今回はGEEKOMよりハイスペッながらコスパの良いRyzenCPUを搭載したミニPC GEEKOM AE8をレビューします。Ryzen9 8945HSを搭載したコンパクトながらパワフルなCPUとグラフィック機能を搭載したハイコスパミドルPCです。
提供:GEEKOM
ミニPC どんな使い方をしている?
そもそもミニPCってどんな使い方をするでしょうか?私の使い方としては、ミニPC側にリモートで接続し、メインPCで重い処理をしている間、ミニPC側で別の作業をしたりしています。
リモート接続が前提なのでWindows 11 Proな事が絶対条件です。Windowsのリモート接続設定はとても簡単で同一LANにあれば難しい設定も必要ありません。メインPCのデスクトップ上から簡単にミニPCを操作できますし、遅延もほとんどありません。
というわけで現時点で私の生活上にミニPCは必須とも言えるぐらい大きな存在になっています。
ミニPCはAMDを推す理由
個人的にミニPCはグラフィック性能が高いRyzenCPUが良いという結論です。単純にCPUだけの性能で言えばIntelハイエンドに軍配が上がりますが、その差は僅かと言っていいでしょう。それ以上にグラフィック性能が圧倒的に差があり、その点でRyzenCPUを推します。
内蔵グラフィックなんて大したスペックじゃないだろうと侮るなかれ。AE8に搭載されているRadeon780Mはある程度最近のゲームすら動いてしまいます。細かい部分はゲーム性能で見ていきますが
その他、最近はちょいちょいRadeonのハードウェア処理が生きて来るソフトウェアも増えています。ミニPCというカテゴリーにおいて圧倒的に出来る事の幅が増えるという理由から、RayzenCPUを搭載したミニPCをオススメします。
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GEEKOM AE8 スペック確認
スペックを見ていきましょう。CPUにRyzen Zen4アーキテクチャ 4nプロセスのR9-8945HSを搭載します。HSはRyzenの中ではハイパフォーマンス帯に付く名称で、高性能ながらコストパフォーマンスに優れたCPUです。
ミニPCといえばRyzenというぐらいに内蔵グラフィックの強さもポイントで内蔵グラフィックとしては最上位のRadeon 780Mを搭載し、ある程度ゲームプレイもこなしてしまいます。
メモリはDDR5 5600Mhz で32GB搭載し、非常に高速なストレージはPCIe Gen4 の2TBのM.2 SSDを搭載します。
OSはリモート接続が嬉しいWindows 11 Proで、wifi-6e、BT5.4と接続性にも優れています。
豊富な背面ポートを備え、高速なUSB-4を1ポート、その他ポートも充実し、普通にデスクトップサイズと比べても見劣りしません。
そんなハイスペックをコンパクトな筐体に収めたまさにハイコスパなミニPCです。
サイズ | 117 x 112 x 49.2mm |
---|---|
CPU | AMD R7-8845HS, R9-8945HS |
TDP | 45W |
グラフィックス | AMD Radeon™ 780M |
メモリ | デュアルチャネル DDR5 262ピン 5600MHz SODIMM、 最大64GB |
ストレージ | 1 x SSD PCIe Gen4 x4 最大2TB |
I/Oポート(裏面) | 1 x USB 3.2 Gen 2 Type-A 1 x USB 2.0 Type-A 1 x USB 3.2 Gen 2 Type-C(Power Delivery対応) 1 x USB 4 Gen3 Type-C(Power Delivery対応) 2 x HDMI 2.0 1 x RJ45 (RTL8125BG-CG) 1 x DC入力 |
I/Oポート(前面/側面) | 1 x USB 3.2 Gen 2 Type-A(Power Delivery対応) 1 x USB 3.2 Gen 2 Type-A 1 x 3.5mm ステレオヘッドセットジャック 1 x SDカードスロット 1 x 電源ボタン1 x ケンジントンロック |
内部コネクタ | 1 x M.2 Key-Mスロット(PCIe x4 Gen4対応) 1 x M.2 2230(Wi-Fi PCIe対応) 1 x ファンコネクタ |
LEDインジケーター | 電源LED(電源オン時: 白色) |
イーサネット | Intel 10/100/1000/2500 Mbps RJ45 (RTL8125BG-CG) |
