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ガジェットレビュー

OnePlus Watch レビュー 高級感と質感あふれるデザインだけどソフトウェア側のブラッシュアップを!

OnePlusWatch レビュー動画
動画でもレビューしています。

今回は、話題のOnePlus Watchを早速手に入れたのでレビューしたいと思います。世界的に非常に人気の高いOnePlusブランド初のウェアラブル端末という事で注目度が高いと思います。ただし、OnePlus自体は日本に正式に参入していないので現時点で日本ローカライズ等の話も上がっていません。今回手に入れたのは中国版になりますが実際の使用感にフォーカスをして見ていきたいと思います。

デザインについて

OnePlus Watch

デザインについては前評判通り非常にキレイなデザインです。今回手に入れたのはホワイトストラップのムーンライトシルバーになります。
その他にミッドナイトブラックと限定色のコバルトというカラーも用意されています。どのカラーでもポリッシュされたステンレスが使用されていて、高級感のあるデザインになっています。(コバルトのみサファイアガラスのようで)

持った印象は結構ずっしりとした重みがありますね。おそらくこれは本体の重みもなんですが、ベルトの重さもあると思います。


高級感対決。

サイズは46mmとかなり大柄なサイズ感になりますが、厚みはそこまで無いので男性であれば丁度よいサイズ感になると思います。一方女性や腕が細い人には大きいと感じるかもしれませんね。ステンケースは非常に美しく、ディスプレイも一体感が出るようにデザインをされているので、ミニマルな印象もあります。高級感やフォーマルさが全面に押し出されています。


Never Settleじゃないんだ。

サイドにはボタンが2つありますが、突起は少なく目立たないようになっていますが、クリック感はしっかりしています。またボタンにはOnePlusという刻印が入っています。細かいですが凝ったポイントです。ステンケースの品質は非常に高いですね。

ディスプレイは1.39インチ454pxの高精細なAMOLEDディスプレイを使用し、2.5Dガラスが使われていて、ベゼルが目立たないようになっています。
デフォルトで設定されていたウォッチフェイスからも、ミニマルを意識していると思います。ウォッチフェイスは後ほど詳しく見ていきます。

ストラップもフッ素ラバーになっていて、かなり厚みもあり、独特のしっとり感のある品質の良いバンドになっています。尾錠の形状はやや特殊で遊環の無いデザインになっています。留め具も金属です。私は初めての形状だったのでちょっと付けづらいと感じました。バンドには薄くパターンが入っています。ラグ幅は22mmなので、市販されているバンドも使えます。私がシルバーを選んだ理由が、レザーバンド等の相性も加味しています。


腕周り16cmで最後の穴がギリギリ

一点、ストラップの穴が足りないかもしれませんね。私は腕周り16cmですが、一番最後の穴で止める事ができました。これ以上腕細い人、女性なんかはベルトがあまると思います。これってOppoWatchも同様な問題がありましたよね?そこはちょっと学習してほしいところです。

実際に着用してみるとこんな感じです。めちゃくちゃ高級感あってキレイだと思います。デザインや質感に関してはここ最近発売された他メーカーのスマートウォッチと比較してもプレミアムな印象を強く感じます。

CN版は注意!連携アプリがOnePlusHealthではなく、OppoのHeyTapHealth

とびきりビビったのが、CN版は連携アプリがOnePlusHealthでは無い事。一応認識はするんですがペアリング中にエラーになってしまいます。
スマートウォッチ側の表示を見ると「HeyTapHealthを確認してね!」的な事が書かれています。はて?HeyTapHealthとは?

OppoのスマートウォッチアプリHeyTapHealth

どうやらHeyTapHealthとはOppoのアプリのようです。OnePlus9からHydrogenOSがColorOSに統合されたりと、中国国内はOppoに統一するっていう事なんですかね?とりあえずCN版の連携アプリは今んところHeyTapHealthを使います。

という訳でGooglePlayから…と思ったあなた。それも違います。正確には"HeyTapHealthの中国版"を使う必要があります。
以下のリンクからHeyTapHealthの中国版がダウンロード可能です。

https://sport.health.heytapmobi.com/h5/watch-scancode-connect/index.html

アプリからはアカウントが作れない。事前にOppoのアカウントを作る

アプリもインストールして、あとは連携…とはいきません(えー)
HeyTapHealth中国版アプリでは、IDを作る際の電話番号が中国国内の番号しか指定出来ないんです。

HeyTapHealth中国版 認証

詰んだ…!と思いましたが回避策がありました。以下のHeyTapHealth公式サイトからアカウントを作る事で番号問題は回避可能です。

HeyTapHealth WEB版

https://id.heytap.com/

ここまでやってようやくCN版OnePlusWatchは使えるようになります…前情報が無かったんでマジで焦りました…!
以下はHeyTapHealthのアプリ画面です。基本的に英語で、大体の設定は問題なく出来るはずですが、ちょいちょい中国語も混じってますね。

