どうもZAKILABO (@ozakizaki1)です。今回はAlldocubeより大人気の8インチサイズの最新作 iPlay 70 mini Proをレビューします。8インチ帯を粘り強く展開していたAlldocubeですが、そのお陰もあって、むしろ8インチ帯がめちゃくちゃ色んなメーカーが出す状況になっています。
そんな界隈ですが、8インチサイズに根強く求められる要素はスペック、SDカード、そしてSIM対応だと思います。爆発的人気になったiPlay 70 mini UltraでもやはりSIM対応を残念がる声も多かった印象です。そんな中で今回のiPlay70 mini Proは、程よいスペックとともにSD/SIMに対応したモデルとなります。
おなじ8インチでもSIM対応となると途端に選択肢が狭まりますが、そんな中でAlldocubeのコスパが光ります。
今回はiPlay 70 mini Proをしばらく触った率直な意見をお伝えしていきたいと思います。
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iPlay70 mini Pro 本体チェック
本体を見ていきましょう。似たようなデザインが多いので、過去作の流用かと思いきや振り返ってみると、今回始めてのデザインのようで新規筐体となっています。背面は二眼風に配置されたカメラとフラッシュでシンプルなデザインです。背面には新ロゴが入っています。
おそらく背面はアルミが使われておりサラサラとしています。塗装感などがこれまでと比べて丁寧になった印象を受けます。厚み7.3mm 重さは310gと軽量です。
サイドはフラットなプラスチックになっています。縦にもって右側に電源と音量が並びます。左サイドにはSIMスロットがあります。
スロットはNanoSIM2枚のデュアルSIMかSDカードとの排他利用でそれぞれ1枚ずつさせます。
本体上面は何もなくシンプルです。下面にはスピーカーが2基とUSB-Cが並びます。
スピーカーが下部固定なのはちょっと気になりますね。後ほど音質で見てきましょう。
ディスプレイは8.4インチです。上下左右ともにそこそこベゼルはありますが、別に8インチにキワキワを求めていないのでこれで十分です。フルラミネート液晶なので、変にベコベコする感じもなくしっかりしています。
これ中華中堅メーカーに伝えたいんですが、フィルムを貼って頂いてるのはすごくありがたいんですが、そのフィルムの滑りが良くなくて、そのせいでちょっと操作感の印象が良くないんですよね。気になった人はこの初期フィルムを剥がすが、ガラコを塗るとポジディブな印象になると思います。メーカーが貼ってくれるフィルムはアンチグレアの方が滑りも良いんじゃないですかね?
全体的に、本体品質は新筐体のためかクオリティが上がっているように思います。前作と比べてわずかに薄くなっておりよりコンパクトに感じました。実際に手に持ったときの収まりの良さや重さのバランスもよく、クオリティは上がっているなと感じました。
iPlay70 mini Pro スペック確認
iPlay 70 mini Proのスペックを見ていきましょう。まず搭載するSOCはMediatek MT8791となっています。聞き慣れない命名ルールですが、これはDimensity 7050に当たります。
ちょっとややこしいんですが、リネームなどの影響でDimensity 900や1080など各世代で呼び方が異なるようです。この辺はSOCの調達の関係かもしれませんが、内部情報で見てもDimensity900になっています。とりあえずDimensity7050相当ということで問題無いと思います。気になる性能としては、Antutuで見ると大凡53万点程度を出します。流行りに流行ったHelio G99や、Unisoc600番代よりもある程度スペックが盛られており、ゲーミングには適しませんが、普段遣いには十分といった性能になっています。
メモリーは8GB/ストレージは256GB UFS3.1となっていますが、重要なポイントとしてSDカードに対応しています。やはりまだまだ根強い支持のあるSDカードで、これの有無は8インチ帯を選択する際のウェイトが大きいでしょう。
そして一番のポイントは4G SIM対応な事で、日本の主要キャリアにも対応しています。前述した通り、スペックは程よく外出先などで8インチでのコンテンツを楽しむ事に特化しています。
バッテリーは据え置き6050mAh / 18W充電となっています。その他、GPSとジャイロに対応し車載需要にも良いでしょう。価格は定価32999円としていますが、Amazonなどの実売は大凡2.3万円程度で買うことが出来ます。
現時点で安い、スペックほどほど、SIM対応の8インチという条件で探すならば、他のHelioやUnisoc機を買うよりも断然このiPlay 70 mini Proをオススメします。
SOC | Dimensity 7050 MTK MT8791 |
OS | Alldocube OS 4.0 Lite (Android 15) |
メモリ/ストレージ | 8GB / 256GB /SDカード対応 |
ディスプレイ | 8.4インチ 1200×1920 / 90Hz 最大輝度400nit / ピーク輝度450nit |
バッテリー | 6050mAh 18W |
対応バンド | デュアル4G FDD: B1/2/3/5/7/8/18/19/20/26/28A/28B |
その他 | WideVine L1 GPS & ジャイロセンサー対応 |
ディスプレイ性能
