在宅ワークなど増えている昨今、日々長時間座り仕事が多いかたが真っ先に欲しいのは高級デスクチェア でしょう。さまざまなメーカーが出していますが、そのいずれもが10万オーバーの高級品でなかなか手を出しづらいでしょう。
今回ご紹介するSIHOO C300 Proは価格は6万円前後で購入できますが、機能性はグレードを超えた機能性、高級感、座り心地を備えたハイコスパなエルゴノミクスチェアとなっています。
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組み立て
まずこういったデスクチェア を頼むと何事かというぐらいデカいパッケージで届きますね。20Kgは普通に超えてそうな感じなのでもし不在で受け取れないと配達員から恨まれるので確実に受け取りましょう。
パッケージを開けると、それぞれのパーツが分割して詰め込まれています。組み立てに関しては基本的にはいっている道具のみで完結しますが、今回組み立ててみて、ゴムハンマーがあると楽な場面があります。
ズラッと並ぶパーツです。とりあえずそこそこ広い場所で作業することをおすすめします。背もたれと座椅子のパーツが重いので、フローリングにはタオルなどを引くと良いと思います。
説明書と組み立てるためのネジ一式の説明です。ネジはブリスターになっていて大量にはいっているので萎えますが、ちゃんと使うパーツごと近くにはいっているので落ち着いて作業すればそこまで複雑ではありません。
まずは足を組み立てます。こういったチェアで初めて見たんですが、台座と足が分割されておりこれらをネジ止めします。このとき足の入口が結構きっちりとしており手で押すだけだとネジ山まで届きにくいです。先程のゴムハンマーはここで使います。ゴムハンマーで軽くコンコンと叩くときれいにネジ穴が揃うと思います。
足パーツがメッキ調でかっこいいですね。チェアを探すときせっかくだからかっこいい見た目を選びたくなります。この足のパーツめちゃくちゃ重そうに見えますが以外と軽いです。それぞれ1本ずつ2箇所ネジ止めし、合計5本つなげます。
キャスターも取り付けます。キャスターも金属っぽいみためですが、これはメッキで実際はプラスチッキーな感じです。ここでもゴムハンマーを使います。グッと手で簡単に入る場合と、なかなか入らない穴があったりするので、こちらもゴムハンマーのほうが早いです。連結するとそれっぽくなりますね。
シリンダーを差し込みます。差し込むときに中央部にこれまたメッキのカバーをつけます。シリンダーは最短で26cmぐらいでした。シリンダーは指すだけです。一気に椅子っぽさが上がりました。メッキ部分も多いですが、ぱっと見はアルミっぽく見えるんじゃないですかね。
アームレストです。こちらはガチのアルミが使われておりずっしりとしています。片方だけで数キロはありそうです。レザー風のソフトパッドもしっかり肉厚で高級感があります。アームパーツだけで見たら普通にエルゴヒューマンのよりも高級感がありますね。後ほど紹介しますが、めちゃくちゃ細かく調整出来ます。
座面と連結するためのアームと連結します。ちょっと締めづらく、なおかつめちゃくちゃ重たいので気を付けて作業しましょう。
ついに座面を作業します。このとき、送られてきた段ボールを使うとすごく作業がしやすいと思います。座面をひっくり返して段ボール上に起きます。背面との連結は3本のボルトで行います。段ボールに置くとちょうど締めやすい位置に来るのでおすすめです。
今回の作業の中で最大に重いパーツなので落下などは気をつけましょう。できれば二人で抑えながら作業したいです。
最後の山場として座面とアームの連結です。これやっかいなのがボルトが横に止める形になります。付属のT字六角では回らず、別の専用六角で回します。んでこのネジが結構シビアで回しづらいです。説明動画だとくるくる簡単にまわしてますが、私の場合六角の持ちてがあたってしまい、なかなか回せません。仕方なく短い方でちまちまと増し締めをしていきました。ここは要な部分なんでしっかりと締めたことを確認しましょう。
最後に座面と足を連結します。付属のヘッドレストをつければ完成です。所要時間は30分ぐらいでした。一人だともう少し大変だったかもしれません。
全体像
全体的に高級感があって、まず見栄えが良いですね。こういった高級チェアを狙ってる人は部屋においたときの映えも気になると思いますが、10万クラスのチェアと言われても納得出来る存在感です。やはりメッキやアルミの部分が多いので、そのおかげもあって高級感はあります。
足回りのギラついた感じと、アームパーツの落ち着いたアルミの鈍い輝き、シックなカラーといわゆる高級デスクチェア 感がテンションを上げてくれます。
アームレスト
c300 Proの特徴としては6D連動式アームレストでしょう。
通常のアームレストは高さぐらいですが、パッドの向き、角度、傾斜など細かく変える事が出来ます。
かなり自在に動かせるので、自分の体型や姿勢にあったベスポジで使う事が出来ます。パッド自体も柔らかく、なだらかに中央部がくぼんでおり、腕の形にフィットします。
アルミパーツの豪華さもあって、C300 Proの特徴と言えますね。
