今回はXiaomi(小米)の最新Androidタブレット Xiaomi Pad 5 Proを入手したのでレビューします。
飛ぶ鳥を落とす勢いのXiaomiが出すまさに覇権取りとも言えるようなAndroidタブレットで、昨今のタブレット需要と相まって非常に注目度の高いプロダクトです。価格は4万円台前半ながらスナドラ870を搭載しまさにハイスペック。またその他の付加価値もモリモリで市場を席巻する気満々です。
そして何より、先に専用のスタイラスペンが日本の技適に登録された事もあり日本国内での正式発売もかなり確度が高いのでは?と期待されています。
日本公式版発売されました!
一方市場には、Lenovo Xiaoxin Pad Pro2021というこれまた高品質・低価格のタブレットが先んじて展開されており、スペックも非常に近いXiaomi Pad 5シリーズはどのように差別化されているのか?という事を多くの方が気になっているはずです。実際に1週間程Xiaomi Pad 5 Proを使用してみたリアルな所をご紹介していきたいと思います。
Xiaoxin Pad Pro2021のレビューも合わせてどうぞ!
今年タブレット豊作すぎでしょ!
Xiaomi Pad 5 Pro 覇権取り 豪華すぎるスペック
まずはスペック紹介。この時点でもう売れる予感しかしません。ちなみに赤字と青字の部分は個人的に判断材料として大きな点ですね。参考までに。
SoC | Snapdragon870 |
メモリ | 6GB LPDDR5 |
ストレージ | 128GB UFS3.1高速ストレージ ※SDカード非対応 |
ディスプレイ | 11インチ WQHD + ( 2560 x 1600 ) 120Hz LCDディスプレイ |
スピーカー | ドルビーアトモス対応 スピーカー×8基 |
バッテリー | 8600mAh 独自規格 67W超急速充電対応 PD/QC3互換あり |
GPS | サポート○ GPS/Glonass/Beidou/ガレリオ/みちびき/A-GPS |
接続 | Wifi6対応 / Bluetooth5.2 |
生体認証 | 指紋・顔認証対応 |
お値段 約42,500円(2499人民元)
圧倒的スペックと独自機能モリモリでこんなの誰でも欲しくなるでしょう…!Xiaomi兄さんマジで覇権取りやでぇ…!
ディスプレイに120hzのハイリフレッシュレート、スピーカーは驚きの8基搭載。この辺がポイントになりそうですね。また別売りですが67WというXiaomi独自の充電規格にも対応しており、大容量バッテリーながらも充電速度もカバーしています。
あと地味なんですがGPS対応しています。ライバルとなるXiaoxin Pad Pro2021は実はGPS非対応なんですよね。これに関しては地味に大きな判断材料かも。
Xiaomi Pad 5 Proの本体チェック Mi11の流れを組んだデザインに
本体の方をしっかり見ていきましょう。デザインとしてはXiaomi今期のフラッグシップMi11シリーズに倣ったデザインになっています。デザイン的にはRedmi K40をそのまま大きくしたような感じですね。背面はフロストガラスになっていてサラッとした質感です。
特徴的なカメラユニット。Mi11のデザインを踏襲してますね。メインカメラは1300万画素で、もう一方は500万画素の深度カメラです。カメラは4K30FPSの撮影にも対応しています。ちなみに二眼なのはPROモデルのみで、無印はデザイン的にダミーになっています。PROと無印との違いは別項目で。
側面側は今期発売されるタブレットがこぞって採用しているiPhone12よろしくなフラットでエッジの立ったデザインになっています。高級感ありますね。
本体上部には音量ボタンと、専用スタイラスペンのマグネット充電接点があります。ペンを置くだけで充電できるという優れた設計ですが肝心のスタイラスペンの初期ロット数が異様に少なかったようで、今回買えませんでした…!なので今回のレビューでスタイラスでの使用感はありませぬ申し訳。
左サイドには電源ボタン兼指紋認証センサー。ちなみに指紋認証センサーがついているのはPRO版のみなので無印版を予定している人は要注意です。
側面にはそれぞれ四箇所にスピーカーが配置されています。見た目ではわかりませんがPRO版はスピーカーがなんと8基も搭載されているオクタスピーカー構成です。
