今回はXiaomiの最新ハイエンド Xiaomi 13 Proを入手したのでレビューします。
2022年度末に発売されたXiaomiの最新のハイエンドフラッグシップモデルです。Snapdragon 8gen2を初搭載して発売されるかと思いきや、中国国内の思いがけないニュースにより発売が延期された事も重なり、実際には初搭載スマホというポジションはのがしてしまいました。
それはさておいて、最高峰のSoCと、Leicaという強力なカメラブランドを持ち合わせXiaomi渾身のスマートフォンと言っても良く、2023年を初っ端からものすごいプロダクトを出してきました。
現時点では中国版のみですが、グローバル版もしっかり予定されており正直、グローバル版が出たら、私は2023年のメインスマホにしようと考えているぐらいに本当に素晴らしいプロダクトでした。
今回は、実際にしばらく使ってみてわかったXiaomi 13 Proの本当のところをお伝えしていきたいと思います。
ポイント 先に結論から言っておくとかなり素晴らしい出来で、性能・使い心地・カメラと全てにおいて高い次元でまとめられたスマートフォンです。それぞれ細かくご紹介します。
Xiaomi 13 Pro アウトライン 最高のSoCと最高のカメラ
まずはXiaomi 13 Proのアウトラインです。前述したようにQualcommの最新のSoC Snapdragon 8 Gen 2を搭載している事が大きなポイントです。前作、8+Gen1に引き続きTSMCがファウンドリで高い性能と安定性、省電力を兼ね備えた稀代のSoCです。残念ながら世界初搭載はVivoに譲ってしまいましたが、2023年頭から最高峰のスペックとなっています。
前作に引き続きLeicaとの協業による高いカメラ性能もポイントです。Xiaomi 12S Ultraで採用された1インチセンサー SONY IMX989をメインカメラに採用しています。また、今回新たにスーパーマクロ機能が搭載され、この機能がとにかくアーティスティックなボケ写真を量産できるチートのような機能でオート撮影でも素晴らしいカメラ性能を楽しめるスマートフォンとなっています。
その他、IP68防水や、いわゆる神ジューデンな120W充電など、非の打ち所の無いまごうことなきハイエンドスマートフォンです。
化け物じみたスペックとカメラ、そして圧倒的な優等生感それを兼ね備えており、それでいて価格は11万円からとハイエンドフラッグシップながらXiaomiおなじみの高いコスパも持つ最高のスマートフォンといっていいでしょう。
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 (TSMC 4nm) Antutu 130万点~ |
メモリ / ストレージ | 8GBメモリ(拡張メモリ最大5GB) ストレージ 128GB/256GB/512GB UFS4.0 |
ディスプレイ | 6.73インチ 2K SAMSUNG E6 有機EL 解像度: 3200 x 1440 リフレッシュレート 120Hz サンプリングレート 240Hz ピーク輝度 1900nit LPTO (1Hz~120Hz) Gorilla Glass Victus |
カメラ | メイン 50MP SONY IMX989 (OIS) 望遠 50MP Samsung JN1 フローティングフォーカスレンズ(OIS) 超広角 50MP Samsung JN1 |
バッテリー | 4820mAh 120W 有線充電 50W 独自ワイヤレス充電 10W ワイヤレス逆充電 |
サイズ | 長さ: 162.9mm / 幅: 74.6mm / 厚さ: 8.38mm 重量: 229g IP68防水 |
サポートネットワーク | 5G: n1 / n3 / n5 / n8 / n28a (アップリンク: 703MHz-733MHz、ダウンリンク: 758MHz-788MHz) / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 / n79 4G: FDD-LTE: B1 / B3 / B4 / B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B26 TDD-LTE: B34/B38/B39/B40/B41/B42 |
Xiaomi 13 Pro デザインチェック
Xiaomi 13 Proのデザインの方をチェックしていきましょう。圧倒的な高級感、まさにハイエンドといった出で立ちでウットリとするような質感です。
今回私が購入したのは、セラミックを採用したバージョンです。この他、前作12S Ultraのように合皮を使用したバージョンもあります。
デザインの特徴としてはやはり何と言ってもカメラユニットでしょう。1インチという大型センサーを含むためコレでもかというぐらいにユニットが巨大です。LEICAの文字は控えめに配されています。
ハイエンドではおなじみとなっていたペリスコープ望遠ですが、今回はフローティング望遠レンズを採用しています。
