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スマホ・タブレット

Pixel 9 Pro XL レビュー AIスマホの本当のところ カメラは過去最高の進化 スペックは微妙な感じ 17万の価値は本当にあるのか?転売で買うのが最安マジ?

今回はGoogleの放つ渾身のフラッグシップモデル Google Pixel 9 Pro XLをレビューします。

Pixel 9 Pro XL レビュー

スマートフォンの新しい可能性であるAI技術に特化したシリーズでGoogleの最新の技術をふんだんに盛り込んだ新世代のスマホと言えます。一方で、スペック的には他のハイエンドスマホから周回遅れになっているのも事実で、そのくせに価格は一線級のハイエンド並みに高いという中々の曲者です。

スペック重視の方からは辛辣なイメージを持たれたり、安心の世界のGoogleという事で圧倒機なブランド力だったりと、まさに台風の目のように議論が重ねられるブランドです。

Pixel 9 Pro XL レビュー

Google Pixelといえば有名レビュワーによる先行レビューが発売日に一斉に出されますが、多くのユーザーはこれらの動画には慎重になるのではないでしょうか?

というわけで毎度自費購入になり、17万という対価を実際に払っている身としてシンプルに消費者としての目線でレビューしていきます。ちなみに自費だから変にDisってやろうみたいな下心も無いので予め伝えておきます!

先に言っておくと気に入るところはとことん気に入りますが、17万の価値が分からない部分もたくさんあります。良い意味でも悪い意味でも話題性のあるスマホだなと感じています。

前置きが長くなりましたが、何故かそういった結論になったのかを見ていきましょう。

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Pixel 9 Pro XL 評価まとめ

良い点

  • デザインが素晴らしい持っていたくなる所有感の塊
  • カメラ性能は本物
  • シリーズ継続利用ならば安く変える下取りプログラム
  • 転売が安いという謎

微妙な点

  • 高い 17万の価値は正直微妙
  • 自慢のAI新機能が日本語に間に合ってない
    イマイチよくわからないAIの利便性
  • 2週遅れなハイエンドスペック

前作 Pixel 8 Proのレビューも参考にどうぞ

動画ではiPhoneやGalaxyとも比較しています。こちらもぜひご覧ください。

 

 Pixel 9 Pro XL本体チェック

Pixel 9 Pro XL本体チェック

Pixel 9 Pro XLの本体を見ていきましょう。今回私が何よりも気に入っているのはこのデザインですね。賛否はあるとおもいますが個人的にはビンビンにぶっ刺さるデザインです。とにかく高級感が半端ないので、このクセ強なデザインも崇高なものとして受け止められます。

カメラユニット

特徴としてはやはりこのカメラユニット。これまでのバーユニットから独立したユニークなデザインになりました。このユニット自体が金属パーツで表面はつや消しマットな質感で存在感と高級感があります。

カメラユニット

横一直線に並ぶカメラユニットは存在感があります。左から超広角・メイン・ペリスコープとデカデカとしています。カメラバーには前作同様に温度計センサーも何故か登載されています。海外だとしっかり体温測定に対応したようですが、日本では諸々の関係上この機能は使えないでしょう。

背面

背面はフロスト処理されたガラスとなっておりこれまた高級感の塊です。

サイドフレーム

そして今回サイドフレームがフラットになり、そしてツルンツルンでピッカピカなポリッシュ仕上げになっています。これまたマット仕上げと好みが分かれると思いますが、個人的には高級感があって好きです。また細かいんですが、先程のカメラユニットもサイドはツルンツルンになっています。

ボタンが遠い

1点、毎度のことなんですがPixelのボタン配置…!そろそろコレが大不評な事は気づけ…!というか気づいているけどこれがアイデンティティとか思ってるんじゃないだろうな…!とにかくコレは慣れませんね。サイズが大きいとか小さいとか関係無くこの配置は慣れません。電源ボタンの位置に日本人の手だと自然に指が来ないんですよね。

またこの配置で問題なのは、電源ボタンもさる事ながら、音量の上下の概念も手で判別が難しいんです。今手にあたっているのが、上ボタンなのか下ボタンなのか、電源ボタンなのか。この配置のせいでそれが余計に分かりづらいです。

