょっとグリップ感があるのでホコリが目立ちます。汚れて見えるのでやっぱセラミックがガラスバックの方が個人的にはいいかなと思います。
前作13 Ultraは本体とカメラユニットがなだらかにつながっていましたが、14 Ultraは完全に別パーツになっていますね。これがちょっと曲者で持った際に、手に触れる部分が極端な小さくなるような気がします。実際、本体の半分はカメラユニットでちゃんと持とうとすると指が当たります。カメラを避けて持つと、本体の半分しか持てないのでとても持ちにくいです。
まぁXiaomiのUltraシリーズで持ちやすかったことなんか無いんですが、過去1で持ちにくいな!と感じますね。落としそうで怖いです。
サイドフレームは前作同様に太めのアルミフレームになっています。かなり無骨な印象です。かなり高い強度のアルミを使っており前作と比べて合成が2倍になったと謳います。
本体上部にあったIRブラスターは今回はカメラユニット側に移っているようですね。
ディスプレイはフラットながら4辺がカーブした独特のスタイルです。おそらくディスプレイは14 Proと同じものが使われていると言われていますね。この辺は後ほど見ていきます。
付属のケースはシンプルなプラスチックのグレーのセンスのないものがついています。めっちゃペラいので耐衝撃性はとても低いと思います。また本体の一部が露出するデザインなのもいただけないですね。
てかなんで普通にクリアケースをつけてくれないんですかね…。最近ずっとグレーの地味なシリコンケースをつけていますが、あれまじで不評だから辞めてほしいです。せっかくのデザインがあれでだいなしです。
実際に手に取るとズッシリとしており、かつやはりバランスは悪いですね。実際の重量も219gとかなりヘビー級です。思った以上にカメラユニットが邪魔です。
Xiaomiの最上位という畏怖感すら感じる堂々たる姿で、あぁXiaomiのフラッグシップを十何万を出して買ってしまったんだなぁ…自分てバカだな…でもカッコイイな…とガジェオタなら満足するでしょう。
Xiomi 14 Ultra スペックアウトライン
スペック概要です。Xiaomi 14 Ultraは現時点で全てのスマートフォンの頂点と言ってもいいぐらいに全部盛りのスペックです。まず、SOCはもちろんSnapDragon 8 Gen 3を搭載しています。今期のフラッグシップSOCでAntutuは余裕で200満点を超えます。過剰とも言えるスペックがUltraにはふさわしいでしょう。
Xiaomi 14 Proでは初の8Gen3という事でちょっとソフト側の調整が甘い部分もありましたが、強化された冷却機構にも期待がもてます。ベンチなどはまた後ほど見ていきます。
そして何と言ってもカメラ。Leicaと共同開発したズミルックレンズを全てのカメラで採用し、メインカメラにはSONY LYT-900を採用します。これはいままで最上位で採用されてきたIMX989よりも新しい世代です。また、前作は固定値だった絞りも、14Pro同様に可変の絞りに対応したことでより表現の幅が広がります。
また、望遠は3.2倍と5倍の光学ズームに対応し、メイン以外のセンサーもIMX858を採用し、非常に豪華な仕様です。さすがにこのカメラユニットのデカさは伊達じゃなく、現時点でこのカメラスペックを超えられるスマホそうそう無いと思います。
細かい部分ではディスプレイは6.73インチの2K有機ELパネルを採用し、IP68の防水防塵にも対応しています。
価格はCN版が14万円から、グローバル版は20万円から、香港版は17万円からという設定でエリアによって値段が大分差があります。
CN版は送料やBLU費用を足して16万ぐらいなので、おそらく一番人気は香港版でしょう。
CN版はROM焼きがはたしてちゃんと出来るかが3月8日現在ではまだ不明で正直CN版を買うのはまったくオススメしません。
ていうか、いよいよな価格になってるなと思いますね。円安も影響が大きいですが本当にiPhoneやGalaxyと並んできました。ハード面の豪華さはその2つよりもあきらかに上ではありますが、おいそれと手が出せるスマホでは無いのは明らかです。
SOC | スナップドラゴン 8 第 3 世代 |