Mi11 Ultraばりの出っ張りカメラユニットとなっています。ユニットが寄っていますが以外とグラつきません。
背面はテッカテカのセラミックで死ぬほど指紋が目立ちますね。本当は白かペールグリーンが欲しかったです。とはいえやはり黒の高級感は段違いに高いです。
サイドフレームも金属製になっており、かなり高級感が高いです。無印版はフラットフレームでしたが、PRO版は上下のみフラットで、サイドは緩やかにカーブしています。
ディスプレイは6.73インチでカーブディスプレイになっています。無印版ではフラットディスプレイとなっています。世間一般的な反応としてはフラットディスプレイの方が人気があるように感じましたが、たぶんこのサイズ感と重さでフラットディスプレイにしたらかなり持ちにくいんじゃないだろうか?と思います。ちなみにディスプレイはGorilla Glass Victusが採用されています。
- 本体上部
- 本体下部
本体上部はマイク、スピーカー、赤外線が並び、本体下部はType-CとSIMトレイが並びます。
持った感じとしてはかなりずっしりとしています。セラミック版は229gとなかなかヘビー級です。かなり大柄なのとカメラユニットが寄ってるのでさぞ持ちにくいだろうとおもいきや思ったよりもバランスが良く、サイドがカーブしてるので手の収まりはいいですね。
公式の専用ケースも今回購入してみました。今回のケースはフレームが露出せず、全体を保護できるのでいい感じです。デザイン的にはアタッシュケースを模したようなデザインとなっています。カメラユニット周りは別パーツで金属風の塗装がされており、巨大なカメラユニットが映えるデザインですね。専用のストラップも付属しており高級感があります。
Xiaomi Mi 11 Ultraに質感が良く似ています。というか良く見たらカメラユニット横のサブディスプレイが無いだけで見た目はかなり11Ultraに似ていますね…。
12S Ultraは合皮のケースだったためやや軽く、質感的にウルトラ感が薄かったんですが、Xiaomi 13 Proに関してはまさにプレミアムスマートフォンという感じで「持ってる感」がすごく高いです。大事に使っていきたいなと思います。
Xiaomi 13 ProはIP68の防水・防塵
こんなプレミアムな見た目をしていますが、しっかりとIP68の防水・防塵に対応しています。公式サイトでも強くプッシュしているようですね。でもぶっちゃけこのプレミアムスマートフォンをガサツに扱うのは私の性格上ありえないかな…と。
ディスプレイ性能
ディスプレイについてはもちろん有機ELを採用し縦3200px 横1440px の2Kディスプレイです。また、最新のSAMSUNG E6ディスプレイを採用しています。通常時1200nit ピーク輝度は1900nitとかなり明るいディスプレイが使われています。Xiaomi 12S Ultraがピーク輝度1500nit ということで大分強化されています。
屋内での表示はあまり差はありませんが、屋外では結構差を感じます。晴天化の写真撮影時も、プレビューがしっかりと見えます。またディスプレイはLPTOを採用しており、最低1Hz~最高120Hzの間で自動で描画感覚を調整してくれます。設定画面やギャラリーなどでは書き換え感覚を落とす事で消費電力を抑える事にも繋がります。
ディスプレイ内指紋認証が爆速
生体認証はもちろん顔と指紋に対応しています。指紋認証は爆速です。
ディスプレイに関しても現時点で最高峰のものが使われており、まさにハイエンドといえるクオリティでしょう。
ポイント
・2K Amoled Samsung E6
・通常1200nit / ピーク輝度1900nit
・LPTOパネルで1Hz~120Hzに対応
Antutu性能 130万台 最高峰でど安定
SoCはTSMC製 Snapdragon 8 Gen 2を採用しています。Antutu性能はついに130万点というラインにまで達しました。
SAMSUNGが製造を担当した前世代8Gen1は発熱が激しく、バッテリー消費も高いとあまり評価としてはよくありませんでした、その後継である8+Gen1ではファウンドリがTSMCに移り、発熱も少なくバッテリー消費も少ない優秀なSoCへとブラッシュアップされました。引き続き8 Gen 2もTSMC製という事で、使ってる感じとしてはやはり8Gen1よりも大分安定しているように感じますね。8Gen第一世代が悪いのか、SAMSUNGが悪いのかは謎ではありますが、確実に8 Gen 2はは稀代なSoCと言ってもいいでしょう。
また、Xiaomi13 Proでは最新のUFS4.0をストレージ環境に採用しています。ハード部分においても申し分ありません。
実際にAntutuで計測をすると私の環境では128万点という結果でギリギリ130万に届きませんでした。他のレビューをみてると130万の数字を出している人もいました。
一応、パフォーマンスモードへの変更やメモリエクステンションの無効化などの設定を行い、ついでにクーラーを装着するなど、完全に揃った環境だったわけですが、何度やっても130万は出す事ができませんでした。私は最小構成の8GB/256GBなので、メモリ周りで影響が出ているでしょうか?
