上質なマテリアルで質感と見た目に全振り
これまでたくさんスマートウォッチを買ってきたけど、こんなにデザインと質感で満足感を得たのはコイツが初めてだ。買ってからしばらく経つけれど、時計を見るたびに「カッコいいなぁ…買ってよかったなぁ…!」という気持ちがこみ上げてくる。
質感の良さは、やはり使っているマテリアルによるものだと思う。明らかに他のスマートウォッチとは差別化をしている部分だと思う。
ケースにはチタン、背面にはセラミック、ディスプレイにはサファイアガラス。特に3万前後のスマートウォッチでサファイアガラスを採用しているのは珍しい。
一番の特徴はやはりチタンケース。ステンレスとはまた違った鈍い独特なカラーリングが、無骨でありながら、スマートさも兼ねているように感じる。ボタンに施されたドット処理等、細かいところにも力が入っている。
背面には艶々としたセラミックを採用している。多くのスマートウォッチでは、背面はプラスチックを使う事が多い。見えない所だし、コストや重量の点からもプラスチックというメリットは確かにある。ただプラスチックだと実際の質感が凄くチープになってしまいがち。GT2 PROを手にとった時に感じる質感の高さは、このセラミックバックケースの恩恵が大きいと思う。
ワイヤレス充電が可能。専用のドックは必要とせず、汎用品でも充電が可能。写真はS20のリバースチャージ機能での充電
自分が購入したのはラバーベルトのスポーツモデル。価格が若干上がるけど、レザーバンドがセットになったモデルもある。実際にレザーバンドも触ってみたけどこれまた妥協の無いクオリティだ。レザーとラバーでは印象がガラッと変わるため、予算が許すなら個人的にはレザーVerを買うことをおすすめする。
全体的に感じるのはポルシェデザインのような雰囲気という事。HUAWEIは以前からMateシリーズでポルシェデザインを用いたデザインの特別版を出すけど、そのイズムみたいなモノを感じる。ただし、公式には謳って無いから、あくまで"イズム"という事で…
スペック的にはそこまで?思ったよりも動きは悪い
3万オーバーという価格設定に対して、スペックがそこまで高いとは思えないのが正直な所。もちろん、使っていて不自由を感じるレベルでは無いのだけど。
比較の基準として、AmazfitGTRと少し古いがSAMSUNGのGearS3と比べている。それらと比べてこのGT2 Proは思ったよりも動きが悪い。
GearS3>GTR>HUAWEI WATCH って感じ。
GearS3は大分古いモデルだけど、Tizenの恩恵か、動作の安定性はスマートウォッチ界隈でも上位。ただ、GT2 PROよりも安いAmazfit GTRよりも動きが悪いのは以外な感じ。Huawei LiteOSというのが基本として載ってるみたいだけど、処理性能的にはそこまで高くないのかも。ちなみに、中国本土VerはLiteOSでは無く、HarmonyOSベースという噂もあるんだけれど本当だろうか??とりあえず、前作のGT2と比べても劇的に動きがよくなっている!みたいな感動は無いと思う。
血中酸素濃度(SpO2)が最新アプデで塞がれた!