HeyTapHealth 中国版 HeyTapHealth 中国版

ウォッチフェイスについて

以下が現時点で収録されているウォッチフェイスの一覧です。

今回私が一番気になっていたのはウォッチフェイスについてです。というのも発売前のリーク情報等からウォッチフェイスのリストは流出していましたが、プレミアムな外装に反して、ウォッチフェイスに関してはあまり力が入っていない印象を持っていたからです。

実際に現物を見てみると、私が思っているよりかはデザインのバリエーションはありますが。やっぱり思ったようにウォッチフェイスのクオリティは微妙かな。まぁこの辺は好みの問題かもしれませんが、正直、その他メーカーが出しているスマートウォッチの看板ウォッチフェイスのクオリティと比べると若干落ちる印象です。

せっかく高級感のあるデザインをしているのだから、ウォッチフェイスももう少し繊細なデザインをしてほしかったです。世界的に展開しているOnePlusというブランドのデザイン品質であればもう少し頑張ってもらいたかったです。

また現時点でAODはまだ未実装で、今後のアップデートで追加がされるという事です。AOD機能の実装が間に合わずにリリースに至ったのがちょっと気になる所ですね。

動作感

OnePlusWatchでは動作感もウリにしているようなので実際に見ていきたいと思います。多くのスマートウォッチでは30hzのリフレッシュレートが標準になっているようですが、「OnePlusWatchでは"50FPS"の表示に最適化される(する?)」という前情報がありました。

ちょっとややこしいんですが、ディスプレイ側が"60hzのリフレッシュレート"に対応しているのと、内部OSが"50FPSでの描画"に双方が対応して出来てはじめて意味のある事だと思うのですが、ディスプレイ側が60hz駆動というデータソースは見当たりませんでした。

現時点で50フレームレートは実装されているかわかりませんが、動作のヌルヌル感、スルスル感でいうと昨今発売されたどのスマートウォッチよりも上な気がします。本当に軽快だと思います。これがまだ50fps動作で無いのであればさらに期待ができそう。

機能面

OnePlus Watch 機能面

機能リスト

  • ワークアウト
  • アクティビティトラッキング
  • 睡眠トラッキング
  • 心拍数モニター
  • ストレスモニター
  • 血中酸素センサー
  • アラーム
  • タイマー
  • 決済関連(Alipay/Wallet)

大体昨今のスマートウォッチに求められる機能は網羅しているかと思います。ただし、OnePlusWatchとしての目新しい機能はありませんね。OnePlusWatchはNFCを搭載していますが、実質CN版のみのようで、グローバル版では機能がオミットされてるようです。

NFC ウォレット機能 NFC ウォレット機能

画像のようにアプリからNFCの設定が出来ます。中国国内向けの電子マネー?的な設定も出来るみたいです。まぁ日本ではFelica以外まったく意味が無いんですけどね…

ワークアウト・GPS精度は悪い?

ワークアウトは5月のOTAアップデートで100種類以上になるようですが、現時点ではまだ15種類しかありません。この辺も急いでロンチしたんだろうなと思わせる部分です。またGPSの精度に関して他メーカーのモノと比べてみたところ…悪い意味での新記録が出ました。さすがにこのぶっ飛び方は草。

両方同じ道を歩きました。あまりに差があるんで、これはOnePlus Watch側で何かしら設定がおかしいんじゃないか?と疑ってしまうほどです。もちろんHonorWatch GS PROのほうが正確です。

OnePlus Watch GPS精度
OnePlus Watch

OnePlus Watch GPS精度
Honor Watch GS PRO

これまでGPS精度が悪いワーストウォッチはAmazfit GTR2クラシックだったわけですが、それをも超える結果にビックリ。
空飛んでるじゃん!帰り道取れてないやん!舞空術じゃん!うーん。CN版はマップにBaiduを使ってるっぽいんですが、その辺も影響してるんでしょうか…
それとも単純に精度が悪いのか…

再検証してみた。

さすがに舞空術は何かおかしかったんじゃないか?と思い翌日に同じ道で試してみた結果。まぁ前日よりかはマシだけど…HonorWatchのように別道に入ったかどうかは判別出来ないですね。やっぱGPS精度はそこまで高くないかも。

OnePlus Watch GPS精度 再検証した結果

心拍・ストレス・SpO2

OnePlus Watch 心拍数について
唐突にハートブレイク。

心拍数、ストレス、SpO2この辺はもうついてて当たり前な機能になっていますね。特記する点として血中酸素濃度は睡眠中にも計測が可能です。
この場合、バッテリー消費が大きくなるので、有効化するにはアプリから設定する必要があります(デフォルトOFF)

