今回はAlldocubeよりiPlayシリーズの最上位モデル iPlay 60 Pad Proをレビューします。
先日、8インチのiPlay 60 mini Proを発売しコンパクトタブレットの中でめちゃくちゃ売れていますが、今回のPad Proは12インチのラージサイズタブレットです。
最近コンパクト需要とは対極にある大型タブレットの需要も増えており、各メーカー10インチ超えを出す中で、サイズゆえに価格がやや高め。そんな中、中華安タブレットおなじみのHelio G99を搭載し実売3万を切る2.6万円から買えるお手頃価格となっています。
価格以外もAlldocubeのフラッグシップらしく機能性が豪華で、高精細な12インチ 90Hz液晶や、専用のキーボードケースを使いPCライクに使えるのもポイント。さらに今期より搭載されているAlldocubeOS3.0のUI完成度も相まって、アンダー3万のタブレットの中ではベストと言って良いクオリティに仕上がっています。
今回はしばらく使って感じた良い点、そしてしっかり悪い点にもフォーカスしご紹介します。
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Alldocube iPlay 60 Pad Pro本体チェック
本体を見てきましょう。 まず、12.1インチなんでそのデカさにびっくりしますね。幅278mm/高さ180mm 厚みは以外な事に7.4mmとかなりスリムです。長方形の板感がすごいです。
背面はアルミニウムで本体の薄さもあってか、質感はかなりしっかりとしています。普通にXiaomiとかそのへんのブランドの質感にも負けてない筐体品質だと思います。
カメラユニットもどこかXiaomi Pad 6 みを感じるデザインです。カメラはおまけですが一応16MPメインカメラがついています。
サイドもフラットで今風です。電源ボタンと音量ボタンが横に持った良き左側に来ます。
右側にはSIMスロット とUSB-Cがあります。スピーカーは左右2つ 合計4つのクアッドスピーカーになっています。
本体下部にはキーボードを接続するためのポゴピンがあります。
ディスプレイ面はそこそこベゼルはあるものの、安っぽさはないですね。
本体重量は596gと結構重めですがサイズから考えると結構頑張ってるなと思います。全体的に本体の質感は高級感があります。
高品質なキーボードケース
今回の目玉としては別売りの専用のキーボードケースがあることで、これを使えばモバイルPCのように使う事が出来ます。このキーボードケース自体の品質も中々高く、専用設計なのでしっかりとした質感で高級感があります。
ちなみに定価は13,000円とそこそこするんですが、Amazonや楽天では本体と同時購入で50%OFFになるキャンペーンも行っており大体7500円ぐらいで買えるようです。Amazonのページだと本体のページに同時購入リンクが無く、キーボード側に本体購入リンクがあり分かりづらいんですが、欲しい場合はセット購入で割引をしっかり効かせましょう。
本体自体がAmazonで3.3万円で、割引がキャンペーンで7000円入るため、実質キーボードは500円ぐらいで買えてしまいます。その値段のクオリティでは絶対にないのでぜひともキャンペーンで購入したいです。
ただ、後述するんですがこのキーボードケースの情報が出揃っておらず、判断しにくい部分があります。それは後ほどご紹介します。
ケースは、トップとキーボードでセパレートされており、ヒンジ付近のマグネットポコピンでカチッとはまります。使わない時はサッと外してタブレットとして使えるのも今風な作りです。
本体側の背面には折りたたみ型のスタンドになっており、引き出して角度を付ける事が出来ます。
キーボード付きなので中々の重量があり、本体込だと普通に1キロを超えているのでヘビー級です。
日本語配列用のカバー付き
今回親切だなと思ったのは日本語配列用にプリントされたシリコンカバーが付属していた点です。ベースは海外版なので配列自体は英字配列なんですが、Android側の設定とあわせれば日本配列ライクに使う事が出来ます。配列を変更するための設定メモも入っていたので親切です。ただ、普通に初期セットアップ後に自動でそれら設定にはなっていました。
iPlay60 Pad Pro スペック確認
スペックを見ていきましょう。SOCが今期中華メーカーが大好きで大好きでたまらないHelio G99を搭載しています。もう正直、一時期のUNISOC タブレットの飽和ぐらいに飽きてきてはいますが、やはりある程度のことを熟すスペックで、まだまだ流行りとなるでしょう。
Antutu性能で見れば他とあまり変わらず36万点ほどで、やはりエントリークラスでしょう。というわけでSOCだけ見ればミドル以下、エントリー以上的なスペックなんですがiPlay60 Pad Proはハード面が豪華で、ワンランク上のグレードに入っています。
先に価格を言うと、クーポン利用などで2.6万円ぐらいになるんですが、アンダー3万の12インチタブレットとしてはこれ一択じゃね?感があります。
まず、なんと言ってもディスプレイで12.1インチの巨大なディスプレイで、鼻からPCライクに使うことを前提としています。さらには解像度は2.5Kと非常に高精細かつ、90Hzで同価格帯では群を抜いています。この辺は次の項目で見ていきましょう。