今回は最上位モデルはXLとしています。これまでのProに相当するサイズ感で6.8インチと最近のスマホの中でもかなり大型なサイズ感です。個人的にPixelはこのサイズ感が良いんです。ちなみに今回Pro版無印は6.3インチと比較的コンパクトなサイズとなっています。

6.3インチがコンパクトに扱われているの違和感を覚える人も多いようですが、公式でもSmallやコンパクトといった表記をしているので、とりあえずコンパクトという扱いなのでしょう。じょじょにコンパクトサイズの基準は大きくなっているということですね。話がそれましたが、ディスプレイは4辺ともにベゼルは均一で美しい見た目をしています。完全にフラットなのでガラスフィルムも貼りやすいでしょう。

手に持つとやはりかなりデカいです。このサイズが好きなんですが人は選びますね。重さも221gと完全にヘビー級です。高級感あふれる質感とユニークなデザインは、17万円という割高価格すらも受け入れられる説得力を個人的には感じました。

Pixel 9 Pro XLのスペック詳細

Pixel 9 Pro XLのスペック詳細

スペックを見ていきましょう。SOCはGoogleの誇る AI機能に特化したTensor G4を搭載します。Googleのサービスに特化したNPUを搭載し、スペックでは測れないユーザー体験を提供するとしています。ホントかよと思ってしまいますが、その辺は後ほど見ていきましょう。

メモリは16GBに強化されました。ストレージは128/256/512GBが並びます。正直128GBは容量的にちょっと心配ですが、容量を上げると19万〜となってしまい、さすがに日和ってしまいました。そして、何とストレージはUFS3.1です。この価格UFS 4.0じゃないのか…と思いますね。

ディスプレイは今回はXLとし6.8インチ

ディスプレイは今回はXLとし6.8インチになっています。かなり人を選ぶサイズ感ですね。横1344 x 縦2992px LTPO OLED 120Hzで、 最大輝度2000nit/ピーク輝度は3000nitと非常に明るいディスプレイを採用します。

また今回から指紋認証センサーが超音波方式に変更になりより高精度な認証が可能となります。バッテリーは5060mAhで充電速度は45Wに対応します。

カメラは望遠と超広角センサーが大型化し強化されました。カメラ評価機関Dxomarkにて現在2位という高得点をマークするカメラスマホです。その他IP68防水防塵/Felica対応/7年間のOSアップデートと日本人が大好きセットでまとめられています。

問題なのは価格で、ぶっちゃけると周回遅れなSOC性能をベースにしながら、価格はバリバリのハイエンド価格17万超えで、なぜそんなに自信満々にその価格で出せるんだ!面の皮があつすぎるだろう!と思ってしまうぐらい高いです。ストアクレジットなどを駆使し手頃に入手も可能ですが、これを定価で買うのはエンガチョな感じです。ちなみに私はエンガチョ価格で買っています。

さらに困った事になんと転売価格が12万前後と何故か新品が格安で投げ売られている状態です。一体何があったんでしょうか…?!その辺はまた後半でお話ししていきます。

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SOCGoogle Tensor G4
メモリ/ストレージ16GB / 256GB (UFS3.1)
ディスプレイ

1344 x 2992 LTPO( 1Hz~120Hz ) OLED Super Actua ディスプレイ

最大輝度 2000nit / ピーク輝度 3000nit

バッテリー5,060 mAh / 45W 急速充電対応 / ワイヤレス充電
カメラ50MPメイン / 48MP超広角 / 48M 光学5倍望遠
その他IP68防水防塵 / Felica対応 / 7年間のOSアップデート
超音波指紋センサー

定価:177,900円~

Antutuは130万点前後 公式はベンチマークを気にしていない?

