今回は最近 日本市場を荒らしに荒らしているPOCOブランドより、ついにPOCO F7無印の上陸です。先にPOCO F7 Pro / Ultraとハイスペック帯をPOCOらしいリーズナブルな価格で展開し話題となりましたが、まさかF7無印まで持ってくるとはマジで今年のXiaomiは本気ですね。
今回はそんなPOCO F7を先行して試す機会を頂いたので早速レビューしたいと思います。今回のPOCO F7についてはSnapdragon 8s Gen4 というハイスペックに迫る性能ながら、価格は5.4万円とかなりキワキワを攻めた価格です。すでにX7 Pro やらF7 Proやらが出ているためコスパ感がバグりますが、ちょうどそれらの間を縫う形で出してきました。
とりあえず、現時点でコスパNo1はこのPOCO F7で間違いありません。今回はしばらく使った感想をお伝えします。
製品貸出:Xiaomi Japan
購入先情報
公式サイト https://www.mi.com/jp/product/poco-f7/
POCO F7 本体チェック
まずは本体を見ていきましょう。今回のPOCO F7のカラー展開は3色で、シンプルなブラック/シルバーに加えて、オタク心を鷲掴むゲーミングデザインも発売します。今回貸し出してもらったのはシンプルなシルバーホワイトカラーです。ゲーミングカラーがいったいどんな質感かも気になっていたんですが、正直、ゲーミングゲーミングしたデザインよりシンプルなカラーのほうが個人的には売れると思っています。
まず、開封した瞬間の感想としてはマジで質感が抜群に良いです。前作のPOCO F6とはまったくの別グレードと言っていいでしょう。普通にハイエンド機のような高級感は初見からテンションをぶちあげてくれます。今回のF7はスペックもさることながらちゃんと所有感も大事にしていて、マジで売れる要素しかないよなとこの時点で思います。
背面はフロスティーなパールホワイトです。単色かと思いきや、今回のデザインのポイントである斜めのラインが入っており、同色ながら切り返しになっています。大胆なラインが入りますが、ホワイトカラーの場合角度によっては単色に見えますね。ゲーミングデザインも良いんですが、世間一般的にコスパを求める人にとってはゲーミングのいかついデザインよりも、こういったシンプルなデザインのほうがありがたいんじゃないでしょうか?個人的には品があるなと感じています。
カメラモジュールもアルミパーツが使われており研磨された表面はかなり高級感があります。独特なモジュールデザインで、斜めにラインが入っています。ガラス下には緑色のワンポイントカラーが入っています。
一点残念なお知らせとしてはカメラモジュール周りのこのアクセントになっているグリーンの部分。ここにLEDは搭載していません。元となるREDMI Turbo 4 ProでカメラリングにLEDが仕込まれていたので、ゲーミングモデルならば継承するだろうと思っていましたが、残念ながら光りませんでした。なのでこのグリーンは何かしらのテクスチャで反射しているだけですね。シンプルなデザインが良いといいつつも、元がオタクなのでやはり光ってほしかったですね。
サイドフレームもしっかりとアルミが使われています。最近プラスチックでも判別が難しいんですが、金属の場合はアンテナラインが入ります。ホワイトの場合はシルバーに塗装がされており本体カラーとめちゃくちゃマッチしています。フラットサイドで質感がすごく高いです。
実際に手に持ってみると、かなり巨大なモデルなのが分かります。実際6.83インチとかなり巨大です。本体重量も215gとそこそこありますし、サイドがフラットなので余計に重く感じますね。とりあえずコンパクトなモデルでは無く、過去のF6のように軽量なボディを望んでいた人にはあまり適していないかもしれません。
付属のケースはいつもの地味シリコンケースです。デザインが良いのでクリアケースが欲しかったなと思いますがクリアケースは黄ばむという弱点もありますね。
繰り返しになりますが、全体的に質感の高さがやはりポイントが高いです。というか、よくこの価格帯で、スペックをケチらずに、ガラスバック/アルミフレームを採用しているなと思いました。これまでのXiaomiハイコスパ機は、SOCをケチるか、外装をケチるかの2パターンに分かれていたんですが、そのどちらも妥協していないのは珍しいです。
