今回はXiaomi POCO F4 GTを入手したのでレビューしたいと思います。
日本でもじょじょにスマートフォンのラインナップを拡充し、すでにコスパのXiaomiとして確固たる地位を得ていますが、多くの方はXiaomiのハイエンド機を待ち望んでいました。
今回投入されたPOCO F4 GTはサブブランド名義ではありますが、フラッグシップSoCであるSnapdragon 8 Gen 1を採用した待望のハイエンドクラスモデルです。
性能の高さだけでなくゲーミングモデルという側面もあり多くの付加価値を持ちながらも、価格はいつも以上のXiaomiコスパという日本市場を荒らすプロダクトです。
今回は実際に1週間ほど使用した感想をレビューしたいと思います。
POCO F4 GT スペックアウトライン
まずはPOCO F4 GTのスペックアウトラインから
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 |
メモリ | 8GB/12GB LPDDR5 |
ストレージ | 128 / 256 UFS 3.1 |
OS | Android12 MIUI 13 for POCO |
ディスプレイ | 6.67インチ 2400×1080 FHD+ |
カメラ | 64MPメインカメラ (IMX686) |
バッテリー | 4700mAh デュアルセル構造 |
その他 | Dolby Atomos クアッドスピーカー |
価格74,800円 (発売記念+クーポンで64800円で購入)
SoCにSnapdragon 8 Gen 1を採用している事から紛れもないハイエンドスマートフォンでしょう。ベンチマークアプリでも現状トップクラスの性能を誇ります。
また、メモリは8GBと12GB、ストレージは128GBと256GBの構成があり、それぞれDDR5とUFS3.1で速度もハイエンド仕様です。
ディスプレイは最近Xiaomiがハイエンドでの差別化を行う際によく引き出される評価機関Display MateにてA+を取得した高品質のパネルを採用しています。
カメラ性能についてはカメラフラッグシップと比べるとやや控えめですが、採用実績も多いIMX686を採用し、ミドル帯とは差別化されています。
バッテリーは120Wの急速充電に対応し、デュアルセル構造で充電速度も爆速です。
その他ゲーミングスマホらしくあれもこれも付加価値がついてお値段は74800円、発売記念などを合わせて私は64800円という超破格で購入をしました。
POCO F4 GT デザイン・質感
デザインの方が見ていきましょう。POCO F4 GTは元はRedmiブランドから発売された K50 Gamingというモデルのリブランドです。名前にGamingと有る通り、ゲーマー向けらしいデザインになっています。
背面はガラスを採用しています。質感はとても高くハイエンドモデルと遜色ないクオリティですがいかんせんデザインがやや厳つく人を選ぶデザインではあります。
カメラユニット自体の大きさ、デザインはわりと普通なんですが、そこは流石のゲーミングモデル。光ります。通知や、着信ごとにLEDカラーを設定することも可能です。また、横の雷マークはFLASHライトです。
ちなみにカメラは64MPのメイン、8MP広角、2MPマクロという中華スマホあるある構成になっていますが、メインカメラはSONY IMX686を採用しています。過去にはハイエンドモデルでも採用実績のあるセンサーです。カメラについてはまた後ほど。
サイドは左右それぞれにボタンがあり、右側面には電源を兼ねた指紋認証センサーと、ゲーミングモデルらしく格納式ショルダーボタンも搭載しています。スライドスイッチで左右それぞれのボタンを引き出す事ができます。
かなり凝ったギミックで、ボタンのクリック感もよいです。この辺はゲームの項目で見ていきましょう。
左側面には音量ボタンが配されています。右側がかなりボタンやらが多いので左側になったのでしょう。
