今回は日本でも突如発売をしたPOCO F6 Proをレビューします。
まず、まさか日本で出るとは誰も思っていなかったので、界隈の人間も驚きました。しかもグローバル版よりも安く69800円と7万円を切ってきた事も大ニュースで、まさか本当にあり得るのか…!と驚きを隠せません。ここ最近はXiaomi 14 Ultraが国内発売するなど、世界線が変わったかのような大ニュースもありましたが、これに匹敵するぐらい今回のPOCO F6 Proはインパクトのあるサプライズでした。
普通に考えていまだハイエンドに食い込むSnapdragon 8Gen2 搭載のスマホが7万切ってあり得ないでしょう?しかも日本国内で流通しているモデルで。ここまでのコスパは日本の市場初なんじゃないかと思うぐらいにコスパが突き抜けています。
今年はミドル界隈もかなり活発で、同時期にPixel 8aなどの超有力ミドルスマホも発売しましたが、それらをかき消すぐらいのコスパ差がありますので、多くの人が気になっているでしょう。
今回は実際にAmazonより自腹で購入し、しばらく使ってみた目線から良い点悪い点を余すこと無くお伝えできればと思います。
POCO F6 Pro 本体チェック
本体の方を見ていきましょう。POCO F6 Proのベースになっているのは中国版 Redmi K70で、見た目に関してはほぼそれを引き継ぎながらもPOCO独自のカラーになっています。
デザイン的によく似ているのは先に発売されたPOCO X6 Proで、横一直線にカメラユニットが鎮座し、その中にカメラリンクが並ぶ独特のデザインです。
POCO F6 Proではカメラリンクの周りがゴールドに縁取られているのも特徴で、ブラックカラーと相まって成金っぽいいやらしいカラーです。私はこのカラーリングオラついてて好きです。
背面はかなり独特なガラスパネルでサラサラとしたフロスト処理に、なんと表現したら良いか悩む独特のマーブル?カラーになっています。細かな粒子がキラキラと反射するデザインで、カメラリンクのゴールドと相まって、オラオラ感が半端ないです。ちょっと人を選ぶオラ付きぶりな気もします。
まぁそういった方はホワイトカラーのほうがまだ良いかもしれませんが、あっちはあっちで別ベクトルでオラついていると思います。
ちなみにあまりに独特な手触りなので当初ガラスパネルだとは思っておらず、プラスチックだと思っていました。過去にPOCO M4 Proというエントリーグレードのスマホで似た質感のバックパネルがあり、それがプラスチックだったんですよね。正直プラスチックと言われても信じそうな感じというのは正直な意見です。
サイドフレームはフラットなアルミニウムとなっており、とても高級感があります。厚みは8.4mmと以外と薄いです。オーソドックスなボタン配置で、本体上部はマイクとIRブラスター、本体下部はUSB-CとSIMトレイがあります。SIMトレイは物理タイプのデュアルSIMでeSIMには非対応です。
ディスプレイは6.67インチ でフラットタイプのディスプレイです。最近だとフラットの方がハイエンドっぽい感じがありますね。
意外な事にRedmi Note 13 Pro+よりも縦は短いです。手に持った感じは意外と収まりは良いなと思います。とはいえ6.67インチサイズなのでコンパクトなモデルでは無いですね。背面もサイドもサラサラしているので裸で使うのは気を使います。重量も209gとそこそこあります。
あらためてデザインのオラつき方がすごいですね…。黒金にこのテクスチャですからね。まぁPOCOのターゲットは比較的若い層を狙っているため、そういった層からはかっけーー!っとなるかもしれません。実際私自身はかっけーー!と思っています。
付属品はいつもの如くナンセンスなグレーのシリコンケースと120Wの急速充電器が付属します。グレーのケースはつけるとデザインが一発で台無しになる破壊力があります。おねがいだからクリアーケースに戻ってほしいです。ちなみに、ディスプレイフィルムも最初から貼り付けてあります。
POCO F6 Proのあり得ないスペック
POCO F6 Proのスペックをおさらいしましょう。まず、目玉となるのはSOCで前世代のハイエンドSOC Snapdragon 8 Gen 2を採用しています。前世代といえども、まだまだ超ハイエンドに属するスペックで、普段使いどころか、ゲームなどのヘビーコンテンツも難なくこなす余裕のあるスペックです。
