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スマホ・タブレット

Pixel 8 Pro レビュー GoogleのAI技術が詰め込まれた次世代ハイエンド Antutuでは分からない世界

今回はGoogleの最新フラッグシップモデル Google Pixel 8 Proをレビューします。

Pixel 8 Pro レビュー

今回は最新のSoC Google Tensor G3を主軸にした高度なAI機能がベースにあり、全体的なスペック向上を果たした他、カメラにおいてはハードソフトともに大幅なブラッシュアップを行う事でカメラスマホとしてもまごうことなきハイエンドスマホになっています。

円安の影響もあり驚きの16万円

その一方、価格も昨今の円安の影響もあり驚きの16万円となりすでにandroidのリファレンス機という側面はどこかに飛んでいってしまいました。

完全にGoogleブランドのすごい性能の凄く高いスマートフォンとなっています。

iPhoneと並べて

同価格帯にはiPhone15 ProやGalaxy S23シリーズといった競合がひしめき合っていますが、Pixel 8 Proの16万円という価格に実際のユーザー体験は見合っているのでしょうか?

今回は実際に自腹にてPixel 8 Proの本当のところをお伝えしていきたいと思います。

Google Pixel 8 Pro 公式サイト

Google 公式サイトはこちらから

Pixel 8 Pro スペックアウトライン

Pixel 8 Pro スペックアウトライン

まずはpixel 8 Proのスペックアウトラインです。まずベースとなるのはGoogleの謹製SoC Google Tensor G3の存在でしょう。AI処理に重きをおいておりスマホとサービスを高度に連携することを実現しています。前作G2から約25%のスペック向上をうたいます。

グラフィック性能も強化されているようですが、前作では弱かったゲーム周りの動作感も気になりますね。この辺はのちの項目で見ていきましょう。

6.7インチの有機ELディスプレイ

ディスプレイは6.7インチの有機ELディスプレイで今回から不人気だったエッジディスプレイを改め、フラットディスプレイを採用しています。

メモリは12GBでストレージは128/256/512GBが用意されています。UFSが最新の4.0では無く3.1なのが若干残念なところでしょうか?

新しいカタチのカメラハイエンド

また、カメラは前作7 Proと同様のセンサーを使いつつも、さらに明るいレンズを採用し、AIによる多彩な技術を持ち、新しいカタチのカメラハイエンドになっています。

価格は16万円となっており、まさにGoogleのハイエンド機と言えますが、多くの方が気になるのはTensor G3をベースにしたユーザー体験が果たしてその価格に見合うのか?という事でしょう。

実際に、今回のPixel 8 Proはスペック表だけで判断出来ないことだらけだということは最初にお伝えしたいポイントです。

SOCGoogle Tensor G3
メモリ12GB LPDDR5X 
ストレージ128 / 256 / 512 GB UFS 3.1
ディスプレイ6.7 インチ Super Actua ディスプレイ
解像度 1,344 x 2,992 120hz~1Hz
最大 1600nit ピーク2400nit
バッテリー5,050 mAh 30W
カメラ50MP メイン ƒ/1.68
48MP 超広角 ƒ/1.95 画角 125.5°
48MP ペリスコープ望遠 ƒ/2.8 光学ズーム 5 倍

Pixel 8 Pro デザインチェック

Pixel 8 Pro デザインチェック

Pixel 8 Proのデザインを見ていきましょう。今回始めてのPixel Proシリーズだったんですが、これまで触ってきたaシリーズとはまた別格なプレミアム感がありますね。高級感は最高峰です。

カメラユニット

大まかなデザインは前作Pixel 7 Pro同様にバータイプのカメラユニットが特徴的で、今回はレンズが一体型となり、その中にメイン・超広角・ペリスコープそれぞれが収まっています。

アルミニウムフレーム

特徴的なアルミニウムフレームはポリッシュされており、今回購入したホワイトカラーのみやや黄色みが入ったシャンパンゴールドになっています。前作のヘイズルカラーのゴールドとは色味が違い、かなり薄くほぼシルバーといっても良いぐらいな色合いです。

