今回は、先日日本でも正式に発売されたOppo Band Styleを実際に1週間ほど使ってみたのでレビューします。特徴としては、ステンレスを使ったゴージャスかつオシャンティーなストラップで上品なデザインです。また通常のスポーツバンドも付属していてお得感あり。また、心拍数とSpO2*の毎秒測定に対応しているのも特徴的です。※SpO2の毎秒測定は睡眠時のみ
本体/デザイン
〇〇バンドというと、大体似たようなデザインになってしまいます。しかし今回のOppo Band Styleは、ステンレスのフレームを使ったかなり特徴的なデザインになっています。ポリッシュされたフレームによりパット見はブレスレットのようにも見えます。品があるというか、大人な雰囲気です。今回購入したのはバニラというカラーですが、ベージュに近いホワイトとゴールドカラーで女性にも喜ばれそうなデザインです。
フレームは貧弱そうにみえますが、結構固く強めに握ってもびくともしません。強度に関しては十分以上だと思います。
取り付けはフレームに溝が入っており、本体をパチっとはめる事で固定が出来ます。結構がっちり目に食い込むので外れたりはしないと思います。華奢な見た目ですが、質感は上々ですね。
Styleバージョンのバンドはフッ素ラバーを採用していて、この辺もこだわっているなと思います。普通のシリコンラバーと違いしっとりとした質感で手触りも良くホコリもつきにくいです。留め具もフレーム同様に鏡面処理がかけられた金属になっていて見た目がよいです。
また付属のスポーツバンドは従来どおりのスマートバンドのようになります。フレームケースと、シリコンケースがついているので、気分で変えたりする事も出来ますね。公式の紹介画像で、充電をするために、ケースから外して充電をしていますが、フレームケースであればそのまま充電が可能です。シリコンケースをつけている場合は充電器にはまらないので取り外す必要があります。シリコンケースだとちょっと面倒ですね。
実際に着用するとこんな感じ。ゴールドのフレームがしっかり主張してくれます。こういった女性的なデザインのスマートバンドって結構珍しいです。
スポーツバンドはこんな感じ。こっちはよく見る感じです。
ディスプレイは1.1インチAMOLEDディスプレイです。最近発売されたMiBand6と比べると大分小さく見えますね。
UIチェック
UIが若干独特な印象を持ちます。その他メーカーがセオリーみたいな感じで実装するUIとは違うというか…
・上下 メニュー
・左右 ウォッチフェイス変更
・タップ ステータス
というような感じです。左右がウォッチフェイスを変える動作になってるのが異質です。本来なら機能へのショートカットだったりするんですけどね。
機能や設定へは上下のみで選択します。戻る場合は左にスワイプするか、画面を長押しするとホーム画面に戻ります。ホーム画面でタップをすると、バッテリーや歩数などのステータス画面が表示されます。
うーん独特…。
ウォッチフェイスは40種類あるが…
ウォッチフェイスは40種類ほど用意されています。ただし、定期的な追加はしていなそうな雰囲気です。全体的にシンプルめなものが多いです。悪く言うと寂しいかな。また、盤面にバッテリー情報を出すウォッチフェイスが一つもありません。これは謎です。RealmeやOnePlusWatchもでしたが、Oppo系列のスマートウェアはウォッチフェイスのデザイン面が課題な気がします。正直かっこいいとは言い難いです。
機能チェック
機能としては結構オーソドックスな構成で、何かしら特別な機能はありません。
- メッセージ通知
- 着信通知
- 呼び出し拒否
- タイマー/ストップウォッチ
- アラーム
- 天気予報
- 音楽再生コントロール
- カメラコントロール
- スマホを探す(iOS非対応)
ざっと見ていくと
活動記録は一日の活動統計ですね。X時のインジケーターがOppo特有なデザインになっています。
スポーツアクティビティは12種類です。ずらずらと並んでいますがわりとオーソドックスなものが中心ですね。
屋外ラン | 屋内ラン | 脂肪燃焼ラン |
屋外ウォーキング | 屋外サイクリング | 屋内サイクリング |
