追記 2021.04.08
日本でキャリアでの発売が決定しましたね。この記事はグローバル版が発売される以前の記事で
舐めプ仕様が気になる!ってdisったらかっこいいんじゃないか?とか厨二的観点から思って書いちゃった記事で、実際その後S21Ultraを購入してその性能と使い心地の素晴らしさにすっかり虜になってます。下手にSEO的に上がってきちゃってこっちの記事が見られてるっぽいんで、よろしければ以下の購入一週間のレビューも合わせて読んでいただければと思います。
Galaxyの素晴らしさは基本性能もさる事ながらソフトウェアの強力さが良いところだと思います。痒い所に本当に手が届きまくる。
これ慣れたら他のスマホに行きづらくなる。それがGalaxyです。
以下よりこの記事の本編です。
ついに発表が迫ったGalaxy S21シリーズですが、仕様等で結構賛否がある感じのようで軽くまとめてみました。
前半はちょっとネガティブな内容が多めなんですが、後半は、全機種S20Ultraで初めてGalaxyシリーズに触れて「なるほどGalaxyはここがいいところなんだな」と感じた所も合わせて紹介したいと思います。今回のS21でGalaxyデビューをしようとしている方がいれば参考になれば幸いです。
実機写真や公式サイトリーク画像などは海外有名リーカーの方で見れます。
— Evan Blass (@evleaks) January 14, 2021
エディションの展開が微妙
Sシリーズは前作から無印・プラス・ウルトラという松竹梅形式で展開をしています。ディスプレイサイズやカメラユニットなどで差別化が図られていています。
前作S20シリーズでは、どのエディションでもすべからく「フラッグシップ」という扱いでしたたが、今回のS21シリーズからは、ウルトラ以外は微妙に"廉価版"な扱いに変わっています。
それぞれメインとなるSoCに違いは無く、Snapdragon888(もしくはExynos2100)を搭載し、処理スペック的な部分はいずれも最新仕様ではあります。
個人的な意見ですが、ウルトラを最上位とするために、そこから引き算的に無理やり下位モデルを作っているように感じるんですよね。
まぁこれは昨今のスマホ市場全体に言える事かもしれませんがエディションが細かすぎて分かりづらい。
各項目ごとにまとめてみました。
ディスプレイ
S21 無印 | 6.2インチ FHD+(2400✕1080) |
S21 + | 6.7インチ FHD+(2400✕1080) |
S21 Ultra | 6.8インチ QHD(3200✕1440) |
※いずれも120hzのリフレッシュレート対応
まず、端末サイズの違いです。普通・デカ目・超デカ目っていう感じでしょうか。
端末サイズに関してはそれぞれ好みが分かれるのでこの住み分けも良いと思うんですが今回のS21からは解像度にも差が出ています。前作S20は全てQHDでしたが、今回のS21からウルトラ意外はFHD+になっています。前作からのダウングレードと取られてしまう部分だと思います。
カメラ
カメラは無印とプラスは共通。ウルトラのみスペックアップが行われています。
無印・プラス | リアカメラ
フロント
|
ウルトラ | リアカメラ
フロント
|
大きな違いは画素数とペリスコープ望遠の有無。S20Ultraでは100倍ズームという月を撮るぐらいしか役目の無い完全なるロマン仕様がウリでした。正直、実用的な部分で一回も使った事はありませんがフラッグシップ機には変態的な仕様が必須という部分においては大きなインパクトだったかと。Note20Ultraでは、さすがに100倍はいらねーか…となり50倍に下がり、今回は10倍までにさらに下げられたようです。まぁここも前作からのスペックダウンと取られる部分かもしれませんが…
正直ここもS20Ultraを使っててそんなロマン砲みたいなカメラいらんから!と思う部分ではありました。カメラユニット周りに「SPACE ZOOM 100X」とデザイン的に印字したいだけのオ○ニー機能かと。あとS20で大不評だったToFセンサーはレーザーオートフォーカスに変わってるとの事で。これはまぁ良し。
※誤りです100倍浪漫ズーム付いてます。浪漫。
メモリ
前作S20ではすべて12GBだったのに対して、今作S21では無印・プラスは8GBで、ウルトラのみ12GBになっています。
ここは明確に残念なポイントです。8GBでも普段使い以上の場面でもまったく問題無いとは思いますが、昨今はじょじょにコンテンツ自体の容量が上がってきているためメモリが潤沢である方が良いに決まっています。廉価版と感じるポイントの一つかも。
バッテリー
これに感じては端末サイズによる所なんで、差が出るのは仕方ない部分です。
無印 | 4,000mAh |
プラス | 4,800mAh |
ウルトラ | 5,000mAh |
前作S20もこういった切り分けはされていましたが注意点としてウルトラの5,000mAhは数字的にインパクトありますが、大してロングライフではありませんでした。というのも、ディスプレイの大きさや、OneUIのそもそもの省電力性の低さなども相まって
っていう感じでした。逆に無印・プラスはディスプレイサイズが小さいので丁度いい感じっていう。
新SoCであるSnapdragon888は、まだ搭載機種が少ないので一概には言えませんが、先行して搭載されたMi11では中々微妙な雰囲気(アチアチ&電池もち悪い)を醸し出しているので、もともと省電力性の弱いGalaxyでどうなるかが気になる所です。
ストレージ
前作S20からのダウングレードな部分のもう一つ。ストレージ容量に関して、ウルトラのみ512GBという容量が選べるようになっています。
無印・プラスは128GB/256GBという選択肢が。256GBなんて必要無いと感じるかもしれませんが
カメラ、動画目的で買うのであれば256GBを買う事をおすすめします。画素数の向上や、4Kコンテンツなどを撮影するとあっというまにストレージは埋まります。
んで、一番残念ポイントなのは外部ストレージが非対応になった事。しかも全部のエディションで。これはかなりマイナスポイントですね。
せめてウルトラは対応するとかすればまだわかりますが、その分を512GBという選択肢で補ったという事でしょうか。
価格
昨今、端末の価格は爆上がりしまくってます。S20シリーズもウルトラは15万オーバーなど中々手が出しづらい領域に。
とはいえ、値下がりも結構な勢いでします。自分は半年遅れでS20Ultraを購入しましたが、256GBが10万ぐらいでしたかね?