Pixel シリーズが毎度荒れるのは、無印版とPro版だと思います。というのも搭載するSOC Tensorシリーズのベンチマークでのスコアの低さから嵐が巻き起こります。一応は「ハイエンド」という称しているのにも関わらず、そのスペックは現行ハイエンドから周回遅れ状態です。

そしてついに今回公式のプロダクトマネージャーからベンチマークを追求しているのではなく、AIやGoogleサービスによるユーザー体験を重視しているという旨のコメントが出されたりしています。

実際にAntutuや他のベンチマークはCPUやGPUの処理速度、メモリやストレージの速さなどを総合的に見ています。PixelのようにAI処理に特化したSOCにおいてそれを数値的に評価する基準自体がまだ無いわけです。

コレに関してはGoogleの言う事に一理あり、例えばスナドラやDimensityといったSOCも最近はNPU 強化をしていますが、じゃあそれが数値として可視化され比較されているのか?と言われると現状はまだされていません。

一応AIの性能を測定するベンチマークがいくつかあるようですが、そのソフトウェアが権威的であるかというのも微妙な所で今んところ数値として評価するのは難しいでしょう。

というわけで、今回もAntutuは130万点ほどと8Gen1〜8+Gen1ぐらいのスコアしか出ません。前作 Pixel 8 Proが105万点ぐらい出していたので若干のスペックアップはしているんですが‥。

ちなみに、130万点はわりと条件が揃った場合で、2回連続など、本体温度がやや上がっていると90万点台まで落ちます。やはりうーんこれで17万円かぁ‥!!とどうしてもなってしまいますよね。ただ、正直130万点ぐらいのスペックがあれば基本的な用途には十分ですね。

私としても、Antutuのスコアでうーん‥!となるネガティブな自分と、まぁこんぐらいあれば全然良いし、真価はAIだよ!っと前向きポジティブな意見が同居しています。

ただ、ちょっとここは強めに言いたいんですが、真価がAIだったとして、そのAIを回すための基礎スペックも若干足りてないんだが?!っていうのは強めに主張したいです。後ほどAIの部分で触れますが、思ったよりも処理に時間が掛かったりします。公式で真価はAIと言うならばここは価格的にも体感できるレベルで満足感が欲しいところです。

AI性能は定性的

Googleいわく、AI性能によるユーザー体験こそがPixelと言いますが「AIが凄い」という評価は定性的だなとも感じます。AntutuベンチマークのようにAI性能を指標として定量的に評価出来ないのが現状です。

というわけで、AIのベンチマークは無いのか?!と思い探してみると、結構そういったベンチマークはいくつか見られました。ただ、そのいずれもが誰も指標としていないものばかりで、これらが基準として機能するかは疑問です。

一応、Antutuブランドの中にもAItutuというものもありました。Antutuの絶対的な評価に対して、なぜこちらは使われていないのでしょうか?

というわけで「全然あてにも、参考にも、基準にもならない」という前提があった上でPixel 9 Pro XLとスナドラ8Gen3でAItutuを回してみた結果

スナドラの方がスコアは上となりました。一応スナドラにもNPUが搭載されていますが‥何かどうも単純にCPUの処理による部分も大きいような気もします。実際、各社独自にNPUとソフトウェアを進化させている中で、基準自体が曖昧です。Pixelに関してはオンデバイスだけでなく、オンライン上での処理含めた機能も重要なため、そもそも評価が出来ません。そろそろNPU評価も各メーカーが基準とする評価指数が必要だなと今回強く感じました。

ディスプレイ性能

ディスプレイ性能

ディスプレイは横1344 px 縦2992 px LPTOに対応し1Hz〜120Hzで駆動する有機ELディスプレイです。最大輝度2000nit/ピーク輝度3000nitとスペック上はかなり明るいディスプレイです。

iPhoneと比較

実際に屋外でiPhone 15 Pro Maxと比較したときに感じたのは、正直、言うほど明るいだろうか?と感じました。かなり炎天下だったわけですが、その中でまぁ普通に視認できるのは凄いとは思いつつ、別にiPhoneと大きく差はないなとも感じました。まぁ比較しているのがiPhone 15 Pro Maxなので高いレベルで言ってるというのは前提です。

Super Actua ディスプレイと銘打ってはいますが、言うてそこまで特出したディスプレイというわけではないです。

指紋は超音波センサーで爆速に ただしガラスフィルムは気をつけろ!