メモリとストレージはそれぞれ12GB+258GB / 12GB+512GBという構成で、DDR5XとUFS4.0と非常に高速な環境で動作をします。
ディスプレイは6.67インチのWQHD+で、120Hzのハイリフレシュレートはもちろん、ピーク輝度4000nit HBM1200nitという非常に明るいパネルが採用されています。普通にディスプレイのスペックだけ見てもハイエンド変わらないクオリティがあります。
バッテリーは大容量5000mAhで、120Wの急速充電器も付属します。
カメラはオムニビジョンとXiaomiの共同で開発された50MPの新型センサー LightFusion 800を採用し、メインカメラはハイエンドに近い構成となっています。その他物理SIMにてデュアルSIMになっています。
ほとんどハイエンドと言って差し支えないスペックでありながら日本では69,800円で発売され、この価格はなんとグローバル版よりも安かったため、ファンを驚かせました。
一点残念な点はFelicaに対応していない点で、これが同じくXiaomiから同時期に発売されたRedmi Note 13 PPとの差別化ポイントでしょうか。Felicaを強く要望するユーザーは一般的なライト層、スペックを追い求めるギーク層と棲み分けがされているように感じます。
断然私としてはPOCO F6 Proを猛烈プッシュしています。Xiaomiの中で、いやここ数年のスマホ界隈において見てもPOCO F6 Proのインパクトとコスパは飛び抜けていると思います。
このスペックを7万円台で選べるような時代が来るとはと驚きを隠せないです。普通に迷ってる人は即買ってよいレベルです。
SOC | Snapdragon 8 Gen 2 |
メモリ・ストレージ | 12GB+256GB / 12GB+512GB LPDDR5X + UFS 4.0 |
ディスプレイ | 6.67インチ WQHD+ 解像度: 3200x1440 1200nit(HBM輝度)、4000nit(ピーク輝度) 120Hz |
バッテリー | 5000mAh 120W ハイパーチャージ対応 |
カメラ |
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その他 |
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価格:69,800円 (日本が最安)
ディスプレイチェック ほぼハイエンドなスペック
ディスプレイは6.67インチで解像度は縦3200px 横1440pxのWQHD+です。リフレッシュレートはもちろん120hzでヌルヌルと動作します。
Xiaomi 14 Ultra(左)と比べても遜色ないディスプレイ
ピーク輝度は4000nit、HBMは1200nitとなっています。最近はピーク輝度だけでなくHBM輝度も併記している事が多いですが、そもそもピーク輝度とは、画面を真っ白にして画面中の特定のエリアのみで測る最大輝度の事を指し、HBM輝度は太陽光下などの強い光りがある中で出せる最大輝度を指します。
なので、ピーク輝度については数値が上がれば上がるほど知覚できづらくなっていくというデータもあるようなので、正直4000nitだろうがなんだろうがあまり人間の目には関係が無いかもしれません。
というわけで、最近はHBM輝度も併記しているという事ですね。実際に屋外での視認性も悪く無いです。
ディスプレイのベゼル幅がとにかく細く上と左右は1.6mm、やや長い下顎は2.4mmとなっています。
Pixel 8a がごんぶとで、RN13 Pro+が細い!とか比較してましたが、一番細いのはPOCO F6 Proでした。
ディスプレイの付加価値としては3840HzのPWM調光、16000レベルの明るさ調整などの細かい配慮がされており、テュフ・ラインランドによるもろもろの認証も取得しています。こういったスペック値以外の付加価値をアピールしてくるのはXiaomiの中ではハイエンドの部類だと思います。
また、画面内指紋認証にも対応しています。指紋位置はやや低めですが、精度もスピードも申し分ありません。
全体的にもうハイエンド帯のディスプレイ性能になんら劣らないと思います。むしろ7万円台でディスプレイこそスペックを落とすべきでしょうに逆に不足無くもりもりにしてくるあたりがPOCO F6 Proの価格バグです。
Snapdragon 8Gen2の実力 Antutuは150万点 オーバー!
