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スマホ・タブレット

Galaxy S24 Ultra レビュー AIスマホの幕開け 今年も最強だ!前作から何が変わった?買い替える必要ある?

GalaxyS24Ultraレビュー

今回はGalaxy S24 Ultraをレビューしていきます。

毎年同じみになってきた、SAMSUNGのハイエンドフラッグシップモデルです。毎度毎度、その時選択できる最高峰で構成されたまさに至極の1台です。ただ、S22シリーズから見た目がほとんどは変わらず、毎年「今回のGalaxyは買う価値ある?」という疑問点ももれなくセットでついてきます。

価格は日本円で20万円に近い価格になっており、もうブルジョアの戯れのようになっています。ちなみに私はブルジョアなんて事は全く無く、今回の20万円近い金額がクレジットカードに会心の一撃でした。

2024 04追記 ついに日本でも発売が決定しました。そしてなんとSIMフリー版同時発売で、しかも最安です!S23からの進化は少ないけど、この価格なら結構ありかも

というわけで、一般ユーザーにとってGalaxyを買うというのは一大決心が必要です。今回は、過去にS20、S21、S22、S23とすべてウルトラを選択してきたギャラクーバカの私が、クレカに会心の一撃を喰らいながら、実際にS24 Ultraをしばらく使った感想から、今年は買う必要があるのか?前作から乗り換える必要があるのか?20万円の価値が本当にあるのか?そういった目線でしっかりと厳しく見ていきたいと思います。会心の自腹レビューをどうぞよろしくお願いいたします!

公式サイト https://www.samsung.com/jp/smartphones/galaxy-s24-ultra/

 

S24 Ultra スペックアウトライン

S24 Ultra スペックアウトライン

まずはGalaxy S24 Ultraのスペックアウトラインです。今回の目玉は最新SOCと、生成AIを搭載したGalaxy AIでしょう。

まず、SOCは最新のSnapDragon 8 Gen 3 for Galaxy という長ったらしい名前で、これは最新の8Gen3をGalaxy用にチューニングしたものです。

8 Gen 3のスペック自体は、過去のスマホレビューでも取り上げてきましたが、Antutuでは余裕のらくらくで200万点を超える化け物スペックとなっています。正直、ヘビーユーザーとしても過剰と言えるレベルに入っているんですが、昨今はコンテンツ自体が重くなっているので、こういった潤沢なスペックが必要になってきているという事ですね。

また、今回、Googleの生成AI Geminiをベースにした、AI機能を活用した新機能を多く搭載します。本体に搭載されるのは、Gemini nanoでこれはPixel 8 Proにも搭載されたもので、さらにクラウドベースでGemini Proと画像生成 Imagen2という2つのAI機能を活用することでより高度な機能を使うことが出来ます。

わりとPixel 8 ProでウリだったAI機能のほとんどは使うことができ、なんかPixelの強みが薄くなったな…と、見る人が見ればすごく怒り出しそうな意見を添えておきます!

もう、時代はスペックうんぬんだけでなく、AIを用いたユニークな機能性にウェイトが大きくなっていると実感します。この辺の機能性はのちほどしっかりお伝えします。

その他のスペックに関しては前述した通りすべて最高峰のもので固められています。今回、海外版を弘入しましたが、キャンペーンにてストレージアップが行われ、256GBモデルは512GBへ、512GBは1TBへとそれぞれアップグレードされました。ストレージアップは一番価格が上がりますが、今回のキャンペーンを使えばかなりお得に上位グレードを購入できました。

価格は驚きの22万円で、海外で発売されたものも日本円にすると、19万円と正直、目ん玉が飛び出した後に高速回転して地平線の彼方へ飛んでいくぐらいぶっ飛んだ価格となっています。

マジで今年のGalaxyは信仰心が試される内容になっているなと本気で感じます。というわけでユーザーが気になっているのは、本当に20万近いマネーを払う価値があるのか?だと思います。