質感もよくデザインがとにかく秀逸で、これはまさに開封直後に「買ってよかった」と思えると思います。この機種を買ったことを誇らしく思ってしまう。そんな所有感が満たされまくる本体品質です。
スペック詳細
スペックを見ていきましょう。注目したいのは最新のミドルハイSOC Snapdragon 8s Gen4 を搭載する点です。前作8s Gen3 よりCPUは30%、GPUは40%近いスペックアップがされており、ほぼハイエンドと言っても差し支えないレベルになっています。後ほど詳細なベンチマークで見ますが、公称値はAntutu200万点オーバーで、ゲーミングモデルらしくWildBoost4.0にも対応しています。
メモリーは12GB/ ストレージは256GB/512GBをラインナップします。ディスプレイは6.83インチ 1.5K(縦2772px 横1280px)の有機ELパネルを採用しピーク輝度は3200nitとなっています。
バッテリーは最近流行りの大容量で6500mAhを搭載し、90Wの急速充電に対応します。
カメラは二眼でメインカメラがOISを搭載したIMX882でこれはPOCO X7 Proと同等です。超広角は8MPでコストカットを感じるのはカメラ周りですね。地味にIP68の防水等級はポイントが高いです。
全体的に非常に良くまとまっており、これだけのスペックを5.4万円で出してしまうのはマジで良い意味でぶっ壊れているなと思います。Felicaがいらない人からすればマジでコレ意外買う必要ある?と言っていいぐらいに理想的なスペックと価格になっています。
| SOC | Snapdragon 8s Gen4 |
| メモリ/ストレージ | メモリ12GB ストレージ256GB / 512GB |
| ディスプレイ | 6.83インチ 1.5K(縦2772px 横1280px) 有機ELパネル 120Hz / 3200nit |
| バッテリー | 6500mAh / 90W |
| カメラ | 50MP (LYT-600) 8MP 超広角 |
| その他 | デュアルSIM / IP68 |
Antutuベンチマーク
Antutuベンチマークで見ていきましょう。今回のPOCO F7が以外な部分は、上位モデルであるPOCO F7 Proとあまり差が無い点です。F7が8s Gen 4を搭載し、F7 Proが 8Gen3を搭載します。一応扱いとしては8sのほうがスペックダウンをしているんですが、世代が違うためなんだかややこしいです。
まずは普通にまわして見た結果です。スコアは約170万点という結果になりました。注目したいのは温度で大体45度まで一度上がってからそこからスロットリングが発生している感じがしますね。この状態だと8Gen3とほとんど変わらない感じです。
夏場というのもあって温度が上がりやすい環境だったと思いますが、それでもこれだけのスコアをだします。
一方でCPUクーラーを装着した状態かつ、wifiを切ってパフォーマンスモードにした状態で回して見た結果です。Antutuはwifiを着るとスコアが伸びます。
この場合は約200万点という結果になりました。Xiaomiが謳っているスコアに近づきましたね。これだけのスペックを5.4万円のスマホで出すのはやはり驚異的なコスパだと思います。
ディスプレイ性能
ディスプレイは6.83インチ 縦2772px 横1280px 最大120Hzに対応した有機ELディスプレイです。ベゼルもかなり細めで均一。フラットディスプレイでスッキリとしています。
また実は今回のPOCO f7シリーズのなかで一番サイズです。3200nitというピーク輝度もポイントで、発色輝度ともによく正直ディスプレイでケチられている部分は無いんじゃないかと思います。
HyperOS 2.0ベース
OSはAndroid15をベースにしたHyperOS2.0です。2.0になってからコントロールパネル周りが大分まともになったので、使いやすくなりました。
HyperOSになってから相互接続性という機能が強化されています。これは同じXiaomiアカウントにログインしているタブレットなどと、画面共有やクリップボードアクセスが可能になったりするものです。仕組み自体はMIUIの頃からありましたが、昨今Xiaomi製品の日本展開が加速しており、こういった機能性を使ったエコチェーンの意味が出てきたというかんじでしょうか?