SOCをベンチマークで見ていきましょう。今回のPOCO F6 Pro最大のポイントは7万円切りで、Snapdragon 8 Gen 2を搭載している事でしょう。8Gen2といえば、前世代のフラッグシップSOCで、ハイエンドモデルのほとんどが採用したSOCです。圧倒的な性能とバッテリー効率を高いバランスで実現した、かなり評価の高いSOCです。すでに8Gen3と一世代型落ちになっているんですが、それでもなお、今現在においてもハイエンド帯に余裕で入るスペックです。
実際にAntutuスコアで計測すると150万点を余裕で出すスペックです。本体フレームが金属なので、ベンチマーク中はそこそこ熱くなります。まぁ放熱がうまく出来てるとも言えますね。
POCO F6 Proがぶっ壊れてるのは、今期のミドル帯 大体5~7万円台ぐらいのスマホ達のスペックを軽く凌駕するスペックを7万切りで出した事です。
Felica云々を抜いて、純粋にスペックで見るならば、Pixel 8a も RN13 Pro+もまったく叶わず、本当にちょっと高いだけなので、それならばPOCO F6 Proを買おう!とスペック重視の人はなるはずです。
過去数年で見ても、このコスパは異常だと思います。スペック重視の方はマジで何も迷わずポチってください。絶対に納得するはずなので。
HyperOS 実際の動作感
OSはAndroid 14をベースにしたHyperOSを採用します。基本的にXiaomiのものと変わりませんが、ベースとなるホームアプリがPOCOランチャーになるので若干見た目が違います。追加なったカード方のウィジェットが追加出来なかったりと、過去のMIUIの仕様がそのまんまな感じですね。
基本的な動作感はもうスペックの通りなんで、まったくのストレスフリーです。ヌルヌルサクサクとしておりこれを7万で買える事自体がやっぱりバグです。
コントロールセンターの切り替えは出来ない
個人的に気なるのはコントロールセンターを古いバージョンに戻せるかどうかなんですが、残念ながら新しいバージョンに固定されていました。前回レビューしたRedmi Note 13 Pro+は切り替えが出来たのになぜ同時期にでたPOCO F6 Proは出来ないんでしょうか…。
これハイエンド帯はなぜか変更出来ないんですよね。内部的にはスイッチで制御しているだけらしいんですが、なぜ端末によって差があるんでしょうね?
個人的にコレマジで慣れないんですよね。なんで左右で出てくるものが違うんだ…と。通知を消す際に私は曲で右から左へスワイプして消そうとするんですが、HyperOSでは画面の切り替えになってしまい、そのたびにあわぁああああ!と発狂しそうになります。
もうこの新しいバージョンに慣れた人もいるようですが、私は未来永劫慣れる気がしません。
HyperOSにそろそろチクリと意見したい
圧倒的な動作感は良いとして一方で、やっぱりHyperOSも中国版と比べるとすごく普通だなと感じます。ここからはあくまで私の意見ということで、HyperOSについてちょっと意見を言ってみたいと思います。
今回Xiaomiを新規で買ったユーザーがめちゃくちゃ多かったでしょうが、思ったよりも中身がシンプルと思ったんじゃないでしょうか?それもそのはずで、基本的にXiaomiのUIは中国版が先行して新機能をどんどん追加するんですが、基本的に中国国内で利用を想定しているので、GMSがベースにあるグローバル版では1~2年レベルで遅れてやってくるか、そもそも追加すらされないというような状況です。
なので、基本的な部分やできる事が数年前のMIUIからほとんど変わっていないです。他のメーカーがWindowsへの連携や、独自のシステム連携を構築するなかで、まだまだその辺が弱いと感じます。
それに加えて古いMIUIのフレームワークをそのまま使いまわしているような場面もあり、使い勝手において劣る所が目立つようになってきました。グローバル展開においては、あくまで”コスパが良い”という部分にだけフォーカスされているような状況なので、次の展開はグローバルにおいてのエコシステムの強化 なんじゃないかと思います。それはXiaomi自体もわかってるでしょうから私ごときがいちいち言う事ではありませんが。
今回のXiaomi 14 Ultraから始まる一連の日本展開で一気に注目を集めたので、ソフトウェア面でのユーザーエクスペリエンスも評価をされ始めてしまうのかな?と個人的には感じました。
ゲーム性能 原神でチェック
ゲーム性能を見ていきましょう。まず、そもそものスペックがSnapdragon 8 Gen 2のため安定したゲームプレイが期待出来ますが、わりとスペックがゲーミンググレードに近く、大型のベイパーチャンバーを使用したLiquidCool Technologyや、OSとSOCを効率よく管理するWildBoost機能など、色々と横文字が並ぶんですがこれらはハイエンドやゲーミンググレードのスマホで用いられる技術です。公式サイトを見るといろいろと書かれてるんですが、とりあえずXiaomiのスマホで技術面にフォーカスするスマホはハイエンド帯だという事です。