重厚感あるカメラユニット

ビッカビカで重厚感あるカメラユニットになっており中々のバンプがありますが、一直線になっているのでバランスは悪くありません。カメラユニット LED下には今回新たに温度センサーが追加になっておりこちらも新機能の一つです。

背面はフロスト処理

背面はフロスト処理がされたマットなガラスになっています。ザラザラというよりはかなりシルキーなタッチ感で優しい色合いをしています。うっすらとGマークが入っているのもワンポイントです。

一般的な配置とは逆な電源ボタンと音量ボタン

サイドフレームもポリッシュされたアルミニウムになっておりカメラユニットと一体となったデザインです。サイドはPixelの特徴である一般的な配置とは逆な電源ボタンと音量ボタンがあります。この配置マジで辞めてほしいです。

SIMトレー

反対サイドにはSIMトレーがあります。今回物理SIMはシングルで、もう一つはeSIMでのデュアルSIM構成になるので注意が必要です。

アンテナ

本体上部、謎のパーツがありますがこれはミリ波対応のアンテナパーツとの事です。

本体下部

本体下部はスピーカーとUSB-Cが並びます。

ディスプレイは6.7インチと、Androidスマホの中でもXL級のサイズ感で、iPhone 15 Pro Maxと並べても一回り大きく本当にめちゃくちゃ大きいです。今回ディスプレイがフラット化したのでガラスフィルムも貼りやすくなりました。

220gを超える重さ

持った感じもずっしりとしており余裕で220gを超える重さをしています。

ポイント

過去に触れたaシリーズは、どちらかというと廉価版なイメージでポップな見た目だったんですが、Pixel 8 Proは高級感が詰め込まれたまさにハイエンドなデザインをしています。

参考Pixel 7a レビュー 2023年最強コスパと言われているが本当はどうなのか?自腹でアレコレ言う。

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Pixel 7a レビューも参考にどうぞ

6.7インチ SuperActua ディスプレイ

6.7インチ SuperActua ディスプレイ

ディスプレイは6.7インチと非常に大型で解像度 1,344 ✕ 2,992となっています。今回、ディスプレイがフラットディスプレイを採用しています。いつのまにか、カーブディスプレイよりもフラットタイプのほうがアピールポイントになるという逆転現象になってきていますね。

今回、SuperActuaディスプレイと銘打っていますが、これは太陽光化でもHDR画像が正しく表示できるラインをそう呼んでいるようですね。つまり、分かりやすく言うと直射日光化で色味のコントラストを変えずにそのままの状態でも視認できるという感じでしょうか?ピーク輝度は2400nitに上り、iPhone 15 Proが2000nitなのと比べると、ワントーン明るいディスプレイです。

リフレッシュレートはもちろん120Hz駆動

また、リフレッシュレートはもちろん120Hz駆動で、1Hzによる低描画駆動も可能なのでバッテリーにも優しいです。

zakilabo
ディスプレイに関しては今季トップクラスの実力がありますね。

注意ポイント

ただし、巨大なスマホを使ってきた私でもPixel 8 Proはひときわ巨大に感じます。ひとを選ぶサイズ感である事はお伝えしたいポイントです。

ディスプレイサイズ6.7 インチ 解像度 1,344 x 2,992
輝度最大輝度 1,600 ニト、2,400 ニト(ピーク輝度)
リフレッシュレート1~120Hz (LPTO)
ガラスGorilla Glass Victus 2

Google Tensor G3のAntutu性能

SOCは、最新のGoogle Tensor G3を採用しています。SAMSUNGと共同開発したチップで、Exynosをベースに、AI関連の処理に特化したまさにPixelのためのSOCと言えるでしょう。

最新の技術がふんだんに詰まっている一方で、実はスペックはQualcomm SnapdragonやMediatek Dimensityなどの主流と比べて大人しく、大体1世代前と張り合うレベルとなります。

今回のGoogle Tensor G3もAntutuのV10で計測すると、ギリギリ100万点に食い込みますが、注意点としてV10は若干スコアが上がって表示される傾向があり、おおよそ10万点前後は上積みされます。