本体のボトム面にはポゴピン。こちらも専用のキーボードカバーが発売されています。※今回は未購入なので割愛します。
ディスプレイ面です。ベゼルは最近のプロダクトと比較するとだいぶ太めですね。フロントには800万画素のカメラがついており顔認証にも対応しています。
本体は横で使う事が多いと思うんですが、カメラは縦位置についています。この辺は好みの問題でしょうか?※横・縦でも顔認証は問題なし
Xiaomi Pad 5 Proデカイな…とか思ってたんですが、Xiaoxin Padと並べるとXiaomi Pad 5 Proの方がコンパクトなんですね。その代わり重量が500gを超えているので、正直持った時の感想としてはXiaomi Pad 5 Proの方がデカイ・重い・分厚いと感じていました。
- ポジティブに言うなら高級感がある
- ネガティブに言うなら重い
最近のタブレットとしてはちょっとゴツいなぁと思いますが、全体的な筐体品質は高くハイエンドクラスの仕上がりだと感じます。
横幅 | 254mm |
縦幅 | 166mm |
厚み | 6.85mm |
重さ | 511g |
ちなみに、Xiaomiの純正ケースをつけるとこんな感じ。この純正ケースがこれまた質感が高い。そして重たい…!
めちゃくちゃ高級感あるのはいいんだけど、正直もう少し軽くしてくれた方がタブレットとしては良いんだけどなとおもいました。
Xiaomi Pad 5 Proはオクタスピーカー搭載(×8) その音質は?
左右4つずつ、計8個搭載
Xiaomi Pad 5 Proの大きな特徴としてドルビーアトモスに対応したスピーカーを合計8基搭載している事です。オクタスピーカーって何さ?!って感じですが
スマホやタブレットのスピーカー数のマウントってあんまり信用ならないじゃないですか?とりあえず数字だけ豪華にしてればなんかインパクトあるだろ的な。
今回のXiaomi Pad 5 Proのスピーカーも、別にハーマン・カードン製でも無いしたぶん拍子抜けだろうなーとか思っていました。
実際に聞くまでは
Xiaomi Pad 5 Proに搭載されているオクタスピーカーまじですごいです。段違いのパワフルさとクリアーな音質で圧倒的です。音に関してボキャブラリーが無くてこの凄さを伝えるのにフォントサイズを上げる事ぐらいしか出来ないのが悔しいくらい音質が良いです!!
まず、音のパワフルさがすごくて1つ1つのスピーカーから出ている音圧みたいなものが本当にタブレットから鳴ってるのか?!と疑うくらいです。これまで見てきたタブレットでスピーカーを多数搭載しているものって、1つのスピーカーの音量・音圧が小さく意味の無いものが多かったんですが
Xiaomi Pad 5 Proに搭載されているスピーカーは個々がしっかりスピーカーとして活きています。もう完全に数の暴力って感じなんですよね。
音割れまでの許容値が広く、結構な音量を出しても音割れをしないのはすごいと思いました。
ここまで上げても音割れ無いのか?!すげぇ!!っていうか煩い!
とこっちが音量を下げるしか無いくらい。
低音の響きも素晴らしく、本体を持ちながら再生すると♪ズッズッ♪とバスの響きを感じます。高音域も解像度が高くクリアーな音質です。
イコライザー機能も豊富
Dolbyエフェクトという項目からグラフィックイコライザー機能も使えます。ここまで細かく調整できる機能はライバルのXiaoxin Padにはついていなかった(はず)のでソフトウェア面でもXiaomi Pad 5 Proのサウンド周りは優秀です。
スピーカーはXiaomi Pad 5 Proの圧勝
Xiaomi Pad 5 Pro VS Xiaoxin Pad Pro 2021では
Xiaomiの圧勝
同じくスピーカー自慢のXiaoxin Pad Pro 2021はJBL製のクアッドスピーカーを搭載していました。こちらのスピーカーの品質は非常に高いと私は評していましたが、Xiaomi Pad 5 Proと比較するとそのクオリティは圧倒的に差があります。音量・音圧・解像度感すべてにおいて勝っていると感じました。
Xiaomi Pad 5 Proのスピーカーは他社メーカーと比較して明確に差別化できるポイントだと感じましたので一番に紹介させていただきました。
Xiaomi Pad 5 Proは120Hz LCDディスプレイ 有機ELと比較してどうか?