メモリ/ストレージ | 12GB / 256 GB グロ版は16GB / 512GBのみ |
ディスプレイ | WQHD+ 6.73 インチ AMOLED 3200×1440 LTPO リフレッシュレート: ダイナミック 1-120Hz 3000 nits ピーク輝度 |
バッテリー | 5300mAh (グロ版5000mAh) 90W ハイパーチャージ 80W ワイヤレス ハイパーチャージ |
カメラ | メイン LYT-900 50MP 可変絞り対応 3.2倍 望遠 IMX858 OIS 5倍望遠 IMX858 OIS 超広角 IMX858 |
その他 | IP68 防水防塵 Wifi7対応 Dolby Atmos ステレオスピーカー |
ディスプレイ性能
ディスプレイは6.73インチ2K 有機ELディスプレイで縦3200px 横1440pxです。LPTOで最低1hz、最高120hzで駆動します。
4辺カーブの高級感ある見た目になっておりピーク輝度3000nitという事で、実はパネルはXiaomi 14 Proと同じものが使われていると言われています。
最近ピーク輝度の数値が劇的に上がってきていますが、数値が上がれば上がるほど、その差は人間の目では判別ができないというソースもあります。実際そこまで劇的に変わってるかというとそんな事も無いです。
ただそのレベルは完全にGalaxyハイエンド等と互角以上になっているなと思います。最近ディスプレイは中国内製のTCLを使うことが多いようで、SAMSUNG一強時代は変わったんだなと思います。
実際に発色と輝度ともに素晴らしいです。また、地味に画面内指紋認証が上側にあるのも良いですね。反応速度も素晴らしいです。
4辺カーブはフィルムを選びそうです。ガラスはかなり難しいんじゃないかな?と思います。最近フラットディスプレイが流行りですが、はやり見た目と質感はカーブディスプレイが良いなと感じますね。
SnapDragon 8 Gen 3搭載 Antuuは200万点に
SOCは今期最高峰の性能を誇る SnapDragon 8 Gen 3を搭載します。Antutuではおおよそ190万〜200万を叩き出す化け物スペックです。過剰とも言えるレベルに思いますが、最新のコンテンツはそれ相応に重いのでそろそろこのレベルのスペックが求められているという事ですね。
前作Xiaomi 14 Proではソフトごとの最適化がまったくなされておらず、Antutuを回すと発熱関係無しに全力で回ってしまい連続3回などヘビーな事をするとスマホが落ちるというような事例もありました。この事がSOC自体の最適化が出来てないというような誤解を受けましたね。まぁAntutu連続3回回すような使い方なんか普通しないだろ?!という事なんですが…今回はどのようになっているでしょうか?
実際に回した結果、特に調整をせずに200万点を軽く超えるスコアを叩き出しました。まぁ8Gen3らしいスコアですね。過剰とも言えるスペックですが昨今のコンテンツのすべてがだんだんと重くなってきています。最近のゲームはこの性能を要求する場面もチラホラと出てきています。
また3回連続で回してみましたが、前作はリミットがかかっておらず50℃以上まで本体温度が上昇しスマホごと落ちるという場面がありましたが、今回は3回連続で回しても落ちる事はなく温度は50℃を超える前に落とされ47℃前後で抑えられていました。Antutuの調整をちゃんとしたのか?はたまた新しい冷却機構が優秀なのかわかりませんが8gen3のスペックを余すことなく引き出せていると思います。
ゲーム性能 原神
圧倒的なスペックなので、現時点でゲームにおいても最強の性能といえます。流石にメーカー側もゲーミング性能推しに飽きたのかわかりませんが、中国版・英語版ともに公式サイトではゲームに一切触れられておりません。
まぁいつもの原神で見ていくんですが…。レビューする側として今ん所原神で見る必要ある?とか思ってきたり。だって最高設定で60fpsに近い数字で維持するのはわかりきってますからね…。たぶん次は原神の解像度アップデートがあると言われてるのでそこでスペックが発揮されるかどうかって感じですね。
まぁXiaomi 14 Ultraはゲームもこなすという事で軽く見てきます。案の定素晴らしい動作感ですね。最高設定で60FPSでほぼ60FPSに張り付いて動作をしてくれます。最新の環境においてもそれは変わりません。