座面
座面はやや硬なフルメッシュとなっています。参考として自分のエルゴヒューマンのチェアよりも張りが強いと感じました。シート幅は51.5cm でわりと大柄な体型の私でも窮屈には感じないです。サイドがややせり上がっていますが特にモモが痛い感じもないです。
シートの長さは41cm〜45.5cmで調節が可能です。横のレバーを倒しつつスライドさせると調整が可能です。
シートクッションの高さは最低46cm 、最大で56.7cmとなっています。165cmの女性で一番下で一応両足が付きます。一番上に上げると足は浮きます。男性でもやや高めの印象です。
背面
背面もフルメッシュになっています。
特徴的なのは可動式のランバーサポートで、座る人の腰に合わせて自動でスライドして合わせてくれます。
また、ランバーサポートは結構しっかりとしており、深めに腰を支えてくれます。正直、ランバーサポートに関してはエルゴヒューマンのそれよりすごくホールド感が良いです。
硬すぎる事も無く、でもしっかり支えてくれている感じがするので、背筋を伸ばして座るのがとても楽だと感じます。
一点、気になるのはランバーサポートのロックが出来ない事です。リクライニングした時にランバーサポートも動いてしまい、なかなかしっくり来ません。ランバーサポートは基本ロッキングを固定して使うものですね。
ロッキングは三段階で105° / 120° / 132°で倒す事が出来ます。レバーを後方に下げるとロックが外れます。c300 Proにはロッキングの硬さを調節するダイヤルが無く、任意の場所でもたれかかることは出来ません。ロッキング調節は上位機種のC500からになっています。
- 一番上
- 一番下
背面は高さを簡単に上げ下げ出来ます。後ろをぐっと持ち上がると上がります。今回のc300 Proのフィッティングで一番重要なのはココだと思います。ランバーサポートが強めなので、高さで結構座り心地が変わります。自分にあった高さがそろうとホールド感がとても良い感じになると思います。
ヘッドレストは上下角度前後などこちらも細かく設定出来ます。前述した背面の高さ調整もあって、結構座り心地に影響が出るポイントです。あまり低すぎると首当たりに当たってしまい痛いです。適切なポジジョンに合わせましょう。
実際にしばらく座ってみて
実際にしばらく使ってみて感じた良い点と気になる点をまとめていきたいと思います。
良い点
左C300 Pro / 右エルゴヒューマン Pro2
価格が3倍近い差があるC300 Pro(実売6万)/ エルゴヒューマン プロ2(15万ほど)と比べて率直な印象としては、腰のサポート力に絞って言うならば言うならC300 Proのほうがしっかりと支えてくれます。マジで腰だけで言うならば私はC300 Proの方がホールド感は良いと感じました。
ただし、その他の要素、ロッキングやオットマンの有無(あぐら用)、剛性なども含めるとやはり差があります。
逆にいうとそこぐらいで、座り心地は張り強めが好みならばC300 Proも全然ありだと思います。
まず、クーポンやらセールなどで大体6万円程のミドルクラスチェアですが実際にしばらく座ってみると、座面は硬すぎず、軟すぎずで座り心地は高級チェアに匹敵します。価格以上のグレードだなと感じました。
腰のホールド感は私が個人的に所有しているエルゴヒューマンよりもホールド感がいいです。キチンと背筋を伸ばし、しっかり作業をするのには凄く良いなと感じました。
良い点
- 価格以上のグレードの座り心地
- エルゴより腰のホールド感はマジで良い
- ゆったり座るより正しい姿勢に適したチェア
気になる点
一方で、細かい点で気になるポイントもあります。
まず、6D動作のアームレストがポイントですが、動作は良く言えばスムーズ、悪く言うとちょっと柔めです。例えば椅子を引く際にアームレストを掴むとそれでアームレストの位置がズレます。せっかく細かく動くんですがもう少し硬くしても良かったと思います。
ランバーサポートが上下に沿って動きますが、必ずしも動いてほしくない場面も存在します。そういった場面でロックが出来ないです。個人的にちょっとTシャツがめくれるのが気になります。
リクライニングの硬さも調節が出来ません。ロッキングしたい際は結構お腹で保持しないといけないのでかなり厳しいです。硬さ調節は上位グレードで搭載されいるようで、ここは結構盲点な気がします。
気になる点
- アームレストが簡単に動いてしまう
- ランバーサポートがロック出来ない
- ロッキングの硬さを調節出来ない
まとめ
SIHOO C300 Proをまとめると、おおよそ6万円台で購入できるデスクチェアとしては高級感と多機能さで差別化がされています。同価格帯で探すとどうしてもプラスチッキーな印象になりがちですが、しっかりアルミパーツ等が使われており、剛性が高いのもポイントが高いです。
若干のコストカット部分は見えますが、前述した気になる点が、あまり問題ない人にとっては、10万台のチェアとも並ぶ座り心地をコスパ良く購入する事ができるでしょう。
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