今回、指紋センサーに超音波センサータイプを採用しています。超音波方式はディスプレイ面から超音波を出しそれと指紋の反射を照合する方式です。濡れた手でも反応し、静電容量方式と比べてより精度が高い認証が可能になります。一方、ハイエンド帯になるため、コストも高くなります。

実際に認証速度はフィルムを貼らなければ爆速です。問題はフィルムです。超音波方式はかなりシビアで、ガラスフィルムをかなり相性を選びます。実際に、1000円以下の中華ノーブランドガラスフィルムを貼り付けた場合は、ほとんど認証が出来なくなりました。やはりガラスは駄目か…と諦めかけたところ

どうやらSpigenのガラスフィルムであれば通ると噂を効き試したところ、マジでちゃんと通ります。何が違うんだろうかと驚きますね。どうやら厚みで差が出るようで、高い精度を出さないと絶妙な厚みを作れないようです。

Spigen Google Pixel 9 Pro XL ガラスフィルム (Amazonで購入する)

2枚で3000円ほどするため躊躇しますが、ゴミみたいなフィルムを買って捨てるよりよっぽど安いでしょう。

一応Spigen以外にもPixel 9シリーズ対応のフィルムはあるようですが、Spigenのガラスフィルムを買っておけば間違いありません。

Pixel 9シリーズがなぜパッとしないのか?自慢のAI技術が日本は後回しにされたから?

今回のPixel 9シリーズははっきり言ってかなり評価が割れていると思います。前作からほんのりとしか変わっていない基礎スペックに合わせて、目新しい機能のほとんどが日本展開に間に合わなかった点も大きいと思います。

先行レビュワーをされている方の動画を見ると、AI部分については本当にアウトラインだけサラッと触れる程度の人が多かったですが、それは実際に日本語環境で触る事が出来なかったからでしょう。

この辺がPixel 9シリーズのハリボテ感をより大きくしていたのでは?とちょっと過激な意見を添えておきます。

おそらく日本語自体が複雑な言語というのもあり、調整が必要なため後日展開としたのでしょう。それについては致し方無いことだとは思いつつ実際に、実機をしばらく使っていて感じるのは、マジでAI部分で触れる事が現時点でありません。すでにPixel 8 シリーズで展開している機能以外で目新しさはほとんどありません。

これは逆にレビューする側としてはキツいものがあります。AIをアイデンティティとしているスマートフォンで、そのへんに触れられない。これは悩みます。もちろん、1ヶ月ぐらいで対応はされると思うんですが、その頃にはPixel 9シリーズ=何も進化してなかったというレッテルを貼られていそうです。

新規追加されたAI技術

前述した通り、新しいAI機能は日本語に対応していません。言語設定を英語にするなどすれば使う事が出来ます。ちょっと捻り出す感じがしなくもないですが、最新のAI部分を個人的にピックアップしてみました。

一緒に撮る

カメラ機能になりますが、二枚の写真を重ねて撮影者も写真に含める「一緒に撮る」モードは思ったよりも精度が高いです。

一枚目を撮影者が撮り、二枚目は誰かに撮ってもらうんですが、その際に一枚目の構図がオーバーレイされながら撮影が出来るので自然に人物を追加できます。

一点、AIでちゃんと人を認識しているからか、人物で無いと合成が出来ません。偶然できる事もあるんですが基本的には人形や物体だと動作しません。これはちょっとお節介です。普通にモノの比較としても良いので、人物縛りを取っ払って欲しいです。

Geminiアシスタントが強化 オーバーレイでアプリの内容を参照出来る

今回からアシスタント機能がデフォルトでGeminiに設定されるようになりました。Googleアシスタントもちゃんと設定出来るので安心してください。また今回からオーバーレイ表示に対応した事が地味に大きな変更点です。

どういうことかと言うと、これまでGeminiを呼び出すと、アシスタントアプリが全画面で立ち上がっていました。つまり、アシスタント単体で動作していたという事で、例えば他のアプリからの情報を参照するといった事が難しかったです。

今回はオーバーレイ形状で表示され、レイヤードしているアプリの情報を下にGeminiを活用できます。例えばYoutubeアプリ中にGeminiを呼び出すと、専用のボタンが表示され、それを押すと動画の内容を参照しつつ質問ができます。試しに動画の要約をしてもらうとたしかに内容を下にまとめてくれています。

その他のアプリでは基本的にスクリーンショットを下にGeminiに作業をさせる事ができます。メールの文面を認識させ要約するといった事が可能です。この機能はGalaxyなどで追加された囲って検索をよりステップアップさせたような機能になっています。