無線LAN | M.2 Wi-Fi 6E BT5.4 AW-EB600NF |
セキュリティ | TPM 2.0(fTPM 2.0対応) ケンジントンロック対応 |
バッテリー | RTCコインバッテリー |
アダプター | 19V 6.32A |
PCBA寸法 | 105.75 x 102.9 x 1.6mm |
認証 | CE、FCC、CB、CCC、RoHS、PSE、TELEC |
OS | Microsoft Windows 11 (64ビット) |
付属品 | VESAマウント |
GEEKOM AE8 本体チェック
本体を見ていきます。もうミニPCといえばこのサイズ感ってイメージですね。横117mm/横112mm/厚み49.2mmと非常にコンパクトなサイズ感です。全体的にアルミニウムが使われており、質感も悪くありません。
シルバーの塗装は細かくわりとつやつやした感じがしますね。
フロントには電源ボタンとUSB 3.2が2ポート 一方はPDにも対応しています。
サイドにはSDカードスロットがついています。
背面のポートが豪華でUSB3.2 Gen 2 がAとC2ポート、USB2.0が1ポート、さらにUSB4.0が1ポートついています。HDMIも2つ搭載されており、USB-Cと合わせて4画面出力にも対応します。2.5G LANが1ポートです。
個人的に全面にもUSB-Cが欲しいところではあるんですが、背面がかなり多彩で拡張性は非常に高いです。
内部構成を見ていきましょう。内部のアクセスは裏面のゴム足と一体化したネジを外します。蓋とネジは一体化しており、ネジがどこかいくこともありません。こういった一手間がクオリティが高いです。
蓋の裏にはいかにも2.5インチのHDDが刺せそうなスペースがありますが、見たところHDDをつなぐパーツがありません。説明書の方には、裏蓋の方にコネクタがありそうな書き方がしていますが、これもついていません。おそらく他の同じ筐体で使いまわしてるのかな?と思います。
公式に問い合わせたところ、こちらの表記は誤表記ということで、2.5インチの増設機能はありません。
裏蓋を外すとSSDとメモリーにアクセスできます。SSDの拡張はできないようです。
ストレージはキングストン、メモリーはクルーシャルが使われています。
GEEKOM AE8 各種ベンチマーク結果
シネベンチ2024
まずはシネベンチ2024です。今回のR9-83945HSと過去にレビューしたi9 13900HとR9-6900HXとも比べて行きます。
3つのCPUの中でも最新の世代のR9-8945HSがマルチは高いスコアがでました。一方で、SINGLEに関してはi9 13900Hがスコアが伸びています。
一応6900HXはグレード的には最上位のHXなんですが、世代が違うため8945HSのほうがスコアが伸びています。
8945HSはマルチスコアならば初代スレッドリッパー1900Xと同等のスコアで、シングルスコアではM1マックに近いスコアです。
ミニPCでスレッドリッパーを超えてくるってすごいと思います。
MULTI | SINGLE | |
GEEKOM AE8 Ryzen9-8945HS | 804 | 105 |
GEEKOM GT13 Core i9 13900H | 681 | 112 |
他社製 Ryzen9-6900HX | 750 | 92 |
ストレージテスト
ストレージはKINGSTON NVMe PCIe Gen 4 x 4 OM8PGP41024N-A0 でした。1TBのM.2 SSDでReadはだいたい4000MB/s Write は3000MB/sです。
最近はReadが7000MB/Sとかもあるので最速ではありませんが、正直、これぐらいの速度があれば何の不満も感じないと思います。というか7000も4000も体感出来ることって無いように思います。
GEEKOMというブランドの信頼度
ミニPC界隈は有象無象のメーカーが入り乱れ、それらのクオリティはかなり差があります。
Windowsのライセンス違反やサポート体制が悪いかったりと、実際に問題が起こってからがっかりする事も多いです。
その点、GEEKOMに関してはかなりローカライズに力が入っており、しっかり配送拠点も日本に持っているためサポートの対応がとても早いです。3年保証がついているのも大きなポイントです。
自分も一度、ストレージで問題が起きた際に、サポートに迅速に対応していただき、代替品を日本の倉庫から直ちに発送してくれました。
一度トラブって初めて分かる、サポートクオリティですが、GEEKOMはそのあたりもシッカリとしているため信頼出来るブランドです。
技適やライセンスはちゃんとしてる?
