2021/04/08追記
なななんとガチでRealmeが日本進出を決めました!その第一弾としてこの記事で紹介しているRealmeWatch Sを始めとした、イヤホン等のアイテムから参入のようです!本体の通知の日本語対応や、アプリの妙に丁寧な日本語ローカライズと、絶対日本進出する気満々だろ!と思っていたんですが見事的中しました!!
中華勢メーカーが日本進出するのは、ガジェット好きとしては歓喜するべき事です!日本にもっと低価格&高品質で衝撃をあたえてくれ!!!
ただ、今回の日本ロンチメインはRealme Watch Sで、Proバージョンで無いのが残念な所。
Proバージョンの違いとしては
- 液晶→AMOLEDに進化
- 外装がステンレスにアップグレード
- 動作が明確にヌルヌル
この辺の違いがあります。無印版が日本ロンチの先頭になるとrealmeのインパクトが薄れるなーっていうのが正直な所。
また価格もローカライズ対応のためか7,000円→11,800円と数割アップ。まぁこれは仕方ないけどね…
以下の記事は、まだ日本進出が発表される大分前の内容なので、ちょっと情報が古い部分もありますがご了承ください。
すでにAmazonにて今回のrealme日本上陸第一弾の商品の予約がスタートしています。ただ本命のWatch Sについてはまだ並んでいませんね。
↑動画でもレビューしています。よろしければコチラもどうぞー。
元はOppoのサブブランドとしてスタートし、インドなどの新興国向けに低価格プロダクトを展開していたRealmeですが現在では独立したブランドとして世界展開を行っています。最近では、Xiaomiの米兎(ミィトゥ)に対抗してかRealmeowという猫?のキャラクターを著名な3Dアニメーターと作成するなどブランドの強化を進めているようです。
https://www.realme.com/in/realmeow
今回はそんなRealmeから発売された本格的なスマートウォッチ RealMe Watch Sを購入したのでレビューです。ちなみに価格は7,000円とスマートウォッチ界隈で見ても格安な分類です。その価格帯のスマートウォッチのクオリティは正直「アレ」な事が多いですが、このRealme Watch Sはどうでしょうか?
Realme Watch S外観チェック
そもそも日本で展開していないRealmeなので、今回はAliexpressから購入しました。本来は中国やインドをターゲットとしたスマートウォッチです。ブランドカラーであるイエローが凄く綺麗。箱はかなり固めの材質ですが残念ながら凹みが…(Aliexpressあるある)
余談ですが、最近スマートウォッチ界隈では縦長のボックスが流行りなんでしょうか?正直、もっとコンパクトにした方がパッケージコストや流通コストは下がるように感じるんですが…まぁこの辺もブランディングですかね。確かに縦長ボックスのほうが見栄えが良いので。
同梱物は本体、チャージャー、簡易マニュアルのみです。
チャージャーはマグネット式。背面にはブランドロゴの[R]マークが入ります。安いスマートウォッチだと接点接続だけの簡易的なケーブルで済まされる事が多いですがしっかりロゴ入りの台座チャージャーを用意したあたりに、Realmeの本気度を感じます。
グレーのアルミが特徴なシャープなデザインです。パッと見はHuawei Watch GT2 Proにも似ています。直径47mm 厚み12mmtと中々大柄なデザインではありますが、アルミと、バックケースはプラスチックのためめちゃくちゃ軽いです。公証はストラップ込で48gです。
アルミのケースは、表面はツヤのある感じで、サイドはヘアライン、ラグ周りはブラストとそれぞれ処理が変えられていてデザインに立体感が出るように工夫されています。ボタンもスピン加工がされています。ケースの加工が非常に力が入っていて、同価格帯の安スマートウォッチでは絶対やらないような細かい処理が施されています。
1.3インチのガラス面はゴリラガラスが使われているようです。縁が平面では無く、エッジがカットされています。カット面がキラリと輝く事で高級感が上がっています。
バンドはごく普通のシリコンバンド。ちょっとホコリが目立つ材質かもしれません。裏側には小さくだけどRealmeのロゴが入っています。すごく細かい事だけど、こういった部分もブランディングだと思います。
裏側はプラスチック素材。充電接点と、各種センサー類あります。公式サイトによると、一つだけずれてるのが血中酸素濃度を測るセンサーっぽいです。
全体的に加工の切り替え、材質の切り替えなどを効果的に使い、高級感のある見栄えになるように工夫がされた考えられたデザインだと思います。アルミというマテリアルを使うとチープに見えがちですが切り替えが上手いです。ただし、その見た目に反して手に取った時の軽さは想像以上なのでこの辺をチープと感じる人もいるかも。もう少し重量があると見た目の質感とバランスが取れてよかったのになぁと思う所。デザインは個人的には好みなデザイン。
ディスプレイは液晶
価格的に仕方無いと思いますが、ディスプレイはAMOLEDでは無く液晶です。明るさは十分で、逆に外での視認性はAMOLEDのより良いように感じます。これはウォッチフェイスにもよるかもしれませんが、ちょっと白っぽい感じはありますね。
タッチ感度はそこまで良くありませんね。これはOSにもよるのかもしれませんが。具体的には画面遷移の際にアニメーションが一切無いんです。視覚的なフィードバックが無く切り替わるため、反応が悪く感じるんだと思います。
通知が日本語に対応している