- 11インチ 解像度 2560 x 1600 WQHD+
- LCDディスプレイ
- 120Hzのハイリフレッシュレート
Xiaomi Pad 5 Proと他メーカーとを比較する上で、一番重要になってくるのがディスプレイについてだとおもいます。悩ましい事にXiaomi Pad 5 Proは有機ELでは無くLCDディスプレイです。その代わり120Hzのハイリフレッシュレートを採用しています。この部分が気になってる人は多いんでは無いでしょうか?
発色と輝度・コントラストについてはLCDであっても十分満足できるレベルにあると思います。彩度が低いとか、色にムラが出ていたりという事もまったくありません。
もちろん有機ELと比較すると視野角やコントラストでおとります。斜めから見た時が一番わかり易いですね。輝度もライバルのXiaoxin Pad Proが600ニッツなのにたいしてXiaomi Pad 5 Proは500ニッツ程度だそうです。輝度・発色を比べるならばやはり有機ELを採用したXiaoxin Padに軍配が上がりそうです。
一方、くっきり感(解像度感)で言うと、Xiaomi Pad 5 Proが勝っているように感じます。これはLenovo Xiaoxin Padのディスプレイがペンタイル配列なのが影響していると感じました。特に文字表示に関しては2つを並べるとXiaomi Pad 5 Proの方がくっきりしているように感じます。
ブログ用
←xiaoxin 90hz 120hz xiaomi→ pic.twitter.com/ALJIIS2OLa— ZAKI LABOガジェットレビュー (@ozakizaki1) August 27, 2021
追従性に関してはXiaomi Pad 5 Proは120Hzのハイリフレッシュレートに対応していて、動作の滑らかさでは勝っています。しかしXiaoxin Pad Proも90Hz駆動なので悪いわけではありません。
ディスプレイに関してXiaomi Pad 5 Proと Lenovo Xiaoxin Padの比較表としては以下の通り
Xiaomi Pad 5 Pro | Xiaoxin Pad Pro(2021) | |
輝度・発色 | △ 劣る | ○ 優れている |
くっきり感(解像度感) | ○ 優れている | △ 劣る |
追従性 | ◎ より優れている | ○ 優れている |
まさに一長一短で本当に悩ましいポイントですね…!
LCDディスプレイという事に引っかかっている人はそこまで憂慮する点では無いのかなと
余談ですが、Xiaomi機の一部機種で「タッチ切れ」なる不具合が起こっているようです。試しに画面のタッチ切れを確認するソフトで確認してみましたが今回のXiaomi Pad 5 Proではその辺は問題なさそうです。
タッチ切れなんて不具合起きてるんですね。
MIUI最新版に上げてやってみましたが問題なさげ?? pic.twitter.com/qmuXSgn0Aw— ZAKI LABOガジェットレビュー (@ozakizaki1) August 22, 2021
Xiaomi Pad 5 Proはスナドラ870でサクサク動作
SoCに関してはスナップドラゴン870を採用しています。ハイエンドの一歩手前。多くの人に過剰とも言えるスペックながらコストバランスが非常に素晴らしいスナドラ870。今期一番優秀なSoCは?と言われればスナドラ870だと私は思います。
ともあれAntutuベンチマークを回した結果がこちら。
Antutu結果:693,935
やはり高水準ですね。このスペックが4万代前半で買えるなんて感動ものです。ずっと低性能なタブレットを「ゲームはしないから全然使える!」と己を騙し騙し使っていましたがもう我慢しなくていいんです。今期は本当にタブレット界隈が熱いです!