ボタン位置も特殊で真ん中よりに配置されています。また珍しい位置にマイクがあります。これもおそらくゲームプレイ時の事を考慮しての配置だと思います。横に持った際に邪魔にならないようにと、ボイチャ用のマイクを考慮しての配置だと思います。ただややなれないと電源ボタンを押すときに同時に押してしまいがちです。
本体上面はスピーカーとIRブラスター、底面はUSB-Cとスピーカーになっています。スピーカー形状がやや特殊ですが、クアッドスピーカーになっており、本機は音にもこだわっています。
元であるRedmi K50 GamingではJBLスピーカーを採用しており、ブランドロゴが刻印されていましたが、POCO F4 GTではコストカットなのか、JBLブランドでは無いようです。
ディスプレイは6.67インチの有機ELディスプレイを採用しています。わざわざ公式サイトでフラットディスプレイをアピールしています。ベゼル幅はハイエンドモデルとしてはまずまずといった感じですね。
実際に持って思うのは、見た目の厳つさとは裏腹に結構スリムになっています。背面がカーブしているのもあるも思いますが手への収まりがゲーミングモデルとは思えないほどに良いです。
重量も210gと決して軽量ではありませんが、ショルダーボタンなどの物理機構も持っていながら、その重量で収まっています。
おなじみのクリアケースとディスプレイフィルムも最初から付属しています。
ここ最近、コスパで沸かせたスマートフォンの数々は、外装部分のコストを下げる事でスペックに注力する傾向がありしたが、質感とクオリティはハイエンドのそれと変わらず高い水準にあると思います。
ただ、いかんせん見た目が厳ついですね。私的にはまったくウェルカムなので問題無いのですが、せっかくの国内Xiaomi ハイコスパハイエンドという稀有な存在にも関わらず、デザイン的に敬遠されてしまうというのも悲しい話です。
Antutu 100万を叩き出すハイスペック
POCO F4 GTの最大のアピールポイントはスペックと価格のいい意味でのアンバランスさでしょう。
Antutuベンチマークで計測すると、もろもろ条件はありますが、何と100万点をマークします。この値はまさに今年のハイエンドのラインとも言える数字で、ランキングで見ると実は2位に食い込むほどの性能です。Samsung、Oppo、Huaweiといったライバル達を押しのける性能です。
今回のPOCO F4 GTの発売にあたってXiaomiは他社メーカーを煽るようなかなり挑戦的な広告を展開していましたが、その自信に負けない圧倒的なスペックを7万を切る価格で日本国内で投入したヤバさが伝わるでしょうか?
動作感もハイエンドのそれと何ら変わりません。カクつきモッサリなどとは無縁の世界でしょう。
7万という価格で買えるスマートフォンのスペックとしては間違いなくもっともハイスペックで、スペックを重視する方にはこれ以上無いスマートフォンだと言えます。
POCO F4 GTのディスプレイ品質
ディスプレイは6.67インチの有機ELディスプレイを採用しています。また、ここ最近Xiaomiがハイエンドをアピールする際に必ず入れてくる評価機関 DisplayMateのA+認定を受けた高品質なディスプレイを採用しています。
120Hzのリフレッシュレートと480hzのタッチサンプリングレートを誇り、これまたハイエンドとしか言いようのない構成です。
発色と輝度ともに高い水準にあると思います。スペック上は標準輝度800nitとの事で、非公式なソースでピーク輝度1300nitという情報がありました。
※ただ、ピーク輝度のソース信頼性はちょっと曖昧です。
同じくDisplay Mate A+評価を受けたRedmi K50 Proと比較すると斜めから見た時にPOCO F4 GTのほうが若干黄色みが強いように感じます。
屋外での視認性能も炎天下ながらしっかりと確保されていると思います。
豊富なカラーキャリブレーション機能に加え、AIによる画像の自動補正や、動画のフレームレート補間機能などの付加価値もついています。
POCO F4 GTはクアッドスピーカー
スピーカーについてはドルビーアトモスに対応した高品質なクアッドスピーカーを搭載しています。元モデルであるRedmi K50 GamingではJBLのブランドスピーカーを採用していましたが、流石にPOCO版ではJBLブランドではありませんね。
