今回はXiaomiの大人気のスマートウォッチの最新版 Redmi Watch 5をレビューします。
Redmi Watchシリーズといえば、1万円台の格安モデルながら一通りの機能性を搭載しつつ、そして何よりも大画面が人気のシリーズです。前作Redmi Watch 4からマジでApple Watch Ultraばりにデカくインパクトがあるサイズ感ですが
デザイン性もよく、動作感も軽く使いやすいばかりでなく、バッテリーもロングバッテリーと、1万円台かつ大型スマートウォッチならばこれしかないと断言して良いシリーズです。今回のRedmi Watch5は前作からさらにレベルアップし、バッテリーが脅威の24日持ちを実現しつつ、前作同様に2インチ超えの大型ディスプレイを搭載したまさに鉄板モデルと言っていいでしょう。
今回、正直スマートウォッチのベストバイ塗り替わったかも?と思えるぐらいにグンとレベルアップしています。
Redmi Watch 5 (amazonストアから購入する)
Redmi Watch 5 本体チェック
Redmi Watch 5の本体を見ていきましょう。特徴としては前作同様に2.07インチの超大型のディスプレイを搭載している点でしょう。かなり大型なスマートウォッチです。このサイズ感が大きすぎる!という人も多いかもしれませんが、圧倒的に視認性が良いためもう少し大きければ…という需要にバッチリはまるんですよね。
今回のRedmi Watch 5の変更点として、ディスプレがフラットガラスから2.5Dのカーブガラスに変更になりました。フラットガラスも良かったんですが、カーブガラスになると端がツルンとしてこれまた高級感があがります。並べてみると結構差がありますね。Redmi Watch 4がスパッとしておりこれもいいですが、Redmi Watch 5のほうがつややかで情報量が多く見えます。
一方、Watch 5はカーブしているせいか余計に大きく見えます。というか実際Redmi Watch 5のほうが大きくなっており、縦47.5mm / 横41.1mmと縦横は変わりませんが厚みが10.5mmから11.3と0.8mmほど分厚くなっています。Redmi Watch 4自体も分厚い印象のあるスマートウォッチだったので、Redmi Watch 5ではよりいっそう分厚いなと感じますね。とはいえ、大きいシリーズだという前提があるのでそこまで気になるサイズでは無いかな?と思ったりもします。そもそも小さいサイズがほしい人はXiaomi Smart Bnadシリーズを買うべきですね。
またディスプレイサイズが1.97インチから2.07インチと0.1インチ大型化しています。縦横のサイズが変わらないのでベゼルが薄くなったということですね。横幅は変わらないはずなんですが、なんか横に長くなったように感じますね?オーバル型に見えますね。
本体はアルミニウム、リューズのみステンレスが使われています。アルミニウムは画面側の端が磨かれており、マットな側面と磨かれたエッジがデザイン的に素晴らしいです。アルミニウムの質感もよく見栄えが良いです。
リューズは前作から引き続きステンレス製の質感の良いボタンがついています。もちろん回転操作にも対応しています。
背面はおなじみのプラスチックですね。センサーサイズなどもかわりませんが、今回は独自のチップがアップデートされており精度向上を謳っています。
ベルトはこれまで同様にグリップ感の強いシリコンとなっています。僅かながらツヤツヤ感が上がっておりこれまでグリップが効きすぎてつけづらかったんですが、するっと簡単に入るようになりましたね。
真ん中にデザイン的なくぼみが入りスポーティーになっています。ベルトの取り付け幅は同じですがよく見るとベルト自体の横幅も若干スリムになっているとおもいます。
ベルトは前作 Redmi Watch 4と共通になっておりそれぞれ付け替えることができます。公式からレザーストラップやファブリックなど様々なデザインが用意されています。
ちなみにこのストラップ Redmi Watch 4だけでなく、Xiaomi Smart Band 8/9 Proシリーズとも互換性があります。過去に買ったベルトがそのまま流用できますね。
ミラネーゼループを取り付けると大人っぽい印象んもなりますし、レザーをつけてもこれまた上品です。本体デザイン自体がシンプルなのでどのベルトでも似合いそうです。
実際に着用するとやはりサイズ感からくるインパクトはすごいですね。ただ最近だと女性でもApple Watch Ultraつけてたりするんで、体や腕のサイズ感で大きすぎるとかってあんまり無いのかな?と思ったりします。
質感もよくデザイン性も非常に良いので個人的にデザインは100点満点です。
ディスプレイ性能
