今回はHUAWEI Watch Fit3をレビューします。
まず、一番最初にお伝えしたいのが、たぶん今年一番のスマートウォッチだと個人的に感じました。ここ最近マンネリとしていたHUAWEI製ウェラブルですが、圧倒的にクオリティを上げてきており、これまでのfitシリーズよりもワンランク上のクオリティになりました。
その他のメーカーの鉄板スマートウォッチと比較しても抜きん出ており、まじで2024年本当に買うべきスマートウォッチはHUAWEI Watch fit3だと結論付けました。
こんなに太鼓判を押すと逆に怪しいぞ!と思われるかもしれませんが、多くの先行レビューがある中で、私ザキラボでは自腹にて購入しております。なので、忌憚無く率直なレビューをお届けできるかと思います。
HUAWEI Watch fit3 本体チェック
まずは本体の方を見ていきましょう。とりあえず、皆さんが言いたい事は分かります。みんながみんな思っている事でしょうどう見てもApple Watch という事ですね。いや、これはもう私自身もそうとしか思わなかったんで、仕方ないでしょう。今回デザインの特徴である回転ヒューズが、どう見てもAppleWatchなんです…。
ただ、これに関してはスクエア型のスマートウォッチで、操作のし易い大きめリューズを使うと必然的にこの位置、この形になるんだと思います。
というか、AppleWatch に似せた中華製品だ!というような安直な批判もやめて欲しいなと思います。たぶんそこで毛嫌いする人はAppleWatchを買うべきです。前述した通り、今年の鉄板とも言えるぐらいのクオリティなので、そういった批判で真っ先に否定してしまうのは勿体ないです。
レビュワーとしてはファンであれと信者になることは避けているため、今回のFit3がAppleWatchにしか見えないという意見もすごく分かります。
まぁもうむしろ「それアップルウォッチ?」と言われたら「そうなんですよ!新色なんです!」ぐらいの勢いでいっちゃいましょう。
話が大幅にそれましたが、今回のHuawei Watch fit3より、新たにアルミの回転リューズボタンを搭載することになりました。リューズはかなりインパクトあるサイズ感です。ちなみにシルバーカラーのみ、リューズが赤のアルマイトカラーになっており、ワンポイントです。その他のカラーは本体色に合わせたカラーになっています。
本体のアウターケースもアルミニウムになっており、質感はとても良いです。また、シルバーカラーのみセカンドボタンに赤いラインが入りこれもワンポイントになります。リューズ下にはマイク穴があります。Fit3はBT通話にも対応します。
本体左側にはスピーカー穴が入ります。
バックケースは光沢感のあるプラスチックで、塗装でセラミック風に仕上げられています。質感はとても良いです。背面はセンサーと充電端子が並びます。充電器は過去シリーズおよびBand9と共通のようです。
ベルトはフルオロエラストマーで靭やかでサラサラとした高い質感のベルトが使われています。スマートウォッチはベルトで質感が左右されますが、本当にクオリティが高いなと思います。尾錠も、安っぽいデザインでは無く、しっかりとデザインが施されています。
また、これまで同様にベルトはワンタッチで外す事が出来ます。
ディスプレイは1.82インチ有機ELで大型ディスプレイが採用されています。
本体サイズは縦:約43.2 横: 約36.3 厚み: 約9.9 mmなっており本体重量は〇〇gと軽量です。厚さが前作は10.8mmだったのでおおよそ1mmほど薄くなっています。数字で見るとわずかに見えますが、結構平べったくなった印象をうけます。男女年齢問わず選びやすい絶妙なサイズ感です。
実際に手首まわり16cmにつけて見ると、こんな感じで、ベルトの質感も良く品質は高いです。本体の質感が圧倒的に良く、実際に手に取った多くの人のファーストインプレッションは肯定的になるんじゃないかな?と思います。何度もこすりますが、Apple Watchにマジで似ています。
高精細なディスプレイ
ディスプレイは1.47インチの有機ELで480 × 408 ピクセルの高精細なディスプレイが使われています。前作fit2シリーズよりも横幅が広くなっており、より大画面になりました。
ディスプレイのアールもより深くなり、丸っこい感じになりましたね。ベゼル幅はそこそこあるため結構目立ちますね。
解像度が高いため、とても高精細です。文字やアイコンなどが細かく描画されますが、潰れず視認性が高いです。
また、ピーク起動は1500nitとスマホばりに明るいのも特徴で、屋外の視認性も抜群に良くなりました。もちろん自動調光にもしっかり対応します。
魅力的なウォッチフェイス やや少ない?