SoCの性能と合わせてここにきて120Hzの恩恵が出ているように感じます。ブラウジングなどは指に吸い付くようで、「普段遣い」という言葉の基準をぐんと引き上げているようです。
生体認証のスピードも良好
生体認証は指紋と顔認証に対応しています。指紋認証はPRO版のみなので注意がいりますね。顔認証は2D認証なので精度的にはどうかわかりませんが、本当に認証してるのか?!と疑うほど早いです。夜間の暗闇でも、画面の光量である程度は認証が通ります。顔認証の使い勝手としては専用のIRカメラを搭載しているXiaoxinPadより高速で使いやすいと感じました。
画面はダブルタップ・持ち上げて起動双方にしっかりと対応しています。流石はハイエンド級の端末なのでこの辺の基礎的な部分は非常にしっかり作られているので快適に使う事ができると思います。
ゲーム性能 MIUIとゲームの相性は?
どうやらMIUI機は「音ゲーに弱い」というキーワードを度々目にします。一方でそんな事は無いというワードも同等に見られます。
今回のXiaomi Pad 5 Proシリーズはゲーム用途でという方も非常に多いと思いますので、その辺を見ていきたいと思います。
原神・CoDで検証
まずはある種ゲーミングベンチになってしまっている原神ですが、最高設定+60FPSで非常に快適に動いてくれます。原神に関してはノーストレスです。
最近だとMi 11 Lite 5Gがスペックの割に動作がガクガクという事で話題になりましたが、Xiaomi Pad 5 Proに関してはしっかり最適化されていると感じます。
CoDモバイルに関しては割とミドル帯の端末でもそこそこ動きます、なのでXiaomi Pad 5 Proの環境であればまったく問題ありませんね。
チーデスを回しを30分程やっても本体の熱はまったく問題なしです。
フォートナイトで検証
お次はツイッター上でリクエストもらったフォートナイトでの動作感。リクエストしてくれた方いわくGalaxy Tab S7で入力遅延が激しいとの事なんですが…
スナドラ870ってTab S7に搭載されてる865+のクロックアップと5G対応という位置づけだったと思いますが、そこまで差が出るんでしょうかね?
まず、Android版フォートナイトでは"60FPS"に設定できる端末が限られているようです。Xiaomi Pad 5 Proはもちろんそのリストから外れていました。
スペック自体は問題ないんでしょうが、30FPS固定になってしまい正直カクつきのようなものを感じました。
https://www.epicgames.com/fortnite/ja/faq
EPICの公式サイトにて60FPS及び120FPSを正式にサポートするリストがありました。Xiaomi端末は一つもリストに入っていませんね。
フォートナイトプレイ動画などを参考にすると相当エクストリームな指さばきを要するっぽいので、そのレベルならばXiaomi Pad 5 Proは厳しいかな?と思いました。これは端末スペックというより、ソフトウェア側の問題ですね。このタブレットより下位のSoCで60FPSをサポートしている機種もあるので。ちなみにroot取って内部設定ファイルを書き換える事で120FPSの対応ができるそうですが、流石に敷居が高すぎますね。
音ゲー プロセカで検証
一番気になる音ゲーについて。実際ツイッター上でMIUI機で音ズレが発生している状況も見たんですが、このXiaomi Pad 5 Proでプレイした場合はどうなるでしょうか。
結論としては、長時間やっていると発生する可能性があります、熱処理かもしれませんね。スナドラ870が発熱しないとはいえこの記事を書くにあたって原神→CoD→フォトナと立て続けにプレイしていたんですが、その後にプロセカをプレイした場合にひどく飛びが発生しました。
熱処理がうまいスナドラ870といえど、1~2時間ゲームをし続けた状態だと厳しかったのかもしれませんね。
MIUI音ゲー苦手説に関しては結構意見が分かれるんで、もしかしたら音ゲー勢に共通する何かしら因子があるのかもしれませんね。
65Wの超急速充電対応
今回初期購入者特典として、65Wの超急速充電に対応したチャージャーが付属していました。
ライバル機であるXiaoxin Pad Proは25WのQC3に対応しているのですが、8500mAhという大容量をフルチャージするのは結構な時間がかかりますが
この65W充電に対応したXiaomi Pad 5 Proは本当に充電が早いです。日本では電圧?の関係からか最大50W程度しか出ないみたいなんですがそれでも圧倒的な速さですよね。ざっくりですが充電速度を確認してみました。
時間 | バッテリー残量 |
20:00 充電スタート | 20% |
20:30 | 65% |
21:00 終了 | 95% |
8500mAhの容量をこの速度で充電するってかなりハイスピードですよね。
一方、この65W充電器は完全におまけだったので通常購入時に充電器がついていないのは注意が必要です。なんと今回USBケーブルすらついていない潔さです。
MoreLocale入れる時とか非純正ケーブルを使ってなんか認識しない!っていうのがあるあるです。
WideVine L1だが…アマプラ/NetflixでSD画質に…(中国版だから?)