ディスプレイを見ていきましょう。前述した通り2.07インチと非常に大型なディスプレイを採用しています。ベゼルがより薄くなったことで画面占有率が高められています。横432 × 縦514ピクセルのLPTS 有機ELディスプレイを採用し、最大60Hzのリフレッシュレートで見やすく 最小5Hzの描画レートでより省電力に使うことができます。
前作と比べるとたしかにベゼルが狭くスタイリッシュになっていますね。また地味に四辺均一になっておりすっきりしています。
また輝度も前作の600nitから1500nitに強化されており、日光下でも視認性が向上しています。
ウォッチフェス/AOD対応
ウォッチフェイスは相変わらずな感じですね。Redmiシリーズはこの辺をコストカットしがちです。
200種類近くデザインがあるものの目新しいデザインのものは少なく、ほとんどはこれまでのデザインの流用だと思います。
- AOD
- スマート設定可能
AODについては就寝時と未着用時はOFFに出来るスマート設定と、時間帯設定が利用できます。AODのテーマは初期設定5つの中から設定できます、また数は少ないですがフェイスオリジナルのAODもあるます。
Redmi Watch 5の主な改善点・追加点
最近のスマートウォッチは、何がどう進化しているのか?追加の機能は?というのがぱっと分かりづらいので、今回のRedmi Watch 5が前作と比べてどう違うのか?を簡単にまとめました。
簡単にまとめるとすごく細かいブラッシュアップが多いものの、それのお陰で前作からワンランク上のスマートウォッチになっているなと思います。
リニアモーター搭載
個人的に大きいアップデートだなと思ったのは、振動用のモーターがリニアモーターにアップグレードしました。モーター?と思うかもしれませんがモーターが安っぽいものだとスマートウォッチは気が付かないんですよね。
リニアモーターの場合、一見振動音がソフトになっているんですが、肌に着用した際の伝わり方がかなり差があります。前作はやすっぽい振動が不満でしたが、それが改善されているのは嬉しい点です。バイブレーションは普通/強いの二種類ですが、強いの場合は細かく力強くバイブレートしてくれます。
クラウンを回した際のフィードバックもより心地よくなっています。前作はビィビィッと品がない感じでしたが、Redmi Watch 5ではコロコロコロと心地よいフィードバックになっています。
BTイヤホン接続・音楽ストレージ搭載
今回はスピーカーとマイクを搭載し、通話や音楽再生を使うことができます。
まず、Android限定ですが、アプリから楽曲をスマホに転送することができます。公式サイトの表示だと利用可能なストレージ164MBと記載がありますが、実際は311MB程度利用可能です。ややストレージとしては心もとないですが、まぁ圧縮された音源10曲ぐらいならば入るでしょうか?短い楽曲で1曲あたり30秒ぐらいで転送できます。思ったよりも早いですね。
音楽の再生はスマホか時計本体どちらかをソースに再生ができます。本体再生の場合流石に音質はサイズなりですが思ったよりしっかりと音楽が流れます。
単体でBTイヤホンと接続することが可能です。これと音楽ストレージ機能を使えば、時計とイヤホンだけもってワークアウトが可能になります。スピーカー接続よりもこちらのほうが機能としてはありがたいですね。
通話機能
スピーカーとマイクで通話も可能です。かかってきた電話に時計から受けることができます。また逆に時計からかけることもできます。どちらもスマホが必須です。
一点残念なのが、前述したイヤホン接続を通話では使えないことです。あくまでイヤホンはミュージックのみで電話に出ると声はスピーカーから出てしまいます。これがイヤホン経由だったら100点だったなとおもいます。
レコーダー搭載
時計側にレコーダーを搭載しています。会議録などで使えるというふうに記載がありますが、世知辛い世の中なので、もっと別の用途になりそうですね。
レコーダー機能はよく聞かれる機能で、かつ、わりと高機能なスマートウォッチでないと対応しないのでこれは良いアップデートです。
結構大きめな声で話していないとクリアに聞こえないかな?と思いました。広い会議室などだと距離的に拾えない感じがします。またファイルの転送に今のところ対応していません。録音したデータは時計のレコーダーアプリのみで再生可能になっています。ここはアプリから抽出ができたほうが良かったなと思いますね。
Redmi Watch 5 HyperOSの動作感
動作感を見ていきましょう。Redmi Watch 4は当時としては軽快すぎるぐらいに軽い動作感も魅力でした。ライトなOSなので思った以上に軽いという感じもしましたが、今回はどうでしょうか?