バッテリー性能
バッテリーは5300mAHの大容量です。ここ最近バッテリー技術が向上し、5000mAhを超える容量をフラッグシップ帯が選択をしています。一方、グローバル版はなぜか5000mAhに減らされており、これが物議を醸し出している原因です。
過去にもCN版とグローバル版で容量が違った事はありますが、300mAh差はなんか気になります。最悪ハード違いでROM焼きが出来ない?というような可能性もあるんじゃないかと戦々恐々としています。
話がそれましたが、バッテリー自体も専用の管理チップが搭載されており充電効率を高めるP2チップで効率的な充電を行う事ができます。90Wの独自チャージャーで5300mAhの容量を最大33分で充電が可能です。
また、専用ワイヤレスチャージャーで80Wのワイヤレス充電に対応します。
また管理チップG1では充電サイクルをインテリジェントに判断し、充電容量に応じたケース対応などよりバッテリーに優しい使い方も選択することができます。
実際のバッテリー持ちも8Gen3世代らしく、ハイエンドながらに良く、私の使い方では2日は持ってくれそうです。
スピーカー性能
スピーカーはドルビーアトモスに対応したステレオスピーカーを搭載しています。ここ最近Xiaomiはスピーカー周りにあまり力を入れていないように感じますね。ハーマン・カードンを採用していた頃のほうが良かったなぁと思います。
実際にスピーカー最強スマホ iPhone 15 Pro Maxと比較しましたが、やはりちょっと物足りない気がします。Xiaomi 14 Ultraは音量もパワフルでバランスも良く、かなり高いレベルではありますが、低音の迫力が足りず、また音の艶感?がないといえばいいのか、ガッサガッサとした音質になっています。もちろん全然悪くないんだけど、iPhoneには全然遠いなと感じますね。
カメラ性能
Xiaomi 14 Ultraのメインはやはりカメラでしょう。とにかく進化の全てがカメラに向いていると言ってもいいでしょう。Xiaomi とLeicaの共同開発で設計されたカメラ周りは現時点で詰め込められるものをすべて詰めた感じですね。
メインにはソニーの最新のモバイル向け1インチセンサー ライティア LYT-900を初搭載します。これまでモバイルハイエンドといえばIMX989でしたが、それを超える最新のセンサーです。
また、メインレンズには可変式の絞りを搭載し、前作13 Ultraでは2段階のみでしたが F/1.63 ~ F/4.0 の間で無段階の絞りを搭載します。これはXiaomi 14 Proでも搭載された機構で、絞りを開放してのボケボケな撮影や、絞りを食わえて光条を出すといった特殊な撮影も可能になっています。
公式サイトでも内容の半分以上がカメラに関する事であり、カメラ周りにとにかく全力なスマートフォンだというのがわかります。
https://www.mi.com/global/product/xiaomi-14-ultra/
日中
まずは日中の撮影です。Leicaバイブラントを選択しています。まずそもそもの色味が過去のXiaomi 12S Ultraのように暗いところがグッと深いLeicaチューニングに戻っているように思います。
惹きつける撮影ができる一方で、単純に暗く見えるので賛否あるチューニングだと思いますね。若干影のある場面で本領を発揮するような感じがします。
ズーム
ズームは最大でデジタル120倍です。また、昨今いろんな意味で話題なAIによるズーム補正機能も搭載しています。
まず、ベースのズーム性能は10倍までは非常に性能がよくクッキリとしています。黒の引き締まり方が強めでちょっと暗すぎるようにも見えますね。
30倍はさすがになんかモヤッとしてきました。クッキリ感にかけますね。
最近いろんな意味で話題になったズーム時のAI処理についてです。このAIズーム機能は設定からON/OFFが可能です。AI補正ズームが有効になっている場合画面上にアイコンが表示されわかりやすくなっています。