AIで画像作成 Pixel Studio

Geminiの生成AIを使って画像を作成するツールです。こちらは現状日本語でのプロンプトが出来ず、英語のみですが、アプリの言語設定を行えば使う事が出来ます。プロンプト入力部分に英語で指示を出せばそれにあった画像を作成してくれます。1点注意点としては人間の描画には現在は対応しておらず、限られたイメージになります。

こういった画像生成AIは大体のAIサービスで使う事ができますが、まだまだ発展途上だと感じますね。特にPixel Studioに関しては他社サービスと比べて何かしら特化しているわけでも無く、二番煎じ感があります。

おそらく今後のアップデートでよりブラッシュアップされると思いますが、現時点では物珍しさで1〜2回触って終わるだけの機能です。

バッテリー持ちは微妙かも

バッテリーは 5,060 mAhとこのサイズ感であれば普通だと思いますが、実際に消費の方はどうでしょうか?

正直、バッテリー持ちはあまり良くないです。なんというか最近のスナドラのようなバランスの良さは無く、一世代前のハイエンド的な消費の仕方をしています。

行き帰りの電車で、ブログ記事を書きつつ、昼間にカメラで検証、その他ブラウジングなどを少々、動画は見ないで使ったかなりライトな使い方の1日で、だいたい夜の9時ぐらいに40%ぐらいまで行っていました。さすがにちょっと減りが多いな…というのが正直な印象です。

スピーカーも今回はいまいち

ハイエンドを称しているのに毎回スピーカーは投げやりですが、今回はどうでしょうか?結果としては今年も同じみの相変わらずな印象です。っていうかハード的にPixel 8 Proと変わってるかも微妙はラインですね。

別にこれぐらい聞ければ十分、そこ以外にコストをかけてくれればっていう意見が多いと思います。わたしも別にスピーカー性能よりも別にコストをかけて欲しいです。ただ、17万円のスマートフォンですからね…もうすこしこだわっても良かったんじゃないの?とは思いますね。

ゲーム性能

Pixel シリーズといえばゲーム性能です。駄目な意味で。

Pixelが燃えるもう一つの原因としてゲームの動作感の悪さで、自称ハイエンドながらそのゲーム性能はミドルハイスマホにも及ばないという悲しき存在です。とりあえず世間一般の評価はそんなところなんですが、これをPixelユーザーに投げつけると、とんでもない剛速球が返ってくるので注意が必要です。

Pixelユーザーの厳しい声

Pixelの真価はAIだ。ゲームなんかそもそもしない。最適化してないデベロッパーが悪い。

などなどのマジレスをされます。

煽ってるように聞こえるかもしれませんが、かねがねその意見には納得が行きます。別にゲームがメインでない人にとってはマジでどうでも良い内容です。私も別に本気でゲームをするわけで無く、レビューの中でどうしてもいれる必要があるから検証しているというぐらいのものです。更に言うと、最適化していないのが悪いというのは本当にその通りで、しっかりと課金を落とす国民性で、しかもiPhoneにつぐ普及をしているPixelをデベロッパー側が最適化していないのは、ゲームメーカーにとっても機会損失としか言いようがありません。

前置きが長くなりましたが、とりあえずPixelシリーズはゲームが苦手という前提がありつつ、実際の動作感を見ていきましょう。

原神

まずは火に油な原神から見てきましょう。これの動作感がとにかく悪いのがPixelのゲーム性能に対しての議論が燃える一番の原因でしょう。ゲーム性能を見る指標としてやはり原神がわかりやすいものの、原神をやらないユーザーからしたら、そんな事でPixelの評価が落とされるのは納得がいかないでしょう。

それに関しては十分に理解した上で、じゃぁ今回のPixel 9 Proはどうなんですか?という事ですが。

はっきり言って動作感はマジで進化しません。定価17万のハイエンド価格ながらその動作感は本当に悪いです。大体平均して40FPS前後になってるんじゃないかな?と思います。戦闘シーンなどはフレームの落ち方が半端ないです。

では描画クオリティを下げれば60FPSを維持出来るのか?というとこれまたそうでは無く。画質を低設定にしたとしてもフレームレートは安定しません。逆になんでここまで動作感が悪いんだろうか?と不思議です。スペック的にはスナドラ8+Gen1ぐらいのグラフィック性能は持っているはずなのに。