SOCSnapdragon 8 Gen 3 For Galaxy
メモリ/ストレージ12GB メモリ
256GB/512GB/1TB
ディスプレイDynamic LTPO AMOLED 2X, 120Hz, 2600 nits (peak)
6.8 インチ Gorilla Glass Armor
バッテリー5,000mAh / 45W 急速充電
OSAndroid 14 /  One UI 6.1
カメラ200MP 広角メイン
12MP 超広角
10MP 望遠 ✕3倍
50MP ペリスコープ望遠 ✕5倍
その他Google Gemini Nano搭載(クラウドにてPro対応)
IP68、Sペン内蔵

Galaxy S24 Ultra 本体チェック やっぱチタン使っちゃうんすね

Galaxy S24 Ultra 本体チェック

本体の方を見ていきましょう。まず、見た目はほぼ、というか、格ゲーの2Pカラーぐらいの変化しか無いんですが、今回はマテリアルが特殊です。

というのも、加工がかなり難しく、比較的高級な素材であるチタンを採用しています!さてここで頭をよぎりのが我らがりんご様な訳ですが、もうこれに関してはしょうがないです。

iPhone 15 Pro Maxをレビューした際に「今後はチタンを使ったスマートフォンが増えるだろう」と大予想をしていましたが、まぁそれが大当たりになったわけですね。

iPhone 15 Pro Maxと比較

もうこれに関してはパクリとかじゃなくて「アップルにできることは我々も出来るんだ!」というメーカー側の意地だと思います。現にチタンスマホを出したのはSAMSUNGだけでなく、Xiaomiも出してたりします。S24 Ultraでは質感の良いチタンフレームとそれに合わせたカラーで展開されています。

私が購入したのはナチュラルチタンカラーで、iPhone 15 Pro Maxと並べると意外と仕上げ方が違うんだなぁと思います。りんごの方は、かなり無骨でマットな質感をしていますがS24 Ultraの背面は比較的シャイニーな見た目なっています。グレーというより、シャンパンゴールド的な色合いだなと思います。

背面

カメラもあいなわらずなデザインです。S23からカメラリングがより強調されたデザインを引き継いでいます。

サイドフレームのチタン

サイドフレームのチタンはかなり無骨で荒々しいチタンって感じですね。前作よりもサイドのアールは強めに付けられていると思います。上下ともにフラットで、おなじみSペンも格納されています。

サイドフレーム

チタンは軽い素材のためさぞ軽くなったであろうと思いきや実際には1gしか軽くなっておらず、233gとこれまで同様にヘビー級なのは変わりません。

フラットディスプレイ

ディスプレイはついにエッジディスプレイを捨て、フラットなディスプレイを採用しています。個人的にはエッジディスプレイのほうが高級感があるなーと思う派です。というか、前作S23 Ultraでも大分マイルドなエッジだった訳でこの辺は好みが分かれるところでしょうか?フラットなため、ガラスフィルムも貼りやすくなっています。とりあえずマテリアルは大きな進化をしているわけですが、そうはいっても、見た目はマジでS22Ultra/S23Ultraとかわっていないです。

S24 Ultra

一点ムカつくのは、これだけ見た目が一緒なくせにケースはまったく互換性が無い点です。入らないことは無いですが、かなりキツキツで外れてしまいそうです。ここまで一緒ならサイズも同じにすればいいじゃんと思ったりします。

噂では今回のS24シリーズでこのデザインは最終と言われていますがどうなんでしょうね?流石に3世代続いたから正直飽きました。チタンになったとて感動があるか?と言われるとウーンという感じです。

もうブランドとして利益を追求するフェーズにいるためにわざわざ冒険をしないという事でしょうか?この辺はアップルと近い姿勢だと感じます。

ディスプレイ性能

 

ディスプレイ性能ディスプレイは6.8インチの有機ELが使われており、解像度は1440 x 3120 ピクセルでリフレッシュレートは120hzと前作と大きく変わらないように見えますざが、ディスプレイガラスはにはコーニング GORILLA Armorが使われています。これは耐摩耗性もさることながら、画面の反射を圧倒的に抑える事が出来るガラスで屋外での表示に強くなっています。