メモリは8GB ストレージは128GBでここはまぁ普通かな?と思いますが、最近では珍しいSDカードスロットも搭載しています。
その他クアッドスピーカー、10000mAhの大容量かつ33Wの急速充電対応、WideVine L1対応GPS/ジャイロ搭載で車載も良し、ソフバン限定ながら4GSIMに対応するなど抑えるとこはしっかりと抑えた、良質なスペックです。
そして今期からAlldocube OS3..0とUI周りがかなり強化されており、一気にモダンになったこともポイントで、同価格帯の中華タブレットとはワンランク上のクオリティになっています。
SOC | Helio G99 |
メモリ・ストレージ | 8GB/128GB (拡張メモリで+12GB) SDカード対応 |
ディスプレイ | 12.1 インチ | WQXGA 2560x1600 | 10 億 7000 万色 90Hz駆動 |
バッテリー | 10000mAh / 33W充電対応 |
その他 | 4G デュアルSIM対応 FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/28A/28B/66 GPS & ジャイロセンサー対応 クアッドスピーカー WideVine L1対応 |
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高精細かつ巨大なディスプレイ
ディスプレイは12.1 インチ 2560*1600 2.5K WQXGAとなっています。思った以上のサイズ感にビックリしますが、10インチ、11インチとは一回り大きくダイナミックです。
そして驚くのは発色。液晶ながら有機ELと見誤るほど発色が豊かです。ここはマジでポイントですね。ここ最近の発売されたG99搭載の液晶タブレットの中では群を抜いてキレイです。輝度も550nitと十分、さらにはリフレッシュレートは程よい90Hzとなっています。もちろん自動調光にも対応しています。
液晶を使う有名メーカータブレットだとXiaomi Padあたりがありますが、そのへんのパネルと比較しても負けてないんじゃないですかね?画面が点いたその瞬間に「あ、これはここにコストめっちゃかけてる!」と分かると思います。
今回のiPlay 60 Pad Proの一番の特徴はディスプレイですね。本当に美しいです。
ちなみに最初からハーフグレアのフィルムが貼ってありました。
前述したようにディスプレイは90Hzと程よい動作感となっています。流石に最近はもう60Hzは目が受け付けない感じになってきましたが、120Hzはスペック的に足りないような気がします。90Hzであれば動作感の向上とスペックに見合ったちょうど良いバランスになるでしょう。
画面タップ起動、顔認証対応
中華タブレットで気になるのは画面ONの挙動ですが、画面のタップ起動、持ち上げて点灯、顔認証一通り揃っていますね。12.1インチなんで、画面タップ起動がないとちょっときついと思います。
画面のタップ起動はトントンと結構しっかり目にやる必要がありますね。
ちなみにキーボードケース装着後は、電源ボタンがあります。ロック画面で大体顔認証が通るとおもいますが、通らなかった場合はスペースを2回押せばPINコードが現れます。
Alldocube OS 3.0の動作感
今年中華格安タブレットのクオリティを左右するのは独自UIにしっかり対応しているかどうかでしょうか。
これまでだと、コストカットのため中身がほとんど素のAndroidの事が多かったんですが、ここ最近見てきた中ではBlackViewとAlldocubeがそのへんしっかり抑えて来ており、他メーカーと差別化が出来ています。
Alldocube OS3.0もホーム画面はわりとシンプル目ですが、設定画面など細かいところがしっかりと作り込まれています。シンプルながらグラフィカルで見やすいです。
動作感も90Hzのおかげが、さくさくとしておりスペック以上に感じますね
大画面を活かしたスプリット表示も便利で、画面を2本指でスワイプダウンすると分割が出来ます。
PCモードも登載
キーボードとタブレットをつなげるとホップアップでPCモードへの切り替えが表示されます。また、切り替えはショートカットメニューからすぐ切り替える事も出来ます。PCモードはAlldocube OS3..0からの新機能でしょうか?かなりモダンな見た目と機能性になっており、ソフトウェア面での進化っぷりに驚きますね。
キーボードについて
今回目玉なのはオリジナルキーボードケースですが、これの質感はかなりいいんですが、今回初期不良をひいたようで、若干動作が怪しいです。
メーカーの方に現状の動作を動画で送ったところ、先行発売している中国版とは違う挙動のようで、初期不良なのか、ファクトリー品を提供した事で起きているのかが調査しないとわからないとの事でとりあえず、現状伝えられるのは質感の部分のみかな?と思います。
注意ポイント
とりあえず、日本公式に状態をフィードバックしたところ、正常な動作では無く解決に向けて進めるというような回答をもらいましたが、これは日本版のキーボードで起こってることなんでしょうか?とりあえずキーボードの再販が8月に入ってからということで、もし購入した人でキーボード動作が怪しい人がいたら共有してもらえると助かります!