ただ、スマホでクアッドスピーカーという数の暴力とも言える音のクオリティはこれまで体験してきたスマートフォンの中でもかなりのもので、迫力のあるサウンドを提供してくれます。
POCO F4 GTのバッテリー性能 120Wのデュアルセル急速充電
バッテリーは4700mAhを搭載しています。バッテリー持ちについて今回厳密には検証していないんですが、一週間使った感想としては、結構消費は早い印象です。
使い方にもよりますが、ゲームなどをせず日中使う場合は1日半ぐらいなんじゃないかな?という印象。ゲーム時はゴリゴリ減るのでゲーミング中心の人は早いと感じるでしょう。
バッテリーは2350mAhのセルを2つ搭載したデュアルセル構成で、バッテリー充電速度を早めているのが特徴です。
実際に120Wの速度と相まってめちゃくちゃ充電速度は早いです。公称値では17分で満充電を歌いますがそれに近い値を付属のチャージャーは提供してくれます。
また、ゲーミングスマホらしく、充電中にプレイの邪魔にならないようにL字コネクタを採用しています。
POCO F4 GTのゲーミング性能チェック
ゲーミング性能を見ていきましょう。ゲーミングスマートフォンらしく、ゲームプレイに関しての付加価値がもりもりな使用になっています。
ショルダートリガー
まずはなんと言っても本体側面に配されたショルダートリガーです。これぞゲーミングといった機構でしょう。
普段は邪魔にならないよう、本体側面に格納されていますが、横のスイッチをスライドさせる事でボタンがせり出すようになっています。タッチ式では無くしっかりとクリック感のあるボタンになっており、FPSなどのゲームとの相性も抜群に良いですね。
また、スライドスイッチをスライドさせたあとの効果音まで選択出来る無駄すぎるギミックもあります。
エンジン音、銃声、カタナの音などから選択する事が出来ます。
スライドするたびに「シャキーーーン!」という効果音が鳴るのはまじで無駄でしかありませんが、そんな無駄な機能こそゲーミングなんです。
ショルダートリガーは普通のショートカットボタンとしても設定可能です。ショルダートリガー自体のボタン割り当てはゲームターボメニューから設定出来ます。よくある、画面内のタップを割り当てる方式ですね。
ゲームプレイ 検証
本題のゲームプレイについていくつかのタイトルで見ていきたいと思います。今回見ていくのは
- 原神
- ApexLegends
- CoDモバイル
の3タイトルです。最新のSoCながら、発熱もかなりあるSnapdragon 8 Gen 1で各社その対応に苦慮しているイメージですがPOCO F4 GTではどうでしょうか?
原神 サーマルスロットリングが早々に発動
まずはゲームベンチといえば原神です。このゲームで60FPSに近い値をどれだけ出せるか?がゲーミングの一定の基準になっています。設定は最高設定+60FPSでプレイをしました。
まず率直な感想としては8 Gen 1という最高のSoCながらフレームレートがそこまで伸びません…!
本体側はパフォーマンスモードとゲームターボを有効化しているわけですが、描画の重いフィールドではおおよそ40FPS前半の値をウロウロとしています。
開始直後15分ぐらいはかなり快適に動作し、モニター上で35度前後のときは60FPS~55FPSのあたりでヌルヌルと動作してくれるのですが、その後すぐに本体の熱が上がるようで、早々にサーマルスロットリングが働いている感じです。
8 Gen 1は熱いというのは方方から言われていますが、確かにこの熱さは無視出来ないレベルですね…!
私がメインで使用しているのがGalaxy S22Ultraなんですがこれも同じく8 Gen 1を採用しています。意図的に処理スペックを下げで過度な発熱を制御していたGOS問題が記憶に新しいですが、スナドラ8 Gen 1の発熱がかなりあるというのを今回のPOCO F4 GTで再確認しました。
大型のベイパーチャンバーを採用していてこれなのでもうこれはSoCの癖としか言いようがないかもしれませんね。