一般的なガラス表面と比較して反射を最大75%まで低減し、ほぼどのような状況においても画面からの反射を最小限に抑えて可読性を高めます。コントラストがぐっと引き締まって見えるんですが

ただ、フィルムを貼ってしまえば従来とまったく同じになり意味をなしません。この恩恵を受けるにはフィルム為しで使う必要がありますが、20万近いものをフィルム為しで使う勇者なんていないでしょうから、実質的には死に機能な気がします。

ディスプレイ

とはいえディスプレイはさすがのSAMSUNGで非常に高精細で最高峰のパネルが使われています。ピーク輝度は前作の1750nitから2600nitと強化され、屋外での視認性もとても良いです。後述するOneUI6.1のおかげもあってか、前作とくらべてヌルヌル感はより高く感じますね。

Antutuは200万点に届かず?

SOCは最新のSnapDragon 8 Gen 3 for Galaxyを採用しています。今年もおなじみSamsung用にチューニングがされています。今年のハイエンドが採用するSOCで、フラッグシップらしい選定で、過去レビューしたスマホではantutuで軽く200万点を超えるスペック叩き出しました。

わりと発熱と安定性を優先させるため、若干スコアを落とす傾向のGalaxyではどうなるでしょうか?実際なAntutuスコアで見ていきます。

Antutu普通に回した場合

まず、まったく対策せず普通に回した場合です。その場合なんとスコアは189万点と期待よりも低いスコアになりました。それでも十分高すぎる性能ではありますが、200万点から11万点差があるのは中々ネガティブです。発熱は38℃前後でキープがされており、この辺は新しくなったペイパーチャンバーなど冷却機構が働いてるからだと思いますが20万近く出したフラッグシップではちょっと悲しい結果になりました、

Antutu外部クーラーあり

お次は外部クーラーを使い、冷却性を高めた上でのテストです。この場合は期待値通り203万点と8Gen3世代らしいスコアを叩き出しました。200万点を出したのは嬉しいんですが、クーラーをつけないと出せないというのは残念です。

まぁこれに関しては、過去の検証でXiaomiやnubiaといったフラッグシップでAntutu対策がされていると思ったほうが良いかもしれませんね。

Antutuのスペックよりも安定性を重視した調整とも取れます。実際200万点のスコアは普段遣いにはなんの差も無く、ゲーム等特定の場面でそのスコアが正しく活かされれるのが正解だと思います。この辺は後のゲームプレイで見ていきます。

強化されたAI機能 Galaxy Ai

強化されたAI機能

今回のS24シリーズの目玉と言えば、AI技術をベースにした新しい機能でしょう。先行してGoogle Pixel 8 Proで搭載された機能の他に、独自の機能を追加しています。

基本としてはGoogleの謹製AI Geminiを採用し、本体側には最小構成のGemini Nanoが搭載され、クラウドベースでGemini Proの機能が使えます。AI関連ではOPENAIのChatGPTに大きく遅れを取ったGoogleが社運をかけたAIで、最近では検索技術にも組み込まれようとしています。

ちなみに、今現在ブログサイトを運営する人にとっては忌むべき存在にもなっているGeminiですが、実際にスマホに搭載された場合はどのようなイノベーションが起きるのでしょうか?いくつか実際に追加された機能を見ていきましょう。

囲って検索

かこって検索

 

付属のSペンで囲ったエリアを検索する機能も便利です。使い方としては、ナビボタンを設置している場合は、ホームボタン長押しで呼び出せます。

その後、画面内をSペンで囲うと、その領域を画像としてGoogle検索をしてくれます。まぁ要はGoogleの画像から検索をダイレクトやってるんですが、囲ったエリアを画像として検索するのが便利です。また、文字も判別し、ダイレクトに検索をしてくれます。