GEEKOMはマジでちゃんとしてるため品質も安心していいんですが、念の為、ライセンスなどを確認していまきます。
まず、Windowsのライセンスについては11 Proがプリインストールされていますが、ライセンス周りはしっかりしています。粗悪なメーカーだとライセンスがボリュームライセンスのものを使っていたりしますが、GEEKOMのものは大丈夫です。
さらに一部界隈が反応する技適について。これもしっかり取得されています。電源アダプターにはPSEマークもしっかりついています。
大体、この3つが粗悪なメーカーを見極めるポイントになると思いますがGEEKOMはそのへんもしっかりとしています。
RyzenAI搭載ながら使い道が無い?
昨今のPC界隈でもAI機能は新しい可能性になりうる重要な要素です。今回のAE8にされるRyzen9-8945HSも第一世代 RyzenAI NPUを搭載しています。
では実際にこのRyzenAIでAE8は何が出来るでしょうか?残念ながら現時点でこのRyzenAIの出番は無さそうです。
というのも最近人気のWindows Copilot+の動作要件は40TOPSというラインがあり、Ryzen-9 8945HSに搭載されるNPUは総合で38TOPSのため、このラインに届かないんです。
というわけでWindows Copilot+は非対応ですし、現時点でRyzenAIを活用出来るソフトウェアも実用的なものは無いため、つまりはこの8945HSに搭載されるRyzenAIは使い道がほとんど無いと言っていいでしょう。
何となくこの辺はハリボテ感があるのが正直なところでしょう。
ゲーミングベンチ
Ryzen 8945HSに搭載されているグラフィックはモバイルとしては最新のRadeon 780Mを搭載しています。ミニPCにおいてはintelよりもAMDの方が内蔵グラフィックが圧倒的です。
軽いゲームがギリギリ動くとかっていうレベルでは無く、ある程度満足出来るレベルでゲームプレイが可能なのがRyzenの強みでしょう。いくつかのタイトルで見ていきましょう。
FF15ベンチマーク
FF15ベンチマーク 通常設定FHDでは「重い」という評価になりました。設定をもう少し下げればわりといけそうな感じはありますね。
モンハンワールド
来年最新作が出るモンハンです。そこそこグラフィックが重いゲームですが、内蔵グラフィックでそこそこプレイができます。FHD最低設定で30〜40fps前後で動作します。PS4と同じぐらいの動作感だと感じました。
APEX
APEXに関してはかなり軽くFHD設定でも90~70FPS前後は出すことができます。さすがに100FPS前後を目標値にすると画質が下がっきますが、75前後であれば画質も犠牲にせず、かつフレームレートも保持出来るベストな状態といえます。
わりと内蔵グラフィックでもここまでAPEXが動くんだなとちょっと驚きます。
GEEKOM AE8まとめ
最後にまとめると、目新しいRyzenAIの使い道がほとんど無いところは残念はポイントですが、基本的なスペックが高く、コスパに溢れており、ゲームなどのグラフィック性能が必要な処理を軽くこなしてくれます。
同価格帯でIntel CPUと悩んでいる人がいれば、私はRyzenお勧めします。それぐらいグラフィック性能の差が大きいです。
今回GEEKOMより専用のクーポンコードを発行していただきました。 有効期限:11.15-12.29まで 割引率6%
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