先日日本でも正式に発売されたHuawei Band6を入手したのでレビューしたいと思います。非常に似たHuawei Watch Fitをもう一回り小さくし絶妙なサイズ感になりました。小さすぎず、大きすぎず。バッテリー持ちもよく、ライバルであるMiBand6が今期は若干地味な印象なのもあり、今年の覇権スマートバンドはHuawei Band6なのではと個人的におもっています。
気になるバッテリー持ちの比較も記事後半でしていきます!
絶妙なサイズ感になったHuawei Band6
さっそく外観から見ていきましょう。正直実物をみるまで「Huawei Watch Fitと何が違うの?」と思っていたんですが、Watch Fitより一回り小さいんですよね。
Watch Fitがスマートウォッチを若干コンパクトにしたのに対して、Huawei Band6はスマートバンドを若干大きくしたっていう感じですかね。並べて見ると結構差があるのがわかりますね。
この"微妙なサイズアップ"が本当に"絶妙"です。スマートバンドというカテゴリを逸脱しない程度に大型化されています。ライバルのMiBand6も今期はディスプレイサイズをアップし視認性を上げて来ましたが、Huawei Band6の視認性の良さには遠く及びません。このサイズ感一瞬で気に入りました。ディスプレイサイズは1.47インチで、前作のHuawei Band4シリーズより約150%も大型しているそうですw
150%のサイズアップって!!
デザインはほぼWatchFitを踏襲しています。微妙に塗装感が違い、Fitがよりメタリックな印象なのに対して、Huawei Band6はマットな色合いになっています。まぁほんとに微々たる差ですけどね。ベルトの質感もほぼ同じです。
ディスプレイサイズが向上した事でリッチに
150%大型化したディスプレイという事でしたが、カテゴリー的にはほぼスマートウォッチと言ってもいいくらいに視認性が高く見やすいです。UIのほとんどはHuawei Watch Fitとほぼ同じです。スマートバンドは画面の小ささゆえに、特殊なUIになりがちですが、Huawei Band6では絶妙なサイズ感ゆえに操作感や視認性を犠牲にしていません。
スワイプダウンで現れるステータス表示。
何度も何度も何度も言ってますが、まじで絶妙なサイズ感です!
ウォッチフェイスも豊富
ウォッチフェイスも非常に豊富で現時点でフリーのもので100種類近く配信されています。ちょとポップなものが多くフォーマル系のものは数が少ないかな?
また、つい最近アンドロイド限定かもしれませんがウォッチフェイスの有料ストアも公開されました。こちらになるとフォーマルなものも数多く販売されています。ウォッチフェイス界隈に活発なスマートウェアは使っていて楽しいです。
画面が大きいので操作しやすい
スマートバンドというカテゴリーでありながら、画面サイズはスマートウォッチに近いので操作がしやすいのも特徴的です。バンドだと限られたディスプレイ内で操作を完結させる必要がありますが、UI周りはその他のHuawei製スマートウォッチとほぼ同じです。
96種類のワークアウトモード
ワークアウトモードは96種類から選べます。OppoBandやMiBandと比べるとかなり多くのワークアウトメニューが用意されていますね。
Huawei Watch Fitとの差は、WatchFitはパーソナルトーレナー機能(通称ファーウェイおじさん)があるのに対して、Huawei Band6ではオミットされています。
不気味なファーウェイおじさんに会えないのが寂しい
心拍数/睡眠トラッカー/ストレステスト/SpO2 全部自動測定ON
心拍数・睡眠・ストレス・SpO2はすべて自動測定になっています。逆に言うと、測定間隔は変更出来ません。これはバッテリーの項目でもお話しますが、着用を検知して測定を行う仕様になっています。なので"常時測定"とはまた違うので注意がいります。デフォルトの設定では全てONになっています。
心拍数とSpO2はアラート機能もついていて、心拍数は安静時に特定の値に達したとき、SpO2は起きているときに設定した値以下の数値を検知するとアラートを出してくれます。SpO2に関しては見た感じ30分間隔で測定をしていると思われます。
Huwei TruSleepを有効にすると、バッテリー消費が増えますが、睡眠の質を診断してくれます。この診断内容が結構細かくアドバイスを出してくれます。
睡眠グラフの表示はもちろん、睡眠全体のスコアと、改善方法のヒントなど他メーカーの睡眠トラッカーより付加価値のある情報を多く提供してくれます。
寝る前に食うな!早く寝ろ!的なガチめのお叱りをしてくれます
女性向け周期機能
自分は男なのでうまくこの機能が紹介できませんが、ここ最近どのメーカーも搭載が増えてきているのが女性向けの周期機能ですね。
サイズ感が小ぶりでカラバリに女性向けのものもあるので、女性が身につけるスマートバンドとしてもおすすめかもしれませんね
ただし周期機能はAndroidのみだそうな。HuaweiのスマートウォッチはiOSで未対応の機能もあるので注意!※公式サイトに但し書きあり
バッテリー持ちについて MiBand6と比較
多くの人が気になるのはMiBand6とHuawei Band6のバッテリー持ちについてだと思います。ネット上での声を聞く感じ、バッテリー持ちについてはHuawei Band6のほうがバッテリー持ちは良いという意見が圧倒的に多いです。
MiBand6のバッテリー持ちについては結構議論されていて、4日程度しか持たない、10日以上持つ、MiFitアプリが悪い…などなど。使い方によって評価がめちゃくちゃ別れています。
今回MiBand6とHuawei Band6において実際どちらがバッテリー持ちが良いのか?という事を検証するべく、できるだけ両方の使用状況を近づける必要があると思ったので、HuaweiBand6の心拍数とSpO2の自動測定間隔は一体何分なのか?を調べてみました。
公平な計測には条件を揃える必要あり!