ウォッチフェイスを見ていきましょう。本体の質感の良さからクラシカルなフェイスが多めですね。個人的に、HUAWEI公式のフェイスデザインは全てのウェアラブルの中でも秀でていると思っています。それぐらいクオリティが高いです。
新規デザインも多めですが、過去作をスクエアに直したものも多くあります。ディスプレイが高精細なのがとても活かされていますね。
もちろんAODにも対応し、フェイスごとのデザインを選択することができます。持ち上げた時に点灯するのか、AODのままかを選択することもできます。
よりグラフィカルで快適になったUIと動作感
今回変わったのはガワだけでなく、UI周りにも手が加えられています。全体的によりグラフィカルになり、アイコンや背景色などがこれまでのHUAWEI ウェアラブルと違い豪華になりました。
ところどころにアイコンが散りばめられ、これまで黒背景がほとんどでしたが、機能ごとに異なるグラデーションバックがひかれるようになりました。
高い解像度を活かし、UIは整頓されて詰め込まれています。若干ウィジェットカードの表示が小さいようにも感じますが、潰れずにしっかりと表示出来ています。ちょっとした改良なんですが凄く良くなったと感じますね。
動作感に関しては、バンドシリーズよりもGTシリーズの動作感に近くスルスルとしています。正直GT4よりも良いんじゃないですかね?これまでのfitシリーズはややもっさり気味でしたが、劇的に改善しています。
追加になった大きめリューズの操作感も良くUIにしっかりと馴染んでいて使いやすいです。ハプティクスもしっかりしており、回すたびにコトコトコトコ…と心地よい振動でフィードバックが入ります。この振動も安っぽい振動でないのも品質が高いです。
いつのまにか、マルチタスク機能も対応しておりリューズを二回プッシュすると、タスク一覧が表示されるようになりました。WearOSや高級なHarmonyOSなどにはありましたが、ライト設計のスマートウォッチでこれが出来るのはユニークです。いちいち機能を落とさずともタスクを切り替えることが出来ます。
この価格帯のスマートウォッチとしては抜群に動作感が良いと思います。
基本的な機能性
機能性を見ていきましょう、過去よりHuawei Watch FitシリーズはGTシリーズとバンドシリーズの中間ぐらいの扱いですが、徐々にスペックが上がってきてあまりGTシリーズと変わらない機能性になってきています。
スピーカーとマイクを搭載しているので、BT通話にも対応します。お気に入りの連絡先をアプリから登録しておけば時計からの発信にも対応しています。
スピーカーがあるため単体での音楽再生にも対応します。音楽のストレージ機能はAndroid端末のみ対応しておりiPhoneでは非対応です。
SMSやメッセージに対しての返信もAndroidのみの対応で、iPhoneでは返信が出来ないのは注意点です。
ヘルスケア機能
ヘルスケア周りを見ていきましょう。HUAWEIのヘルスケアはとにかく手軽な事がポイントで買ったその日から日々の身体情報を自動で測定してくれます。基本的に省電力設計で、各ヘルスケア機能を制限せずともロングバッテリーを実現しつつ、自分のデータを取得しつづけてくれます。もちろんそれぞれの項目でON/OFFの設定も可能です。
GT4で新しく対応したボディメーカーももちろん使えます。1日の接種カロリーにフォーカスしたアプリとなっており、日々の食事を記録し、基礎代謝と照らし管理する事が出来ます。
一方、記録がややめんどくさいです。こういったアプリの有名どころは「あすけん」で、あすけんでは、バーコードからデータを取得する事が出来ます。ボディメーカーでも、このあすけんと併用して管理する事をおすすめしていますが、ボディメーカーだけでこれが実現できれば、ダイエットアプリとして最高なのになとおもったりもします。現状は、あすけんなどで図ったカロリーを手動でいれる事しか出来ません。