まず軽快さという点だけでいうと、前作Redmi Watch 4のほうが良かったと正直思います。これに関してはOSとしての完成度的なところなんですが、Redmi Watch 5はUI周りがグンとクオリティアップしたおかげで動作がやや遅くなっていますね。
コレに関してはネガティブに聞こえるかもしれませんが、Watch 4の軽さは異様に軽くてやや機敏すぎるところがあったんです。それが、実にマイルドになっており操作感としてはやはりRedmi Watch 5のほうが良いと思います。
また、UIの細かいところがリッチになっています。たとえばボタンを押したあとのアプリ一覧はその画面でリスト、アイコン、グリッドを選択出来るようになりました。グリッドのみだとアイコンの意味がわからないので私はテキスト付きのグリッドにしていますが、これが大画面のおかげ非常に見やすいです。
一点気になったのは、最近のXiaomiウェアラブルであるあるなんですが、操作体系が一貫していません。今回Redmi Watch 5は初めて見るレイアウトで困惑します。
左スワイプでショートカットメニューになっています。これ前作は下スワイプだったんですよね。ショートカットが左にきたおかげで、メニューリストはループしません。またホームからの右スワイプはなにも割り当てられておらず使えません。
上スワイプで通知です。これは前作と同じですね。通知は大画面のおかげで文章もらくらく読めますね。アイコンなどもアプリごとに設定されていますが、相変わらずメッセージとLINEの返信機能は非搭載です。そろそろここは見直したほうがいいと思うんですよね。
今回異質なのは下スワイプでウィジェットカードリストになることです。これまで左右にあった心拍数などのファンクションかカードレイアウトでコンパクトに収まっています。
また、カードを長押しするとカードの追加や入れ替えが可能です。カード自体も数種類あるものなど、まるでスマホのウィジェットのようになっていますね。ウィジェットのデザインもよく、大きな画面が活かせているんですが、思ったよりも文字が小さくちょっと見づらいなとも感じましたね。
UI周りは全体的にリッチになりましたね。
ヘルスケア・ワークアウト
ヘルスケアに関しては、心拍、睡眠、ストレス、SPO2と全てが自動測定可能です。それぞれ項目ごとにON/OFFできるんですが、大容量バッテリーなのでそのへんを気にせずすべてONの運用でも良さそうです。
ヘルスケア周りに関しては新型センサー搭載とのことですが、正直データとして少し寂しいなと思います。他メーカーのHUAWEIなどが医療機器認定を取得するなど活発なのに対して、Xiaomiのウェアラブルはhuamiが製造から外れてからはかなりシンプルに収まってしまっています。そろそろ独自の健康指標などヘルスケア周りにもう少し目を向ける必要があるんじゃないですかね?
バッテリーについて
バッテリーはライトなOSを搭載したスマートウォッチとしては非常に大容量な550mAhを搭載します。前作も非常にロングバッテリーで470mAhだったので、その容量の大きさが光ります。バッテリー公称値も前作の20日から、24日と4日も伸びています。
今回は出たばかりの評価なのでそこまで使い込めていないんですが、それでもバッテリー持ちはすごく良いと感じますね。これ私のようにライトに使えば24日以上持ちそうな勢いです。
充電に関しては、これまでと変わらずおなじみにのポゴピンタイプです。前作と互換性があるのが良いです。
Redmi Watch 5まとめ
最後にRedmi Watch 5をまとめると、かなり大型でインパクトのあるサイズ感なので、実機を持っていない人は手持ちのスマートウォッチなどと比較してサイズを見てみるとよいでしょう。たぶん調べずに買うと「こんなにでかいの?!」とたぶんびっくりすると思います。一方使ってみると、その大画面の見やすさというメリットと、本体自体は軽いので意外とそのサイズが気にならなくとも思います。
また基本的な機能性が揃っており、着実に前作からスペックアップしています。価格が若干上がっていますが、実売は1.3万円ぐらいなので相変わらず安いです。
Redmi Watch 4自体が評判が高かったので、気になっていたユーザーもいると思いますが、そこからさらにブラッシュアップされているのでこれも鉄板と読んでよいでしょう。大きさのみ気をつければ絶対におすすめ出来るスマートウォッチだと思います。