今回はXiaomi Smart Band8を入手したのでレビューします。
毎年同じみのコスパ抜群の看板スマートバンドです。約5000円という価格ながら、スマートウォッチとしての機能性をほぼ網羅しておりこれ迷ったらこれを買っとけばOK的なやつです。
毎年進化を重ねる事でクオリティは高くなっていきスマートバンドという枠組み以上の機能性になりました。今回は過去作に比べて進化点が多く、デザインのブラッシュアップ、ディスプレイと動作間の進化、急速充電対応など注目したいポイントが多いです。
Xiaomi Smart Band8 日本版発売されました!
Xiaomi Smart Band 8 日本版がやっと発売されました!
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■Xiaomi Smart Band8 中国版の注意点
まず先にXiaomi Smart Band8 中国版の注意点をお伝えしたいと思います。コアなガジェットファンであれば中国版の購入も視野に入れているかもしれません。メニューは英語でも良い!という人も多いでしょう。
しかし今回のXiaomi Smart Band8 中国版は、現時点で英語に言語を固定が出来ません。過去作であれば一度スマートフォンの本体言語を英語にした上で、時計側の設定を行い、あとはスマートフォンの言語を戻すという手順で英語化が可能でしたが今回のXiaomi Smart Band8では、この手順を踏んでもアプリと同期のたびに言語情報を上書きされます。
日本語がない場合のデフォルトは中国語のためそちらが適応されてしまうという訳ですね。
これを回避するには、スマホ側の言語を英語にし続ける必要がありこれはかなり現実的ではありません。正直、この仕様は「英語運用不可」とい言っても良いでしょう。
Huami製のmi BandではLanguage設定があったんですが、70maiが担当するスマートウォッチではこの仕様が多いです。
今後のアプデでどうなるかは未定ですが、後述するように70maiがXiaomiウェアラブルを一手に引き受ける状況であれば、今後中国版のXiaomiウェアラブルを購入するの難易度がとても高いという事になります。
ちょっとこの仕様は改悪としか言えませんね‥。中国版を買おうという人は少ないとは思いますが、こういった仕様のため注意喚起をしたいと思います。
Xiaomi Smart Band 8 デザインチェック
デザインを見ていきましょう。今回のXiaomi Smart Band8はパッと見のデザインに大きく変化は無いんですが、基本構造がかなり異なっています。
本体ケースはこれまでのプラスチック構造よりも進化して、メッキでメタリックな外装になりました。
これまでは、本体ユニットをシリコンバンドで覆うように装着していましたが、本体に直接バンドを付ける形に変更になりました。
そのおかげもあってか、これまでチープ感も強かったバンドシリーズと異なり上品な印象も受けるようになりました。私が購入したのはブラックカラーですが、ベージュであればメッキ部分もゴールドになり、かなり品があるデザインとなります。
ベルトは裏側のプッシュボタンを押すことで簡単に外す事ができます。今回はこのベルトの種類が豊富な事も売りなっており、よりラグジュアリーなレザーやメタルバンドなどファッションアイテムとしての側面も強いです。
また、ネックレス風に使えるストラップや、靴紐に取り付けるアタッチメントもあります。公式で紹介されているバンドはファッションブランドのようで、全体的にデザイン性がとても優れています。
初期化のベルトはこれまで通りのシリコンです。ストラップはスナップタイプになっています。
で前作とサイズに変更はありません。どちらかというと動作感が向上していますね。それは後ほど。
背面はシンプルにセンサーと充電端子があります。充電ケーブルはこれまでのmiバンドシリーズと互換性はないようですね。ハード的に大きく変化があったのでしょうか?
後述しますが、このXiaomi Smart Band8をどこが開発を請け負っているか?これも気になるポイントですね。
着用した感じとしては、過去作と大きく変更は無いと感じますね。デザイン面に関しては様々なベルトに対応出来るようになったのが大きな点で、純正の初期ベルトを使う場合はあまり変化は感じないでしょう。
60hz対応でヌルヌル動作感
ディスプレイは大きく進化しており、リフレッシュレートが60hzに上がりました。バンドシリーズであるにも関わらずとても軽快な動作感です。
動きは過去一に良いのに‥英語に出来ない‥!!!!終わりや。
あと、たぶんデベロッパーが70maiに変わってる?ZeppLifeで認識しなかったし、UIがHuamiと違う。 pic.twitter.com/xoG7BRf6gn— ZAKI LABOガジェットレビュー (@ozakizaki1) April 24, 2023
ヌルヌル感は過去一と言っても良く、このサイズで良くこの動作感を実現しているなと感心しますね。過去作と違い、手に吸い付くような動作をします。
UIもよりわかりやすくなりました。過去作では、バンドという限られた環境にUIをつめ混んでいたためやや無理がありましたが、Xiaomi Smart Band8ではウォッチタイプのUIに寄せられているため使いやすいと感じますね。
自動調光対応
ディスプレイの進化はさらに、自動調光にもついに対応しました。前作ではPro版のみの対応だったため、無印でしっかり対応してきたあたりに進化を感じますね。
ピーク輝度600nitという数値もスマートバンドとしては中々に高輝度で視認性も良いです。
ウォッチフェイスは200種類!ゲームが出来るフェイスも!
