JD.com(京東)で中国版限定のガジェット買ってみるシリーズ。今回はZTE Watch GTをレビューします。Huawei、Xiaomi、Oppoと比べると日本での展開が少なく影が薄いんですが、一応、歴史も長い中華メーカーの雄。以前はSIMフリー端末も精力的に出してたイメージですが最近はMEIZUばりに遠くなった印象があります。一応RedMagicというゲーミングブランドを展開してたりしていますが…。
今回紹介するZTE Watch GTも、グローバルではRedMagicWatchという名称でコンパチ展開をしています。日本で出すかと思いきや出さなかったですね(汗)
ZTE Watch GTについては中国限定展開っぽいので、実際に使えるのか不安でしたが価格も安いので凸ってみました。
ZTE Watch GTの外観
まずは外観から。とりあえずどんなチープなのが入ってるか不安だったんですがいい意味で裏切られました。普通にかっこいい。今回購入したのはレザーバンドモデルです。デザインはHuawei Watch2無印に似ていますね。2ボタンのクラシックデザインです。
本体はアルミで、ガラス面は2.5Dガラスになっています。アルミケースはブラスト処理になっていて光沢感は低めです。ボタンも同様にアルミなっていて、こちらはスピン状に削り出されており、ボタンの縁は磨きが入っているのでキラッとしています。
ホームボタンのみZTEのコーポレートカラーであるブルーのラインが入っていてワンポイントになっていますね。
裏面はプラスチックバックになっています。各種センサー類と充電端子のみ。
充電はマグネットのクレードルにて
ベルトは型押しの合皮になっていてちょっと固めです。個人的には固めが好みなので大歓迎ですがベルトの品質としてはそこまで高く無いと思います。普通に2000円ぐらいで買えるレベルのバンドだと思います。
全体的に持った感じは非常に軽量で、実際に30g程度しかありません。さすがに高級感はありませんが、かといって安っぽいかというと、そんな事はありません。
一応ZTEというグローバル企業のプロダクトとしてしっかりとしたビルドクオリティだと思います。中華の有象無象の安物のようにスカスカした感じはありません。
全体的にデザインがすごく好みで個人的な評価としては結構高めです。
ディスプレイは価格以上の品質
ディスプレイは有機ELを採用しています。1万円代で有機ELを採用するのはかなり攻めてますね。発色も良くTFT液晶とは比べ物になりません。
高精細なディスプレイを採用していて、ディスプレイに関しては価格に見合わず、ワンランク上の仕様になっていますね。
ZTE Watch GTのウォッチフェイス
ウォッチフェイスは合計45種類です。低価格スマートウォッチではウォッチフェイスデザインのクオリティが低い事も多く、この辺は愛着が持てるか持てないかの大きな要素だと思うので、詳しくみていきます。
ウォッチフェイスの質に関しては、そこまで高くありませんね。中の下ぐらいの品質でしょうか。45種類ありますが、実際に好みだったウォッチフェイスは10個程度で、残りは微妙なデザインでした。ある程度見栄えが良かったウォッチフェイスをいくつか紹介します。
一方でクオリティの低いものはこんな感じ。やっぱりコストを削られがちですね。
アニメーションフェイスにも対応していて、なぜか中国ではまじで大人気の宇宙飛行士キャラクターのウォッチフェイスもあります。滑らかにアニメーションしてるんですよね。ちなみにこのウォッチフェイス、時間帯によってはダークモードにもなる手の混んだウォッチフェイスです。
実質この初期ウォッチフェイスが一番かっこいいかな。
AOD(常時表示)にも対応
低価格ながらしっかりとAODに対応しています。盤面は4種類から選択です。AODながらデザインも結構かっこいいです。
AOD時の輝度が高くちょっとバッテリー消費が大きそうなのが一点気になりますね。
テキストディスプレイのクオリティは1万円という価格に似合わぬ仕様になっていますね。