V9基準で測定すると大体90万前後に落ち着くスペックとなります。これを過去に見てきたスマートフォン達と比較すると以下のようになります。

機種名SOCAntutu
Google Pixel 8 ProTensor G289万点
Galaxy S22 UltraSnapdragon 8gen 196万点
Google Pixel 7aTensor G274万点
Honor Magic 5 ProSnapdragon 8gen 2131万点

Google Pixel 8 ProのTensor G3のAntutuスコアは、1.5世代前のSnapdragon 8Gen 1と同程度という結果になってしまいます。16万近いプレミアム帯のスマホでこのスコアはやや物足りない気がします。

ただ、前述したようにGoogle TensorG3はAIサービスを扱う事に特化したSOCだという事は忘れてはいけません。Antutuスコアというものの中に、AI技術という評価指数はなく、単純に処理性能という観点で数値化したものが今回の結果となります。それはレビューする私自身もわかった上お伝えしています。

スマホの性能の頭打ちと言われている昨今において、処理性能自体はPixel 8 Pro程のスペックがあれば十分といえるでしょう

ただ、ベンチ結果が周回遅れだとしても、16万円するのであればせめて8+ Gen 1 世代のスコアはほしかった所です。

処理性能という観点で言えばPixel 8 Proをハイエンドという枠組みに入れてしまうのは個人的に違うと思っています。

注意ポイント

つまり、Pixelの真価はAI処理によるユーザー体験にあるため、ベンチ結果では分からないやや特殊なスマートフォンだと言えるでしょう。

AI機能を使ったユニークな機能

AI機能を使ったユニークな機能

前述したようにAntutuの性能で見ると、思った以上にスコアが伸びないPixel 8 Proですが、本当の真価はAI機能にあります。ユニークかつ革新的な数々の機能は、触れてみないとわからない魅力があります。

先にAntutuスコアを語ってしまいましたが、今回の新機能などを見るとPixel 8 Proの評価は180度変わるはずです。

迷惑電話のスクリーニング

迷惑電話のスクリーニング

今回面白い機能として通話をAIの機能でふるい分け(スクリーニング)が出来ます。どういった機能かというと、かかってきた電話に対してAIが要件を伺い、その内容を元に不要であれば出ないといった選択肢を取る事が出来ます。実際に画面で解説します。

スクリーニング

通話が鳴ったら、スクリーニングボタンを押すとGoogleアシスタントが相手に対して要件を伺うアナウンスを流します。相手は機械音声が流れそれにそって要件を伝えます。

相手の要件はリアルタイムで文字起こし

相手の要件はリアルタイムで文字起こしがされて画面に表示されます。これを見て出たり、そのまま通話を拒否したりといった選択をする事が出来ます。電話に出なかった場合は、通話履歴に文字起こしされた要件が保存されます。

利用するシーンとしては、電話の相手が営業か、大切なお知らせか?というのが分かりづらい時。例えばカード会社からの連絡は、営業なのか利用確認かが分かりづらいです。80%営業だと思うけどもしかしたら、不正利用のお知らせかも?!そんなシーンは思い当たる人も多いと思います。

このスクリーニング機能があれば、直接電話に出る事なく要件を伺う事ができるので、そういった場面ではすごく活躍してくれます。

ちなみに設定方法が分かりづらかったので補足しておくと、受話器のマークの電話アプリの設定メニューより有効化出来ます。ここで有効化しないと、通話通知で「スクリーニング」が表示されないので注意しましょう。サード製の通話アプリなどでは対応出来ないのも注意点です。

音声書き出し・リアルタイム翻訳

文字起こし機能

これは前作で話題になったリアルタイムで音声をテキストに書き出してくれる機能です。この機能自体はAndroid12などで追加になったはずで、Galaxyなどのスマホでも使えるんですが、その精度はPixelにまさるものはありません。

おそらくですが、AIで前後の文脈なども判定し書き起こしているようで、めちゃくちゃ違和感の無いテキストが作成出来ます。インタビューだったり、音声メモとしてかなり便利な使い方が出来ます。

リアルタイム翻訳

また、今回の新機能としてリアルタイムで複数の言語を含んだ会話を翻訳する事が出来ます。まさにリアル翻訳こんにゃく状態で、ついに未来が来てるなと思いました。初期設定では英語のみで、追加の言語はデータをダウンロードする必要があります。

