今回は私がレビューしてきたスマートバンドの中から2022年のオススメを紹介しようと思います。2022年 今年はスマートバンドが豊作でした。一方でコモディティ化がめちゃくちゃ顕著なスマートウォッチ界隈においては、違いが分かりづらくなってきたなとも感じますね。
よく、ランキング形式で紹介される事が多いんですが、正直、目的やユーザーによってそれぞれ最適は違うと思います。なので今回は、それぞれの目線でのオススメなスマートバンドをご紹介していきたいと思います。
一長一短がそれぞれある中でどのスマートバンドを選べばよいかを参考になれば幸いです。
初めてのスマートバンドに Huawei Band 7
まずはもっとも多いであろう初めてスマートバンド(ウォッチ)なんですがどれがオススメですか?
という目線においてです。正直、前述したようにコモディティ化が激しいので、有名なメーカーのものを選べばどれであっても外れは少ないです。その中でも特に初心者にオススメなのは Huawei Band 7だと思います。
私のレビューではHuawei Band7はあまり高く評価をしなかったんですが、その理由は前作よりも進化が乏しかったからという理由からでした。そもそも前作のHuawei Band6自体がとても完成度が高いんです。
それに加えて、その他のメーカーのスマートバンドと比較して、基本時に細かい設定の調整は行わずとも、しっかり自動でヘルスケアを行い、バッテリー持ちも良くまた、しっかりiPhone向けのTipsも公式で行われている部分もとても評価が高いです。初心者に対しても安心してオススメ出来るスマートバンドだと思います。
今期の流行りの大型化したスマートバンドの始祖とも言える存在で、このサイズ感があまりにも絶妙だったため、他のメーカーもこぞってこのサイズ感を発表しています。Huawei Band7はスマートバンドと言いながらも、UI周りはスマートウォッチに近く、小型ながら操作性がとても良いのがポイントです。また、このサイズながら物理ボタンを持っているのも大きいです。ボタンが一つあるだけで、使い心地はかなり向上します。
ウォッチフェイスも非常に豊富で、フェイスストアが充実しているのもHUAWEIの特徴でしょう。
機能としてついていないのはGPSぐらいのものでそれ意外の機能は一通り網羅しています。完全に鉄板と言えるスマートバンドなんですが、いまいち評判が芳しくなかったのは
HUAWEI Band6より本当に進化点が少なかったからですね。一点、新機能のAODについては消費電力が高く、あまり実用的では無いのも残念なポイントでしょう。
Huawei Band7が悪いというより、Huawei Band6が飛ぶように売れたので、すでに持っている人からすると乗り換える必要がまったく無かったというのが現状でしょう。
ワークアウトやヘルスケア重視 Xiaomi Smart Band 7
ワークアウトやヘルスケアを重視している人にはXiaomi Smart Band7がおすすめと言えるでしょう。Xiaomi Smart Band7はAmazfitなどを展開するHuamiというメーカーがXiaomiブランドで手掛けているんですが、Amazfitで培った技術力をXiaomiに逆輸入する形で展開をしており、ソフトウェア周りの完成度がその他メーカーの物と一歩抜きん出ています。
ヘルスケア周りの動作設定が細かく出来るのがXiaomi Smart Band7の特徴で、全てが自動取得なHuawei Band7と大きく違うポイントです。それぞれ、心拍数やSpO2などの動作設定を変更することができます。
ワークアウトにおいては、スマートバンドながら最大酸素摂取量(VO2MAX)や、トレーニング負荷・回復時間といった上位グレード帯の機能がついています。
また、Huami独自の健康基準PAIによる日々の管理など、やはり総合ヘルスケア企業という側面の強いHuamiらしいソフトウェアが魅力です。
また、連携するアプリがMi FitnessかZeppLifeかを選択できます。ZeppLifeに関しては、Huamiの謹製ソフトウェアになっており、なんとこちらで連携をするとLINEの返信にも対応してしまいます。またLINE着信も通知できます。
総合的にXiaomi Smart Band7を使う場合はZeppLifeで使用したほうが良いですね。
デザインに関しても、各メーカーがこぞって出した縦型デザインは行わず、これまでのスマートバンドらしいデザインを踏襲しながらも、ギリギリまで大型化をするといったメーカーのこだわりのような物も感じます。実際、女性や、普段スーツなどを着用する人だと、スマートウォッチだと大きすぎる…という層は一定数いるので、そういった層からしても変わらないスマートバンドデザインなのは貴重です。
前述したHuawei Band6は昨年飛ぶように売れたので、おそらく持っている方も多いと思いますが、今年にかんしては、 Xiaomi Smart Band7が優秀な出来栄えだったのでそういった目線からもこちらをおすすめができます。
マニアックなあなたに Xiaomi Smart Band 7 Pro
マニアックなスマートウォッチファンのあなたにはXiaomi Smart Band 7 Proをおすすめします。なぜマニアックと定義したかというと、中国版しか存在しないからです。
これを欲しいと思うことがもうマニアックだ!と私は思ってるんですがいかがですか?
このXiaomi Smart Band 7 Proはとても複雑なモデルです。
Smart Band 7 という名前なので、日本でも発売された無印版と兄弟機とおもいきや完全に別物と考えていいでしょう。そもそも作っているメーカーがまったく違います。
このPro版の最大のポイントはスマートバンドながらGPSをついに搭載した点でしょう。基本性能もHuawei Band7シリーズにも劣らず、なおかつ価格も安いと来て、スマートウォッチファンから今年一番注目されているスマートバンドだと言って良いでしょう。
実際に、使って見た結果、その他メーカーのものと比べても機能性と価格、そして何よりもGPSという協力なアピールポイントが大きすぎるため、正直、これ意外のスマートバンドって存在する意味ある?と言いたくなるぐらいに充実しています。惜しいのはこれが現時点で中国版しか存在しないということでしょう。
ワークアウト、特にランニングやウォーキングなどのルートトラック機能を重視する人からすれば、GPSのためだけにスマホを持つ必要が無く、スマートバンドだけを着用しワークアウトを行えるのはとても魅力的だと思います。
また、ざっと聞いた感じだと、完全無欠のスマートバンドのように感じるかもしれませんが、実はヘルスケアや機能周りではXiaomi Smart Band7 無印版よりも劣っている部分もあります。
あちらがVO2MAXなどの付加価値あるのに対して、Pro版ではそういった機能は無く、かなりオーソドックスな機能になります。
電話とSMS返信には対応してますが、LINE返信には対応していません。無印版とPro版で迷っている人もいると思いますが、ヘルスケアやLINEを重視するならば無印版をおすすめします。
また兄弟機としてグローバル版のRedmi Smart Band Proがあります。こちらはGPSがついていないんですが機能的にはほぼ同等です。まさに兄弟機なんですが、こちらも日本では入手性が悪く、これを買うぐらいなら、Xiaomi Smart Band 7 Proを買ったほうが良いと思います。
まとめ
ざっとそれぞれの特徴をまとめてみました。おそらくこの3つが現状スマートバンドでもっとも悩ましいトップ3かと思います。やはり、どれが一番ということではなく、それぞれの目線からおすすめ出来るものが変わってきますよね。それぞれを一言でまとめるならば
HUAWEI Band 7 | スマートバンド初めての方へ |
Xiaomi Smart Band 7 無印 | 機能性とコンパクトさを求める方へ LINE返信が使いたい方 |
Xiaomi Smart Band 7 Pro | 総合性能とGPSも求める方へ |
といった感じですかね。
それぞれ、どれを買っても幸せになれる良いプロダクトではありますが、自分に最適なスマートバンドを選ぶことができればより良いかなと思います。