ディスプレイは8.4インチのFHD 90HzのIPS液晶です。リフレッシュレートが地味に90Hzに進化しているのは良い点です。大きすぎず小さすぎずのサイズ感はやはりちょうど良いサイズ感だなと思います。実際に目でみた印象としては、やはり液晶なのでバックライトの白けた感じが見えてしまいますね。ただ、発色は液晶としてはだいぶ良くて鮮やかなパネルが使われています。コントラスト感も液晶としてはとても良いと思います。
輝度も前作60 Proから比べると若干上がっており、通常輝度400nit / ピーク輝度450nit と室内利用であれば十分でしょう。自動調光にもしっかり対応しています。いくつか同価格帯の他のメーカーも見てきましたが、この辺はライバルメーカーと比べるとアドバンテージがあるなと感じました。ちなみにUSB-Cでの画面出力は試してみましたが無反応でした。公式にも書いてないので非対応でしょう。
Alldocube OS4 Lite UIと動作感
OSはAndroid15をベースにしたAlldocubeOS4.0 liteです。 過去機種で採用されたグラフィカルでカスタマイズが入ったOS3.0系列では無く、かなりプレーンなAndroidにLite版はなっています。この件に関して、過去動画でMTK系列のSOCに最適化してるからでは?と予想していたんですが、見事に外れましたね…。
個人的にはOS3.0系列はすごく使い安いなと思っていたんですが、ユーザー的にはシンプルなAndroidの方が好まれるんですかね?話がそれましたが、基本的にUI周りはほぼ素のAndroidなので、良く言えばシンプル、悪く言うとやや物足りない感じになります。
一応完全な素ロイドでは無く、設定メニューなどは若干ながらグラフィカルになっています。
画面のダブルタップでのON/OFFがこれまでの機種より劇的に良くなりましたね。過去作ではそもそも反応が悪かったんで、かなり使い勝手が上がりました。それとともにに画面を傾けてONの機能も大分改善されています。一方で残念な点としては顔認証に非対応です。前作では対応していたのに残念でなりません。ダブルタップ起動が早くても、結局ロック解除しないといけないので煩わしいです。
全体的に機能性としてはシンプルなので、自分でちゃんとカスタマイズして使っていく事になりそうです。
ステレオスピーカーは下部固定
iPlayシリーズといえばスピーカーはやや貧弱です。過去作でもこの辺はもうおなじみですね。あまり期待をする感じではありません。今回のiPlay 70 mini Proはスピーカーが縦にもった時に下側にそれぞれスピーカーがついています。なので横向きにすると右側から音がでてしまいます。
まぁ、もともと左右に別れたとて、音質が劇的に上がるわけでは無いので正直どうでもいいんですが、やっぱ音関係iPlayは弱いですね。一応、下側からでている音自体は音量も十分なんですが、ある程度こもった印象は受けるので、あまりスピーカーに期待するのは辞めましょう。
一応ゲームは動かなくはない
Antutu50万程度のタブレットでゲームはもう満足に出来ないのはわかりきっていますが、一応原神で動かしてみました。もちろん、60fps動作は画質を下げてもかなりキツイです。カクカクとしてしまいプレイに耐える感じではありませんでした。
解像度を下げて30fpsに固定すればまぁ出来なくは無いかな?といった感じですね。それでもかなりギリギリだと思います。あまりヘビーなゲームが動く環境では決して無いです。
バッテリー性能
バッテリーに関しては6050mAhでサイズ的には多いとは言えないですね。気がついたらギリギリになってる事が多いです。
また、18Wで、昨今の基準から言うと遅めの充電スピードです。もちろん、分離充電などは非対応です。
iPlay 70 mini Pro 良い点、気になる点
iPlay 70 mini Pro の良い点・気になる点でまとめていきたいと思います。
良い点
- SIM対応
- SDカード対応
- Dimensity 7050で程よい動作感
気になる点
- OSの完成度
- 顔認証非対応
まず、良い点としては、何と言ってもSIM対応でしょう。他の8インチタブレットをレビューでも毎度のこと言われるのは「SIM対応だったら買ってた」というワードです。ほぼ間違いなく言われるコメントなのでやはり根強い需要だなと思います。それに次ぐぐらいにSDカードの対応も良く言われます。
昨今SDカードスロット搭載自体がかなり貴重です。ただ、有名メーカーでも8インチにSDカードスロットを復活させる等、やはりこちらも熱い声が大きいでしょう。そして最後にスペック。HelioG99やUNISOC 600番代があふれる中華タブレット界隈において、リネームではありますが程よいスペックのDimensity7050が搭載されているのはポイントが高いです。決してハイスペックではありませんが、ゲーム以外の大体のことは余裕でこなすスペックです。流石にiPlay 70 mini Ultraと比べるとスペックの開きが大きいため、SIM、SD対応という点にウェイトが大きいユーザーはiPlay70 mini Proが適しているでしょう。
一方で気になる点としては、やはりOSの完成度の部分でしょうか。Alldocube OS 4.0 Liteとしていますが、その中身はほぼ素のAndroidです。それ自体は良いんですが、顔認証が非対応など、細かいところが気になります。前作iPlay 60 mini ProのUI周りの完成度が高かっただけに、ここも引き継いで欲しかったのが本音です。
まとめると、他のDimensity 7050搭載 4G SIMフリータブレットと比べると、さすがに作り慣れてる感じがあって品質は良いと感じました。価格もクーポンやらでなんだかんだで2.3万円台まで下がるためコスパも良いです。
4G SIMフリータブレットを待っていたユーザーには注目して欲しいタブレットとなっています。