今回はHUAWEI Band7を入手したのでレビューしたいと思います。
昨年のベストスマートバンドとも言える完成度だった前作ですが、今回のBand7ではお値段は据え置きで新たに新機能を搭載してリニューアルしました。
今回は実際に一週間ほど使ってみて感じた点をレビューしたいと思います。
動画でレビューも合わせてどうぞ!
HUAWEI Band 7 レビュー AOD搭載&スリム化でリニューアル!鉄板スマートバンド!ただしBand6からの乗り換えは不要かも…
HUAWEI Band 7 アウトライン
ざっとHUAWEI Band7のアウトラインを紹介します。
一番の進化点はついにAODに対応したこと。バッテリー容量などは落とさずにさらにスリム化したこと。
ワークアウトに上位機種に採用されていたTruSportアルゴリズムを取り入れている点など、全体的に前作よりブラッシュアップがされています。
- AODに対応
- さらにスリム化
- 2週間のロングバッテリー
- HUAWEI TruSport
HUAWEI Band 7デザインチェック
デザインの方を見ていきましょう。正直デザインに関しては前作よりほとんど変わっていない印象です。
厚みに関しては前作の10.9ミリから、9.9ミリと約1mのスリム化に成功していますが、実際に手に持って感じるかと言われると言われてみれば…?という感じです。
HUAWEI Band7が優れていた点は、スマートバンドというカテゴリーにおいては革新的なサイズ感だったことで、今回も引き続き1.47インチという大型のディスプレイを採用しています。
本体材質はプラスチックですが塗装感も上手くシンプルですがチープ感を感じません。
サイドには物理ボタンを搭載しています。スマートバンドというカテゴリーにおいて物理ボタンがあるというのが地味に操作性が良く、突き詰められたサイズ感だからこその恩恵と言えると思います。
ベルトはこれまで動揺のシリコンで他社のバンドと比較し、ややシルキー感が強いです。
ベルトに関しては取り付けラグが一新されています。クリップ式のツマミに変更になりました。なので過去作のサードベルトとは互換性が無いので注意しましょう。
1.47インチの有機ELディスプレイ
ディスプレイは1.47インチの有機ELディスプレイを採用しています。前作Band6ではスマートバンドというカテゴリーのサイズ定義を一新した革新的なアプローチだったと感じています。実際にXiaomi Redmi Smart Band や Oppo Watch Freeといったライバルメーカーもこぞってこのサイズ帯のスマートバンドをリリースしています。
小さすぎず大きすぎない本当に絶妙なサイズ感だと思います。ディスプレイサイズ、解像度ともに前作Band6より変更はありませんね。
屋内での表示はまったく問題ないですが、屋外での表示がやや弱め。もうワントーン明るさが欲しくなります。また、エントリーグレードのスマートバンドのため自動調光機能はついていません。
豊富なウォッチフェイスはさすが
スマートウォッチ界隈でもっともウォッチフェイス文化が活発なのはHUAWEIでしょう。そうそうにオープンマーケットが構築されたため、有料のフェイスなども含めると無数のウォッチフェイスを楽しめます。ウォッチフェイスストアの充実度合いはどのメーカーよりも郡を抜いています。
ただ、有料フェイスは結構高いものも多いですね。500円ぐらいするのも多いのでなかなか手が出しづらいかも。基本的には無料の物でも満足いくのでは?と感じます。
HUAWEI Band7 ついにAODに対応
HUAWEI Band 7 最大のアップグレードポイントはついにAODに対応した点でしょう。AODは固定の5種類から選択が可能です。
AODはフェイス毎独自デザインでは無く、固定なのがやや殘念なところです。別の動画になりますが、ライバルであるXiaomi Smart Band 7がフェイスごとのAODに対応していたので、比較ポイントとして押さえて置きたいところです。
AODにはスケジュール機能は対応しておらず設定後は常時表示になります。
バッテリー消費の大きいAODなので、指定時間内のみ有効化できるオプションは欲しかったですね。また、AOD輝度がちょっと高めです。室内などは、もうワントーン落としても良いんじゃないかな?と感じます。しかも、屋外だと輝度が足りないので見づらいという、どっちつかずなことになっています。
また、AODを有効化している際は腕を持ち上げた際の画面点灯が無効になります。
「常時点灯ついてるから必要無いでしょ?」って事なのかもしれませんが、屋外だとAODだと見えづらいので普通に点灯をさせたいんです。その場合画面をタップするしか無いという。
待望のAOD機能ですが、若干詰めの甘い印象です。ぜひともアップデートにて対応してほしい所です。
HarmonyOS搭載だが中身は前作とあまり変わらず
記事用 HUAWEI Band 7 動作感。
