今回はSAMSUNG Galaxy Watch 6 Classicをレビューします。海外版を自費購入です。
WearOSのフラッグシップといえばいまやGalaxy Watchです。最新のWearOS4を真っ先に搭載した正真正銘のハイエンドモデルです。
国内版では念願のFelicaを搭載した事で一気に注目が集まりました。Felicaについてはスマートウォッチ界隈での需要の高さとはうらはらに搭載しているスマートウォッチがかなり限定されているというアンバランスな状態でした。その中でWearOSの王者 Galaxyが搭載した事で、一気にシェアが移りそうな勢いです。
前作、Watch5シリーズではこれまでアイデンティティだった回転ベゼルをまさかの廃止し、Classicラインをも出しませんでした。コアなファンからすれば悲しい状況だったんですが、やはりClassicシリーズの需要は大きかったらしく普通に復活させてきました!最初から分かってた事だろ!とファンからすると思うのですが、潔く復活したので良しとしましょう!
私もClassic派で、5シリーズではぐっと我慢し今回の6 Classicを楽しみにしていました!帰ってきた回転ベゼルとサファイアガラスなど上質なマテリアルをふんだんに使った高級感、そして最高峰のソフトウェアとまさにキングオブWearOSと言えるでしょう!
ポイント
Felicaという圧倒的なアドバンテージの一方で、4〜5シリーズからの変化が分かりづらい今回の6シリーズで買い替えに値するような材料があるのかも多くのユーザーは気になる所でしょう。
前作5シリーズもレビューしましたが、そこから一体どんな進化をしているのか?何が変わって何が変わっていないのか?という部分もしっかりフォーカスしてご紹介いたします。
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Galaxy Watch 6 Classic アウトライン
まずはざっとGalaxy Watch 6 Classicのアウトラインです。
SAMSUNG公式サイトより
まず日本国内版でFelicaを搭載した事、これが一番のトピックスでしょう。まさか搭載するとは思って無かったので意表を突かれました。今回、安いとは言えない価格設定ではあるんですが、それに見合う要素だと言えます。AppleWatchやfitbit、Garminなどこれまでfelicaを搭載している事が一番のポイントだったこれらウェアラブルに殴り込むような形になりますね。
また、なんと言っても回転ベゼルが帰って来た事。前作5シリーズでは機械的機構はオミットしたものの、回転操作自体は残しました。ただ、やはり物理的な操作が無いとこの操作感は成立せずかなり使いにくかったです。
今回の6 Classicでは画面領域は大きく取りながらも、回転ベゼル自体を細く改良しています。操作感も変わらずスタイリッシュにまとめています。また、Classic系列では始めてのサファイアガラスを採用し高級感とスクラッチ耐性が強化されています。
SoCは前作のExnos W920から20%程処理性能が向上した最新のW930を搭載します。また、内部OSも最新のWearOS4を採用しており、さすがにWearOS界隈を牽引するGalaxyブランドと言えるでしょう。
華々しい一方で、実際の機能面については前作Galaxy Watch5から大きく追加が無いのも正直な所です。先に結論から言ってしまうと、Galaxy Watch4〜5ユーザーが機能面でFelica以外の新しい恩恵を受ける事はほぼ無いと言っていいでしょう。
前作から何が変わったのだろう?と公式サイトを舐めるように見ても、何も変わっていない‥というのが正直な所でしょう。
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ネガティブな事も言っている訳ですが、今回のWatch 6シリーズは、Felica搭載という圧倒的なアドバンテージを引っ提げた、まさにシリーズ集大成と言っていいでしょう。「待ってました!」と言わんばかりの完成度で迷わず行っちゃって良い完成度でしょう。
本体 | 46.5mm × 46.5mm × 10.9mm 59g |
ディスプレイ | 1.5インチ (480px) AMOLED サファイアガラス |
バッテリー | 425mAh 急速充電対応 |
CPU | Exynos W930 |
ストレージ | メモリ2GB / ストレージ16GB |
通信 | GPS対応 / BT5.3 / Wifi |
価格 | Classic 47mm 71,564円 Classic 43mm 66,554 円 |
Galaxy Watch 6 Classic デザインチェック