外部クーラーを使ってプレイしてみる
普通のプレイでは発熱でスロットリングが早々に起きるという事で、今回初めてゲーミングクーラーなるものを導入してみました。
今回購入したのはゲーミングスマホでおなじみのブラックシャークのマグネット式のペルチェ素子クーラーです。
POCO F4 GT自体はマグネット非対応なんですが、付属のメタルプレートをケース内部に仕込むことでマグネットに対応する事ができます。ただ、直につけるよりも若干冷却性能は落ちるかもです。
こういったゲーミングクーラーについて私は懐疑的だったんですが思ったよりも接点がキンキンに冷えるのでビックリしました。これがペルチェ素子というやつか!という感じです。
実際にこのクーラーを着用してプレイをした場合、フレームレートが若干改善しました。が、純正のマグネットケースでは無いので思ったよりも冷却性能が出ていない印象です。大体39℃ぐらいで維持します。
原神を快適プレイしたけりゃクーラー買ったほうが早い
原神の快適プレイというスマホの新しい基準ですが、ぶっちゃけて言うとどのメーカーのスマホも発熱対策に苦慮しています。
ここ最近見てきたスマホのいずれであっても原神は一筋縄では行きません。もうこうなったら素直にゲーミングクーラーを導入するほうが早いし、結果的にコストが一番いいのかな?と思いました。
というわけでXiaomi Japanさんは中国限定で発売しているRedmi K50 Gaming用の、マグネット対応ケースをぜひとも日本でも展開していただきたいです。
ApexLegend トリガープレイが快適
お次は現在大人気のApexLegendモバイルです。
設定は最高設定かつ、フレームレートも最高に設定して60FPSに近い値で張り付きます。思ったよりも軽いですね。
また、FPSゲームとトリガーボタンの相性がとても良いと感じますね。これがあるだけでプレイにアドバンテージが出ているように感じますね。
トリガーは左右別々で引き出す事も可能で私は右トリガーにエイムとショットを割り当てています。
いわゆるレレレ打ちも、かなりやりやすいです。左トリガーにもジャンプなどを割り当てれば、スマホでは難しい動作も可能になるような気がします。
ライバルに差をつけましょう!!!(ダサ)
CoD モバイル
CoDモバイルはフレームレートは最大でも「最大」設定でウルトラFPSには未対応のようでした。ていうかAndroidでウルトラFPSに対応している端末少なすぎませんかね?
過去にレビューしたPOCO X3 GTがウルトラFPSに対応していたんですが、明らかに上位スペックの端末でも非対応な事がほとんどです。
今回のPOCO F4 GTも最高画質・最高設定で60FPSに完全に張り付きます。しかも結構余裕のありそうな動作感なんですよね。
最近はもう120Hzのディスプレイが増えてきているのでCoD側も最適化を勧めて欲しいところです。
ゲーミング性能まとめ
正直な事を言うと、ゲーミング性能はイマイチだと感じました。特に原神のパフォーマンスが良くありませんね。
ここ最近レビューした中で、原神に関してはワーストだったかも。
Dimensity9000を採用したRedmi K50 Proの動作感は素晴らしく50fps後半で張り付くスペックでした。これと比べるとかなり差を感じました。
また、Dimensity8100を採用したOnePlus Aceや、Note 11T Proなどと比較しても正直8100シリーズの方が安定したフレームレートを出せていました。
ハイエンドSoCであるはずの8 Gen 1ですがどうも発熱のせいでそのスペックを活かしきれていないようです。POCO F4 GTのデュアルベイパーチャンバーという強みもあまり恩恵があるようには感じないですね。
ショルダートリガーやディスプレイ、サウンドというハード的なアドバンテージはとても評価出来る点なんですが
それらハードの豪華さにSoCが発熱問題のせいで追いついていないというのが私の感想です。ゲーミングモデルとしてはもう少し突き詰めてほしかったです。
POCO F4 GT カメラ性能について 思ったより全然良い!