機能面にふれる前に先に言っておくと、本機は通知が日本語に対応しています。システム的なUIは英語ですが何故か通知はしっかりと日本語が使えます。ここが非常にユニークな点です。
XiaomiやHonorなど、正式に日本展開がされていないプロダクトに関して、日本語はスルーされ通知に表示出来ないという事も珍しくないんですがRealmeWatchにはしっかり日本語のフォントが入っています。通知するアプリに関しても制限は無く、LINEや国内向けサービスでも何でも大丈夫です。
(とりあえずフォントインストールだったらコスト的にそう掛かるもんでも無いし…)
追記:日本進出の布石だったなんてーーーー!実はこのあと、アプリ側も完全に日本語に対応したんですよね。動画撮影時には確信してましたw
機能面を見ていく
メニューに関してはランチャー式になっています。これに関してはMi Watch Colorに激似です。やっぱ意識してるよなーコレ…
機能対応表
7,000円という価格設定ながら、昨今の有名メーカーが出しているスマートウォッチと同等の機能を有しています。
昨今発売されているスマートウォッチの機能をざっと書き出して、それらに対応しているかを表にしてみました。
心拍数測定 | ○ |
血中酸素濃度 | ○ |
睡眠管理 | ○ |
DND | ○ |
座りすぎ注意 | ○ |
水分摂取リマインダー | ○ |
ストレスチェック | ☓ |
バッテリー | 15日 |
スマホ音楽操作 | ○ |
スピーカー | ☓ |
AIアシスト | ☓ |
カメラシャッター | ○ |
スポーツモード | 16種類 |
防水 | IP68 (水泳は不可?) |
ウォッチフェイス | 100種類(ストア機能) |
GPS | ☓(スマホ必須) |
AOD(常時表示) | ☓ |
ざっとこんな感じですかね。参考にしたのはHuaweiWatch、MiWatch、Amazfitやらです。
血中酸素濃度については最近のスマートウォッチなら一般的な機能になりつつありますね。血中酸素とストレスはセットみたいなもんだと思いこんでたんでストレスチェックが無いのは意外です。
座りすぎ注意は最初はOFFってたんですが、最近重要な事に気がついたのでONにしてます。んでユニークなのは水分摂取リマインダーこれも結構冬場とかになるとほとんど水分取らなくなっちゃって体調に影響出たりするですよね。通知感覚も細かく設定出来て、これに関してはここまで出来るのは珍しいかも。
カメラのシャッターも切れます。HuaweiWatchにも付いてますが、Huawei機限定でした。自分のメイン機のS20のカメラで問題なくシャッターが切れました。
ウォッチフェイスが…
個人的に超重要な要素、ウォッチフェイスが充実してるかどうかっていう点ですが一応ウォッチフェイスストアという形で100種類近くのウォッチフェイスがダウンロード可能です。ただ、本体ストレージが無いので、1種類しか保存出来ません。再度設定したい場合は、またダウンロードと同期が必要なため微妙に面倒くさいです。
「ストア」という名称なんで増える可能性もありそうですがどうなんでしょうか。調べた感じだとウォッチフェイスを自作する方法などは今ん所無いみたいで
コミュニティとしても無いみたい。スマートウォッチが流行る要素にウォッチフェイスコニュニティが活発かどうかっていうのは重要な要素だからRealmeはその辺を育てて欲しい所。
んで肝心の100種類のウォッチフェイスなんですが…すごく…ダサいです…//////
いや、まじで。
もともとインド市場向けなのか、凄く大味でブリンブリンとしたデザインが多いのなんの。もうすげー色鮮やかーで極彩色な感じでインド映画のダンスシーンみたいな感じです…
ダセェ…
一応自分は、本職がデザイン関連なのと、ウォッチフェイス自作なども行うので超辛口なんですが初心者がPhotoshopの教本見ながら作ったようなデザインです。
グラデーションは大雑把だし、ドロップシャドウもきつすぎるし、もうとにかくダサすぎ。100個あるうち、ギリギリ許容できたのはそのうち数個です…
試しにこのウォッチフェイスを見てもらいたいですが、なんかズレてるんですよね…!細かいと思うかもしれませんが、デザインを仕事にしてる人が見たらこんなにわかりやすくズレてるのは駄目だと思うんです。しかも世界展開をするようなブランドのデザイン品質がコレっていうのはねぇ…
スマホアプリのUIは凄く洗練されてるのに、どうしてなんでしょうか??ウォッチフェイスに関しては、外注でとりあえず安く100個用意しました!って感じなんだろうなっていう邪推です。
その他メーカーと並べてみた
実際に手に取ると、質感の差はさすがに感じますが、こうやって並べて見ても、見劣りしないぐらいかっこいいです。ていうか、GT2とMiWatchを混ぜたようなデザインになってますねw価格的に一番のライバルはMiWatchですかね。3,000円ぐらいしか変わりません。そう考えるとMiWatchColorのコスパってヤバいですね。
日本語通知対応が一番のアドバンテージ
7,000円という価格ながら、上質なデザインと値段以上の機能性、そして何より日本語通知に対応しているっていう点が本当に大きいですね。
ちなみに、外装をステンレスに変更し、ディスプレイをAMOLEDのに変更した「RealMeWatch S PRO」というプロダクトもすでに発売されています。こちらは価格が倍の14,000円になるみたいです。それでも十分に価格破壊なんですよね。
実際に数日使ってみた感想は価格以上のものだと感じます、デザインは本当にかっこいい。ウォッチフェイスが弱点ではありますが、国内で買える1万円以下の怪しい中華スマートウォッチを買うぐらいならば絶対こっちをおすすめします!