今回はXiaomiの最新スマートウォッチ Redmi Watch 4をレビューします。
手頃な価格帯のRedmi シリーズですが、今回のRedmi Watch4は過去作と比べて機能性がよりまとまっており、これまでの廉価版というポジションから、スマートウォッチのメインストリームにも置き換わるように品質が上がっています。デザイン性もより高くなり、今作も人気が出そうです。今回はしばらく使った感想をお伝えします。
Xiaomi Japanから意味深なツイートが投稿されました。この時期に3つもウェアラブルを出すという事でXiaomi Smart Band 8 Proと合わせてRedmi Watch 4も期待ができそうです!
【新製品出すよ】
Globalでの14 Series発表を控えている中ではございますが、
27日に日本でウェアラブル製品を新たに3つ発売いたします。何が投入されるか、予想をリプライで回答ください。
当たった人から抽選で各1名様に、当てた製品プレゼントします。
潔く1人1投稿1製品の回答でお願いします。 pic.twitter.com/8pBMsCtfaZ— Xiaomi Japan (@XiaomiJapan) February 20, 2024
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Redmi Watch 4日本版発売されました!なんと日本が最安でした!
Redmi Watch 4 本体チェック
本体とデザインを見ていきましょう。Redmi Watch 4の特徴としては、アルミニウムの質感と、シリーズイチのサイズ感でしょう。
サイズは縦47.5mm 横41mm 厚み10.5mmとかなり大柄なスマートウォッチです。これまでのRedmi Watchもスリムではありませんでしたが、このサイズ感は結構人を選ぶような気がします。
男性の腕でもなかなか大きいと感じるので女性の腕だと結構な違和感があるかもしれませんね。
本体カバーはアルミニウムが使われています。今回購入したのはシルバーカラーで、ディスプレイのエッジが磨きが入っているので、マットなアルミニウムの中でキラッと光り見映えはかなり良いと思います。
特徴的なのは大型のリューズボタンでこちらは後述するUI周りで回転操作に対応します。また、ボタンのみステンレスの削り出しになっており、同じシルバーカラーながら重厚な雰囲気があります。
ディスプレイは1.97インチ大型ディスプレイでフラットになっています。
背面はプラスチックで、新型のセンサーが使われています。
ベルトはワンタッチで外せるタイプのものです。今回は純製のシリコンストラップと、Xiaomi純正のミラネーゼループを用意しました。
まず、シリコンストラップについては、一般的なもので、特にコーティング処理などは行われていない、サラサラとし、グリップ感が強い材質です。
留め具はプラスチックでベルトは内側に巻き込むタイプのものです。過去シリーズのベルトと比較して、わすがながら柔らかくなっているように思います。
一方ミラネーゼループを付けると一気に印象がかわり、大人っぽい見た目になりますね。アルミのエッジの磨きと、ループのポリッシュが絶妙に相性が良く上品な見た目をしています。
留め具は強力なマグネットになっており、バチッとハマってくれます。長さ調節も留め具を簡単にスライドする事ができます。メッシュ部分も細かく編まれており質感も悪くありません。
本体はアルミニウムが使われていますが軽量です。ベルト無しで31gで見た目のサイズに反して軽く観じると思います。
着用した印象としてはやはりデカいという事です。手首周り16cmで細めですが、大柄に見えます。AppleWatch Ultraぐらいのインパクトはあります。
個人的に大きめなスマートウォッチは好きですが、流石に人を選ぶサイズかな…とも思いました。前作Redmi Watch Activeも大分大きかったですが、それを超える厚みがあります。
1.97インチの大型有機ELディスプレイ
ディスプレイは前述したように1.97インチの大型フラットディスプレイです。フラットディスプレイのほうが高級感があるように感じますね。
解像度は390 × 450でとても高精細です。ピーク輝度も最大600nitで自動調光にも対応します。Redmiブランドながら、上位グレードに匹敵するスペックです。
前作と比べて自動調光にも対応します。自動調光に関してはちょっと最低輝度が低すぎるかな?と思いました。暗めの室内など調整して発光しているんですが、そのレベルが低くちょっと見づらいです。もう少し調整をマイルドにしてほしかったです。動作感は、60fpsの動作をしておりとても軽快です。
ウォッチフェイス
ウォッチフェイスはおよそ200個ほど配信されています。基本的には初代MiWatchから使われてきたデザインの使いまわしが多く、新規デザインはそこまで大きくありせまん。
デバイスの質としてはあまり高いとは言えないですね。この辺はメインのXiaomiスマートウォッチと、Redmiスマートウォッチでデザインコストにも差があるように思います。
AOD
もちろんAODにも対応しています。 AODは初期設定の5つの他に、ウォッチフェイス毎に設定されているものもあります。
AODで丁寧だと感じたのは、手首を持ち上げた時に表示する画面を、AODか通常のウォッチフェイスかを選択出来る点です。
この挙動が選べるスマートウォッチは凄く丁寧だなと個人的に感じますね。私は手首を持ち上げた際に屋外だと暗いので通常のフェイスが見れたほうが良いんですが、電池持ちを気にする人はそうではありませんよね。これが選べるのであれば解決します。
新OS HyperOSの動作感
Redmi Watch 4 では、Xiaomiの新しいプラットフォームHyperOSを採用した初めてのスマートウォッチです。
HuaweiのHarmonyOSのように、スマホ以外にも家電やスマートウォッチ、はては車とプラットフォームを超え連携する事を目的とした独自OSです。
というわけでどんだけ変わったのか?!と思いきや、基本的にはこれまでの組み込みOSと大きく変わりありません。
今回のRedmi Watch4で何かしら目新しい機能があるわけでもありません。どちらかというと、内部的な構造の進化という感じでしょうか?
