今回はHUAWEI Band 8を入手したのでレビューします。
ウェアラブルにおいて高い人気をもつHUAWEIが放つ最新のスマートバンドです。スマートバンドというカテゴリの定義を一気に変えたHUAWEI Band シリーズで、安定した動作とバッテリー持ち、そしてHUAWEIならではの高いヘルスケア機能が魅力です。
毎年アップデートを重ね、スマートバンドの鉄板として君臨しています。今回はデザインとヘルスケア周りのアップデートが主で、さらに洗練されました。今回は実際にしばらく使った感想をお伝えしたいと思います。
提供:HUAWEI Japan
HUAWEI Band 8 デザインチェック より薄くスタイリッシュに!
デザインを見ていきましょう。今回のHUAWEI Band 8では本体がより薄くスタイリッシュになりました。
HUAWEI Band 6以降、スマートバンドというプロダクトのサイズ感とデザインの新基準を作りました。無理の無いサイズにスケールアップし、操作感と使い心地を向上しながらも、バンドというサイズ感は超えない絶妙なサイズ感。
あまりにも使い勝手が良いのでXiaomi、Amazfit、Oppoなど、主要なウェアラブルはこのサイズ感でこぞって作りました。
HUAWEI Band 6〜7に関してはほぼデザインが同じで新鮮味がなかったんですが、今回はケースの厚みが大分薄くなり8.99mmとなっています。前作は9.99mmだったんで僅かな差ではありますが大分薄くなった印象です。
また、サイドの形状もフラットな形状に変更になりました。これまでのシリーズよりもわりと角ばったデザインになりましたね。これまでのシリーズではやや厚みが気になりましたが、よりスマートバンドとして扱いやすいもサイズになったと評価します。
ディスプレイは1.47インチの有機ELでここは据え置きです。
ベルトはこれまで同様に独自形状ですが、より簡単に外せるように本体裏のボタンをプッシュしながら引くと外せます。
ベルトの質感が変更になりました。これまではサラサラ感の強いシリコンでしたがらグリップ感の強いシリコンに変更になりました。正直ここに関しては前の方が良かったな‥と個人的に思います。サラサラの方が肌触りが良かったです。
1.47インチ有機ELディスプレイ AoDももちろん対応
ディスプレイは1.47インチ 有機ELディスプレイでしっかりAoDにも対応します。残念ながら自動調光機能は非対応です。これはライバルのXiaomi Band8との差になりそうです。発色輝度ともに問題無く、高精細で見やすいディスプレイです。
ウォッチフェイスはストアから10000個以上!
ウォッチフェイスストアが充実しているのがHUAWEIウェアラブルの特徴でしょう。
フェイスはストアから10000個以上から選ぶ事が出来ます。ストアの充実ぶりはどのメーカーにも真似が出来ないでしょう。
AODは引き続き対応しています。AODで前作で気になったのは、手首を上げた場合も強制的にAODが表示される部分です。
振り上げたときに点灯したら意味なくね?という意見もありますが、日中の明るい場面だと輝度が足りず見づらく結局ボタンを押すという使い方になってしまいます。個人的には振り上げて明確に見たい場合は点灯した方が良いと考えます。この点も、点灯するか否かを選択出来るようになっています。
前作はこの選択肢が無かったので人によっては賛否ありましたが、選べるようになれば解決です。
UI 周りと動作間
動作感UIを見ていきましょう。
まず動作感については、前作から大きく変更は無いです。スマートバンドとしてはサクサクと動きストレスは無いでしょう。
HarmonyOS3.0を採用したことでUI周りはスマートウォッチに近いものとなりました。
特に上スワイプで現れるコントロールセンターが便利です。スマートバンドではコントロールセンターがオミットされる事がほとんどで、これの有無でUIの利便性が大分変わります。
派手な進化点ではありませんが、使いやすさを重視した寝られたUIだと思います。
LINE返信対応!
