今回はHuaweiの大人気スマートバンド Huawei Band 9をレビューします。
かなり高い完成度で鉄板スマートバンドの一つで、まよったらコレを買っておけば間違いないというプロダクトです。
一方、縦長スタイルになってから6、7、8、9と4世代重ねているわけですがそれぞれの進化点はかなり薄めでマンネリ化しているとも言えます。
今回のBand 9一体何が違うのか?買う価値はあるか?という観点から本音でレビューします。
本体チェック
まずは本体を見ていきましょう。正直見た目は前作Huawei Band 8からほとんど変わっていません。Band 8 と Band 9を並べても色違いにしか思わないかもしれませんね…。
ただ、まるっきり同じわけで無く、より品が良く見えるよう工夫されています。今回購入したのはホワイトカラーで、ベゼル付近のパーツがメッキされたゴールドになっています。過去のシリーズではケースは単色だったため地味でしたが、ケースの材質がツルッとした質感でツートンになったことで見た目も華やかになりました。ちょっとしたデザインのアップデートですが、見た目は過去1で良いと言っていいでしょう。本体サイズと重量も前作とまったく同じですね。
Huawei Band シリーズの良いところはサイドにボタンがあることでコレのお陰で操作性がとても良いです。ライバルとなるXiaomi Smart Band 9とはここで差別化ができます。
Huawei Band 9のアップデートポイントとして大きいのはベルト材質がフルオロエラストマーになった事でしょう。一般的なシリコンよりも靭やかで手触りが良く質感が良いのが特徴です。フルオロラバーはコストが高いのでやすいスマートバンドで使うのは結構珍しいですね。尾錠と、クリップを合わせた形状になっており、巻き込まないタイプなので着脱もしやすいです。
バンドはワンタッチで外すことが出来ます。Band 8 のストラップとも互換性があります。
ついに自動調光に対応した有機ELディスプレイ
もう一つの進化点としては、ディスプレイがついに自動調光に対応しました。Band6 から言われ続けてやっと搭載しましたね。
そこ以外に大きく差はなく、同じくBand 7も1.47インチの有機ELパネルを採用し、解像度もまったくおなじです。
まぁこの辺はもう進化しようが無いですね。普通に高精細で発色の良いディスプレイで不満はまったくありません。
ウォッチフェイス
ウォッチフェイスはあいかわらずストアから無数にダウンロード出来ます。数が多いのはいいんですがやっぱ探しづらいですよね…。一番クオリティが高いであろうHuawei公式のフェイズがひたすらスクロールをしないと表示されないです。
フェイスデザインは、過去のGTシリーズなどからバンド用に里でさいされており、それらのフェイスは非常にクオリティが高いです。
もちろんAODも対応し、フェイス毎のデザインと、腕を振り上げたときの挙動を通常点灯かAODかを選ぶことができます。
UIと動作感
OSはHarmonyOSベーズですが、これまでのシリーズと大きく変更はありません。
ライバルになるであろうXiaomi Smart Band 8シリーズと比較すると若干ヌルヌルさで負けていると感じますね。Huaweiに関してはマジで進化が分かりづらいと感じるでしょう。
UI周りはマルチウィジェットになりました。限られたスペースでたくさんの情報を見ることが出来るのと、グラフィックにまとめられているので個人的にはふごく好きなUIです。
ボタンがあるのがHuawei Bandの強みで、Xiaomiスマートバンドと比べると操作性がよりウォッチに近く使いやすいでしょう。
過去のBand8と比べてもウィジェットカード以外は動作感含めてまったく同じと言っていいでしょう。
通知 LINE返信はAndroidのみ
通知周りではLINEの返信に対応しています。アプリからクイック返信で文面を編集できます。
一点注意として、LINE返信に対応するのはAndroidのみで、iOSでは非対応なので注意しましょう。
ヘルスケアとワークアウト
ヘルスケアセンサーは最新の世代にアップデートしており心拍とSpO2を見るHuawei TruSeen5.5と睡眠管理はHuawei TruSleep 5.0をそれぞれ搭載しています。
ヘルスケア周りはHuaweiお得意の全自動となっており、細かい設定をせずとも心拍、睡眠、ストレス、SpO2を測定してくれます。
睡眠管理が最新のアルゴリズムになったとのことですが…正直ぱっと見は何が違うのかは判別できませんね。基本的に睡眠ログは非常に細かい情報が見れるんですが、かなりオーソドックスな内容です。
ワークアウトは100種類なら選択できます。また、地味に地磁気センサーが追加になっていますが、これは水泳などのストロークをより正確に出せるようにするもののようです。
バッテリーもちは最高
バッテリーは最大で14日間もちます。バッテリー持ちの良さはさすがにHuaweiでかなりロングバッテリーです。充電も45分でMaxまで充電と早く、バッテリー周りに文句はありません。
AODを使用すると一気に短く3日になりますが、そらでも十分でしょう。
Huawei band 9 は買いなのか?
実際にHuawei Band 9を見てみて感じるのはやはり「あんまり進化してないな…」という点でしょう。機能性に関しては目新しい機能は無く追加になったのは自動調光のみ。デザイン面はブラッシュアップとベルトの材質のグレードアップが主な変更点です。
それ以外に関しては正直まったく同じと言ってもいいんじゃないか?と思うレベルで何も違いがありません。ベースとなっているHarmonyOSのバージョンも同じなため、ウィジェットカード以外の見た目も全く同じです。つまり、Band8からは乗り換える必要性はまったく無いと断言してよいでしょう。
Huawei Bandに関しては、大ヒットしたBand6以降、かなりマンネリとしていますが、それはもう完成度が行き着いていたということなのでしょう。
そもそも毎年買い替えるものでなく、バッテリーがヘタってきたら買うというような定番品というレベルだと思うのでBand7以前のユーザーで、そろそろバッテリーが…という状態のユーザーだけが買えば良いと思うスマートバンドでした。
このように書いてしまうと、微妙なスマートバンドなのかと誤解されそうですが、基本的にもう完成しきっているため機能性と使い心地は間違いありません。