ただ、動作感は素晴らしくスルスルサクサクと動いてくれます。もちろん60hz/60fpsで描画されています。
一方、前作Redmi Watch 3と比べると機敏さでちょっと負けているようにも感じます。前作がキビキビと切り替わるのに、今作はちょっとマイルドになっています。個人的には前作のほうが良いと思いました。
回転リューズに対応
UI的な進化は回転リューズに対応した点です。ステンレス性の大型リューズは見た目もゴージャスですが、軽快な回転操作にも対応します。
リューズを回すと小刻みなバイブレーションでフィードバックが入ります。
回転リューズについてはたまにUIとの整合性が取れておらず、特定の画面で機能しないなんてものも多いですが、Redmi Watch 4はほとんどの画面でリューズ操作が効きます。細かいんですが、取ってつけた回転操作では無く、UIにしっかり組み込まれているということですね。
UI周り
UI周りは70mai製の共有のUIとなっていますね。ここで気になるのが、70mai製のXiaomiスマートウォッチって操作体系の一貫性がないのが気になるんですよね。上下左右に割り当てられている機能がプロダクトごとに変わるのでちょっとややこしいです。
上スワイプで通知が表示されます。通知はもちろん日本語に対応していますが。基本的な対応アプリが中国版ベースなので、LINEなどのアイコンは表示されません。また、絵文字はすべて□に変換されて表示されました。この辺は中国版だからだと思います。LINEなどのメッセージ返信も非対応です。
下スワイプでショートカットメニューが表示されます。それぞれのアイコンの並び替えや追加には対応していないようです。
ボタンを押すとメニューが表示されます。メニュー画面はグリットタイプかリストタイプが選択出来ます。ここでも回転リューズで快適に操作が可能です。
UI周りを細かく見てもHyperOSらしい部分は特に無くこれまでのXiaomiウェアラブルと同等のUIかなと思います。
通話機能対応
Redmiシリーズですが、BT通話にも対応します、音声は時計の本体スピーカーから出ます。アプリから連絡先をインポートすることで時計から発信することが可能です。
また、SOS機能もあり、本体のリューズを連続三回プッシュするとあらかじめ設定しておいた連絡先へ緊急通報ができます。昨今、ウェアラブルのエマージェンシー機能で難を逃れたというニュースも見られるので設定しておきたい機能です。
その他の機能
タイマーは初期設定の6つ以外にも自分で時間を決めることも出来ます。
タスクはアプリから設定が可能です。リマインダー設定も可能で、繰り返しも出来ます。
カレンダー同期
カレンダー同期は直近7日の予定をインポートできます。ただ、この機能はiOSとXiaomi端末限定だと思われます。今回検証しているのはiOSなので機能が表示されています。
ヘルスケア周り
Redmi Watch 4は、心拍数、ストレス、睡眠、SpO2の自動測定に対応しています。
前作のRedmiWatch 3ではSpO2の自動測定に非対応で、3 Activeではストレスの自動測定になせがそれぞれ非対応でした。
それが特殊だったとも言えますが、4ではしっかり対応します。
バイタリティ機能
Xiaomi Smart Band8で追加になったバイタリティ機能も使うことができます。着用し、睡眠や運動といったアクティビティを行いながら生活をするとこのスコアが増減します。日々の目安になる機能です。
ワークアウトは150種類から選択する事が出来ます。5ATMで水泳にも対応します。また、GPSも対応し、時計のみでトラッキングが可能です。GPSの測位も非常に早く精度も高いです。
Redmi Watchは昔から何故がGPS周りが強いんですが、今回も例に漏れずですね。他のプロダクトと比べても上位に入るでしょう。
バッテリー
バッテリーは通常使用で20日、AODでも10日としています。スマートウォッチ全体で見てもかなりロングバッテリーな部類だと思います。
実際にバッテリー容量は470mAhと大容量です。 充電時間は約90分で、急速充電には非対応です。実際に、通常使用の範疇で使った結果、5日間で70%残(30%OFF消費)という結果になりました。1日あたり6%ほどですね。
一方がAODで有効化して日中使った場合の1日の消費はおおよそ8%ほど消費します。若干消費が高くなりますが、持ちは良い方だと思います。
一点、バッテリーの減り方が順当では無いようにも感じますね。最初の1日は2%しか減らなかったりと、結構減り方がマチマチです。
Redmi Watch 4 まとめ
最後にまとめると、デザイン性、機能性ともにぐっとクオリティを上げた一方、新規機能面では過去作とあまり大きくないかな?というのが正直な意見です。
前作Redmi Watch3から乗り換えるほどの差はあまりないようにも思います。
また、本体がめちゃくちゃ大きくなったのも気になる人は多いと思います。
ちょっと人を選ぶプロダクトにはなってしまいましたが、全体的な質感とデザイン性がより高くなりました。ぜひとも日本でも発売してほしいんです。