HarmonyOS 3.0なのでAndroidユーザーではLINEの返信を使う事が出来ます。LINEの返信はトレンド機能と言っても良くここ最近のウェアラブルでは一気に対応が増えました。
HUAWEIではHarmonyOS 3.0で対応されており、共通プラットフォームをもつからこそ、スマートバンドという限られた機能性の中でも実装できたのでしょう。クイック返信に関してはもちろんアプリから文章の編集も可能です。
ヘルスケア 最新のセンサーを搭載
ヘルスケア周りを見ていましょう、ヘルスケアはそれぞれ心拍数/SpO2がHuawei TruSeen5.0を採用しており、こちらは過去にGT3シリーズで採用されていたものです。
睡眠アルゴリズムは最新のHuawei TruSleep3.0となっており、こちらは現行の上位グレードと同様のものを採用しています。
廉価帯グレードながら、上位グレードと同等の環境で管理出来るのがポイントでしょう。
ヘルスケアについては、初期設定ですべて自動となっており、細かい設定をせずとも始められるのが初心者向けで良いと感じますね。
睡眠ログが相変わらず優秀
Huawei ウェアラブルといえば睡眠ログでしょう。最新のアルゴリズムで睡眠をトータルで記録出来ます。
前述した通り、ヘルスケア周りは基本的に全自動測定で特にいじる事なく使えるのが良いです。睡眠ログは特に「何かしら問題がある場合」にとても優秀で、呼吸や心拍数などから割り出し様々な問題点を定義してくれます。
過去には枕を変えたタイミングで使った場合にその事を指摘され、これは本物だと感じましたね。ちなみに3時間以下の睡眠は昼寝としてカウントされるようです。ここは注意したいポイントですね。
ワークアウト
ワークアウトは約100種類です。残念ながらGPSは非搭載で、注意点でしょう。
独自のアルゴリズムHuawei Trusportsによる計測で、回復時間や、Vo2MAXにも対応しています。 5ATMで水泳にも対応し、AIランニングではプランのカスタマイズも出来ます。
見守りスマートウォッチにどう?ヘルスケアコミュニティ
今回、アプリ側が若干アップデートされました。その中で「ヘルスケアコミュニティ」なる機能を紹介したいと思います。
この機能、新機能では無く以前からあったようですが、今回初めて知りました。ヘルスケアコミュニティでは、自分の健康情報やアクティビティを他のHUAWEI Healthユーザーと共有が出来るコミュニティ機能です。
一日の歩数状態や、各種ヘルスケア情報を共有することが出来ます。
平均心拍数、安静時心拍数、SpO2、睡眠時間などの情報を見る事が出来ます。
この機能を使えば、例えば離れて暮らす親だったり、家族の健康情報をみんなで共有することができます。簡易的な見守りスマートウォッチになるわけですね。
それぞれのメンバーの概要にはコメントを残す機能も付いておりコミュニケーションを取ることもできます。
本格的な見守りスマートウォッチのように点灯検知や、SOS発信などがあるわけではありませんが、こういった機能は高齢者を含むご家庭や、小規模な施設などでは需要があるのでは無いでしょうか?
また、本来見守りスマートウォッチはSIM契約や、専用の集積装置などを導入する必要があり、一般的な家庭で導入するのはかなり敷居が高いです。HUAWEI ウェアラブルであればヘルスケアアプリさえ、正しく設定できて居れば良く、HUAWEIウェアラブルの電池持ちの良さと設定の簡単さもあいまって、手軽に機能を使う事ができます。
こういったヘルスケアのグルーブ機能は他のメーカーでも展開していますが、総じて手軽さはHUAWEIが優れていると感じますね。あまりこの機能を紹介しているのが少ないと思うのでこんな使い方もあるというのが伝われば幸いです。
急速充電
ついに急速充電にも対応しました。もともとバッテリー持ちが良いですが、45分の充電でMAXまで充電が出来ます。
ウェアラブルにおいてはとにかく急速充電が重要だと思います。使い勝手に直結する部分です。もし充電が切れそうでも朝の支度の合間で満充電に近い状態に出来るでしょう。公式では5分の充電で、2日分のバッテリーをチャージ出来るとしています。
バッテリー持ち
バッテリー持ちは通常14日、ヘビーユースでも9日としています。前作で話題に上がったAOD上では3日となっています。この変は前作と大きく変わりはないですね。
HUAWEIは省電力性に定評があるのでこの公称値も本当でしょう。私の使い方では1日当たり6〜7%ほど消費をします。おおよそ公称値通りの消費でしょう。何よりも急速充電があるため、バッテリー周りはまったく不安になる要素がありませんね。
HUAWEI Band 8 まとめ
HUAWEI Band 8をまとめると、安定した鉄板製品で、まだスマートウォッチを使った事が無い人に安心しておすすめ出来るスマートバンドです。ウェアラブルにおいて必要なもののほとんどが詰まっているため、まずはコレを買っておけば間違いありません。
一方、実はHUAWEI Band 6、7、8とアップデートはかなりマイナーなものとなっており代わり映えが無いとも言えるでしょう。今回のBand8では薄型化とバッテリー周りのアップデートがほとんどで機能的な部分は特に大きな進化がありません。
Band6以降の買い替えについてはよっぽど新機能に惹かれない限りは見おっくても良いと感じるのは正直な部分です。
ネガティブに聞こえるかもしれませんが、個人的には完成度がすでに行き着いており、普遍的なものになったと考えています。価格もまったく据え置きでBand6の評判を聞いた人が7を、7の評判で8でという、新規購入者に向けて出されているのだと思います。
実際に私の周りでも初めてHuaweiのウェアラブルに触れる事で思った以上に便利に生活に溶け込み、その便利さに関心する人も多いです。