Alldocube iPlay 60 mini Pro レビューします。大人気の8インチタブレットの最新版で、爆発的に売れた前作iPlay 50 mini Proのイマイチだった所ブラッシュアップしてきました。
ベースとなるスペックは据え置きながらも、強化されたスピーカーやより使いやすくなったUI周り、そしてWideVine L1対応で、最初からアマプラ、ネトフリで高画質ストリーミングに対応します。そして注目したいのは価格で2万円という非常に手頃な価格で
8インチというニッチなサイズながらまさに「これでいいんだよ!」感あふれるタブレットで今回も爆売れ必須となっています。
ただ、実際に実機で見てみないとわからない部分も多い中華安タブレットなので、今回しばらく使ってみて感じた良い点悪い点をしっかりとお伝えいたします。
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本体チェック
まずは本体を見ていきましょう。基本的には前作とほぼ同じなんですが、細かいところが違います。
まず背面はカメラユニットがやや大きくなったのと、フラッシュライトが追加になりました。そういえばこれまで背面フラッシュはなぜか付いてなかったんですよね…カメラが大きくなってはいますが、別にスペックは変わっていません。
背面は引き続きアルミニウムになっています。特段高級感があるわけではありませんがサラサラとしていて質感は悪くありません。
サイドはフラットで、音量ボタンが並びます。縦に持って上下にスピーカーが並びます。
SIMにも対応し、またSDカードに対応しているの最近となってはかなり貴重な存在です。このサイズ感だとメディアを持ち歩くことも多いでしょうからこれは嬉しいポイントです。
ディスプレイは8.4インチでフラットパネルになっています。最初からハーフグレアのフィルムもしっかりついています。
幅高さは前作とまったく同じですが、厚みがやや増えて7.5mmから7.9mmへ、さらに重量も4g増えて310gになりました。とはいえは基本的には軽く取り回しが良いサイズ感に収まっています。
8インチはやはり使い勝手が良いサイズだと思います。最近は家でNASを組んだりして使う人も多いと思いますが、そういった用途で凄く便利なサイズ感だと思います。
スペック詳細
スペックをおさらいしましょう。今回のiPlay60 mini Proは、前作と基礎的な部分は共通しながらも、不評だった部分を全て取り除いたアッパーバージョンと言えます。
まず、SOCはおなじみHelio G99で、ある程度のことはこなす優秀なSOCです。8インチで、動画などのコンテンツを楽しむには十分なスペックです。メモリとストレージは8GB/128GBで、今ではかなり貴重なSDカードで512GBまでの拡張に対応します。
ディスプレイは8.4インチサイズで、ここも引き続きですが自動調光と顔認証に対応し、より使い勝手が向上しました。バッテリーは6050mAhとサイズなりにコンパクトになっています。
前作で不評だったシングルスピーカーから、デュアルスピーカーに変更になったことと、ジャイロセンサーも搭載した事で車載のナビ利用にも使いやすくなりました。最後に8インチで大事なのはWideVineでこちらもしっかりL1です。
8インチという人気のサイズに、抑える所を抑えた絶妙な構成で、価格は2万円前半で魅力的に見える人も多いと思います。
SOC | MediaTek Helio G99 |
メモリ/ストレージ | 8GB / 128GB SDカード対応 |
ディスプレイ | 8.4インチ(1920×1200)最大輝度350nit |
バッテリー | 6050mAh 18W PD |
その他 | 4G デュアルSIM対応 FDD: B1/2/3/4/5/7/8/20/28AB/66 GPS & ジャイロセンサー対応 デュアルスピーカー WideVine L1対応 |
スペックはそこそこ ゲームは難しい
Antutuのスコアです。もう繰り返し繰り返しHelioG99をレビューしたので、もうお腹いっぱいなんですが、大体40万点前後でスペック的には動画視聴や電子書籍においてはとても快適に使う事が出来ます。
ブラウジングはややスペック不足感を感じるようになってきており、ゲームは満足には動きません。
良く低価格タブでゲームが動くかどうかを聞かれますが、はっきり言って2〜3万ぐらいで日本で買えるタブレットはだいたいそういったスペックなので期待値を上げてはいけません。
その中でHelioG99は比較的まともに動作するので人気というわけですね。ただ、もうかなりG99が飽和しており、そろそろDimensity世代を調達したメーカーが、中華格安界隈の覇者になるんだと思います。
過去にAlldocubeでもDimensity世代のプロダクトは出していたはずなのでそろそろスペックアップをお願いします、
明確にクリアになったディスプレイ
ディスプレイは8.4インチ 縦1920px 横1200pのIPS液晶です。8インチというのがとにかくアイデンティティで、大きすぎず小さすぎない電子書籍や動画再生に特化したサイズです。去年はiPlay 50 miniの大ヒットを受けてか、各メーカーとにかく8インチが出まくりました。それまで8インチはニッチ需要で貴重だったんですが、なんか逆にめっちゃ増えましたねwとはいえ、低価格8インチタブレットはディスプレイの品質が結構ピンキリで、過去に見てきた中でも結構差が大きいと感じました。
今回のiPlay 60 mini Proも前作と同じくIPS液晶/60Hzとエントリー仕様ではありますが、明確に前作のパネルより良いものが使われています。まず発色とコントラストが改善されています。前作のパネルはやや緑っぽい印象を受けましたが、発色はとても改善されています。