スペックとコスパがえげつないPOCO F4 GTですが、唯一コストカットしてるかな?と感じるのはカメラでしょう。今期のカメラ性能で付加価値として大きいのはOISの存在が大きいですが、さすがに光学手ブレ補正まではついていませんでした。
また、中華スマホあるあるメインカメラ、超広角、マクロというおなじみの3眼構成です。
とはいえ、64MPのメインカメラではIMX686を採用しており、これは過去のフラッグシップモデルでも採用実績のあるセンサーです。
Snapdragonの持つISPも合わさる事で良い絵が期待出来るのではないでしょうか。いくつか作例を見ていきましょう。
晴れ間の撮影から見ていきましょう。梅雨明けという事で蒼穹が広がる好条件での撮影です。ある程度最近のカメラは晴れ間であればそこそこ撮れるんですがそこにAI補正といった効果がどれぐらい載るか?という点も大事は評価部分でしょう。
まず、最初の感想として思ったのは「思ったよりかなり撮れる!」という事。これまで触ってきたゲーミングスマホだと、カメラにはガッカリという印象がほとんどだったんですが、POCO F4 GTの作例は正直かなり好印象です。
今期発売しているXiaomiスマホの中でDimensityをSoCに採用している端末のカメラでは、彩度がめちゃくちゃ補正されるという特徴があります。
個人的にはこの補正傾向を大好きなんですが、かなりわざとらしい絵にも見えてしまいます。
一方でPOCO F4 GTの方は、彩度は強めながらもとても自然な範疇で補正が行われているように見えます。
AI補正とHDRをONにして撮影した写真は個人的にかなり好みな写真に仕上がっています。
ズーム性能
ズーム性能については、最大10倍のデジタルズームです。超広角レンズのFOVは120度です。正直、4倍あたりまでは画質として耐えていますがそこから先はオマケみたいなものでしょう。
動画
動画については最大で4K 60FPSの撮影に対応しています。
残念ながらOISは付いていませんが、電子手ブレ補正が優秀なのか、思っていたよりも映像のクオリティが高いように感じますね。
夜景
夜景についてはAIオートと夜景モードの2つがあり、どちらかというとAIオートで撮影した方が色の乗りなど全体的に好みです。
ちょっとノイズが強いなーとは思います。昼間の性能と比較してちょっと夜景モードは弱いなと感じます。
POCO F4 GT 良い点・悪い点
最後にPOCO F4 GTの良い点と悪い点をざっとまとめていきましょう。
良い点
- 貴重な日本で買えるハイエンドSIMフリー
- 8 Gen 1 搭載ながら7万代のハイコスパ
- ゲーミング特化
- 付加価値満載
まず私が何よりも評価しているのは日本で普通に買えるSIMフリーハイエンドという事です。このスマホより価格とスペックで勝っているスマートフォンは他にもたくさんあるわけですが、海外製スマホが殆どで購入するにしても中華ECなどに頼る必要があります。
多くの人にとってまずそれが障害だと私は思います。普通にAmazonや楽天で購入出来るというアドバンテージは大きいです。
そして、ハイエンド端末でありながら7万円台で購入が出来るというかなり貴重な存在だと思います。
何故か日本ではSnapdragon695を採用したようななんちゃってコスパスマホを押し付けられている感じが個人的にはするんですが、そんな中で挑発的広告に恥じぬスペックを日本に投入したXiaomiは流石だと思います。
また、SoCだけのスペック番長とは違いショルダートリガー、クアッドスピーカー、ディスプレイ性能、バッテリーなど付加価値満載な事も評価出来るでしょう。
正直、国内正規流通のSIMフリー端末としてはスペックとコスパはベストチョイスだと思います。
悪い点
- SoCがゲーミング性能を活かしきれてない
- 厳ついデザイン
反対にイマイチだなと思う点、まずはデザインです。ゲーミングというカテゴリは人をめちゃくちゃ選びます。ゲーミングスマホとして他のメーカーと比べると控えめではあるんですが、一般的な目線で見るとやはり厳つすぎると感じますね。
正直、日本に置いてゲーミング市場ってメーカーが考えてるより熱くなく、ニッチ需要だと思うんですよね。
今回のPOCO F4 GTも日本向けハイエンドという形で参入してくれたのは本当にありがとうの一言ではあるんですが、いかんせんこの見た目だと買う人が限られるので、Xiaomiのマーケティング的にどうなんだ?と感じてしまいます。
何か評価の目線としてはズレてる気がしますが、言いたいのは、これだけのハイコスパスマホなら、もっと多くの人に選ばれるようにした方が良かったと感じます。
もう一つはゲーミングを全面に押し出しながらもSnapdragon 8 Gen 1の発熱を制御しきれていない事です。特に原神のパフォーマンスは、ここ最近見てきたスマホの中でもワーストだったかも。期待値が高かったために結構ガッカリな結果になりました。
Xiaomiの日本展開において、テクノロジー愛好家からの指示が広がる事で市場が広がるという事をインタビューで見たんですが、その観点から言うとこれはネガティブな要素ではないでしょうか?
コストパフォーマンスの高さは本物。
ゲーミングについてネガティブな事を言いましたが、トータルで見た場合に7万円台で同等のスペック、日本国内正規流通という条件を満たすスマートフォンは現状存在しません。
デザインが厳ついという点だけが個人的には気になる点ではあるんですが、全体的な完成度の高さは本物だと感じました。