今回はXiaomi Smart Band 8 Proを入手したのでレビューします。Xiaomiの大人気ウェアラブルシリーズで、上位グレードのProモデルになります。
先に発売されたSmart Band 8 無印と同様に、おそらく70maiが製造を担当しているシリーズです。
今回私が購入したのはレザーバンドモデルで、一般的なシリコンバンドシリーズとはまた雰囲気が違う品のあるスマートバンドになっています。
今年も高い完成度で鉄板商品と言って良いでしょう。一方、製造元が70maiに完全移行してからは、言語設定が複雑になったり、コレまでとは違う機能性など変化も大きくなり、多くのユーザーは実際の使い心地が気になるポイントでしょう。
今現在、中国版しか存在せず、またSmartBand8無印版すらもグローバル版が出ておらず、昨年と比べて大分発表が遅れていますが、実際に使った感想をしっかりとお伝えしていきます。
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Xiaomi Smart Band 8 Pro レビュー 1万円で全部入りスマートバンド再び 日本版はいつ発売?
Xiaomi Smart Band 8 Pro アウトライン
まずはXiaomi Smart Band 8 Proのアウトラインです。前作7 Proの時点で、AOD、自動調光、AIアシスタント、GPS搭載などなどスマートバンドらしからぬ機能性で席巻をしました。
もうここまで来るといよいよスマートウォッチとの違いが分からなくなってきていますが、これらの機能性を持ちつつ、デザイン面にも大きく手を入れておりファッション性も大分上がったのが今回の8 Proです。
機能性の大きな目新しさは少ないものの、ハード的な進化も大きく、前作よりも大分ヌルヌル感と安定感が上がっているのも注目ポイントです。それでいて価格はおなじみの1万円切りという事で、今年もこれを買っておけば間違いないといえるクオリティになっています。
Xiaomi Smart Band 8 Pro デザインチェック
デザインを見ていきましょう。
今回私が購入したのはレザーバンドモデルで、この他に標準的なシリコンバンドモデルもあります。
レザーバンドモデルの第一印象としてはとても上品な雰囲気にまとまっていることでしょう。本体ケースがメッキなのもあって高級感があるように見えます。高級感があるのは見た目の話で、持った感じとしては大分チープだなと感じるかもしれません。レザーバンドなのでシリコンよりも大分軽く、本体自体もメッキなので、全体的に大分軽いです。
たぶんシリコンモデルならばベルトの質量があるのでここまで思わないんでしょうが、見た目のゴージャス感とはうらはらにめちゃくちゃ軽量だと言う事を強調しておきたいです。
注意ポイント 良く言えば軽量、悪く言えばチープです。
本体はポリッシュ感の強い素材になっており、おそらく金属では無くメッキ処理だと思います。本体にボタンは無くかなりシンプルなケースです。
背面はプラスチックケースとなっています。
ベルトの取り付けラグは特殊な形状になっており、プッシュボタンで簡単に外す事が出来ます。また、レザーバンドモデルはベルト自体の取り付けラグが一般的な22mm幅になっており様々なベルトが使えるのも魅力です。スマートバンドサイズで22mmは良いですね。
初期のベルトは深いブルーカラーで落ち着いた上品な印象を受けます。本体のメッキとの相性も良く見栄えは抜群に良いと思います。バンドは薄手のカーフレザーが使われています。
本体がメッキなのでメタルバンドとも相性が良いです。ためしに転がっていた中華メタルバンドをつけてみたらめちゃくちゃカッコ良くなりました。トノー型の高級時計のようです。バンド次第で化けるのでシリコンモデルでは無くレザーモデルを買うのも良いでしょう。
サイズ的にはスマートバンドというよりも完全にスマートウォッチのサイズ感になっていますが、上品な見た目と軽量なボディで男女問わず選びやすいと思います。
大型ディスプレイ
前作7Proでは、やや丸みのあるディスプレイが特徴でしたが、8Proでは完全にフラットはディスプレイになっています。
ディスプレイは大柄の1.74インチで横336px 縦480pxと高解像度な有機ELディスプレイで、前作の1.64インチから0.1インチほど大きくなっています。
リフレッシュレートはもちろん60hzでヌルヌルとした動作感が魅力です。また、輝度は最大で600nitでスマートバンドとしては高めのピーク輝度になっています。自動調光にも勿論対応しています。ディスプレイ周りに関してはスマートバンドらしからぬ高性能さでProグレードにふさわしいディスプレイが使われています。
ウォッチフェイス
ウォッチフェイスはProグレードらしく多数用意されています。本体のデザインに合わせたクラシカルなデザインが多いと思います。
フェイスによっては、さらに背景パターンを変えたり出来るのものもあり、バラエティに富んだものが収録されています。
AODももちろん対応
AODももちろん対応しています。初期設定の4パターンの他、フェイスごとのユニークAODもあります。初期設定の4パターンは、表示する内容をカスタマイズする事も可能です。
中国版で英語固定可能!