インバウンドなんかで外国人がめちゃくちゃ増えますし、こちらが海外に行く時にも使えるまさに魔法のようなツールだなと思います。

マジック編集ツール

Pixelシリーズと言えば、前作でも話題になったAI処理を使ったマジック消しゴムツールでしょう。フォトアプリの編集画面から使う事が出来ます。

説明不要かと思いますが、人や車といった写真の中で不要なモノを自動でリストアップし、違和感なく消してくれます。

空の色合い

また、写真に空が写っている場合は、スカイメニューが表示されて、空模様も変える事が出来ます。

マジック編集ツール

今回、新たに追加になったのは「マジック編集ツール」でAI処理をさらに強化したツールです。

写真の被写体を長押しし、そのまま好きなところへ移動させる事が出来ます。移動後は不要な背景は自動で塗りつぶされ、違和感なく合成出来ます。

ポートレートモードで撮影していない普通の写真も、あとからポートレートふうに加工出来ます。良くある背景ボケボケというよりはかなり違和感なく印象的にしてくれます。

更には、元の写真をもとにAIで全く異なるアーティスティックな画像を作ることも可能です。作例では熊ですが、これを別の生き物に変えたり、絵画風に加工したりとユニークな加工が出来ます。これに関してはこちらで値を変えるといった事は現時点ではできずランダムのようです。

音声消しゴム

音声消しゴム

今回の新機能では動画の中で、不要な雑音を自動で消してくれる「音声消しゴム」も追加になりました。撮影後フォトアプリから選択出来ます。AIで環境音を解析し音源を特定した上でそれぞれの音を小さくする事ができます。例えば、道路であれば車のロードノイズだったり、虫の鳴き声といった音源を目立たなくする事が出来ます。

音声消しゴム

ただ、この機能は完璧ではなく、分かりやすく言うとノイズリダクションに近い機能であまりかけすぎると、自分の話し声なども潰してしまいモワモワとした音になってしまいます。

効果のかけ具合はスライダーで調整できるので、不快感の無いレベルで調整する必要があります。

全員を笑顔に!ベストテイクモード

※顔出ししてないんで、公式の動画を参考に。誇張の無いCMです!

今回、発表時にもフォーカスされていた、複数人で写っている写真で、目を瞑ったり、表情が良くない人の顔を、予め複数枚撮った写真の中から自動で入れ替えてくれるベストテイクモードも、AI機能の最たるものでしょう。首の挿げ替えみたいでちょっと怖いんですが、かなり精度が高く、処理の過程を見ていなければ合成とは分からないレベルです。

同じ構図で有ることが上手く決まる条件ですが、ここまで出来るのか‥!と驚愕です。

原神の動作感は相変わらず駄目

原神

ゲーミング性能を原神で見ていきましょう。

まず、Pixelと原神という組み合わせについてそもそもかなり相性が良くないというのは伝えておくべき点です。

Pixelと原神という組み合わせについてそもそもかなり相性が良くない

Pixelを選ぶユーザーからすると、原神の事なんかどうでも良い!という意見が多いので、この計測自体に嫌悪感を持つ方もいるようです。Pixelの真価はゲームじゃない!というのも正解の一つです。そういった方はこの項目はスキップどうぞ。

それでも何故原神で計測をするのか?というと、原神がスマホのゲームの中では最上位レベルに重く、パフォーマンスをフルに使う環境だからです。現時点で各メーカーも原神を基準にゲーム性能を測っているので、基準が実質コレしか無いっていうのがホントのところです。定量的なフレームレートという数値で表せるのも理由の一つですね。

、ゲーム側の最適化が追いついていないのも原因

前置きが長くなりましたが、Google Tensorは前作から引き続き原神との相性がよくありません。Exynosベースで作られたCPUに、ゲーム側の最適化が追いついていないのも原因です。