またコントラストもしっかりとしており、暗い部分はしっかりと引き締まった印象を受けます。視野角もだいぶ改善されており、全体的に液晶ながら頑張っていると感じます。
輝度自体は320nitとかなり低めで前作と変わらないんですが、屋外でなければこの輝度で大体の人は満足できるでしょう。
また、自動調光にも今回しっかりと対応しました。スムーズな調光に対応し、ワンランク上がったディスプレイ周りとなりました。ディスプレイ周りが明確に強化されているのはiPlay 60 mini Proのポイントといえます。
より使いやすくなったAlldoube OS3.0
前作までは別に名称はありませんでしたが、今回からAlldocube OS 3.0という独自UI感がより強くなりました。前作はほぼ素のAndroidでしたが、UI周りがよりグラフィカルになりました。
アイコンなどもモダンな印象でさすがにブランド名をつけたOSだからかしっかりとしています。
前作にはなかったドックタイプのメニューが追加になっており直近仕様したアプリをこのメニューに表示させたりする事もできます。
コントロールパネルはAndroid 14タイプになりました。左右で表示が違うタイプですね。個人的にこのタイプまったく慣れないのであまり好きではないですね…。ショートカットメニューがやけに右側によっており幅が狭いです。Wifi名称がボタンを突き抜けてたりするんでもうすこし大きくても良かったんじゃないかな?と思ったりします。
ウィジェットにオリジナルのものは無いですね。せめて時計アプリのウィジェットがあるなしで結構デザイン性が上がるんですが…。今後そういったオリジナリティも出していってほしい所です。
基本的にはシンプルなAndroidには代わりありませんが、細かい所の配慮があるUIで丁寧に作られています。
顔印象とタップ起動に対応
今回やっと顔認証に対応しました。最近だと当たり前なんですが、前作では実は非対応でした。これが思いのほか使いにくかったんですが、やっとモダンになりましたね。速度も非常に早く実用的だと思います。
また、前作から同様に持ち上げて起動と、新たにタップ起動も追加になりました。コレがあるとないとでは使い勝手が大きく差が出ますね。持ち上げてサッと解除できるので快適です。
ただ、画面のタップ起動がやや反応があるく「トントン、トントン」としっかりとタップしないと反応をしません。しかも遅いのでだったら電源ボタンを押したほうが早いとなります。もう少し過敏に反応してくれればより使いやすいのになと感じますね。
WideVine L1 ネトフリもOK!
8インチで重視されるのはWideVineでしょう。WideVineとはコンテンツ保護を目的とした認証の事で、この認証レベルが高くないと、動画配信サービスで画質が制限されたりします。ビデオ用途も多い8インチなのでコレはすごく重視される部分でしょう。
実際にWideVineはしっかりとL1になっています。ただ、L1であってもコンテンツによっては非対応な事もあります。
今回手元で確認したのはアマゾンプライムとネットフリックスです。ネトフリに関しては過去作でもL1ながら非対応だったり、更にはその後ネットフリックスエディションという、ネトフリに対応させたバージョンまで出るという異例の自体へ。
結論から言うと、ネットフリックスもアマプラもどちらもしっかり最高画質設定を選ぶ事が出来ました。大体この2つが大丈夫ならほかも大丈夫だとおもいますが 、HULUやU-NEXTなどは未検証です。
強化されたステレオスピーカー
前作iPlay 50 mini Proはモノラルスピーカーでスッカスカの音だったんですが、iPlay 60 mini Proはしっかりとステレオスピーカーを搭載しています。それぞれ左右にバランスよく配置されています。
マジで前作のスピーカーは超絶がっかり音質で、動画垂れ流し用としてもかなりきつく、だいぶ不評だったんですが、今回は物理的にスピーカーが増えた事で改善されています。
実際の音質は、音質の良いタブレットと比べるとまだまだクリアーさにかける籠もった印象を受けますが、音量の方がしっかりとしておりある程度パワフルな音圧になります。
前作はYoutubeなどの会話コンテンツも聞き取りにくく使いにくかったですが、そこからはだいぶ強化された音質になりました。
バッテリーはまぁまぁ
バッテリーは6050mAhと前作から容量アップをしました。前作はサイズからすると容量が少なかったんで、明確に持ちが悪かったんですが
それから比べるとだいぶ改善されていると感じます。とはいえ、すこぶる良いかというとそうでもないです。
充電速度も最大18Wなので、毎日の利用の中で充電は気にする必要があります。
Alldocube iPlay60 mini Pro まとめ
まとめると、8インチタブレットのブームを牽引した前作から、しっかりとブラッシュアップがされています。今現在は楽天ですでに公式流通しており、定価が2.7万とギョッとしますが、普通にクーポンがあるので前作と変わらないぐらいの金額で買えるはずです。今から買うならば普通に60 mini Pro一択でしょう。
前作の大ヒットから他者メーカーも続けで、結構8インチ界隈は似たようなスペックで飽和しているんですが、今回Alldocube OS3.0になったことでモダンになり、ソフトウェア面で一方出た感じですね。中華格安ブランドの中ではやはり安定感があるなと感じました。
ゲームはせず、動画や書籍利用という用途に圧倒的に強いのでそういった需要には今年もガッチリとハマると思います。
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