睡眠ログ
Huaweiといえば、睡眠ログ Trusleepでしょう。新しいアルゴリズムを下に的確なアドバイスをしてくれます。これはfit3からの機能では無いんですが、詳細な呼吸を確認出来ます。
これについて、どうやら、私は最近かなりイビキがうるさいとのことで、家族に言われました。私イビキはかかないと思っていたんですが…
実際のログを見ると重大な呼吸の乱れというログが毎回残るようになっていました。どうやら呼吸が止まったりしているようです。そういえば最近寝起きが非常に悪く、日中も急激に眠たい事が多く、かなり思い当たります。このログのおかげでそういった事に気がつく良いタイミングになりました。
ワークアウトについて
ワークアウトは100種類異以上から選択する事ができます。
ちなみに「fit」という名称はフィットネスコース機能が使えたからついた名称だったと思います。忘れていましたが、ワークアウトの中からコースと計画からこの機能を使う事が出来ます。若干不気味なバーチャルトレーナーが、実際の動きをアニメーションで見せてくれます。
実際にウォーキングで使用してみました。いつもの検証用コースを歩いてみました。GPSのつかみは早く、しっかりと測位してくれます。またワークアウト中に画面を切り替える事で、これまで歩いたルートの軌跡をプロットする機能もあります。一定の所で、折り返すルートバック機能ももちろん使えます。
実際にGPSのログを確認すると、しっかりとルートが取れていますね。
バッテリー持ちについて
バッテリーは通常使用で10日間、AOD使用で4日と相変わらずロングバッテリーです。もうここは疑う余地も無いんですが、実際に使用していて1日あたり多くても10%ほどしか消費しないです。実際このサイズとしては大容量な400mAhを搭載いています。
また、地味に充電もそこそこ早く、朝起きぬけに充電をし、30分程度の時間で20%近く充電出来ます。もし充電を忘れても朝の充電で1日は絶対に持つので安心です。
HUAWEI Watch Fit3 まとめ
HUAWEI Watch Fit3をまとめると、個人的に2024年コレ買っとけば間違いないスマートウォッチの筆頭だと思います。似た価格帯ではXiaomi Watch S3があり、あちらもかなりコスパが高く質感とデザインも優れたマスターピースです。
むちゃくちゃ悩ましいんですが、今回はHUAWEI Watch Fit3だと思います。理由としては、UI周りの完成度の高さと、動作感の良さがあります。Xiaomi Watch S3が悪いわけで無く、HAUWEI Watch Fit3がより良いという感じでしょうか。
HUAWEI Watch Fit3自体に新しい機能などは特に無く目新しさは無いものの、本体の質感の良さや、UI周りがよりグラフィカルに改善した事で、スマートウォッチとしてのクオリティがすごく上がったなという印象です。
少し古い世代のスマートウォッチを2~3年使い続けている人などは、進化とクオリティの高さに驚くのではないでしょうか。買い替え先としてかなり良い選択肢だと思います。
総じて、たぶんこのまま2024年を締めくくったのならば、今年ベストスマートウォッチになるのはHUAWEI Watch Fit3だなという印象で、結構べた褒めです。提供品じゃないのをベタ褒めしてるのは信頼感がありますよね?
むしろ、ちょっと注目されなさすぎじゃないかな?とも思ったりします。ここまでクオリティが高いのであればもっと神機扱いされていいだろうに!と本気で思います。自分もなかなかここまで褒める事は無いので、今回のHUAWEI Watch fit3は神機だという事が伝われば幸いです。