これはかなり便利だなと思いました。ちなみに、Sペンで無くても、検索を呼び出した後に指でなぞっても同じことができます。

ノートアシスタント

ノートアシスタント

ノートアプリではNoteAssistant機能が使えます。文章の要約や自動フォーマット、翻訳などをノートアプリ上で使うことができます。

要約

例えば本文中を選択した上で「要約」を選択すると、文章を分かりやすくまとめてくれます。要約の内容も簡易か詳細の2パターンから選べます。「フォーマット」を使えば本文に見出しなどを自動追加し、より見やすく整えてくれます。フォーマットは複数から選ぶこともできます。

「議事録」を選択すると議事録形式でまとめてくれます。これはボイスレコーダーで録音し起こしたテキストを使うと便利になるのではないでしょうか?

その他、誤字などを訂正しつくれる「スペルチェック」機能や、文章を翻訳する機能もついています。これまでのテキストエディターにAIアシスタントが付いた感じですね。

私自身、ブログの記事やYoutubeの台本は、スマホで作成することが多いんですが、この中で特に要約機能はかなり便利だと思います。例えばガジェットのスペックや紹介など、何かしらソースとなるところから文言を持ってきて、それを整形するという作業がしやすかなります。

その他制度の高いスペルチェックなど、ブロガーには嬉しい機能だと思います。

フォトアシスタント

フォトアシスタント

撮影した写真から、人物などを違和感なく取り除いたり、移動させることが出来ます。いわゆるPixel 8 Proでも搭載された消しゴムマジックと写真マジックです。ギャラリーアプリから編集を選択し、そこから星型のAIボタンを押すと編集が出来ます。

対象物をタップや囲ったりすることで判別が可能で、不要なものを消したり、移動したりという操作がドラッグだけで可能です。

Pixelでも同様な機能がありましたが、やはりスペックが圧倒的に違うので処理スピードに差があるようです。こんな事を言うとPixel信者から燃やされそうなんですが、実際に私もPixel 8 Proを使ってみて、AIの機能の素晴らしさとそれを行うTensor G3の非力さを身を以て体感しました。

処理性能はやはり段違いにS24 Ultraが高いので、生成AIによる描画も素早く作成してくれます。生成された画像はパッと見はかなり自然ですが、やはり拡大するとモシャモシャ!っとなっていますね。

通話アシスタント・Live翻訳

通話アシスタント

こちらはGoogle Pixel 8で初搭載された通話アシスタント機能です。通常着信中に画面にアシスタントボタンが出ているので、こちらからアシスタントを呼び出します。要件を聞いたり、折り返す旨を伝えることが出来たり、先発が言った内容をテキストに起こして確認させてくれます。

LIVE翻訳機能も使えます。こちらはまず、「通話設定」から有効化とデータのダウンロードが必要です。設定後、着信中か通話画面にて呼び出します。設定では、自分と相手の下の言語は消音にし、翻訳言語のみ聞こえるようにするといった設定も可能になっています。

AIがスマホのブレークスルーになるか?!

とりあえず、S24シリーズで特出しているのはこういったAI用いた機能でしょう。正直、スマホ自体が完全に進化の袋小路に入っている状況で、AIの機能性はユーザーにとってブレイクスルーになりそうな予感がします。

Pixelで搭載された時点ではまだまだ物珍しいだけだだったんですが、今回のGalaxyではより実用的なツールが用意されています。ちょっとこれに慣れたらほかが選べなくなるかもなと強く感じました。今年出るであろうハイエンド達もAI機能を取り入れてくるでしょうが、PixelそしてGalaxyと一歩抜きん出ているようにも感じます。

OneUI6.1はアニメーション強化?細かすぎてわからない配慮の塊

OneUI6.1

Galaxyが最高なのはハード面では無くソフトウェア面が外が追従できないレベルでカスタマイズされているからだと思います。OneUI6.1ではよりアニメーションがスムーズになり、ヌルヌル感が上がっているように感じますね。