デザインの方を見ていきましょう。今回私が購入したのはClassic 47mm WiFiモデルです。この他、Classic 43mm / 無印 44mm / 無印40mm という構成で妙にサイズ展開が多くややこしいです。前作5 Proでは45mm、4 Classicでは46mmと、今回はもっとも大きい47mmでサイズアップがされました。
まず、初見で手に取った瞬間の「これだよこれ!」感がすごいです。語彙力が無くて申し訳無いですが、「ぉおおお‥!」という感じです。
今回購入したシルバーカラーは、サンプルで見るとかなりポリッシュが効いててチープに見えるかな?と思っていたんですが杞憂でした。ベゼルとサイドケースはつや消し処理がされており、一部のラインがポリッシュされており上品な印象を受けますね。
Huawei Watch GT3 Proと比較
今回 47mmモデルではディスプレイサイズがかなり大きくなっています。前作5 Proが34.6mmだったのに対して、6 Classicでは37.3mmと3mmほど大型化しています。時計にとってこのサイズは大分差を感じるでしょう。
今回、ベルトが大幅に変更されています。過去シリーズではレザー、4~5シリーズではフルオロエラストマーバンドでしたが、6 Classicでは表面がフェイクレザー、裏面がシリコンのハイブリッドバンドに変更になりました。見た目は完全にクラシックテイストながら、汗にも強いので実用性もバッチリです。熱い時期にレザーストラップなんかつけてたらそれこそ汗で滲んでしまい見栄えが良くないです。
かなり厚手のバンドになっていて質感も良いと思います。表面のレザー面は意見が分かれそうではあります。結構合皮感が強いのも否定は出来ません。
ベルトはラグ部分がやや特殊な形状をしており、ケースと一体感があるようになっています。このラグが実は20mmなんですよね。純正品は途中から20mmになってるから良いんですが、市販品でこの形状は珍しいのでレザーバンドなどは結構選ぶと思います。
ベルトはワンタッチで外す事が出来ます。裏側にプッシュボタンがついており、こちらを押しながら抜くと簡単に外れます。一般的なバネ棒タイプと違い見えない部分でもコストがかかっていますね。
背面は艶やかですが、ステンレスでしょうか?たぶんプラスチックでは無いと思いますがちょっと曖昧です。
厚みは10.9mmでやはりそこそこデカめです。サイドはボタンが2つ付いています。
重量も59gでスマートウォッチとしては重い部類に入ります。こういったクラシックテイストでは質感も大事なので重い事はネガティブではありません。高級感と捉えられます。
着用したイメージです。男性の腕でもだいぶ大きく存在感があると思います。何度見てもカッコいいと思えすね。過去作よりもディスプレイが大きいので野暮ったく見えないのも良いです。
ポイント
今年のGalaxyWatch6 Classicは集大成だなと感じると威厳のようなもので溢れていますね。
超高輝度なディスプレイ
ディスプレイは前述した通り大型化されています。もちろん有機ELディスプレイを採用しています。驚くのは輝度で、夏場の炎天下、太陽がさんさんとしている日中に置いても圧倒的な輝度で視認性が良いです。
ピーク輝度は2000nitにも登るようで、これはハイエンドスマートフォンなどで採用される基準になります。屋外での視認性を気にする人は、おそらくこのGalaxyWatch6シリーズが現時点で最高峰だと思います。さすがはディスプレイのSAMSUNGと言わんばかりです。その他、もちろんAODにも対応しています。
デザイン性の上がったウォッチフェイス
いくつかウォッチフェイスを見てきましょう。前作5シリーズではウォッチフェイスのデザイン性が乏しいのが気になりました。公式のフェイスで良いと思うのが少なく、デザインコストがかかっているように思えなかったです。
今回の6シリーズは、ウォッチフェイス結構力が入っているなと思いました。本体のクオリティに負けないようなデザインでしっかりと勝負しています。いくつか見ていきましょう。
今回のフェイスデザイン全般に言えるのですが、カスタマイズが出来るフェイスが多いです。一見シンプルなフェイスでも長押しメニューで背景や針を変えられるものが多く、それによってだいぶパターンが増えています。
今回クラシックデザインのメインフェイスだと思われる万年カレンダー風のデザインです。背景にはムーンフェイズが入っていますが、ここも長押しで星座に買える事が出来ます。
また、周り言語を変えたり、針やポインターの色を変えたりと多くのカスタマイズが出来ます。
もう一つは、たぶんアップルウォッチのテイストを引きずっている、文字がカーブしたようなフェイスです。これもシンプルで良いですが、実はこのフェイス、背景パターンが妙に多いです。これだけで数十パターンになるんじゃないですかね?