最近タブレット界隈では色々話題なWideVineですが、一応知らない人のためにざっくり書いておくと、動画の著作権などを保護する技術みたいなものでこのWideVineがL1でないと動画ストリーミングサービスで高画質再生が出来ないというものです。
Xiaomi Pad 5 ProでWideVineはしっかりL1になっていました。
しかしAmazonプライム・ビデオとNetflix双方でSD画質固定でした。
WideVine L1だけどアマプラは不可!っていうパターンはこれまで何度も見てきましたが、NetflixまでSD固定なのは私は初めてかも。この辺はサブスク側の問題で、WideVineがL1であってもアマプラ・ネトフリなどのサービス側でも許可がされていないとSD固定という事ですね。
とりあえず今現在はグローバル版が発表されていないXiaomi Pad 5 Proなんで、今後グロ版が出ればNetflixは対応される可能性が高いです。ただしアマプラはその他のXiaomi端末でそうであるように、グロ版が発表されても未対応のままなんじゃないかな?と思います。
ネトフリまでSD固定だったのは初めて…
突貫リリース?現時点(2021年8月23日)未実装機能について
Xiaomi Pad 5 Proシリーズのロンチイベントでは、MIUIに対してタブレット対応を強化した"MIUI for PAD"なるUIも発表されていましたが、実際には現時点(2021年8月23日)では色々と未実装なままリリースされたようです。今の所確認している未実装な機能は以下3つ。
- PCモード
- MIUI+
- テーマ機能
まぁ今後グローバル版が出るであろう頃にはしっかり対応されていると思われる範囲ですが一応まとめておきます。
PCモード
まず、タブレットをPCのようなUIで使う事のできるPCモードについて。これが未実装だったのは流石にえぇ……って感じ。Xiaoxin Padには同様の機能がしっかり搭載されており、思った以上にウィンドウUIのクオリティが高く使いやすかったです。これとほぼ同じものですが、ライバルとなるタブレットがしっかり対応している機能が間に合っていないのは結構マイナス印象ですね。
ちなみに先に発売されたMi MIX FoldからポートされたAPKを入れると何の問題なく動きます。ただ、フォントサイズなどがMI MIX FOLD向けなのか若干大きめです。また特定のアプリ(Chromeとか)のウィンドウリサイズが効きませんでした。
おそらくこういった細かい部分の調整が不十分なのでまだリリースされてないのかと。キーボードカバーとかを同時発売したならPCモードは間に合わせて欲しかったです。
MIUI+
中国版のMIUIにはMIUI+というWindowsPCと協力に連携する機能があるんですが、なぜか現時点でタブレットは非対応でした。タブレットこそ連携機能がいると思うのに…。というかMIUI+自体グローバル版の対応はいつになったらするんでしょうか?発表より半年近く経っていますが未だにグローバル版で対応している機種は存在しません。
テーマ機能
MIUIといえば豊富なテーマが魅力でしたが、なんとテーマストア自体がまだ未対応でした。ホームのグリッドすら変えられないんですよね。
実際にはプロセス自体は存在していて動いています。意図的にテーマストアが省かれてますね。現時点ではタブレットという特殊なサイズにテーマ機能が追いついていない状態ですかね?テーマについてMIUIは根強いコミュニティ文化があるんで、タブレットのみテーマは非対応!なんて事にはならないんじゃないかな…と思っています。
無印版とPRO版の違いについて