S24から新機能としてはバッテリー保護機能が細かくなっており前作ではバッテリー保護時最大80%にするのみだったのが睡眠時のパターンや、より使いやすいモードが追加になりました。

また周囲の明るさに合わせて自動で色調を変更するよもS24からの新機能です。屋外、屋内で色温度が自動で代わりより見やすくなります。

GoodLockが解禁

またつい最近、これまで日本では非対応だったUIや機能性をゴリゴリにカスタマイズするGoodLockがついに日本でも解禁されています。知らなかった人は是非とも入れてほしいんですが、まるでゴリゴリのカスタムROM並にカスタマイズの幅が大きく、AndroidのUIの中では一番と言っていいくらいに高度な事ができます。元々多機能すぎるOneUI6ですが、それをさらに便利にするユーティリティーです。

Sペン

Sペン

おなじみSペンも使えます。純正のPENUPアプリではパームリジェクションやレイヤー機能などベーシックなイラスト機能は備わっており、筆圧感知もきくのでこれだけである程度絵を書く事もできると思います。

ちなみに、おなじみですがマグセーフリングなどをつけているとタッチ切れが発生するのは今回も同じです。これはもう構造上仕方が無いんでしょうか?今回から磁気が干渉する場合、専用のアラートも出るように改良されています。

バッテリー性能

バッテリー性能

バッテリーは5000mAh、45W充電とこれまた過去と何も変わっていません。まぁ普通にメインで使う分には別に100W充電などはあったら嬉しいぐらいなので、十分でしょう。

多くの方が気になるのはバッテリー持ちについてだと思います。前作S23 Ultraで全世代より抜群のバッテリー持ちになりそれだけで買っても良いレベルでしたが、今回のS24 Ultraもとてもバッテリー持ちは良いです。SnapDragon 8 Gen 3において心配でしたが、それは杞憂でした。S23 Ultraと比較し、体感的に1.5割〜2割ほど持ちが良く感じます。電池持ちに関してはiPhone 15 Pro Maxに匹敵するレベルなんじゃないかな?と思います。

ゲーム性能

原神

ゲーム性能を原神で見ていきましょう。毎度おなじみなんですが、中華系スマホが積極的に最適化を行いスペック以上の安定さを提供している原神ですが、Galaxyではどうでしょうか。あまりゲームゲームしていない印象ですが

そこはさすがに8 Gen 3機なわけで高い基準に収まるのはわかり切っているんですが、原神に関しては以外と調整が甘いのでその辺がどのように出てくるでしょうか。

GOS OFF

GOS OFF

先に、S22で問題となったGOSをOFFにしてプレイしてみました。GOSとはなんぞや?というと初期設定ではゲームプレイ時の発熱による性能低下を防ぐため、意図的に性能を落とすという機能です。
S22のときにはこれが強制的にONになっており、思ったよりもゲーム性能が伸びないという事態が問題となりました。その後、批判を受けたサムスンはこのGOSをOFFにできる機能を追加しましたが
S22に搭載された8Gen1は爆熱だったため、OFFにすると今度はスロットリングが発生し余計に性能が落ちるという事態に。

というわけで初期設定ではGOSはONになっていますが、ゲームブースターアプリのラボ機能からこれをOFFにできます。実際にOFFにしてプレイしたところ、基本的に60FPSに張り付く形でプレイができます。流石に8Gen1と8Gen3とではレベルが段違いなので当時のような事は起きませんね。

一方、GOSをOFFにすると発熱が上がりかなり熱くなります。CPU温度は60度前後まで上がります。ただ、熱が上がってきてもフレームレートは下がらずプレイができました。手の中でアチアチになっている本体がちょっと不安になりましたね。

GOS ON

GOS ON

安定性を優先するならばGOSはONにしておくべきだと思います。8 Gen 3 ではその状態でも素晴らしい安定性を持つためわざわざGOSをOFFにする必要も無いです。GOSをONにした場合、本体の発熱がみるからに下がり、CPU温度も50度前後まで下がります。一点プレイ中にフィールドで雨と雷というみるからに重そうなエフェクトがかかるシーンがあったんですが、流石にこの場面ではフレームレートが下がりましたね。こういった極限的に思い場合はGOS OFFが必要になるかもしれません。