「過去フェイス」
過去シリーズのフェイスも入っていますね。こちらの三眼フェイスも実はやけにカスタマイズが出来ます。背景やモジュール、さらには自分の名前を入れたりする事も出来ます。
GearS3シリーズからあるフロンティアフェイスも収録されています。私はこのフェイスがすごく大好きです。過去シリーズに収録されていた、写実的なデザインのフェイスももう少し収録してほしいなと思います。
WearOS4 / OneUI Watchの動作感
OSは最新のWearOS4をベースとしたOneUI Watchを搭載しています。WearOSを牽引しているのは間違いなくGalaxyでしょう。
一世代前だと、WearOSのペアリングは、スマホ側のWearOSアプリと、メーカー独自の管理アプリと謎に2個必要だったんですが最近のWearOSは単体のアプリでペアリング出切るようになっています。複雑だった設計がじょじょに最適化されています。
肝心の動作感で気になるのはやはり回転ベゼルの動作感ですが、Gear S3シリーズから続く操作感は健在です。カチカチとかなりクリッキーな回し心地ですが、指だけですんなり回せる絶妙な力加減です。
GalaxyWatchといえばやっぱこれ!といった感じですね。前作はベゼルこそ無くなったものの、一応回転操作自体はありました。画面の縁をなぞる必要があり使いにくかったです。やはり、物理ベゼルは必要ですね。
UI周りは前作とほとんど代わりありません。限られた領域に、情報を詰め込みながらも破綻していないUIは、さすがSAMSUNGといった所でしょう。
一点気になったのがボタンの操作感です。ボタンを単押しした場合の設定は出来ず、ダブルプッシュにもろもろ機能を割り当てることになります。すごく細かいんですが、この操作系統はあまり見ないので微妙に戸惑います。
ボタンを単推ししても何も反応せず、基本は戻るになっているというのがやや気になります。たくさんスマートウォッチを見てきた弊害なんでしょうか?ちょっと気になるんですよね。単押しの設定もさせてほしかったです。
Felicaは海外版は非対応か?
今回私が購入しているのは国内版では無く香港版です。国内版とハード的には共通と言われているためハード的な部分はFelicaの仕様をクリアしていると思われます。ただ、この辺はソフトウェア側での制限が強く、おそらく海外版では日本国内のFelica関連ソフトウェアが非対応なんじゃないかな?と思います。
ちなみに現時点でGooglePayで追加をしようとしても必須となるソフトウェアが足りないとエラーが出ます。Felica関連のモジュールアプリのようですが、これも非対応でインストール出来ません。
サイドロードなどでapkを入れたくても、そもそも非公開のようです。なので、Felicaを使いたいユーザーは間違っても海外版を買ってはいけません。ちゃんと日本版を買いましょう。とは言え、現状円安などもあって海外版を買うメリットはまったくありません。私のようなレビュワーが買っているだけで、保証も効かないので素直に日本版を予約しましょう。
もう一つ気になるのが、Felicaの定期券利用が出来るのかどうか?という点ですが、これに関して公式チャットサポートに問い合わせた所、現時点では発売前なので不明という回答でした。ここに関してはおそらくPixel Watchと同じ仕様になるのでは無いか?と私は考えています。
ちなみに日本版についてもFelica対応は若干時間を取られる事が予めアナウンスされているため定期券利用が絶対条件!という方はしばらく情報が出るのを待った方が良いと思います。
Google Payは使える
前作Galaxy Watch 5ではGoogle Payが使えるようになったのが大きかったです。Felicaについてはまだわかりませんが、GooglePayを通したVisaタッチ決済など対応カードでの支払いには対応しています。ただ、私の三井のVISAカードは未だ非対応です。この辺はカード会社によるところなんでしょうがないのですが、カード会社的にもウェアラブル決済需要が高まってる事をさっさとわかってほしいなとも思います。
ヘルスケア
ヘルスケア周りをざっと見ていきましょう。仕様としては割りとオーソドックスで、心拍数と、皮膚温度の常時測定、ストレスレベルの自動測定、睡眠時のみのSpO2自動測定といった内容です。
ECGと血圧について
ECGについてはやはり日本リージョンでは非対応になります。私が購入したのは香港版で、ECGの表示が出ているんですが、機能を使うための追加のアプリケーションが非対応でインストールが出来なくなっています。
ただ、ECGの追加に関してはGalaxyWatch4 の時代からちょっと頑張れば入れる事が出来ます。詳しくは割愛しますが、XDAコミュニティフォーラムでは最新版のMoDアプリケーションで入れられるようになり、若干簡単になっています。
気になる方はXDAのリンク記載しておきますので試してみてください。
インストール後はECG機能を使う事が出来ます。一応まだ健康体なので不整脈などは無いのでいまいちピンと来ませんね。