最後になりますが2021年9月15日にXiaomiのグローバル発表会がアナウンスされました。気になるのはこのXiaomi Pad 5シリーズが発表されるか?!という事なんですが、一部噂ではもしかしたらPRO版が出ないのでは?という話も出ています。真意は9月15日にならないとわかりませんが。
Snapdragon870って非常に優秀で、今期一番コスパが良いSoCだと思うんですが、世界的な半導体不足によりまずは中国国内向けに!というメーカーの優先付けをされているような気がしてなりません。つまり何が言いたいかと言うと下手したらPRO版はグローバル展開されないのでは?っていう可能性も大いにあり。
というわけで、もしかしたら無印版しか出ないっていうのもあり得るので、それも含めて無印版とPRO版との違いをざっくりですが確認しておこうと思います。
Xiaomi Pad 5 Pro | Xiaomi Pad 5 Pro 無印 | |
価格 | 約42,000円 2499人民元 | 約33,000円 1999人民元 |
SoC | Snapdragon870 Antutuスコア 70万程 | Snapdragon860 Antutuスコア 57万程 |
スピーカー | 8基 | 4基 |
マイク | 4基 | 2基 |
メモリ | 6GB DDR5 | 6GB DDR4 |
メインカメラ | 13MP + 5MP深度カメラ デュアルカメラ | 13MP シングルカメラ |
接続 | Wifi6対応 Bluetooth 5.2 | Wifi6非対応 Bluetooth 5.0 |
バッテリー | 8600mAh 67W独自急速充電対応 PD/QC互換 | 8720mAh 33W独自急速充電対応 PD/QC互換 |
GPS | 対応 | 非対応? |
一番大きな所はSoCがSnapdragon860にダウングレードしている事。今ん所採用しているのは自分が知る限りPOCO X3 PROだけなんですが他にあったかな?
Antutuで言うと57万点程という事で、普段遣いには十分すぎるぐらいのスペックはあります。
一番評価したスピーカーが8基から4基にダウングレードし、地味にマイクも半分になっています。その他細かい所色々と価格なりにダウングレードしていますね。正直、このスペックで33,000円であれば全然こっちでもいいじゃん!って思うわけです。PRO版は多くの人にとってオーバースペックであるとも言えます。まぁそのオーバースペックが42,000円で買えるっていうインパクトがすごいんですけどね。
できればPRO版も展開してほしいですが、無印版であってもベストセラーとなりそうなスペックです。
まとめ
良い点
- ディスプレイがLCDながら綺麗
- オクタスピーカーが感動レベル
- Antutu70万台で4万は正義
悪い点
- 重量が重い
- SDカードスロット無し
- UIやソフト側の調整が現時点で間に合ってない
最後にざっくり良い点と悪い点をまとめるとこんな感じですかね。個人的に一番の懸念点はディスプレイの性能だったので、これが想像以上に品質が高いため杞憂に終わりました。オクタスピーカーは本当に圧倒的で、本機の一番のアピールポイントはスピーカーかもしれませんね。
その他スペックも含めて4万台は覇権取り価格です。
多くの人にとってSDカードってもう必要ですかね?音楽や動画もサブスクになってきているので、使う場面って少ないような気がします。UIやソフト側の調整が間に合っていない状態で、Xiaomi Pad 5 Proを完全な形で使えなかったのが残念なところ。ともあれ、グローバル版が出る頃にはしっかりと調整がされていると思われます。
日本公式版発売されました!