現在の原神は720Pを引き伸ばしている状況ですが、今後この上限を超えるのも予定されているようです。そうなった場合は8 Gen 3であろうとフルで性能を引き出す必要がありそうです。ひとまず現状の原神であればなんの不満も無い快適なプレイが可能です。

カメラ性能

カメラ性能を見ていきましょう。今年一番悩ましい部分はカメラです。まずメインの200MP、10MP望遠、12MP超広角とスペックはS23 Ultraからまったく進化がありません。一番の特徴は、S23 Ultraでは10MPの10倍光学だったのに対してS24 Ultraでは50MPの5倍光学となっています。一見すると10倍から5倍にダウンしてるじゃないか!と思われるかもしれませんが、今回は画素数とセンサーサイズが大きくなっており

ピクセルビニングで50MPから12MPで切り出すことで実質的に光学10倍と並ぶ画質を実現するとうたいます。とりあえず、Sシリーズでは驚くのは望遠ズームの性能ですが、今回カメラは実際どうでしょうか?作例で見ていきます。

日中

明るい日中です。まず超広角ついてはセンサーなど構成が変わらないのでほとんど見た目の違いは無いように見えます。彩度とコントラストがよりクッキリとなるように感じました。
この辺はSOCやイメージエンジンによるところでしょう。どちらの優劣という事では無く、S24 Ultraはより見栄えがよくなっていると評価できます。

メインの200MPも同じくサムスンのISOCELL HP2を両機種とも採用しており、ハード的な部分はほとんど同じと言っていいいでしょう。実際の作例も超広角と同じく、S24 Ultraのほうが彩度とコントラストがクッキリとしています。
メインカメラだと彩度がより強調されているように感じます。また、言わずもがなですが、やはりオートでクッキリと撮れるのは流石にハイエンドといったところでしょうか。

よりAIによる補正がきく事でサムスンらしいこってりクッキリとした絵になります。ここ最近見てきたその他メーカーのハイエンドと比較しても、見栄えという観点で言うならば一番良く出るカメラだなと思います。

ズーム性能

10倍も、わりとS24 Ultraがコントラスト強めでくっきりとした印象です。心配していたピクセルビニングによる10倍は、思ったよりもしっかりとしています。補正による差な気もしますがS24 Ultraのほうがくっきりとしているように見えますね。光学10倍から5倍なったことでデメリットには感じないクオリティです。

むしろ、使いやすい5倍になった事と、9倍までのズームもそのレンズを使うことでより画質が上がっていると思います。10倍光学が無くなったデメリットは無く、むしろ50MP 5倍光学になったことのメリットが強く出ていると思います。

一方、驚異的すぎて逆に怖い30倍ズームはなんかクッキリ感が劣る感じますね。ただ、S24 Ultraでも驚異的なのは変わりません。

100倍は完全にオマケです。ズームに関しては、当初の不安は吹き飛び、むしろ5倍がベースになったことでより使いやすくなったと思います。

ポートレート

ポートレートに関しても、5倍光学になった恩恵か、かなり寄れる撮影が出来ます。S23 Ultraにはなかった5倍ズームが追加された事でより使いやすいポートレートになっています。

若干距離がある場合でもズイズイとズームができます。1倍~5倍でここまで幅があるにも関わらず、最大の5倍ではクッキリとした印象的な撮影ができます。これは本当に5倍に変わった恩恵といえます。

あと、そもそもが結構寄れるレンズになっており高倍率の状態で物理的に寄って行ってもフォーカスがしっかりとあったまま撮影ができます。それぞれ3倍と5倍で花に寄っていますが特に5倍のクッキリ感は素晴らしく
ハードとソフト両方で高い基準で処理されています。