心拍数についてはちょっと精度が悪いような気がします。普通に歩いているだけの時にいきなり130bpmなんて表示されて焦ります。その後すぐ正常値になるんですが、この心拍数が高めに出るのはフィットネストラッカーとしてはどうなのか?と思うところ。

音楽再生/通話機能

OnePlus Watch 音楽再生機能

ハイエンド機と言える点に、単体での音楽再生と通話機能をサポートしています。4GBのストレージを積んでいるので音楽を転送することができます。ワイヤレスイヤホンもサポートしているのでスマートウォッチのみでワークアウトに出かける事も出来ますね。一点以外だったのが、スピーカーで音楽を流せない事です。これはまだ未実装なのかどうなのかわからないんですが、スピーカーはついてるのに音楽を流すためのオプションが無いんですよね。

OnePlus Watch 再生はブルートゥースのみ
音楽はBT headsetオンリー

通話機能も付いています。予めアプリで連絡先を登録したり、ダイヤルパッドもついているのでそこからかける事も可能です。

OnePlus Watch 電話機能

OnePlus Watch ダイヤルパッド

通知は日本語に対応しているのか?返信機能はあるのか?

OnePlus Watch 通知は日本語対応

おそらく多くの方が気になるのはこの部分。通知に関してはしっかり日本語に対応しています。しっかりとした日本語フォントで表示されています。
まぁ通知が日本語に対応していればスマートウォッチとしてはある程度体裁を保てるかと。

またもう一つ気になるのは、返信機能がどうなっているのか?という事です。本機は返信機能があるのも特徴的です。
しかし、CN版は返信が利用出来るアプリが日本では馴染みの薄いWeChat等のアプリに限られており、CN版では実質返信は死に機能になっていますね。

一方、グローバル版ではWhatsApp, Telegram, Line, Discord, Facebook Messengerという5つのアプリに対応してるようです。以外な事にSMSは含まれてないそうです。また、返信内容は固定で4つとの事で編集も出来ないそうな…うーん。ちょっとこの返信機能は正直中途半端ですねぇ…

バッテリー持ちについて

不安要素だったバッテリーですが今回のOnePlusWatchに関してはかねがね公称通りのバッテリー持ちになるんじゃないかなと思います。1日あたり10%ぐらい減っていく感じで、実際にはまだ使い込んでいないですが減り具合を見る感じ。10日は持ってくれそうです。また充電時間も特徴のようで20分の充電で1週間程度の駆動を確保出来る充電速度を持っているようです。

まとめ アップデートで化ける(はず)


最高の質感・最高のデザイン・微妙なソフトウェア

2万円以下で購入出来るスマートウォッチとしては、質感とデザインは最高です。一方で微妙なソフトウェアがこのOnePlusWatchの評価を下げてしまっています。この評価は海外のレビューも大体同じ答えに行き着いていますね。

海外レビューではOppoWatchと比較して機能性が乏しい事を書いている人も多くいますが、それは個人的にちょっと違うかな?私個人の意見としては

この価格で、高い品質を持ち、スマートウォッチとして需要の高い機能を盛り込んだんだのはすごく挑戦的なプロダクトだと思うわけです。
しかし、機能の一つ一つの完成度が低いままロンチ優先で世に出されてしまったのが問題。

と思っています。クロトワ参謀の言葉を借りるなら「早すぎたんだ…!!」

幸いな事に、OnePlus自体もそれは分かっていてアップデートでのブラッシュアップはされると思います。まずは5月のOTAでどんぐらい完成度が上がるか。ウォッチフェイスについてももっと頑張って。サイバーパンクのフェイスはいらないから、品格漂う本体に負けないウォッチフェイスを提供してほしいです。というか制作ツールを公開してくれ。

 

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ZAKI LABO(ザキラボ)

ZAKI LABO(ザキラボ)ではスマートウォッチ、スマートフォン・タブレットなどの最新ガジェット機器をレビューしています。実際に使用・検証を行い精度の高いレビューをお届けします。

Youtubeでも活動をしています。 現在チャンネル登録者数 16,000人(2023年10月現在) 月間再生数 30万再生を突破

Xiaomi / Huawei / Amazfit などのガジェットブランドに強くレビュー実績多数あります。スマートウォッチは年間20本近くレビューしており、機能性・デザイン・価格などをトータル目線で評価するスペシャリストです。

スマートフォンに関してはメインがGalaxy推しで、本サイトとYoutubeは全てGalaxy端末で撮影を行っています。

Androidタブレットとスタイラスを用いたドローイングなどの特殊なレビューも実績があります。

本業はWEBデザイナー・エンジニアとしても活動しています。 全体的に手広く・ディープに伝える事をモットーにしています!

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