Xiaomi Pad 5シリーズ用のスタイラスペン Xiaomi Smart Penを入手したので使用感などをご紹介します。
今期発売されるタブレットでは、各メーカースタイラス対応を強化しています。日本でも発売が決定したXiaomi Pad 5シリーズですが
このスタイラス機能に期待をしているユーザーも多いのではないでしょうか。今回は、クリップスタジオなどのイラストツールも含めてその使用感をレビューしたいと思います。
日本公式版発売されました!
スタイラス本体があいかわらず入手困難!海外ECから購入したほうが早いと思います!
Xiaomi Pad 5 純正スタイラスペン (Banggood)
動画にて使用感などをレビューしました。遅延やパームリジェクションの挙動などがわかりやすいかと。
外観・同梱物
同梱物はペン本体と替芯が一つ。あとは説明書です。
ちなみに、このスタイラスペン海外では結構な品薄で日本でも発売後は品薄になる可能性が高いです。スタイラス目的な方は予約なども使って入手をオススメします。
ペン本体です。至って普通のペンって感じですかね?本体はアルミになっていますが本体重量は12gと非常に軽量です。
左 Xiaomi スマートペン 右Lenovo プレシジョンペン
ライバルであるLenovoのプレシジョンペンはちょっと重かったので握った感じのしっくり感はXiaomiスタイラスペンの方が上です。本体はボタンが2つあるのみでその他の端子などもありません。
ワイヤレス充電対応 / Bluetooth接続
Xiaomi スタイラスペンの良いところは、タブレット本体側面にマグネットがついており、そこにペンを置くことで充電もできるという非常に使いやすい設計なところです。多くのスタイラスペンは本体裏に充電端子がありUSB接続で給電する方式が一般的ですが、アップルペンシル2のようにXiaomi Pad 5では使用後に本体横に引っ付けるだけです。収納にも困りませんしこれは本当に便利。
充電は18分で満充電でき、およそ8時間連続使用が可能なようです。また、たった60秒の充電でも20分の使用が可能と
バッテリー周りの設計は本当に優秀だと思います。
本体との接続はBluetoothで接続します。開封後に本体上にペンをおいたら気がついたらBluetooth一覧に並んでいましたね。
Lenovoのプレシジョンペンと違い、接続にBT認証がいるのは注意がいります。
他のスタイラスペンとの互換性は??
入手困難すぎて、中国フォーラムなどではサードパーティーのスタイラスペンが使えないのか?という検証がされていました。
結果としては、今のところはXiaomiの純正スタイラスペン以外選択肢が無さそうです。
Microsoftのサーフェイスペンや、Lenovoのプレシジョンペンなど同様のプロトコルを使用しているようですが互換性は無いようです。
というのも、Bluetooth接続な事が曲者ですね。
実は認識しているサード製のペン
Lenovoのプレシジョンペン単体では認識や接続は一切出来ませんが、先にXiaomiのスタイラスペンを接続した状態ならばプレシジョンペンは普通に動作します。
まぁでもそれだったらわざわざサード製のペンを使う必要も無いわけで…。
そのうちサードパーティー製のスタイラスも出たりしないかな…?なんて淡い期待をしていますが、そもそも利益率が低いXiaomiと
同等の価格と品質を出せるサードパーティーはいないような気がします。
機能面(純正メモアプリ)
Xiaomi Pad 5 純正メモアプリのスタイラス挙動
スクショ作成 pic.twitter.com/0fqPpjaRqx— ZAKI LABOガジェットレビュー (@ozakizaki1) September 15, 2021
BT接続後は、下ボタンを押すと純正のメモアプリが起動し、上ボタンを押すとスクリーンショットが起動します。スクリーンショットからメモアプリに遷移する事もできます。
Xiaomi Pad 5 純正メモアプリ ショートカット起動 pic.twitter.com/bINaJ2cIQU
— ZAKI LABOガジェットレビュー (@ozakizaki1) September 15, 2021
純正メモアプリでは、スタイラスの質圧の段階が少なく活かせていませんね。
クリップスタジオで使ってみた
多くの方が気になるであろうクリスタでの使い心地について見ていきます。ちなみ言うと私自信は普段液タブやタブでのお絵かきはしないので
あまりクリスタ自体の知識がありません。今回伝える内容も、設定などで詰められる部分があるかもしれませんが、基本的にデフォの状態で使っています。
書き心地 筆圧検知
筆圧は4096段階という事でライバルのLenovoプレシジョンペン2と同等ですね。なめらかな線が描画出来ていると思いますが
2つを比べると、若干Xiaomi Pad5の方が遅延が大きいように感じます。細かいストロークでイラストを描く際は、この遅延の癖を意識する必要がありそうです。