エリプティカルトレーナー | ローイングマシーン | クリケット |
バドミントン | スイミング | ヨガ |
無料トレーニング(フリーの誤訳?w) |
天気は明後日の情報まで閲覧可能です。
その他ツールの中に音楽やタイマー、シャッターといった機能がまとめられています。
毎秒ごとに心拍数測定
OppoBandの特徴としては、心拍数をリアルタイム毎秒ごとに測定する事が可能です。これまで見てきたスマートウォッチでは1分間隔が最短な事がほとんどでしたが、毎秒測定するのは初めてですね。毎秒設定にするとつねにLEDが光っている状態になります。
SpO2(血中酸素濃度)の毎秒測定 ※睡眠時のみ
血中酸素濃度も測定可能です。それ自体は最近では珍しくありませんがOppoBandでは睡眠時のみ血中酸素を毎秒で測定する事が出来ます。
睡眠時限定ですが毎秒単位でSpO2を測定するのがこのOppoBandの最大の特徴だと思います。実際に睡眠時のSpO2測定を毎秒設定にして使用してみました。
測定は結構シビアで睡眠中に動いたせいでうまく取れなかった期間もあるみたいですね。結構きつめにバンドを締めないといけないようです。んで毎秒設定で見てみると、いくつか90%を下回っていますね。私大丈夫なんでしょうかw
MiBand6も睡眠時のトラッキングが可能ですが、点数しか出ません。
睡眠時のSpO2は最近出たMiBand6でも測定可能ですが、MiBandはOppoBandのように睡眠時のグラフは出してくれません。あくまで点数だけが出るのですがOppoBandではしっかりとグラフで表示されるため、データの価値としては明らかに上だと思います。
睡眠時無呼吸症候群の人が知りたい情報ってまさにこれだなと思いました。色々スマートウォッチを見てきましたがここまでSpO2のデータが出るのはOppo Bandが初めてかもしれませんね。
バッテリー持ち
バッテリー持ちは標準使用では12日としていますが、心拍数とSpO2の測定周期によって結構差がありますね。
12日の条件
- リアルタイム心拍数OFF
- リストウェイクアップOFF
- 1日30回の点灯
- 30件の通知
- 2件の電話着信
というような条件で、これで見るとかなりキツめに制限をしますね。特にリストウェイクアップがOFFなのは結構使いにくい。
7日の条件
- 9時間睡眠中の定期的なSpO2測定
- リアルタイム心拍数測定
- 手首を傾けて画面をオンの設定
- 100件のメッセージ通知を受信
- 1日30分間の運動を行ったと仮定
というような条件ですね。おそらく多くの人が思う一般的な使用はおそらくコチラになると思います。そうなると他メーカーのものと比べると結構バッテリーを食う設計だと思います。心拍数が毎秒になっているので、ここを絞るともう少し伸ばせるかもしれません。
3日の条件
最後に、最短となる3日の条件です。
- リアルタイムSpO2測定(毎秒)
- リアルタイム心拍数測定(毎秒)
- 手首を傾けて画面をオンの設定
- 100件のメッセージ通知を受信し
- 1日30分の運動を行ったと仮定
睡眠時のSp02と心拍数トラッキングを毎秒毎に設定した場合です。1日約33%ほど消費する事になりますが実際には40%ほど消費したので、フルでのトラッキングを使った場合は2日半程度しか持たないと思います。
まぁSpO2と心拍数を毎秒毎に測定していたら流石にそうなるかなという感じです。その他メーカーではバッテリー消費の観点から毎秒設定はしていないんでしょうが、Oppoバンドはあえてバッテリー消費は度外視し、これらデータが測定出来る事をウリにしていると思います。
まとめ ユニークなデザインとSpO2の毎秒測定がポイント
女性的、フォーマルといった方向性のスマートバンドはユニークだと思います。サイズも非常に小ぶりなのでこのデザイン性を求めていた人もいるんじゃないかなと思います。
一方で表面的な機能としては結構平凡で、OppoBandだから出来るというような機能はありません。しかし、一番の特徴はやはり心拍数と睡眠時のSpO2が毎秒測定に対応している事が一番のポイントだと考えます。睡眠時無呼吸症候群の方が求めてる機能は絶対にコレだろうなと、今回改めて思いました。