打鍵感は良いがトラックパッドがイマイチ
打鍵感はそこそこストロークがあり、普通に打ち込んでいる感じがしっかりとするタイプです。安っぽい感じも無く、普通にノートPCのように入力が可能です。
キーボードには様々なショートカットも振られており、ホームボタンや電源ボタンなどPCライクに使うために工夫がされています。
一方、トラックパッドのクオリティがイマイチで、パッド自体はクリック感のあるタイプなんですが、このクリックがとても硬いです。
グッと押し込まないとカチッとせず、また、クリック出来る範囲も狭く感じました。一応、大体操作はタップで完結するんですが、PCライクに操作するときにどうしてもクリック感の悪さが目立ちます。ここまで硬いんだったら最初からクリックしないタイプにすればよかったんじゃないか?とも思ったりします。
んで今回初期不良だったのはこのトラックパッド部分でここの動作がおかしいんです。とりあえずメーカーに報告を投げて、初期不良かソフトウェアなのかを調査をするという回答を頂いたのでひとまずキーボードに関してのここまでとなります。
中国版のコミュニティを見るとあまりトラックパッドの精度が良くないとも書かれていたので、正常な個体とされるのがどの程度のものなのかは気になるところです。
スピーカー性能
スピーカーはクアッドスピーカーですが、実際の音質はどうでしょうか?これだけサイズがデカいと期待してしまいますが、スピーカー性能は正直そこまでよくありません。音のボリュームは十分ながら全体的に籠もった音質で、クリアーさにかけます。ゴワゴワとした音質で高音質とは言えないと思います。
このサイズ感ならばもうすこし大きなユニットを使って迫力のあるサウンドを実現してほしかったです。
WideVine L1対応
公式でもしっかりとうたっていますが、WideVine L1に対応しています。私の方で確認出来たのはAmazonプライムだけでしたが、ネットフリックス、HULUも公式サイトには記載があります。
バッテリー性能
バッテリーは大容量の10000mAhで、大体日常の利用を1時間半程度使い、その状態で待機を含めて4~5日は切れる事なく持っていました。もちろん動画などを視聴すれば減っていきますので使い方でひとそれぞれですが、個人的には満足行く持ちだと思いました。
また充電は33Wと高速で、10000mAhの大容量でありながら比較的早く満充電に出来ます。とは言え容量が容量なので1時間半ぐらいはかかってるかなと思います。
Alldocube iPlay 60 Pad Proまとめ
Alldocube iPlay 60 Pad Proをまとめると、これまで見てきたHelio G99タブレット および同価格帯と比べてディスプレイの性能の圧倒的な綺麗さがやはりポイントで、ここにコストを全振りしているように感じます。
また、新しくなったAlldocube OS3.0の使い勝手もあり、アンダー3万円の格安タブレットの中では、クオリティが頭ひとつ分抜けているように感じます。
一点、ポイントだったキーボードケースのほうが正しくレビュー出来ていないのが気になります。おそらくトラックパッド部分が正常だったらばめちゃくちゃ評価が変わっています。
タブレット本体自体のクオリティは高いので、3万以下で大型タブレットの中では、抜群にディスプレイがきれいでまた動作感も軽く価格以上のクオリティがあるのは間違いありません。