最高設定+60fps設定

実際にフレームレートで計測すると、最高設定+60fps設定では平均で35fps前後という数値を示します。

最新のハイエンド機が50fps後半だとして、35fpsというのはちょっと良いミドルグレードのスマホぐらいのレベルです。

原神の動作感が良くなることはありませんでした。

Pixelは15万円という明らかにハイエンドレベルのはずなのに。

この結果は前作Google Tensor G2からほぼ変化が無く、G3になったところで原神の動作感が良くなることはありませんでした。

先にご紹介したAI機能の数々と、原神の結果を見ると本当に評価が難しい端末だなと思います。15万円という価値のウェイトはゲーム(原神)に割り振られていないというのが結論です。もしスマホを買い替える指標に、ゲームプレイが優先されるユーザーにとってpixel 8 Pro はオススメ出来るスマホではありません。

スピーカー性能も駄目

16万円の端末とは思えないダメなスピーカー

今回、Pixel 8 Proでだめなところはスピーカーでしょう。これに関してはまじで16万円の端末とは思えないダメなスピーカーです。

音がこもっていますし、音量も微妙です。iPhone 15 Pro Maxと比較すると圧倒的差があります。

pixel 8 Pro カメラ性能

pixel 8 Pro カメラ性能

カメラ性能を見ていきましょう。カメラはメインが50MP、超広角、ペリスコープ望遠が48MPという構成です。

先にAI周りの機能をご紹介しましたが、高いカメラ性能にAIによるユニークな編集機能がPixel 8 Proの真骨頂だと思います。その中で、素のカメラ性能はどうでしょうか?TensorのAI補正と高いハード性能がどのような結果になるでしょうか?実際の作例で見ていきます。

プロモードが追加

プロモードが追加

ixel 8シリーズより、カメラアプリでマニュアルモードが追加になりました。他メーカーで言うところの「プロモード」ですね。これまでは撮影画素数の変更も出来ませんでしたが、12MPと50MPと変更が可能です。

「レンズ固定UI」

また、3つのレンズをそれぞれ固定し選択する事が出来ます。その他、明るさ、シャドウ、ホワイトバランス、シャッタースピードなどなど、マニュアル調整もできるためカメラの幅が広がりました。

日中撮影

天気の良い日中に撮影した結果です。かなり明るく、彩度が補正された見栄えのある作例になります。

おそらく空模様に関しては、AIでかなりブーストされているんじゃないかな?と感じます。

メインと超広角ともにその傾向がありますが、望遠レンズでは何故かワントーン落ちた暗い絵面になります。

クッキリとしており、迫力があるように撮れます。補正の力が強く効いているようです。

ズーム性能 光学5倍

ズームについては光学5倍、AIによる超解像ズーム30倍という構成です。ズームについては同時期のライバルiPhone 15 Pro Maxと比較していきます。どちらも光学5倍となっています。

pixel 5倍iPhone15 5倍

5倍で比較した結果としては、Pixel 8 ProよりiPhone 15 Pro Maxのほうが解像度感で大分勝りますね。被写体の動物の肌感がPixelでは潰れてしまっています。

iPhone15 5倍

ただ、建物を被写体にした時は、Pixelのほうがスムージングが効いているのでこちらのほうが見栄えは良いです。

共通しているのはiPhoneがノイジー傾向ではあるということなんですが、環境や被写体によって得意不得意があるようですね。

Pixel 8 Pro 30倍iPhone15 25倍

デジタル最大ズームについてはiPhoneは25倍、Pixel 8 Proは30倍です。

Pixelの場合、撮影時のプレビューから強力なスムージングと補正が入ります。かなりボヤけた感じになるので超解像度と歌うほどでは無いかな?というのが本音です。

毛とか柔らかそうなものに弱い傾向

Pixel 8 Proの望遠カメラについては、独自のAIによるスムージングが上手く決まる時と、決まらない場面があるという感じでしょうか?