これがなぜ話題になったかというと、高倍率時、文字が判別できない文字に関してはAIが適当な補正をしてしまい、文字として読めないレベルになってしまうというものでした。これに対して「AIの補正なんて邪道だ!」みたいな主張を持つ人が強く反発していたようです。
個人的に「スマホカメラ」は手軽に取れてAI処理もバンバンのってOKっていう姿勢なんで、この意見にはあまり同調しません。
ただ実際に使ってみると確かにその傾向はありますね。
サンプロとして青い看板を見ていくと数字は読み取り安いので補正がはいりますが、それ以外の日本語についてはかなり適当です。さらに奥の左端の看板がとてもわかりやすく、もう日本語でもなんでもない文字になってしまっています。まぁ確かに思うところはありますね。
ただ、元々の倍率だとこの距離感なんで、そこから拡大していきこうなっていると思えばまぁスマホ・カメラの進化を見て取れんじゃないかな?と思います。
ポートレート
Xiaomi 14 Ultra には、23mm ~ 75mm の4つの焦点範囲をもつ新しいポートレートモードが導入されています。前述したAISPによるインテリジェントな処理も含めて自然なボケ感で被写体を際立たせます。
望遠マクロもとても強く、それぞれのレンズでどんどん寄っていけるためボケ感の強い印象的な撮影が可能です。玉ボケもしっかりと出す事ができます。
個人的にこのポートレートモードが一番メインのモードなんじゃないか?と思うぐらいです。
エモいを量産出来るフィルター
もともとのカメラ性能がずば抜けてるのと、Xiaomi AISPによる高度な処理で印象的な撮影が出来るポートレートですが
それにプラスしてフィルター編集がとても楽しいです。撮影後、ギャラリーアプリから編集できるんですがかなりエモい処理が簡単に出来てしまうんですよね…
これまでフィルターっていかにも処理しましたー!みたいなのだと思ってたんですが、自然ながらプロが処理したようなレベルを簡単に量産出来てしまいます。
ちなみ、私は本職はWebデザイナーなんで写真を扱う機会も多いんですが、普通にデザインのメインビジュアルとしてそのまま使えそうなぐらいのクオリティがあります。
もちろんこういった補正やフィルターはハード的な部分でないため嫌悪感を持つ人もいるでしょうが普通にプロの写真家も加工して納品するので…
個人的にスマホのAI補正も使いつつエモい写真を簡単に摂れる、編集出来るのはスマホカメラの進化の方向性かな?と思います。
夜景
夜景についてです。今回は暗さと明るさが極端な箇所で撮影したのが影響してかちょっと夜景がイマイチに感じました。光源の強いパチンコの外観です。暗いところと明るいところの差が大きすぎてカメラの処理が追いついていないようにも思います。
白飛びの抑えは素晴らしく肉眼では見えなかったパネルの文字などしっかりと撮れています。
場所を変え、明度差がマイルドなところで撮影すると期待値以上の撮影ができました。空のノイズもしっかり抑えられています。超広角はちょっと絵っぽい雰囲気になりますね。
今回思ったのはフレアとゴーストがかなり強く出るな?という事ですね。これはもしかしたらカメラにフィルムを貼ってあるのも影響しているかもしれませんが、特に強い光源が現れるとその傾向が如実に出てきますね。
絞り値を上げていくといわゆる光条を出す事ができるようになります。機械的な絞りを持っているからこそできる芸当なんですが、この機能については以前よりかなりソフトウェア的な部分が強いんじゃないか?とも言われていました。
ちなみにXiaomi公式でも光条を出すためにはF値を2.0が一番自然とわざわざ書いてあるんですが、あえてF値4.0まで上げると流石にコレは嘘でしょう…と思ってしまいますね。まぁあくまでスマホのカメラなんで動的にコレをやってるのもすごいとは思いますが、流石に絵面が嘘くさすぎるので公式の言う通りF値を2.0ぐらいにまで落としたほうがマイルドです。ソフト処理だなと思うのは、光源によってはこの光条が出たり出なかったりするからですね。同じぐらい光っている物体に対して角度などで光条が発生しない場合があったりします。条件が合致すると急に光条が発生するので、まぁこれはソフトウェア処理だな…と。
とはいえ、印象的な撮影ができる事にはかわりなく、光があふれる場所でこの撮影を行うと簡単に映える写真が撮れるので楽しいです。