体組織計
体組織計も引き続き搭載しています。指を2本添えることで体の構成情報が計測されます。
睡眠にフォーカス
睡眠管理については前作と同様のもので大きく変化はありませんが改めて見ていきましょう。睡眠管理で分かるデータは一般的な睡眠グラフと血中酸素濃度、あとはいびきを録音し記録することも出来ます。
いびきの録音はスマホ/時計どちらでやっているかが記載がありませんが基本的にはセットで計測するようですね。いびきのログは最大で30日保存可能です。思ったよりもいびきをかいていますね。
まず、睡眠グラフについては一般的なものの、詳細の解説がより分かりやすくて良いと思います。対応するグラフが何を表しているか?というのが分かりやすくまとめられています。
面白いのは「精神回復」という項目で、こちらはレム睡眠時に回復するようです。学習、記憶、メンタルヘルスに直結するらしいため、日々の生活に違和感を感じる人はこの項目を参考にしてみても面白いかもしれませんね。
SpO2については他メーカーと同等の機能性ですが、検知がより正確なのかも?と思います。これまで使ってきたスマートウォッチでは90%を下回った事は無いんですが、Galaxy Watch6 Classicでは結構下回る場面も記録されています‥。また、時計がズレていた期間はログもしっかり途絶えていますね。
精度の良し悪しは測れませんが、これまでに無かった結果が出たので精度は信頼が持てます。
転倒検知SOS機能
高度なスマートウォッチに搭載されるのが転倒検知なSOS機能でしょう。登山中の滑落や、不慮の事故などで転倒を検知した場合に予め設定した緊急連絡先に発信する事が出来ます。
デフォルトでは119や110がありますが、独自の番号で身内などを指定することも可能です。また、トレーニング中のみといったカスタマイズも可能です。
その他、電源ボタンを5回プッシュでSOSを出すなどの機能を使う事が出来ます。実際に試すことは出来ませんが、昨今だと自動車事故においてiPhoneの自動通報が働いていたなどの事例もあり、こういった機能に注目が集まっているでしょう。もしもの時に設定したい機能です。
カメラ連携
スマホ側がOneUI5を搭載した一部のスマートフォンの場合、カメラのプレビューをスマートウォッチにミラーリングする事が出来ます。
起動は時計側から、選択すると自動でスマホのカメラが立ち上がりしばらくすると時計側のディスプレイに映ります。
カメラのプレビューを時計で見ながらシャッターを押す事が出来るのでセルフィーなどにも使えます。また、回転ベゼルを回せはズームをしたりする事が出来ます。
遅延も少なくいい感じのアプリなんですが、いかんせんGalaxy専用なのがもったいないところです。
その他機能ざっと紹介
正直一個一個紹介してたらあまりにも長くなるため、細かい機能はざっと紹介します。
最近色んな意味で需要のあるボイスレコーダー機能です。音声は端末にも保存する事が出来ます。
本体にストレージがあるので、音楽を転送して使うことも出来ます。
アシスタント機能は、サムスン謹製のBixByか、Googleアシスタントが使えます。初期設定はBixByになっているので注意です。
他にもスマートウォッチとしての機能性はやはりWearOSが圧倒的でしょう。純正以外にもPlayStoreというマーケットがあるのも強みでLINEなどの必須アプリもダウンロード出来ます。
母艦移動が劇的に楽に!
WearOSで嫌だったのは、スマホを変更した場合の方法がリセットしか無かった事です。これかなり面倒くさくて、大体のスマートウォッチはアカウントに紐づいて移動出来るのになぜかWearOSは非対応でした。
さすがに時代錯誤だとわかったのか、WearOS4ではアカウントに紐づいて移動する事ができるようになりました。
時計側で移動待機状態にし、別のスマホでGalaxyウェアラブルアプリを立ち上げると最ペアリングをするホップアップ現れます。Galaxyアカウントでログインすれば問題なく継続利用可能で、時計側にインストールしたアプリやウォッチフェイスなども引き継がれます。
本来、スマホを複数台持ってるという事が可笑しいので一般的なユーザーは機種変更時ぐらいしか使わないと思いますが、私のような使い方をする人間からすると神アプデです。
バッテリー持ちについて
バッテリーは425mAhを搭載しています。ここで気になるのが、前作5Proでは590mAhの大容量を搭載していたのに、ケースサイズがより大きい6Classicで容量が小さくなっている点です。
そもそもバッテリー持ちが悪いWearOSなんで、少しでも容量は大きいに越したことはありません。最新のWearOSが高効率になったからだと肯定的にとれなくもありませんが、であればなおのこと容量はそのままでよりロングバッテリーにすべきでしょう。
43mmモデルや無印版であればわかりますが最上位モデルでこれはちょっと納得が行きませんね。この辺が実際の使用でどれぐらい影響があるでしょうか?