ウォッチフェイスは100種類ほど準備されていました。中々凝ったデザインが多く、品の良くなったケースに合わせてシックなフェイスも多いです。
また、ペンダントモードや、靴紐に取り付けるペブルモードに合わせたフェイスもあります。AoDもあるので、ペンダントモードはファッションアイテムとしても良さそうです。
シンプルですが、簡単なゲームが出来るフェイスもいくつかあります。面白さはさておき、このサイズで操作に対応するのは進化したなと感じますね。
急速充電についに対応
バッテリー周りについての大きなトピックは、ついに急速充電に対応した点です。マックスまでの充電に約1時間で対応できます。試しに朝起きた段階で70%程で、支度をする30分程で100%になっていました。ウェアラブルにおいて、バッテリー持ちよりも急速充電のほうが大事だと本当に感じますね。
バッテリー持ちについて16日 制限は高め
バッテリー持ちについては、通常使用16日、AoD使用 6日とコレまでの基準値からかなり強化されています。16日の使用条件はわりと要件が高く、ストレスや睡眠時の呼吸ログを除く必要があります。こういった公称値はまぁまぁオーバーに言われるため実際に使った結果を見ていきます。
私の使用条件としては、心拍数が初期設定、睡眠ログON、ストレスON、バイタリティー機能ONの状態です。比較的良く使う機能はONにしています。
その状態で1日あたり13%消費します。公称値とは結構離れた数字になりましたね‥。SpO2を抜いてこの消費なので、これをONにした場合はもっと激しいでしょうね。
睡眠やストレスを使用しない人であれば、ロングバッテリーを実現できるでしょう。
ワークアウト
ワークアウトは150種類となっています。いつのまにかスマートバンドでもメニューが豊富になりましたね。Vo2MAXと回復時間も前作同様に対応しています。
ランニングに特化 ビーンモード
今回面白いと思ったのは、アタッチメントを着用しスニーカーに直接つけるビーンモードという機能です。アタッチメントは別売りですが、地面衝撃力などの 13 の専門的なデータを確認する事が出来るようです。スニーカー好きであればまっさきにアディダスのマイクロペーサーが思い浮かびますよね。
ヘルスケア
ヘルスケアは心拍・睡眠・ストレス・SpO2・エネルギー機能に対応しています。
エネルギー機能はやや特殊?
日々の体力の消費をグラフィカルに表すエネルギー機能はとても人気の機能でしたが、なかなか追加されませんでした。今回は久方ぶりにこの機能が追加になりました。
ただ、これまでの100%から日々消費していく形から日々の活動でスコアを増やしていくというものに変化しました。これだと大分意味合いが変わってきてしまいますよね…。
疲れているのかを確認したいのに、元気になっていくのをグラフ化するっていうのはなんともポジティブな変化だなと思います。
「疲れてるかどうかを気にする事自体が、あんたは疲れてるんだよ!」
というメッセージなんでしょうか?陰キャな自分には陽キャっぽい考え方だなと思ってしまいました。
結局Huami製なのか70mai製なのか?
ここからはマニアックな話でレビューとは一切関係無いお話です。
今回のXiaomi Smart Band8は一体どこが製造を担当しているのか?が個人的にはとても気になっています。
ファンには周知の事実ですが、これまでXiaomiのスマートバンドはamazfitブランドを持つHuamiが、スマートウォッチに関してはmaimoブランドを持つ70maiが担当をしてきました。
amazfitにおいてはウェアラブルシェア世界3位を達成するなどすでにブランドとして大成功しており、今後のXiaomiウェアラブルへの関与がどうなるのか?に注目していました。
70maiもXiaomi内で担当するプロダクトを増やしてきていて、昨年はBand7 Proも担当しています。XiaomiにとってMi BandというプロダクトはHuamiが作ったというある種特別なプロダクトでもあります。
今回のXiaomi Smart Band8においては正直、どちらが製法を担当したのかがとても分かりづらいです。
UIの動作感や、設計、ハード面に関しては70maiの雰囲気を強くだしますがOSの詳細部分、ヘルスケア周りに関してはHuamiのものがベースにもなっているように感じます。
一方、Huamiの独自アプリ ZeppLifeでは現時点でXiaomi Smart Band8が反応をせず、また、充電器の特徴が70maiのものとなっているのも首をかしげるポイントです。
もし、Huamiがスマートバンドから手を離れているのであれば中々に大きな変化だと言えますね。もしくは、70maiとHuamiとの協業なんて可能性もあるのかな?と考えます。
一般的なユーザー的にはどっちでもいいかもしれませんが、それぞれは設計や、ヘルスケアの扱いが結構差があります。
Xiaomi Smart Band 8 まとめ ライバルはHuawei Band 8
Xiaomi Smart Band 8をまとめると、前作よりのブラッシュアップが確実にされていたと感じました。特に動作感のヌルヌル感は過去一といっても良く、スマートバンドの中では一番とも言える動作感でした。急速充電に対応したのも大きく、より使いやすくなったと言えるでしょう。
一方、大きな進化があったかと言われれば微妙です。もうウェアラブルにおいては目新しい機能・斬新な機能というのは難しいでしょう。前作から乗り換えて使う必要性があるか?というのが疑問点です。ただ、バンドに関しては価格も安いため、最新のものに乗り換えやすいのも特徴でしょう。
ライバルとなるのは、同じくスマートバンドの競合 Huawei Band 8です。前作 Band 7は代わり映えしない内容で、あまり印象がよくありませんでしたが、今年は大幅なデザインアップデートがされているためXiaomi Smart Band 8と張り合う製品となりそうです。