検証はいつもの原神でプレイしてみました。8Gen2を搭載した過去のスマホでもプレイはとても快適だったので、今回もそれは変わりないと思いますが、ゲーム側も新しいコンテンツが出るたびに次第に重くなっていきますので、現状の環境でも快適に動くかを見ていきましょう。
検証環境としては最高設定+60fpsをベースにプレイをしていきます。20分ほどプレイを勧めてみましたが、フィールドにおいての戦闘もほぼ60FPSに張り付いている状態です。フレームレートのダウン幅もほぼ確認できません。最終的に平均レートは54FPSという結果になりました。まだまだ現役で一線級なスペックだと思います。
また、ゲームメニューからWildBoostというブースト機能が選べますが、原神においてはON/OFFどちらもフレームレートの下落は見られませんでした。というかONにすると発熱の抑えも外されるようなので、本体の温度が高くなりました。
とりあえず、ここまで動けばほとんどのゲームは難なくこなすペックだと思うでの、ゲームを重視するユーザーにはおすすめ出来ます。
カメラ性能
カメラ性能を見ていきましょう。メインカメラにはオムニビジョンと開発したLight-Fusion 800を採用します。F1.6 / センサーサイズは1/1.55インチで、OISも搭載します。
その他のカメラは800万画素超広角、200万画素マクロの廉価版構成で、メインカメラのみに特化したスマホと言えます。
実際の作例で見ていきましょう。
日中
明るい日中の撮影です。流石にこれぐらい明るい日中であればどのスマホでもある程度綺麗には撮れると思いますが、かなりくっきりと撮れています。メインカメラのみですが、スペックが高くてこれだけ撮れればミドルハイスマホとしては文句無しじゃないですかね?
コントラスト強めでダイナミックレンジが狭く、暗い所が潰れ、彩度もこってり傾向です。
若干日が落ちた夕方の作例ではより彩度のこってり感が強調されます。
ポートレート
ポートレートは等倍 24mm固定です。せめて2倍が使えれば使いやすいのにとも思ったりします。ボケ感は結構出ますが、寄っていくのは結構難しく感じました。
ズーム
ズームは最大でデジタル10倍です。2倍はかなり使いやすいんですが、5倍からはこなりノイジーで流石に望遠特化なスマホと比べるとかなりキツイです。
夜景
夜景は、かなりくっきりこってりと出ますね。コントラストはマシマシ、シャープネスも強め、さらに彩度もモリモリです。
特に夜景で彩度がここまで盛られるのも珍しいなと感じます。
低照度環境で撮影した結果です。
実際に目で見ているのはプレビューのような場所なんですが、撮影後は合成を重ねてクッキリと明るく撮影ができます。
この暗さだともっとノイジーになってもおかしくないですが、とても合成が上手く、まさかあの暗さで撮影した写真とは思わないのでは無いでしょうか?
まとめ
カメラまわりは完全にメインカメラのみに特化した構成ですが、SOCにコストの大部分を割いているような感じではなく、結構撮えるカメラになっているのは良い点です。
スペック重視のターゲットならばこれで大満足できると思います。あらためてPOCO F6 Proのコスパの良さを感じることが出来ました。
Xiaomiの日本展開について
最後に余談ですが、今回のXiaomiの日本展開は本当に興味深かったですね。まずXiaomi 14 Ultraの日本発売で待望のハイエンド帯を、続いてRedmi Note 13 Pro+で安定のミドル帯、最後にサプライズで超ハイコスパのPOCO F6 Proと4~5月は怒涛の勢いでした。ちなみにXiaomi Pad 6S ProやPOCO PADなどのタブレットも実はすごい商品を出したりしています。
今回のPOCOシリーズも、以前よりPOCO Japanのアカウントがかなり匂わせをしていたので何かしらの発表があるとは言われていましたが、まさかPOCO F6 Proだったのは多くのファンが驚かされました。多くの人はPOCO F6無印が来るだろうと予想していたからです。また、グローバル版の発表と同時に日本でも発売をするという驚異的なスピードで展開したのも驚くべく点で、中華スマホ界隈で見れば初とも言えるスピード感だったと思います。おそらくXiaomi Japanとしてはかなり前から計画していたとは思いますが、良く漏れる事無く発売を迎えたなと思います。
思えば、今日本のスマホ市場はiPhoneかPixelのみが売れ、その他のメーカー達は本当にほそぼそとしています。中華メーカーで言えばHUAWEIはもちろん消え、OPPOもここ最近はまともなスマホを出していません。残るNubiaもこれからという感じで、実はポッカリとそれらの中華メーカー枠が開いていた状態でした。