また、改めてご紹介しますが、iPhoneとエアドロ的なファイルやり取りの出来る機能も追加になっています。iPhone側に「Xiaomi 相互接続」というアプリのインストールが必要ですが、インストール後はXiaomi Share軽油で簡単に写真などのやり取りが可能です。
バッテリー性能
バッテリーは残念ながCN版インド版よりは容量が削られていますが、それでも6500mAhもあれば十分すぎるほどに大容量と言えます。今季のPOCOシリーズの中ではもっとも容量が大きくなっています。
今回検証期間が短いため、しっかりと検証が出来なかったんですが、短期間レビューのためわりとガシガシ気にせず使っていましたが、確かにバッテリー持ちは良いですね。普段5000mAh台のGalaxyハイエンド機を使っているので余計にバッテリー持ちの良さを感じます。
物理的に容量が上がるとこんなに快適なのになんで大手ハイエンドは頑なに5000mAhを設定し続けるんでしょうね?最近中華系ブランドの大容量化がとにかく顕著で、普通に7000mAhとか突破してきています。
また、90Wの急速充電にも対応し、しっかりチャージャーも付属します。充電速度も早くバッテリー周りにおいて不満点は何もありません。
ゲーム性能 フレーム補間対応
ゲーム性能を見ていきましょう。5.4万円という価格ながらスペック自体は全世代のハイエンド 8Gen3に匹敵するスペックで、ゲームも余裕の動作です。
Wildboost4.0 フレーム補間対応
今期POCO F7シリーズでは独自のWildboost4.0環境にてゲームプレイにおいてフレーム補間が可能となっています。その他、画質のエンハンサーなどゲーミングらしい機能性を搭載しています。
原神などにも対応し、最大120fpsまでフレーム補間が可能となっています。Wildboost上で補間を確認できますが、フレームカウンター上でもしっかりfpsが上がっているのが分かります。
立ち上げてしばらくは120FPSの動作が可能ですが、本体の温度が上がってくるとやはりフレームレートは下がってきます。ただその状態でも70~90fpsと基本的な動作よりもフレームレートは高い状態でプレイが出来ます。そうなってくると基本的にフレーム補間はONにしたほうが良いのかな?と思いますね。
POCO F7よりも価格が高いゲーミングスマホでも、フレーム補間が無いという事もあります。というか5万半ばの端末で使える事自体がちょっとおかしいのかもしれませんね。
価格を抑えながら本格的なゲームプレイも楽しめる貴重な存在といえます。
原神
前述した通りフレームレート補間がきくのでONにしてプレイをおすすめします。OFFにするといつもどおりXiaomiのスロットリング処理がしてしまうのでプレイフィールが落ちます。前述したフレーム補間時の90fps動作は、分かりやすく45FPSの倍数になっていますね。
プレイ中は結構本体温度も上がるので通常のプレイでスロットリングは逃れられないでしょう。
鳴潮
先ほどのフレーム補間ですが、どうやら対応しているアプリでないとメニューに表示されないようです。鳴潮では使えないようですね。
フレームブーストが無い場合、やや動作間は安定しないなという印象です。基本的に60fpsは出るんですが、ちょっと重い場面などがあるとガクッと下がりますね。
カメラ性能
カメラ性能はざっと見ていきます。メインセンサーはIMX882で、これはPOCO X7 Proと同じものです。というかIMX882はLyt-600と同じはずなのでそうであればカメラ周りは前作 POCO F6とまったく同じだと思います。
カメラのまとめとしては、やはりコストカットの大部分はカメラに集中していますね。上位グレードとの差別化はこのへんで出来ています。
コレまでF無印版を望んでいた人にとってはカメラはある程度で良いので価格を下げてほしいひとがほとんどだったと思うので、多くの人にとってカメラは判断材料では無いでしょう。というか、別にカメラ性能が悪い訳でなく、価格帯以上のカメラ性能は持っています。 より良いカメラが欲しい人はF7 Proを選ぶということも出来ます。
日中
まずは明るい日中です。大体の廉価版スマホでも明るささえちゃんとしていれば、ある程度期待値以上の撮影は出来ると思います。
コントラストは深めで濃いめに調整されますね。明るくこってりとした印象を受けます。
くらい所がグッと暗くなってしまう印象でダイナミックレンジが狭いのかな?と思いました。もう少しあっさりめに調整されてくれれば良いのになと個人的には感じました。
夜景
ややクセ強な日中に対して、夜間の撮影は思った以上に良い感じです。