HarmonyOSって言っても結局LiteOSなんでBand6と何も変わらはい。 pic.twitter.com/5Il7RUksrM— ZAKI LABOガジェットレビュー (@ozakizaki1) June 8, 2022
スマートバンド初のHarmonyOS搭載との事ですが、正直UIや動作感諸々、前作のLiteOSとあまり大きな差はありません。というか、HarmonyOSって実際はプリローダーやBIOSみたいなレベルの物だと私は認識しています。HarmonyOSからLiteOSのクラスを呼び出すみたいな設計思想だと思っているのであまり過度な期待はしないほうが良いのかも。
ただし、拡張性という部分が行いやすいOSだとも言えるので、今後のアップデートなどでは化ける可能性があります。
基本的にHUAWEIのウェアラブルはアップデートにおいてユーザーとの向き合いがとても優れています。実際に電池持ち等で評価が悪かったWatch3シリーズも、その後のアプデでかなり良いプロダクトになっている事はあまり知られていませんね。
ヘルスケア機能について
個人的にHUAWEIのヘルスケア機能はもっともバランスが良いと感じています。
ヘルスケア周りの設定、心拍数やSpO2などの測定感覚はバッテリー消費に直結しており他メーカーのヘルスケアは機能の取捨選択を行う必要があったりします。
HUAWEIのヘルスケアは基本的に着用時に自動で計測を行うため、細かい設定などを気にする必要がありません。
もちろん機能のON/OFFも可能ですが基本的にはデフォルトのまま使うことになります。心拍数とSpO2は既定値に達した際にアラートをだす機能もあります。
SpO2に関しては、着用している事、安静にしている事という2つの条件を満たした場合に自動測定が入りますので、日中動く事が多い方はその期間は測定されない点は仕様として注意点でしょう。
HUAWEI TruSleep
実際に着用して睡眠ログを取得した結果です。安定の機能ではありますが、他社メーカーが呼吸困難の回数をカウント出来たり、いびき解析が出来たりとユニークな機能を提供しているなかで、やや古臭さを感じるようになりました。
バッテリー消費について
スマートバンドで一番気になるのはバッテリー消費についてでしょう。
HUAWEI Band7では最大2週間のバッテリー持ちを歌いますが、通常使用で14日間、ヘビーユースで10日間とうたっています。この日数の差は公式ではHUAWEI TruSleepを有効化しているか否か?で分かれているようです。実際にいくつかの使用パターンで検証してみました。
AODフルで使用した場合
まずは今回の目玉機能であるAODを仕様して深夜11時から翌日までの24時間で計測してみました。就寝時にも着用、睡眠ログも計測を行ないました。その他ヘルスケア関連はすべてオンにした状態での使用になります。
AODをONにした状態でのバッテリー持ちはHUAWEIでも公式にうたっていませんね。
AODはバッテリー消費がとても高いので、HUAWEI Band7でも有効化する際に「バッテリー消費が倍になるうんぬん」のアラートが表示されます。
この消費の速さは正直ビックリしました。省電力が売りのHUAWEIらしからぬ調整です。
まず、AODに関して輝度が高すぎると思いました。見やすくて良いかもしれませんが、一般的なAODで比較して倍近く明るいので、正直バッテリー消費の方に目が行ってしまいます。
また、AODスケジューラーが無いため、設定をすると本当に常時表示のままです。他メーカーのスマートウォッチでは設定した時間以外ではAODが有効にならない機能がついていたりするんですが、何故かHUAWEI Band7にはついていないですね。
AODでバッテリー持ちが悪くなるのはわかりきった事ではあるんですが、さすがにAODスケジューラーは付けたほうが良いんじゃないかな…という感じです。
この辺はアップデートに期待したいです。
AODをオフで使ってみた結果
一方、AODをOFFにした場合は同様に100%から24時間の使用で残量90%となりました。
AOD以外の機能はすべてONにしており、公式でもHUAWEI TruSleepを使用した場合は10日となっているため、大体それに沿った消費具合になっているかな?と感じます。
HUAWEI BAND6より買い替える必要はあるのか?
大ヒットを飛ばしたHUAWEI Band6のおかげで期待値が上がっているかもしれませんが
正直なところ、Band6よりBand7に買い替えるほどの材料があるか?と言われれば私は疑問符です。
一番の変更点はAODのみで、1mmスリムなったという点も正直言われてもわからないレベルでの変更点だと思います。HarmonyOS化したと言っても大部分はこれまでのLiteOSをベースにした物と変わらないです。
今回のHUAWEI Band7は完全に新規向けかなと感じます。価格も円安のご時世ながら据え置きで提供しているあたり、通年を通したコスパ機としての位置づけだと思います。もちろん、基本的な性能と価格の安さはお墨付きなので新規ユーザーにはぜひとも体験してもらいたいスマートバンドだといえます。