心拍数・SpO2の自動測定の間隔について
Huawei Band6の測定間隔は非公開 公正な比較が難しい
MiBand6の場合…
まず、MiBand6では心拍数の測定間隔を1分から30分の間で設定する事が出来ました。また、ストレススコアは5分に一回の測定です。
SpO2の自動測定機能はありませんが、就寝時にSpO2を図る、呼吸スコアという機能がありこれをONにすると夜間にSpO2の自動測定が走ります。ちょっと複雑な仕様です。
Huawei Band6の場合
一方Huawei Band6については、睡眠スコア・心拍数・ストレス・SpO2の4項目がすべてデフォルトでONになっています。
Huawei Band6では、それぞれの測定間隔を設定する事は出来ません。一応公式のサポートに問い合わせてみましたが、測定間隔は「非公開」と回答されました。
この仕様をもう少し突き詰めると、HuaweiBand6は、非着用時には通知や測定は行わない「省電力設計」になっていると予測しています。
※実際にアプリ画面では着用をしながら使用すると消費電力が上がるという記述があるのでたぶん合ってる。
というわけで、そもそもの設計が双方で違うため公正な比較が難しいという結論に至りました。省電力のHuawei/データ精度のXiaomiという棲み分けですかね?私のように普段、就寝時や着席中は外している事が多いのならばなおさら差が出てしまいます。
HuaweiとXiaomiでそもそもの設計方針が違うから同等に測定ができないっす!
双方を常時着用して1日過ごした結果 Huawei Band6のほうがバッテリー持ちが良い
設計は違いますが「常時着用」をする場合は、HuaweiBand6も自動測定が入るので、検証としては意味があるかな?と思い実際に双方を両腕につける本田△スタイルで一日過ごしてみました。風呂に入るときも、寝るときもつけ続けた結果です。HuaweiBand6側ですべての機能をONにしたので、MiBand6でも全ての機能をONにしました。
測定期間 | バッテリー残 | |
HuaweiBand6 | PM13:00~翌日PM13:00 経過時間 24時間 | 89% (-11%) |
Xiaomi MiBand6 | 86% (-14%) |
という結果になりました。そもそものバッテリー容量がHuawei Band6のほうが上なのと、基本的に測定が安静時自動測定という省電力設計なのでHuawei Band6の方がバッテリー持ちは良いですね。公称通りヘビーユースで10日程度持ちそうです。
一方MiBand6は、日中の電力消費はそこまで大きくないですが、睡眠時の電力消費が非常に大きいです。MiBand6で極端にバッテリー持ちが悪い人は呼吸スコアがONになっていないかを確認しましょう。
まとめ 多くの人にはHuawei Band6のほうが優れた製品かも。
もし私に「Huawei Band6とMiBand6どちらがおすすめ?」という質問をしたらば回答は「Huawei Band6がおすすめ!」と答えると思います。
MiBand6は測定するデータの質が高いかもしれませんが、多くの人にとってHuawei Band6の仕様で問題は無いはずです。そしてバッテリー持ちもよく、ディスプレイもより大きいと、ほぼ上位互換といえるプロダクトだと思います。Huawei Band6はそれぞれの測定データが「自動測定しか出来ない」という1点のみに気をつければ良く、それが問題無い人であればHuaweiBand6はベストバイといえるといえます。