ただ、正直な事言うと8+Gen1と8Gen2とで体感的な差を感じるか?と言われれば正直まったく差は感じません。というか8+Gen1の時点で100万オーバーで優秀すぎるんです。
8+Gen1と8Gen2 双方で素晴らしい性能を持つわけですが実使用上ではその差を感じる事は難しいでしょう。
Xiaomi 13 Proは原神60FPSに張り付き安定と最高峰のゲーミング性能
ゲーミングについて原神でプレイをしてみました。公式でも原神プレイ性能を強くプッシュしていますが、性能は誇張では無く現時点で最高峰のゲーミング性能を発揮できるスマートフォンといえるでしょう。
最高設定と60FPS設定において、プレイ時は常時60FPS付近に張り付き、非常に高いゲーミング体験を提供してくれます。本体の発熱処理も大型VCの搭載をあいまってか、かなり優秀です。
ポイント 下手なゲーミングスマホよりもXiaomi 13 Proがエクストリームなゲーミングプレイに適しているでしょう。
ただ、原神に関しても8+Gen1と8Gen2であまり大きな差は感じません。8+Gen1時点でも60FPSは余裕で張り付いていたため、8Gen2になったとて大きな感動はありません。というか、これはもうゲーム側の基準値を上げる必要が出ているかもしれませんね。
8gen2クラスではあれば、原神のハイリフレッシュレートもこなせるスペックになってきているのでは?と思います。120FPS設定はiOSの一部の環境のみ提供されているわけですがそろそろAndroidにおいても対応を解禁してほしいと強く感じますね。
Xiaomi 13 Pro バッテリーはかなり持ちが良い
Xiaomi 13 Pro はハイエンドとしては久しぶりにバッテリー持ちが良いと素直に感じる端末です。比較しているのは私がメインで使っているGalaxy S22 Ultraです。こちらはSnapdragon 8Gen1を採用しているわけですが、Galaxyのバッテリー消費と相まって、ワーストに入るレベルでバッテリー持ちが悪いです。それと比較すると、Xiaomi 13 Proの電池持ちは明らかに差があります。
参考 双方にSIMを挿入しXiaomi 13 Proの方をメインとして一日使った結果としては、朝7時から使用を開始し、午後4時の間で
しかもXiaomi 13 Proは作業中ずっとバックグラウンドでYoutubeを垂れ流した状態です。ちょっと差が出過ぎじゃないですかね??
Galaxy S22 Ultraのバッテリー持ちが圧倒的にウンコなのもありますが、だとしても8Gen2を採用したXiaomi 13 Proのバッテリー持ちは、ここ数年の中でも上位に食い込むのではないでしょうか。やはりTSMC製8Gen2は本当に優秀だなと感じます。
8gen2がメインストリームの今年のスマートフォンは全体的に完成度が高いんじゃないですかね?