最近のXiaomi ウェラブルで注意したいのが、中国版の場合に言語設定がやや特殊な事でしょう。先に発売されたXiaomi Smart Band8無印版では、母艦となるスマートフォンの言語設定に依存し、CN版の場合は日本語が入っていないため、中国語に固定されてしまう。という仕様でした。なので非常に使いにくかったんですが
今回Band 8 Pro版では、最初のセットアップ時に選んだ言語に固定が出来るので英語を使う事が出来ます。一般的な人はグローバル版、日本版を狙っているでしょうから、よほどマニアックで無い限り中国版をわざわざ買う人はいないとは思いますが、中国版を検討していた人には朗報ですね。
この辺の仕様のちぐはぐ感は製造担当がHuamiから70maiになってから起きるようになっています。中国版を買うのがかなりリスキーになるので出来ればはっきりとして欲しいところです。
ヌルヌル60fps 動作感がより安定!
操作感に関しては60fpsでヌルヌルとしています。前作Band 7 Proでも60fps駆動でしたが、一部の画面ではスペックが足りていないからか、ガクつく場面も見られました。主に縦長なヘルスケア画面などは顕著でした。
今回のXiami Smart Band 8 Proはそういった部分にもしっかりと手が入り、全体的なヌルヌル感が向上しています。
UI周り
UI周りはスマートバンドをベースに考えられた構成になっています。本体にボタンが無いためすべて画面タッチで操作します。
これが若干煩わしくて、ホームに戻るのに横スワイプをするしか無いんですよね。画面を隠してた後も、前回の画面のまま復帰するので一回でホーム画面に戻る動作がありません。これはちょっと使いにくい。
左スワイプでコントロールセンターを表示する事が出来ます。設定やDND、点灯固定など使いやすくレイアウトされています。
上スワイプで通知バーを引き出せます。通知は日本語にも対応していますが、英語設定にしていても一部中国語が表示されますね。また、LINEの返信などは非対応です。
通常の通話とメッセージに対してのみ、SMSで返信する事が可能です。これができるのならLINE返信にも対応できそうですが…。もしかしたら今回検証しているのはCN版なので、グローバル版ではLINE対応も期待できるかもしれませんね。
左右のスワイプは貫通型になっており、ループします。プロダクトカテゴリがスマートバンドのため、バンドに合わせたUIなんでしょうが、正直サイズ的にはウォッチに近いサイズ感とUIなんで無理にバンドっぽくしなくても良かったんじゃないかな?と思います。
リマインダー、アラーム機能
リマインダーとアラームはアプリから入れる事が出来ます。それぞれスケジュール設定が出来るので毎日何時にリマインドするという使い方が出来て便利です。
残念ながら、スマートフォン側のカレンダーと同期する機能がありませんでした。これに関してはおそらくMIUI機とiOSのみの機能だと思います。カレンダー同期が必要でXiaomiスマホで無い人は注意しましょう。
ヘルスケア周り
ヘルスケア周りはほぼ前作と変わらず、心拍、SpO2、睡眠、ストレスそれぞれを自動で取得する事が出来ます。後述するバッテリー周りに影響がある部分で使用しない機能に関してはOFFにしたほうが良いと思います。
活力スコアが追加
新機能としては、Band 8で追加になった 活力スコアが使えます。人気のエネルギー機能と言いたい所ですが、若干勝手が違い健やかな生活をするとエネルギーが溜まっていくというものになっています。
ウォーキングや睡眠といった活動をこなす事で増えていくわけですが、これだとエネルギー機能というよりは、Amazfit製品にあるPAIに近いものかなと思います。
前回も言いましたが、健康になるためのスマートバンドなんで、不健康さを確認する事がそもそも違うという事でしょうか?