これは最初からだったんだけど、SpO2がメインメニュー上には存在せず、ボタン割当にのみ存在していた。なんでこんな事になってるのか?と思いきや
日本国内では、SpO2機能自体がおそらく法的な云々で載せる事が本当は良くなかったそうな。
なんで、ボタン割当てに残っている事がエラーという事で、アップデートでこの機能自体が削除された。残念。
確かに、日本の公式サイトではSpO2の事を一切触れてないので、もともと日本仕様では塞ぐつもりだったんだろうけど、SpO2は最近のスマートウォッチだと
トレンド機能だと思うし、もともと使えたモノが、メーカーの不手際で使えなくなるというのは、ちょっと腑に落ちない感じはする。
とはいえ、個人的に血中酸素濃度機能は一回測れば「へー」で終わる機能なんで特に不都合は無いかな…
ただ、動画のコメントとかでSpO2を本当に望んでる人もいたので、そこを必須としている人はマジで気をつけよう。
ここからちょっとマニアックな目線かも。
金属ベルトはマッチするのがなかなか無い
チタングレーというカラーはこの時計の特徴だが、金属バンドを選ぶ際は非常に難しい。まず、Amazon等で買えるステンバンドでは確実に浮く。
黒でもステンでも無い、"グレー"という色あいの市販バンドは自分は見たことが無い。今回色々探してみたけれどマッチするものは見当たらない。黒やステンが数千円で沢山選択肢があるのに。というか、"グレー"というカラーは写真だけじゃわかりにくい。黒も明るさを上げるとグレーに見えるし、ネットに乗っている写真だけで、GT2 PROの独特なチタンカラーに合わせるのは難しすぎる。
というわけで金属ベルトは諦めていたんだけど、そういえば前作Elite(エリート)がグレーカラーというのを思い出して、実際に家電量販店で見た所、ほとんど同じ色合いだった。
これだ!と思ったけど、これだけのためにEliteを買うのはさすがに…
HUAWEI公式で金属ベルトだけ補修部品という形で購入可能
ダメ元でHUAWEIのサポートに、ベルトだけ購入出来ないか?をチャットした所
「補修部品という形で購入可能です、お見積りを作成します」とめちゃくちゃナイスサポート。実際には、梅田にあるサポート拠点へ取次、そこから見積もりされすぐ発送された。
見積もりを了承後は速攻発送され、次の日の夕方には届いていた。恐るべしHUAWEIのサポートセンター。色々言われてはいるけど、このサポートの対応の速さはなかなか出来るものでは無い。
というわけで届いたバンドがコチラ。一点注意点なのは、このベルトサイズ調整をする工具が若干特殊な事。マイナスではあるんだけど、自分では持ってないようなサイズのとても細かいサイズで100均の精密ドライバレベルでは絶対に回せないので注意。まぁ通常のコマ穴でも抜けるけど、こっちもしっかりとした工具が無いと、下手したらピンが破損するので注意。
マッチするメタルバンドを取り付けたんだが…うーん。思ったよりのっぺりしてる気が…まったく違和感は無いんだけれど、ベルト自体が結構独特なんで、ちょっと好みが分かれるかなー。質感はバッチリなんだけど…!
独自ウォッチフェイス追加がめんどくさい
スマートウォッチの楽しみといえば、ウォッチフェイス。雰囲気をガラと変えられるので自分的にはこれは結構大きな要素。んで、公式のアプリには非常に多くのウォッチフェイスが提供されている。また、気がつくと増えてたりもする。クオリティも高いのでそれはそれで良い。
ただ、それ以外のスマートウォッチのように、自分でデザインしたウォッチフェイスやコミュニティで活発な野良のウォッチフェイスを入れる事が出来ない。正確には入れられるんだが、非常ーーーにめんどくさい。本当にめんどくさい。
ざっとアウトラインを言うと
ルート仮想端末上で、ヘルスケアアプリを立ち上げ独自のモジュールを追加する事で、野良ウォッチフェイスの追加が可能になる。
っていう感じ。いや、もう見ただけでめんどくさいでしょ?(実際やるとそうでも無いんだけど)しかも現時点で、Android10はこのやり方でも出来ずAndroid10以下の環境の端末も必要だ。めんどーーーー
ちなみに、ウォッチフェイスストアも日本国内では潰されている機能だ。実は中国リージョンのアカウントでログインすると有料のウォッチフェイスストアも利用可能だったりする。もちろん支払いは"元"なんで、そもそも買う事は難しいけど。これってもともとはEMUIのテーマもこんな扱いだった。もしかしたら、ウォッチフェイスに関しても今後もっと整備されれば日本国内でもストア機能が使えるようになるかもしれない…
というわけで、カスタムウォッチフェイスを入れたりして楽しみたい人はちょっと手間と端末が必要になるんで注意したい。
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