120W有線 50W無線に対応
バッテリー持ちが優秀なXioami 13 Proですが、充電周りもさすがのハイエンドです。4820mAh という大容量をXiaomiの独自充電管理チップ Xiaomi Surge搭載で高速かつスマートで安全な充電環境を提供しています。
Xiaomi 13 Proは120Wの有線充電と、50Wの独自無線充電にも対応しています。日本でも発売されたXiaomi12T Proに採用された120W充電 いわゆる神ジューデンですが最近のスマートフォントレンドとしては、バッテリー持ちと同時に充電速度も重要で1日の限られた時間の中で、ライフサイクルを崩さずサッと充電を完了できる事が注目されています。
100%までを19分を公称値としていますが、120W充電であれば朝の準備中に挿しておけば出かける頃には余裕で満充電にする事も可能です。Xiaomiでは独自の充電管理チップも搭載しており、自動で日々の充電サイクルを学習し、最適化をする機能も備わっています。大容量の充電を、高いソフトウェア技術で安全に使う事ができます。
また、日本でも使える120Wチャージャーもしっかり付属しているのも良いですね。一時期、環境配慮云々を名目にチャージャーを付けない事があたかもトレンドのような、メーカー側の都合がありましたが、Xiaomiはそのなんちゃってトレンドには乗っていませんね。独自の急速充電のため、それをアピールするにはしっかりとチャージャーを付属しないといけないという事でしょうか。ともあれユーザーにはメリットしかないので他のなんちゃって環境配慮メーカーも見習ってほしいです。
また、Xiaomiの独自充電器が必要ですが、50Wという圧倒的なスピードの無線充電にも対応しています。専用のワイヤレスチャージャーでは36分で満充電可能です。
ポイント
バッテリー持ちと高品質な充電環境を両立した稀有なハイエンドスマートフォンですね。
Leica監修 メインカメラはIMX989 1インチセンサー
カメラ構成は3眼でメインカメラにはSONYの1インチセンサー IMX989を採用しています。
また最大70倍までズーム可能な望遠はフローティングフォーカスレンズ技術を採用し、スーパーマクロ撮影にも対応しています。メインと望遠には光学手ブレ補正も搭載しメイン・望遠・超広角とそれぞれ50MPとなっています。
メインカメラに使われているIMX989はXiaomi 12S Ultraでも採用されているセンサーです。その他、Aquos R7や、Vivo X90 Pro+など、カメラハイエンドで採用されています。
今回Xiaomi 13 Proを購入するにあたって、12S Ultraとスペックが被っているものを買う必要があるのか?という懐疑的なところから入っている訳ですが、実際に使ってみると12S Ultraとは違った調整が行われており、大分印象が異なりました。いくつかの作例とともに比較していきたいと思います。
ボケ写真量産 望遠撮影がとにかく楽しい
まずはXiaomi 13 Proのユニークな機能であるスーパーマクロ撮影についてです。
メニューよりスーパーマクロ機能を有効化すると望遠カメラに切り替わります。フローティングフォーカスレンズによりかなり寄ってもピントがしっかりと合います。
また、望遠カメラを使う事でめちゃくちゃ簡単に背景がボケボケの印象的な写真を撮影する事ができます。マクロによるモノ撮影の他、屋外でもかなり印象的な写真をいとも簡単に撮れてしまう点がXiaomi 12S Ultraとは大きく異なる点です。
ズーム性能 3.2倍が優秀
ズームに関しては最大70倍のデジタルズームとなっています。以下、超広角から70倍までの一覧です。ズームについては正直あまり期待はできないですね。10倍から以降は微妙としか言いようがありません。
- 超広角
- 等倍
- 2倍
- 3.2倍
- 10倍
- 70倍
ただ、3.2倍がとても優秀で、ちょうどよく使いやすいです。
ちょっと情報のソースをうまくまとめきれていないんですが、前述したスーパーマクロは3.2倍の事を言うんでしょうか?あとから気づいたんですが選んだ時の倍率が同じです。
スーパーマクロでボケ写真量産と言いましたが 、本来は3.2倍を使うのが正しいかも…。この辺は撮影時に気づいていなかったので、改めて確認したいポイントです。
昼間の撮影
昼間のかなり条件の整った日和での撮影です。比較は同じくIMX989を搭載したXiaomi 12S Ultraで比較します。ともにLeicaビブラントを選択しています。


Xiaomi 12SUではかなり彩度が強く出てしまうため結構好みが分かれてしまいますが
13Proで撮影した場合はわりとあっさりとしています。12SUでは緑と黄色が強く出るのに対して、13 Proでは青みが強調されているようにかんじます。


屋根の下あたり、影になっている部分が結構差が出ていますね。13Proではワントーン明るく、ディティールがしっかりと出ています。この写真が全体的に差がわかりやすいです。
3.2倍ズームで石像を撮ってみました。望遠レンズはセンサーがJN1なんですが、明るい場所ではしっかりとディティールが残っていますね。石肌がよく撮れていると思います。
やはり全体的に12SUとくらべて彩度の調整があっさり気味だと思います。13Proのほうがわざとらしく無く、明るくクッキリとした絵面になりますね。