ZTE Watch GTは日本語の通知に対応
中国限定のスマートウォッチなので、日本語通知に対応しているか不安だったんですが、しっかりと日本語対応していました。
これは意外でした。フォントもジャギった中華フォントでは無く、しっかりとしたフォントが使われていて見やすいです。
あと、通知周りに関してはある程度ログが残る形式になっているので使いやすいです。最近確認したら問答無用で消える仕様のが増えてきているのでこれは嬉しいです。通知するアプリのアイコンこそ出ませんが、アプリの制限無く通知可能でLINEも表示可能です。
ZTE Watch GTの動作感と機能性
UIの確認
動作感も価格以上で、低価格ウォッチだとアニメーション効果が省かれる事が多いですが、切り替え効果もスムーズにアニメーションしてくれます。
タッチの感度も良くここに関しても価格以上のクオリティだと思います。動作感としてはHuawei Watchシリーズが近いですね。一点、ホーム画面に戻る際に若干のもたつきを感じますね。ワンテンポ遅れる感じがします。
機能一覧
ZTE Watch GTの機能をざっと見ていきます。
スポーツモード
スポーツモードは16種類と、昨今のスマートウォッチと比べると若干少なめですね。
ちなみにGPSまで内蔵しています。1万円っていう価格ではすごいと思うんですが、ただ、GPSの精度に関しては悪い印象です。測位も遅く、道を大きく外す場面もありました。一番悪い例だと、歩いている所が地図上で2ブロックぐらい飛んでしまう場面もありました。地図飛びに関しては何回か起きたのでやはりGPSの精度はあまり良くありませんね。
フットボールモード
めちゃくちゃユニークな機能にフットボールモードという機能があり、こちらの機能を使いながらサッカーをプレイすると、フィールド上のどのあたりで心拍数が上がったかなどを、擬似的にマッピングしてくれます。開始時に立っている地点をコーナーとして、そこからフィールドを計算してくれるっていう感じですかね。
実際にサッカーをする友人はいませんので、適当にコーナー位置のみ設定し動いてみた結果がこちら。
フィールド上にプロットされていますね。これは初めてみた機能でした。マジでニッチな機能ですね。
※ちなみにコンパチのRedMagicWatchにもあるようで
心拍数/血中酸素濃度/睡眠トラッカー
心拍数のみ常時測定に対応しています。心拍数に関してはちょっと高めに出ているような気がします。また、常時測定とはいえ、アプリのグラフ上では結構ファジーに描画されているので常時測定の強みを活かせていないような気がします。
テキストSpO2測定には対応していますが自動測定では無いので注意がいります。
ZTE Watch GTのバッテリー持ちについて
バッテリーは420 mAh搭載しています。今回のレビューでは輝度オート・AODをONという状態で使ってみました。
実際はもう少し詰めて計測する必要があるとは思いますが、1日あたり15%~20%ほど消費していました。途中GPSを使ってのフットボールモードやらも試していたので、普段遣いよりは多めに消費していると思います。
大体三日目の夜12時点で60%になっていたので、このペースで使うと5~6日ぐらいでしょうか。AODを有効にしながらであればそこそこ優秀な電池もちかなと思います。一方、心拍数測定が強制的動いており、OFFにする事が出来ませんでした。この機能がOFFにできればもう少し電池もちが良かったのになと思います。
ZTE Watch GTまとめ
完全に中華プロダクトだったのでそもそも日本で使えるのか不安でしたが、普通に使えましたね。1万円という価格ながら、有機ELやAODに対応しており操作感も良好で、その他の超低格安スマートウォッチと比較すると頭ひとつ抜きでています。とても軽いので、高級感こそ薄いですが組み立て品質は高く、デザイン性も良いので個人的には満足しています。GPSの精度がかなり悪い事が弱点ですかね。日本から買おうとすると、敷居が高いのでほぼコンパチのRedMagic Watchの方が良いかもしれません。