Xiaomi Pad 5での遅延具合
Xiaomi Pad 5 スタイラス遅延具合 pic.twitter.com/8oZAGmbKvO
— ZAKI LABOガジェットレビュー (@ozakizaki1) September 15, 2021
Lenovo Xiaoxinでの遅延具合
Lenovo Xiaoxin 遅延具合 pic.twitter.com/nMuBPtpirv
— ZAKI LABOガジェットレビュー (@ozakizaki1) September 15, 2021
ただこの遅延はメディバンペイントや、Xiaomiの公式コラボイラストツールConceptsなど、使うソフトウェアによってかなり差があります。
さすがにConceptsは公式でのコラボだからか一番遅延が少なく、しっかり最適化がされている印象でした。ソフトウェアの最適化によるところが大きいかも。
パームリジェクション
Xiaomi Pad 5 クリップスタジオ
パームリジェクションのしきい値が小さすぎる気がする。グローブ必須か。 pic.twitter.com/e4t39997Fi— ZAKI LABOガジェットレビュー (@ozakizaki1) September 15, 2021
一番気になったのがパームリジェクションです。これは私の描き方の癖などもあるんでしょうが、結構誤動作が多い印象です。というか、パームリジェクションのしきい値が小さいっていえばいいんですかね?パームリジェクション自体は機能しているんですが、その距離が短いように感じます。
特に意識せず描いていて手を持ち上げるとこんな状態になっている事が多いです。またキャンバスが動いたり
誤った直線が引かれたりと、結構ストレスです。
Xiaomi Pad 5とLenovo Xiaoxinでのパームリジェクションのしきい値の差
Xiaomi Pad5とLenovoのパームリジェクション距離比較。Xiaomiが明らかに近い。Lenovoは一度話してからも余韻?みたいなのがあって使いやすい。
Xiaomiのは近すぎるわ。 pic.twitter.com/xMUFO4RtFi— ZAKI LABOガジェットレビュー (@ozakizaki1) September 15, 2021
Xiaoxin Padでも意図的にやれば同様におきる事例ではありますが、あくまで自然に描いててそこまで起きた事はなかったのでXiaomi Pad5側の調整の問題な気がします。もうすこししきい値を高くしてほしい。
というわけで別に本格的に絵を描くでも無いのに、お絵かきグローブも買ってみました。が、結果としてはあんまり変わらなかった…。相変わらず誤動作します。
クリップスタジオなら設定で制御も可能
TLにて教えてもらいましたが
上記設定をすれば、そもそも指で描画の動作をしなくなるのでかなり使いやすくなりました。もちろん日本指での移動拡大は引き続き使えるので
この設定をすればほとんど気にならないかも。
お絵かき目的であれば慣れが必要か?
自分はiPadを持ってないのでわかりませんが、どうやらパームリジェクションについてはAppleペンシルが優秀だそうな。まぁ価格が倍ぐらい違いますからね。
iPadでの描き心地を知らないので比較は出来ませんが、遅延なども含めてちょっと慣れが他のより必要ですね。クリスタの描きやすさで言うなら、Xiaomi Pad5よりLenovoのXiaoxin Padの方が意識せず使えました。
作例
作例を晒します。バガボンドの3巻の表紙の模写です。下手なのはご愛嬌。
ていうかバガボンドもう連載しないんですかね…。コミックス最新刊出たの7年前とかマジですか。最近だとベルセルクも未完になってしまいました。私が人生で追っかけてきた漫画2大巨頭がそれぞれ未完というのは本当に辛いです…
とまぁそんな話は置いといて。
自分はPC+ペンタブ環境では大昔にそこそこ使っていたのでその基準から言うと、液タブに近い事が5万ちょっとのAndroidタブレットでできるというのが結構感動ではあります。上手な人、本域な人であればもっともっと使いこなすのかなぁっと。
ただ、そういった本域な人だったら迷わずiPad行っちゃいますかね?私は非Appleな人生を送ってるのでよくわかりません…。
まとめ
パームリジェクションの挙動がやはり気になりました。お絵かきAndroidタブレットという目線で言うならば、LenovoのXiaoxinPadの方が優れている印象。
まぁおそらく世界的ヒットなタブレットになると思うので、クリスタ側の調整も今後アプデでしてくれるんじゃないかなー??とか思ったりします。
繰り返しになりますが、実際の販売ではかなり初期ロットが少ない可能性が高いので、欲しい方は予約などのタイミングは注意しましょう!
日本公式版発売されました!
スタイラス本体があいかわらず入手困難!海外ECから購入したほうが早いと思います!