この辺がデベロッパー側の最適化不足によるところなんだろうと思いますね。まぁ言われてみれば開発元の中国内でPixel自体がまともに使えないですからね。最適化云々いぜんの問題なわけです。

正直、原神の動作感は5~6万のミドルハイコスパスマホと同等ぐらいの動作感しかありませんので、原神をプレイしたい!というユーザーは諦めて他の中華スマホに目をむけましょう。

学マス

以前、コメントにて最近は学園アイドルマスター通称 「学マス」が重たいです!という情報を教えて頂いたため、学マスでも見てみました。とりあえず学マス自体が初めてやったので、どこがどう重い・どう重要みたいなのは深く見れていませんのでご了承ください。

というか、すこぶる可愛らしいキャラクターたちが出るわりにシビアすぎませんかこのゲーム。普通に難しいんですが。調べた限り、トゥルーエンド後のLIVEが一番重いという事なんですが、そもそもそのトゥルーエンドどうやってみるんだよ!ってぐらい難しいです。おじさんにはついていけません。

とりあえず結構がんばってみたんですが 普通にクリア出来ないっす…。これ課金しないと無理ですかね…。

というわけで、肝心なLIVE部分とやらは見れていないんですが、そこ意外の普通の画面も結構3Dが凝っていて十分おもそうです。その中でPixel でプレイした感想としては結構普通に60FPSを維持しているのでは?と感じます。そんなにストレスに感じませんでしたし、Galaxy S24 Ultraとプレイした感じもほとんど差はないと感じました。

一点、本体の暑さは完全にPixel 9 Pro XLが熱くなります。ベイパーチャンバー登載しているという事ですが、普通にしっかり発熱していました。S24より明らかに熱いです。

カメラ性能 AI技術

カメラ性能を見ていきましょう。ここまでスペック的な部分がわりと微妙な印象ですが、17万円のほとんどはカメラに注がれているでしょう。最近では信憑性が薄いDxomarkですが、Huawei P70 Ultraに次ぐ2位を今現在マークしています。詳細部分は精査はいると思いますが、やはりカメラ評価の権威ではあるので期待値は高いです。

カメラは三眼で、全てのレンズが50MPとなっています。相変わらずカメラセンサーの名言はありませんが情報だとメインカメラはPixel 8 Proから変わらず、超広角、ペリスコープ望遠がSONY製のセンサーを搭載しより大型化しているそうです。

これらハード性能に加えて、Google自慢のAI処理でスマホカメラとしてはある種行き着いた処理を用いてクラス以上の画作りに期待が出来ます。今回はiPhone15 Pro Max/Galaxy S24 Ultraなどの同価格帯ハイエンドと比較して見ていきます。

日中

まずは明るい日中です。彩度がくっきり濃く出ており青と緑の発色が良く出ています。色味の印象としてはPixelはだいぶ良いと感じます。

 

 

ズーム性能

 

 

ズーム性能は倍率が上がる事にややモワッとしてきます。もう少しシャープネスをかける補正をした方がよかったと思います。

夜景

夜景を見ていきます。やや暗くなってきた時間帯ですが、何故かPixelはフィルターがかかったような色に。画像内で主となっているカラースキームから特徴的な色味をより強く補正しているような感じがします。

 

メインカメラ以外の超広角・望遠についてはキレイにスムージングされているように感じますね。

正直、メインカメラは前作とほとんど変わってないんですが、その他のレンズのクオリティがワンランク上になったように思います。

価格についてGoogleのシステムに乗れば今後安く買える

Pixel 9 Pro XLの17万ははっきり言ってめちゃくちゃ高いです。AI部分ももっと成熟しているならその価値はあるんでしょうがまだまだ黎明期です。ちょっと出せばAndroidの最高峰 Galaxyや、みんな大好きiPhoneも買えてしまいます。

これに関してはPixelファンもそれは思ってる事だと思います。捉え方は色々ですがPixel はaシリーズ以外は高いんです。

ただ、安く買えるようになっているのも事実で、例えば前作Pixel 8 Proを下取りに出せば8.8万の値引きが入り10万円を切ります。その他様々なメーカーの下取りで値引きが入ります。さらに言うと、ストアクレジット5万円も手に入ります。

もしこの販売形態が続けば来年は、2〜3万程度の手出しで最新機種に乗り換えられるかもしれません。Pixelを買い続けるユーザーにとってこのシステムは神としか言いようがないんじゃないでしょうか?