夜間の撮影
夜間での撮影を見ていきましょう。12SUが暗めに調整されるのに対して13Proは比較的明るめに調整をします。壁の白い部分がわかりやすく、13Proの方が明るい部分がくっきりとしています。


柱についている行灯がわかりやすいんですが、13Proは白飛びの抑えが苦手なんでしょうか?12SUではしっかり柄が残っているのに対して、13Proではほとんど写っていません。


12SUではフレアが目立ちますが、13Proではしっかり処理されています。やはり夜景においても13Proは彩度があっさりめに調整されていますね。


全体的に暖色のライティングがされた通りで撮影をしましたが、かなり色味に差が出ますね。12SUでは彩度が強調されるのにたいして、13Proでは明るさの保持が優先されているようにかんじます。夜景の映えでいうなら12SUのほうが良いかな?と個人的には感じます。
あと、気になったのが昼間あれだけボケ写真を量産してくれた望遠撮影が、夜間はちょっと使いにくかったことです。というのも、昼間であれば絶対にボケるような距離感でも、夜間では背景にもフォーカスが入ってしまうんです。
モーショントラッキングフォーカス 追尾フォーカス機能
動いている被写体をタップすると追尾フォーカス機能が使えます。子供や動物など、動き回る対象に対して自動でフォーカスをあわせ続けてくれる機能です。判定はかなり精度が高いです。一方この機能はFHDの30FPSでしか機能をしないようで、その点は注意が必要ですね。
動画撮影 チェック
動画については最大で8K 24FPSで撮影が可能です。
4K60FPSでの撮影で、しっかり手ブレ補正が効いているようで映像が安定しています。オリジナルのデータではめちゃくちゃキレイに撮れてるな…とちょっと驚きました。
続いて、スーパー手ブレ補正をONにして小走りしてみました。スーパー手ブレ補正をONにすると撮影サイズはFHDに固定されます。階段を駆け上がっているのに対してノイズが乗ることなく撮影が出来ています。
仕上げにスーパー手ブレ補正PROをONにして全力疾走してみました。
さすがに、ノイズが乗りますが、全力疾走しているとは思えないぐらいに手ぶれ補正が効いていますね。
最後に、望遠ズームを使用しての撮影です。背景のボケ方がいい感じです。オートで適当に撮ってもこのレベルの映像が手軽に撮影できます。
夜間の撮影も行ってみました。4K60FPSで撮影しています。映像自体は明るく撮れているのはいいんですが、ちょっとゴーストが目立ちますね。
カメラまとめ
同じ13Proでは12SUと同じIMX989を採用していますが、画作りに関しては大分調整のベクトルが違いますね。全体的に良い意味であっさりとしており、オートでの撮影が使いやすいと感じました。また、一番の特徴はやはり望遠をつかったボケ写真でしょう。いとも簡単に印象的な写真が撮影できます。
Xiaomi 13 Proは気になる点が見当たらない良機種
Xiaomi 13 Proについては「悪い点・気になる点」というものがほぼ思いつきませんでした。粗探しをしようとしても本当に「何かあるっけ…??」と逆に不安になります。高いスペック、優れたバッテリー持ち、使いやすく尖った部分もあるユニークなカメラとほぼ完璧でしょう。
スペックに関しては正直8+Gen1と8Gen2で体感的な差はほとんど感じないです。というか、そのスペック差を感じれるコンテンツが今のところ無いでしょう。今年の8Gen2は本当にド安定のSoCで、数年ぶりにやってきた期待のハイエンドと言っても良いでしょう。
スペックとバッテリー持ちを両立したハイエンド端末なんて何年ぶりでしょうか?
また、カメラも期待以上のものでしたね。
Xiaomi 12S Ultraと同じIMX989という事で当初はほとんど同じじゃんと思っていたんですが実際に使ってみると、オートでの使い勝手の優秀さと、スーパーマクロなどの尖った新機能を兼ね備えたリッチなカメラを搭載しており、幅の広い使い方ができます。Xiaomi 12S Ultraよりもオート撮影が優秀で、使いやすいです。
スマートフォンのカメラは何より「使いやすさ」が大事で、さっと取り出して高いクオリティの写真を簡単に残せるという事が重要だと私は思います。この辺に関しては、12S Ultraの尖った部分、12T Proの持つ汎用性
という双方のベクトルをいい感じに両立しているのがXiaomi 13 Proという印象です。
やはり気になる点は思いつきませんね。2023年一発目のスマートフォンながら、すでに仕上がりまくっているスマートフォンです。
グローバル版早く!!
Xiaomi 13シリーズはグローバルでももちろん展開されます。Xiaomiの名物CEO 雷軍もTwitterで告知を行っています。今回の13シリーズはまじでクオリティが高いため、本気でメイン端末化しようと思っています。
グローバル化した場合、若干価格は上がるかもしれませんが、ROM焼き前提であればこの優秀なハイエンド端末を11万程度で手にする事が出来ます。
ちなみに今年はXiaomi 13 Ultraもグローバル展開をする事も告知されています。なので、コアなファンは13 Ultraを待っている人も多いかもしれませんね。