ここに来て、Xiaomiがハイエンド、ミドルハイ、ミドル、ローエンドと全てのターゲットを引っ提げて帰ってきた事に感慨深いです。日本でもLeicaブランドのメインストリームを展開していく事もできそうなので、本当に今後が楽しみです。
ちょっとおもしろい視点で話すなら、Xiaomi Japanの現状の社員数を調べると実は35人前後という事で、中小企業ぐらいの人数だったりします。これは日本年金機構の被保険者数で調べる事が出来ます。被保険者数のためアルバイトや契約社員は除き、もちろん日本法人だけの人数ですが、実はベンチャーぐらいの規模だという事は面白い観点だと思います。
そういった状況のバックボーンがあった上で、これだけスピーディーにグローバル商品を日本国内に持ってこれたのは日本法人の紛れもなくパッションだと私は思います。
停滞した日本の市場に風穴を開けてほしいなと思う今日このごろでした。
POCO F6 Proまとめ
POCO F6 Proについてまとめると、7万円という価格で出すスペックでは絶対に無いあり得ないコスパと言っていいでしょう。Felicaという重要なピースが抜けている点はありますが、スペックを重視するギーク層向けのアンサーと言えるでしょう。ひしめきあっていたミドル帯に最後に現れて、圧倒的なコスパを見せつけれられたようなプロダクトでした。
楽天でもAmazonでもランキングに食い込んでいるため、相当売れてるなという印象です。
ここ1~2年で見てもこのコスパの高さは珍しく、迷っている人は即買いしてしまいましょう。絶対に後悔は無いはずです。
追記 発熱問題なんか無くね?
Youtubeのコメントなどでやけに「発熱」の事を聞かれたので、なぜだろう?と思ったら、5chなどで特定のサイトの記事が回ってるようですね。その記事ではAntutuのバッテリー負荷テストが完走出来ずに落ちた上で、本体が爆熱になったというような趣旨の記事でした。Twitterなどでもその記事がかなり広がっていたのでその記事を皆さん見ているのかな?と推察します。
今回、実際に実機をしばらくつかった中で「発熱」に関して気になる点がなかったため、そもそも触れる事すら無かったんです。実際最も発熱をするであろう、ベンチマークおよび原神でのテストでは、アルミフレームなので熱はもちろん伝わりやすいという前提はあった上で、それでも記事で騒がれてるような発熱は異常な発熱はおきた事はありませんでした。むしろ原神などで30分ほどプレイしても60FPSに張り付くのは優秀だなと感じていました。
なんかその記事がミスリードしているような気がするのでもう少し検証をしてみました。
まず、通常のAntutuベンチマークを三回連続で回してみた結果です。まず一回目の計測の時点ではほんのりあたたかい程度で抑えられています。この時点である程度優秀だと思います。続けて2回目のテストでは後半からやや熱く42度ほどになります。そして3回目、中盤あたりから45度をに達しており流石にこの段階ではちょっと熱いなと感じます。このままの温度が続いた場合は流石に熱いと判断出来ますが、しっかりとサーマルスロットリングが入りじょじょに発熱は落ちていきます。
ベンチ結果としても5万程度の下落しか無く、やはり8Gen2は優秀だなと感じさせられる場面です。
スロットリング発動直後に原神をプレイしてみましたが、動作は快適そのもので普通に55fps後半で動作します。
今回の記事もとでのバッテリー負荷テストを完遂せず、アチアチになって落ちたという事だと思いますが、おそらくそれはXiaomi側がそのテストに対してのサーマルスロットリングを調整していないからだと思います。
過去にもXiaomi 14 Proで、Antutuベンチマーク自体にスロットリングを設定しておらず、見境なくベンチが回ってしまい発熱で落ちるというパターンもありました。
そもそもXiaomiの調整が、CPUなどの温度をもとに全体的にスロットリングをかけるのでは無く、ソフトウェアごとに制御しているのもまぁまぁ謎ではありますが
今回のバッテリー負荷テストにおいてもその辺の調整を行っていないからだと推察します。日常使う中で、そんな極端な事をやるはずも無いためそもそも調整をしていないという事でしょう。
なので結論としては、ネット上に広がっている情報はかなり限定的で、かつ絶対に一般的な使い方では無いため参考になる情報とは思えません。実際に使っていて日常使う中でアチアチになる場面は無く、普通に許容範囲だと思います。
むしろ、ゲームの動作は非常に安定してお7万円で買える国内端末としてはこの上ないスペックでしょう。もし発熱の情報がネックで購入を躊躇している人がいれば、正直、憂慮するようなレベルでは全然無く、普通にアルミフレーム端末なりの一般的な発熱程度でしっかりスペックを引き出せているという評価が正しいと思います。