夜景

夜景

夜景についてです。まず光源が強いもので撮影をするとなんかフレアがすごいように見えますね…。ぱっと見は光条のようにも見えなくは無いですが別にそういった構造のレンズでは無いので謎です。
良いか悪いかでいうと、個人的にはちょっと微妙だなーと思います。

基本的には日中の傾向と同じで彩度が強く、よりコントラストが強く出ます。夜景においてはその傾向はプラスに働きます。

夜景

ちょっと気になったのは白飛びの抑えで、しっかり抑えて撮影ができているものの、ちょっと不自然だなーとも感じます。明らかにそこだけ別処理をしていますよーと言わんばかりです。夜景に関しては、前作同様で高い水準ではありますが、なんか20万台として考えるとちょっとパッとしないなとも思いました。

カメラまとめ

カメラの総評としては、基本的に前作とほとんど構成が変わっていない一方で、唯一の変更点である5倍光学が思った以上にカメラの軸として機能していました。数字だけで言えば退化しているんですが、実際実用的なのは5倍ですし、ポートレートなどが強化されているのは進化点です。ただ、この変更のためだけに20万を出すかというと正直それはナンセンスで、カメラの進化にウェイトが大きい人はS23から乗り換える価値はほぼ無いでしょう。

どこからが買い替えるラインなのか?

多くの方が気になるのは「どの世代から買い換えを検討するか?」でしょう。Galaxyはキャリアで契約している人がもっとも多いと思います。

高額な端末を分割するため、必然的に長く使う事になるため余計にじっくり検討したいでしょう。

過去にはS20 UltraからSシリーズを選んできた目線から各世代から今回のS24 Ultraに乗り換えの価値があるか?を解説します。

まず、S20、S21世代に関しては脳死で買っちゃってオッケーです。その世代は、今現在においては探せば5万ぐらいの端末で同等のスペックを持つものもありミドルよりちょっと良いかな?ぐらいのスペックになっています。バッテリー持ちも雲泥レベルなのてぜひとも最新の世代へワープしてください。

次にS22について。最近投げ売りなんかをされたりしましたが、搭載されているSOCの評判がすこぶる悪く電池持ちもよくありませんでした。S24と比較して見ても、主にバッテリー持ちと安定性ではかなり差が出ています。

よって年のサイクルに入ったかな?と思うので、S22に不満を覚えている人は、まったく別物レベルで違うのでオススメ出来ます。

最後にS23Ultraについては、言わずもがな、よほどのマニアか再生数とPVを稼ぎたいYoutuberかブロガー以外、S23 UltraからS24 Ultraに乗り換える理由はありません。つまり、AI関係の機能性以外は、ほぼ体感的にはなんの違いもありません。買い替えを決めるほどの説得力は無いでしょう。

S24 Ultra まとめ

最後にまとめると、毎度見た目はまったく進化がありませんが、圧倒的なクオリティは安定感があります。20万近い価格は正直高すぎるんですが、それに見合う性能をしています。

完成度が高くGalaxyとしてはマスターピース評したS23 Ultraを性能やバッテリー持ち、機能性と全てを上回ったの至高の一台と言って良いでしょう。

AI世代の幕開けとなったのもポイントで、飾りでない実用的なAIアシストが搭載されているのも注目したいです。スマートフォンというものの、今後の進化の方向性が定まったように感じます。

一方、AIの可能性がより現実的になったものの、それでもまだ、スタートラインと言えます。昨今のAIの進化の速さを見るに、もう一世代待つとAIスマホというカテゴライズがしっかりしてくるんじゃないかな?とも個人的には思いました。

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スマートフォン
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Product Name
Galaxy S24 Ultra
Price
JPY 190000
Product Availability
Available in Stock
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ZAKI LABO(ザキラボ)

ZAKI LABO(ザキラボ)ではスマートウォッチ、スマートフォン・タブレットなどの最新ガジェット機器をレビューしています。実際に使用・検証を行い精度の高いレビューをお届けします。

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