ある程度明かりがある場面では電光看板などの白飛びもしっかりと抑えつつ、バランス良いコントラストで撮影が可能です。
低照度環境では、プレビューではほとんど見えてないような場面でも
シャッター後は補正でくっきりと表示してくれます。F7 Proでも夜景に強かったので、今回のF7シリーズは夜景がかなり強化されている印象を受けました。
フィルター機能も充実
おなじみ透かし機能ですが、これまでのPOCOシリーズと違いモノクロトーンの落ち着いた透かしになりましたね。流石にポコイエローの透かしだと主張が強すぎるのでこれはこれで良いのかも。
ちなみにいつものPOCOフレームも、ギャラリーアプリからの編集で使う事が出来ます。すでに透かしが入っていても、上書きせずに書き換えがされます。
また、Xiaomiと言えば手軽にエモくするフィルター撮影でしょう。Leicaブランドで培ったフィルター技術が活かされています。フィルターの種類も豊富で、エフェクトによっては写真の印象をガラッと変えてくれます。
謎にシャッターが鳴らない
これは完全にバグだと思いますが、日本リージョンにしてもメインのオートフォトモードのみ何故かシャッター音が鳴りません。他のモードではなるので謎です。まぁXiaomiユーザーであれば速攻で地域を変えてシャッター音を外すと思うのでマジでどうでもいいバグでした。
カメラまとめ
カメラの総評としては、やはり価格なりのスペックかな?と思います。汚いわけでは決してありませんが、割り切った性能だと思います。カメラ性能も求める人であれば上位機種F7 Pro / Ultraを選ぶと良いでしょう。
逆に言うと唯一の弱点はカメラだけなので、カメラがそこそこで良い人にとって、これだけ撮れれば十分すぎるぐらいだと思います。
POCO シリーズどれを買う?
最後に、今年日本で怒涛の展開をしたXiaomiですが、特にPOCOブランドが目まぐるしかったですね。X7 Pro 、F7 、F7 Pro、F7 Ultraとおそらくグローバル市場で見ても日本の展開はめちゃくちゃ濃ゆい年でした。
それぞれ超ハイコスパと言っていいんですが、逆に言うと結局どれ買えばいいんだ!となりそうです。なので、軽く各プロダクトと比べて今回のPOCO F7はどういった立ち位置なのか見ていきます。
まず、POCO X7 Proと比較すると価格は1万円ほどF7の方が高いです。これはそもそものシリーズがXとFで違い、Fシリーズの方が上位モデルになります。
SOCのスペック差が大きくX7 ProがAntutu160万点、F7が大凡200万円ほどとなっています。その他、カメラ性能などは大きく差が無く、どちらのモデルもカメラスペックを抑えて価格を下げたコスパモデルと言えます。X7 Proも圧倒的なコスパで大人気ですが、個人的に1万円の差ならば安定度に期待値の高いスナドラSOCを搭載し、スペックも上なF7を購入すると思います。
次に悩ましいのはF7とF7 Proです。F7 Proは全世代のハイエンドSOC Snapdragon8 Gen 3を搭載し6.9万円です。POCO F7との価格差は大凡2万円となっています。
SOCのAntutu性能はどちらも200万点前後で、ギリギリ8Gen3を搭載したF7 Proの方がスペックは上ですが、このレベルであればほとんど誤差みたいなレベルだと思います。
F7 Proの差別化ポイントは、メインカメラが上位機種にも採用されるミドルハイクラスのカメラセンサーな点で、搭載されたカメラセンサー LightFusion 800は「思った以上に撮れるカメラ」として好評です。
まとめるとX7 Proとはスペックで、F7 Proでは付加価値で差別化していると言えます。この二点が今回のPOCO F7を購入するための判断材料と言えるでしょう。POCOシリーズを求めるユーザーはコスパ重視だと思うのでそういった意味ではF7スタンダード版に行く人が多そうです。
POCO F7 まとめ
最後にPOCO F7をまとめると、5.4万円でこれを出してくるあたりXiaomiはやっぱり強いなと思いました。今季同時期に発売される近い価格帯の他社製がDimensity8300世代を採用しているのに対して、最新のSnapdragon 8s Gen4というSOCの強さがひかります。
Felicaという要素が必要なければ今季はPOCOブランドのコスパが圧倒的すぎると思います。マジでカメラ以外の妥協ポイントが無いため、カメラがそこそこでいい人にとっては今年一択と言ってもいいぐらいの鬼コスパです。スペック良し、見た目良し、高級感良しとここまで揃っているのは本当に久々に見たなという印象です。



























