Google Pixel 9 Pro XL 公式サイト

めっちゃ転売されて爆安に

今回びっくりしたのは、発売直後にメルカリなどのフリマアプリで元値から大幅に値引きされ転売されている事です。新品で買った自分アホなん…?!というぐらい安値で転売されています。しかも新品未開封が。

なんでこんな事がおきるのか?というと、おそらく前述したGoogleの下取りやクレジットなどのディスカウントによるところでしょう。

継続利用者に対して、ずっとGoogleブランドで囲い込むための施策は効果的な一方、今回のような転売も行われます。前作のストアクレジットを残していた人は、格安で手に入れてそのまま転売してしまえば大分利益となります。まさしく今回はそれが起きていますね。

しかも12〜13万円と、かなり格安ながら売れていない。17万で買った自分は涙目でしかありません。来年の販売ではこれらになんかしらを手を打たないと、GoogleのPixelブランディングが崩壊しかねないと感じました。今回の見たユーザーは来年素直に買うでしょうか?私はそうは思いません。

というわけで、Google Pixel 9 Pro XLの真の価値は12万円程度という事ではないでしょうか?実際その価格だったら凄くオススメ出来ます…。

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まとめ 今年のPixel 9 シリーズは買いなのかどうか?

最後にPixel 9 Proのまとめとして、今年は買いなのかどうか?を私の目線で言うならば、「値引き/下取り無しならば買うな・とりあえず新品定価で買うのは馬鹿らしい」だと思います。ストアクレジットの値引きと下取りを活用し数万円の手出しで納めるならば今回のPixel9シリーズを買うのは有りだと思いますが、そうでない場合、XLに至っては17万〜となっておりはっきり言ってその価値があるのか?というのは微妙なラインです。

絶対的に新しいiPhone16 シリーズと比べられますし、そうでなくても他メーカーのAndroidとも比べられます。そして結果は言わずもがな。もうおそらくPixelを今現在も買い続ける人はPixelでないといけない理由がある人なんじゃないだろうか?とも感じますね。やはりPixelはaシリーズが本命でしょう。このスペックがaシリーズで来ると考えると熱いです。

背面

ものすごくボロクソに言ってるように聞こえて、不快だなと思う人もいるでしょう。ただ、実際のところ私自身は実は結構気に入っています。

やはりAndroidの醍醐味とは自分で色々カスタマイズするところにもあると思います。ホームアプリを凝ってみたり、色々アプリを試してみたりと、シンプルだからこそカスタマイズのしがいもあると思いますね。

スペックも、トップクラスとは決して言えませんが、一応、普段使いでは十分すぎるスペックもあり、カメラ性能はまさにトップクラスです。なので今年は端末を残し来年の下取りも視野に入れて使っていこうと考えています。

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ZAKI LABO(ザキラボ)

ZAKI LABO(ザキラボ)ではスマートウォッチ、スマートフォン・タブレットなどの最新ガジェット機器をレビューしています。実際に使用・検証を行い精度の高いレビューをお届けします。

Youtubeでも活動をしています。 現在チャンネル登録者数 16,000人(2023年10月現在) 月間再生数 30万再生を突破

Xiaomi / Huawei / Amazfit などのガジェットブランドに強くレビュー実績多数あります。スマートウォッチは年間20本近くレビューしており、機能性・デザイン・価格などをトータル目線で評価するスペシャリストです。

スマートフォンに関してはメインがGalaxy推しで、本サイトとYoutubeは全てGalaxy端末で撮影を行っています。

Androidタブレットとスタイラスを用いたドローイングなどの特殊なレビューも実績があります。

本業はWEBデザイナー・エンジニアとしても活動しています。 全体的に手広く・ディープに伝える事をモットーにしています!

本サイトで紹介したレビューはYoutubeチャンネル ZAKILABOでも動画レビューしています!

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