電車

建物や車といった対象物はスムージングの効果がハマるんですが、生き物とくに、毛などが不得意な用に感じました。

ポートレート

ポートレートモードでの作例です。ポートレートモードを使うと、背景の合成が不自然だったりすることが多いですが、Pixel 8 Proはとても処理が上手く出来ています。

毛の間など、しっかりボケが出ていますね。この辺は消しゴムマジックで培った技術がいかされているように思います。被写体はくっきりと解像度感良く、背景はしっかりとぼかす理想のポートレートだと思います。

夜景

Pixel 8 Pro 夜景iPhone15 夜景

ほぼ光源が無い原っぱでの撮影では、Pixel 8 Proに軍配が上がります。iPhoneの方が、見たままには近いんですが

Pixelはとても自然にトーンを上げてくれます。この条件ではAI補正に強いPixel 8 Proのほうが良い結果となりました。

動画性能


Pixel 8 Pro で撮影

動画についてもiPhone 15 Pro Maxと比較していきます。まず、Pixelのほうは彩度や明るさ、くっきり感がとても良く、クリアーな映像に感じます。動画性能も高いなと思いましたが


iPhone 15 Pro Max で撮影

一方でiPhoneの超強力な手ぶれ補正にはやはり勝てませんね。どちらも手で握って撮影しているわけですが、iPhoneはジンバルを使っているかのような滑らかさです。

「iphoneと比較」

Pixelの方も決して悪くは無いんですが、iPhoneが圧倒的すぎると思いました。


Pixel 8 Pro 夜間撮影

夜の動画撮影については正直かなり微妙です。光源が少ない暗い場所で撮影しましたが、さすがにPixelハイエンドでも難しいでしょうか?フレア、ゴースト、不自然な手ぶれ補正などなどてんこ盛りで出ていますね。

ちなみに今後、Ai機能を使ったビデオ夜景モードが12月のアップデートで追加になるようです。Ai機能の素晴らしさは前述した通りなのでこの微妙な夜景撮影がどれぐらい見違えるかが期待です。

温度センサー

温度センサー

今回カメラ性能とはちょっと趣旨がズレますが、LEDライト下に温度センサーがついています。専用の温度計アプリで対象物の温度を測ることが出来ます。利用シーンが思いつきませんが、ユニークではありますね。

ガラスフィルムなどをつけているとセンサーが誤反応

ちなみに、ガラスフィルムなどをつけているとセンサーが誤反応をするので、フィルつを貼る場合はセンサー部分がくり抜かれたものをオススメします。

ハイエンドなPixel 8 Proは正直どうなのか?

ハイエンドなPixel 8 Proは正直どうなのか?

最後にPixel 8 Proの個人的なまとめをお伝えしたいと思います。まず、今回のPixel 8 Proについてはこれまで私が持っていたPixelブランドのイメージがガラッと変わるものでした。

これまで過去にPixel 6a/7aとレビューしてきましたが、それぞれ投げ売りなタイミングで格安で手に入れたわけですが、その際に私個人的な意見としてPixel 6a/7aがコスパ最強ともてはやされるのに違和感を感じました。理由は、ピュアAndroidという点です。

Pixel 7a レビューはこちらから

Googleのリファ機という面で機能を厳選し、削ぎ落とされた徹底的にシンプルで本当の意味でスマートフォンというのがPixelのコンセプトかな?と捉えていますが、やはりその素っ気ないUIは使いやすいとは思えませんでした。なので、aシリーズが、ライトユーザーに対して諸手を挙げてオススメ出来るスマートフォンとしてPixelを挙げられる状況に私は違和感を強く感じていました。

一方Pro版というまごうことなきハイエンドの場合、Pixelは一体どうなるのか?それを知りたくて今回Pro版を購入した側面がありますが、結果として、色んな意味で尖りまくったハイエンドプロダクトなんだなと感じました。UIの素っ気なさはもちろんピュアAndroidなので変わりませんが、その代わりAi技術と、Googleのサービスに特化した本当の意味でユニークな体験をさせてくれるスマートフォンだと思います。

zakilabo
「あんなこともこんなこともPixelなら出来る!」という驚きが詰まっています。

ポイント

その一方で、15万円という価格ながらスペック的には一周遅れている点は評価をややこしくする原因です。

Pixelの真の価値は、Antutuなどのベンチマークで測れないユーザー体験にあるというのが、Pixel Proを触れて初めて分かりました。

同時期にiPhone 15 Pro Maxもレビューをしていますが、その後にPixel 8 Proを触ると、本当の意味で無駄を削ぎ落とした良いスマホだなと感じる事が出来ました。

なので、今回のPixel 8 Proに関しては、私の中で良い意味でPixelの印象が変わったプロダクトとなりました。

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