ワークアウト
ワークアウトは150種類から選択出来ます。今回、アプリを中国版の最新版にアップデートすることで、追加のボクササイズゲームが楽しめます。
ゲームを開始すると自動で時計側もボクササイズが開始されます。着用した状態で画面に表示に合わせてタイミング良く右左の腕を付き出す事でスコアを競います。Switchなどのフィットネスゲームにありそうなアプリとなっています。かなり気合の入ったアプリでレベルごとのチャレンジなど本格的です。
GPS搭載
Pro版はGPSを搭載しているのも特徴で、5つの衛星に対応しています。実際にウォーキングで使用してみた所、前作7Proと同様に妙にGPSのつかみが遅いです。大体30秒ぐらい待つでしょうか?
今回検証しているのは、最新版の中国版アプリなのでマップが中国以外が出せません。この辺はグローバル版では大丈夫だと思います。また、新機能としてルートのアニメーション出力もできるようになりました。
バッテリー持ちについて
満充電までは約80分という事で急速充電には対応していないのようです。バッテリー周りに定評のあるXiaomiなのでそろそろバンドにも急速充電を取り入れてほしいですね。気になるバッテリー持ちですが、公称値は通常使用14日、AOD利用で7日となっています。この辺はもうどのメーカーも差は無いんですが、実際に普段遣いではどうでしょうか?
実際に私の使い方では、睡眠ログを除く日中の利用、心拍数とストレスのみを自動測定に設定し、それ意外はOFFにした状態で朝7時から夜9時までの利用で10%ほど消費をしますね。
SpO2を使用していれば分かりますが、思ったよりも消費が多いですね。ストレスチェックを外して一日過ごした場合もあまり変わらず。バッテリー消費はちょっと高めです。
寂しい追加アプリ
忘れていましたが追加アプリにも対応しています。まったくやる気が無いため現時点で6つしかアプリがありません。
公式ページでも追加アプリ対応については記載すらしていないのでXiaomi的にもかなりどうでも良いのかもしれませんね…。
Xiaomi、Huawei、amazfitと主要なメーカーがマイクロアプリ対応をこぞってしましたが、現時点において公式が頑張ってるのはamazfitぐらいじゃないですかね…?
音声アシストはグローバル版はAlexa?
音声アシストも対応していますが、中国版はMiAIが使われており、英語と中国語のみのためほぼ使う事はできません。
ここに関して、グローバル版が出る場合はもれなくAlexaに置き換わるかなと思います。
Xiaomi Smart Band 8 Pro 良い点・気になる点
良い点
良い点に関しては、1万円切りという価格設定でありながら、スマートバンドとしてはこの上ない機能性の他、高いファッション性も魅力です。
また、前作の弱点だったところどころモッサリしていた部分がかなり改善さら、ヌルヌルサクサクと動きがスマートバンドとは思えないほど機敏になった事でしょう。
今年も迷ったらコレ!という鉄板感がありますね。
気になる点 7Proからの進化の無さ
気になる点としては、前作 7Proからあまり進化している点が無いなとも率直に感じます。これに関してはスマートウォッチ全般に言える事で、もう目新しい機能を追加するのはおそらく無理でしょう。
前作 7 Proの時点でほぼ機能性としては完成されていたため、わざわざ前作から買い替えるほどの魅力は無いと言っていいでしょう。
Band8シリーズいつでるの?
最後にXiaomiのSmartBand8シリーズがなぜかグローバル版の発売が遅れている件についてです。Band8無印版については4月に発売されておりもうじき半年に入ろうとしています。
この件について海外ニュースサイトでは、10月のXiaomi 13Tシリーズと同時に発表するのではないか?と予想されています。確かにタイミング的には合点が行く予想です。
おそらく日本ではそこからさらに遅れての発売になると思われるので、日本版を待っているユーザーはもう少し辛抱が必要です。
ここで気になるのがRedmi Watch 3シリーズとどう差別化をするのか?という点です。RedmiWatch3の定価は17,000円となっています。実売はそこからディスカウントが入り12,000円となっています。
正直、機能性的にもRedmiWatch3とあまり差がない中で、Xiaomi Smart Band 8シリーズがどのような値付けをしてくるのか?が気になりますね。
日本版が最安でした!