ハードに使って2日程度か
バッテリー持ちは使用状況で大きく変わりますが、私の場合は日常の心拍数測定をON/皮膚温度はOFF/一般的な通知/睡眠管理 という状況で使いました。睡眠管理を使うため、定義上はハードユースに入ると思います。
この状態で大凡24時間で50%消費します。就寝前の状況では35%消費だったので、睡眠管理はやはりかなりバッテリーを消費しますね。この使い方であれば2日と数時間程度が限界かもしれません。ここで気になってくるのが前作との差ですね。前作の容量があればおそらくあと半日は使えたでしょう。WearOSにとって半日は数字以上の大きさに感じでしょう。GalaxyWatch集大成とも言える本作でこれはちょっと納得いかないなと思いました。
急速充電の恩恵
バッテリー持ちに関しては不満をあげましたが、実際に日常生活で使う場合においては実はほとんどの気になりません。なぜなら急速充電がついているからです。スマートウォッチにおいてはバッテリー持ちを気にするユーザーが多いと思いますが、WearOSにいたっては急速充電の方が優先度が高いです。
先に結論から言うと、日々の充電サイクルを起床後、準備している短い時間だけで一日をまかなえる充電が出来るからです。
実際に、私のサイクルで紹介すると、朝7時起床でこの時スマートウォッチは50%ほど消費しています。その後充電台に載せてもろもろ準備をして7時半に出る時点でバッテリーは95%以上になっています。
これだけ充電が早いので実質的に、バッテリー持ちはあまり気になりません。
WearOSの例で言えばPixelWatchが良い例でしょう。アチラもバッテリー持ちがすこぶる悪く、しかも急速充電に対応していません。過去に使った感想としては充電するタイミングがライフサイクルに合わず使いづらいと感じました。
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急速充電があれば、ライフサイクルに無理なく充電サイクルを挟む事が出来る為、やはりWearOSにおいては何よりも急速充電を重視すべきでしょう。
強いて言うなれば、急速充電だけでなく大容量も最上位モデルだったのであればやるべきでした。あと半日のモアバッテリーがあればさらに使いやすくなったいたのにと悔やまれます。
Galaxy Watch 6 Classicまとめ Felica搭載で一気にマスターピースに
Galaxy Watch 6 Classicをまとめると、当初Felica云々の話しが出る前は、完成度は高いが前作と機能面で大きく変わらないという評価をしていました。
実際に、その状態で出たのであれば世間的にもそういった評価になったでしょう。
しかし、Felicaの搭載で一気に手のひらが返りました。SAMSUNG公式でも、ユーザーからの声が一番多かったと紹介しているあたり、一番の目玉でしょう。日本国内のウェアラブル製品においては、Felicaというガラパゴス仕様を海外メーカーがわざわざ搭載するほどの体力が無く、結果的にAppleWatchや、Garminなどの限られたモデルのみに集中をしていました。その中に、Pixelに続き、Galaxyがついに参入したことがとにかく大きなポイントです。
今回のGalaxy Watch 6 ClassicもFelicaというピースがハマった事でマスターピースになったと感じます。
また、無印版にも存在意義が生まれたのは大きく、2万円ほど差があり、デザインもシンプルなモデルで、スペックは同等というより人に選ばれるのはもしかしたら無印版なのかもしれません。
6 Classicの6.6万〜7.2万という価格は正直めちゃくちゃ高いです。シリーズを通しても最高値に登っていますし、ウェアラブル全体として見ても高いです。
ただし、今回はその価格に見合うようなアップデートにもなっていると感じます。Felicaという要素以外ももちろん最高峰なので、長らく我慢をしていたユーザーのカタルシス的なプロダクトになるでしょう。
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