総じて夜景撮影は、Xiaomi 14 Ultraのカメラの豪華さに比較してちょっとイマイチだなーと感じました。
カメラまとめ
カメラ周りをまとめると元のハード性能の高さとソフトウェア処理の強さで、簡単に印象的な撮影を行う事ができる良質なカメラでした。撮っていて楽しいと感じる事が一番の強みで、スマホのカメラでここまでの事ができるんだ!という感動が大きいです。
一方夜景については、ソフトウェアの処理が追いついておらずやや物足りない印象を受けました。カメラを推しに推しているならもう少しチューニングがほしいところです。
値段高すぎ! BLUはどうなる?グロ版とCN版の価格比較
今回もう一つ話題になったのはグローバル版の価格の高さ。VATが乗るユーロ圏では25万という目が回るような価格で度肝を抜いてきました。もちろんVATが載っているので日本が個人輸入しようとすると20万前後で収まりますが、それでも過去最高な高いです。円安なのも相まってかなら手が出しづらいです。
一方で先に発売されたCN版は約14万からと、もちろん高いですが、グロ版と比べれば比較的手を出しやすいです。
というわけでマニアックな方々はCN版を買ってROM焼き!と言いたい所ですが
HyperOSになってからBLUの敷居がめちゃくちゃ上がり個人でやるのは実質不可、あとは海外の業者に1万円前後払いBLUをしてもらう必要があります。
というわけで、割と界隈でもCN版かグロ版かがかなり揺れました。私自身はCN版を買って見た訳ですが、今ん所ひとまずBLUまだは済ませてあとはグロ版のROM待ちという状態です。
CN版で掛かった費用をまとめると
メモ
合計16.6万円となりました。というわけで有料のBLUを含めたとしてもCN版が大分やすく見えると思います。ただ、BLUをしてくれたベトナム人も商売だったので微妙に値上がりをしています。前は6000円だったのに…
ちなみに、BLUを対応してくれる方の事を良く聞かれるんですが、これ以上値段上がってもらっても困るのでお答えは控えます。普通にググれば出てきますよ。また、グローバル版は高いカメラキットが付属するキャンペーンをしたりというような事をしているようなので、一概にもCN版が良いとも言えないですね。
また、私がレビューしている時点でグローバルROMが出ておらずちゃんと焼けるのか?というのも懸念点で残っています。もしコレでグローバルROMが焼けなかったら16万円の特級呪物になってしまうため本当に怖いです。
グローバルROMが出ない事はないでしょうが、本当にバッテリー容量の差異がなんか気になるんですよね…。
CN版は不安要素が有り、グローバル版はシンプルに高いという感じですね。一番人気なのは香港版で17万前後で購入出来るそうですが輸入業者に頼る必要がありその手数量も乗るためあまりグローバル版とも変わらないと思います。
今回の14 Ultraに関しては、わりとガジェット界隈の手練れ達もどうしようか悩んでいるように感じますね。
Xiaomi 14 Ultra まとめ
最後にXiaomi 14 Ultraをまとめると、最高峰のスペックと、現時点で最強とも言えるスマホカメラを持った尖りに尖った一品と言えます。また、価格もぶっ飛んでいるため本当に限られた一部の人間のみ買うような代物だと思います。
まとめると
メモ
という感じでしょうか?まさにUltraの名にふさわしく、町中でもしこれを持ってる人がいたらその人明らかに訓練された人なので気をつけましょう。
一時期、Xiaomi 14 Ultraが日本にも?!というような期待値が一瞬盛り上がりましたが、絶対にキャリアを挟まないとこの尖った性能と価格は難しいでしょう。Xiaomi Japanも日本でUltraを!という声を意識しているようですが、Pixelミドル機かiPhoneしか売れない日本でXiaomi Ultraが日本で発売されたらどうなるかは何となく分かってしまいますね。無論ファンとしては日本でUltraは悲願とも言えるんですが、なかなか実現は難しそうですね。
総じて、コアなスマホマニアな方々にはとても輝かしく見えるスマートフォンでしょう。現時点では価格が高すぎて手が出せないでしょうが、Ultraは1年後の値下がりが激しいですからね…。その時に買うという選択肢もありなんじゃないかな?とも思ったりします。