で、今回のS21は色々とハード的にデグレードしてる事もあるのか、若干安く設定されているようです。リークされた韓国での価格表です。
無印 | 約9万4,800円 |
プラス | 約11万3,500円 |
ウルトラ | 約12万8,500円 |
全て128GBとの事で、まぁ確かに若干の値下がりはしてるかな…という感じ。
ただ、128GBなんですよね。前述したように256GBが望ましいので、256GBだともう少し価格が上がるかと。
S21は悩ましいフラッグシップ。目新しい要素の欠如。
というわけでそれぞれ項目ごとに見ていきましたが、正直、飛びついて買い替えたいと思える程では無いかな…っていうのが正直な所。
SoCのみ進化して、それ意外の部分に「惹かれる要素」が薄いのが原因かと。今現在S20シリーズを使っている人からすると、目新しい要素が無いんですよね。
ところどころ退化してる要素すらあるし。
S21から入る人は良いと思う。
これまで書いてきた部分は"前作S20から比較して"という部分が大きいです。S20からわざわざ変更する必要ある?っていうのが伝えたい所。
なので、それ以前のシリーズや、今回始めてGalaxyに触れようとしている人からすれば、無駄に過剰な部分が落とされ、価格が若干抑えられたS21シリーズは良いチョイスかも。
ここからはGalaxyシリーズのソフトウェア面の優秀さも伝えておこうかと。こまかくは過去記事で触れていますのでそちらも合わせてどうぞ。
GoodLock(NiceLock)という超強力な純正カスタマイズアプリスイート
まず、Galaxyといえばコレ。意外と知られておらず、一般的なGalaxyユーザーだと名前すら知らない事も多いみたいです。
というのも一般的に日本では非公開のアプリだから。なぜか利用できる国が限られてるんですよねぇ…。
Samsungが公式で公開しているのがGoodLockというアプリ郡で、これらを非公式にどのユーザーも使えるようにしたのがNiceLockです。
とにかくAndroidの設定をコレでもかというぐらい変更する事ができるようになります。
- ナビゲーションバーのボタンを変更や追加をしたり、独自のボタンを追加
- タスク一覧のデザインや挙動の変更
- 通知バーの表示項目変更
- ホーム画面でのこまかい表示の変更
などなど。カスタムROMばりに細かい設定が可能になります。もう本当にこれを知ってからGalaxyのファンになりました。公式でここまでカスタマイズできるメーカーを自分は他に知りません。
一点注意点としては、今現在(2021年1月現在)は最新のOneUI3にまだ未対応です。S21が出る頃にはこのGoodLockも更新されてるんじゃないでしょうかね?
※知らずにOneUI3+Android11に更新してしまって、NiceLockのカスタマイズが全て使えなくなって一気に使いづらくなってしまってます。早く対応してけれ…
Samsung Flow 超強力なWindowsPC連携アプリ
もう一つ。もうコイツを知ったら他のメーカー使えないっていうぐらい便利。PCとの連携を強化するソフトウェアです。
一応、Windows10では標準機能として「スマホ連携」という機能があります。SAMSUNG端末で使える機能ですが、共有出来るファイルに制限がありあまり使えません。
このSamsungFlowはPC側にもインストールは必要ですが、ファイルに制限も無く、データの転送も非常に高速です。WifiかBluetoothで簡単に接続も可能です。
・スマホ画面のミラーリング
・スマホの操作
・通知の共有
・クリップボード共有
など、PCとスマホを連携する機能としては最強とも言えるレベルです。自分はブログ更新やYoutubeの動画作成などの場面でこの連携を使っていますがマジでこれ無いと生産性がガタ落ちします。
例えば、ブログ記事や動画撮影をしていて、追加で写真や動画が必要になった際、サッとスマホ側で撮影し、そのままSamsungFlowでPC側へ転送という動作を
ケーブルレスですぐ行えます。感覚としてはLINEなんかのUIに似ています。
また、スマホ画面をPC側にミラーリングして、PC側でスマホの操作もできるため、撮影画面をPCの側に出しながら撮影が出来たりと
まぁとにかく便利なんですよ!これは使った事無い人がいたら本当に試してみてほしいです。ヤバいから!!!
S21 15日0時より発表
というわけで、S21の発表は日本時間15日の0時からです。デザインが中々特徴的でこちらも賛否ある感じですが、個人的にはこれまでどこもやってないようなユニークなデザインなんで個性があっていいんじゃないかな?と思います。コレ意外にも、S21UltraがSペンに対応するとか、Ultra意外がプラスチック筐体だったりとか、AppleをDisっておきながらチャージャーを付けないとか、色々とハード面では若干ネガティブな印象の漂うS21ですが、Galaxyはソフトウェア面が非常に優秀なので今回S21を初めて買おうとしてる人がいれば参考にしていただければ。